ドラマ【刑事一代】2019のネタバレと視聴率!渡辺謙VS萩原聖人 熱き刑事魂ここにあり!!
「テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選」第二夜は渡辺謙が主演の刑事ドラマ【刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~】(以下、【刑事一代】2019)です。
昭和の時代に実在した刑事・平塚八兵衛の生涯をドラマ化したもので、”熱き刑事魂”とこれでもかと堪能できます。
今回の記事では【刑事一代】2019のネタバレと視聴率をお伝えします。
【刑事一代】2019の視聴率!
【刑事一代】2019の視聴率は分かり次第お伝えします。
【刑事一代】2019のあらすじ
【刑事一代】は実際に発生した昭和の事件と平塚八兵衛の生涯を描いた刑事ドラマです。
2009年6月20日・21日に二夜連続で放映され、
- 帝銀事件
- 警備員殺人事件
などがドラマ化されました。
2019年度版では「吉展ちゃん誘拐殺人事件」を中心に2時間に再編集されたものとなります。
昭和50年10月、ある初老の男の元を産政新聞記者・岩瀬厚一郎(小泉孝太郎)と新米カメラマンの吉崎真由(相武紗季)が訪ねていた。その男は昭和の時代、数々の何事件を解決、その信念から“捜査の神様”と呼ばれた伝説の刑事・平塚八兵衛(渡辺謙)だった。2人は八兵衛の刑事人生をまとめるために取材に来ていた。「一番印象に残っている事件は?」と訪ねられた八兵衛は「吉展ちゃん誘拐事件」と答える。
「吉展ちゃん誘拐事件」は「日暮里大火」の二日前、昭和38年3月31日に発生したが、身代金50万円を奪われ、吉展ちゃんは行方不明のまま2年の歳月が経過していた。捜査本部は縮小され少数精鋭の専属捜査班が組まれることになった。
八兵衛は相棒の石崎(高橋克実)とともに、捜査に加わることになる。そして、事件直後、急に金回りがよくなった一人の男・小原保(萩原聖人)を怪しむ。が、小原には事件発生のから最初に身代金要求があった日まで実家がある福島にいたという鉄壁のアリバイがあった。また、小原は左足を引きずっており誘拐事件を起こすのは不可能とも考えられていた。
さっそく、2人は福島に向かい情報収集とアリバイの検証を始める。その結果、
小原が福島にいたのは供述よりも一日ずれていた
実家の蔵で一晩明かしたと供述していたが5年も前に鍵が交換されており入ることは不可能だった
ことが判明する。初動捜査の詰めが甘かったのだった。とはいえこれで小原の福島でのアリバイは崩れた。
そして、小原の母親は八兵衛に「人の道に外れたのならば天罰を与えてくれ。」、「息子を生んだ自分を許してくれ」と豪雨の中必死に頭を下げ懇願するのだった。
小原のアリバイが崩れたことを報告するも槙原刑事部長(宅麻伸)や尾藤課長代理(大杉漣)は「成果は評価するがそれだけでは犯人とは言い切れない。」と言う。事件当時小原が東京にいたという確証がなかったからだった。
さらに人権保護団体からの抗議もあり、小原を拘束できるのは10日間が限度であり、それまでに自白させなければならなかった。捜査一課の若手刑事・草間(山本耕史)も加わり、小原の取調べが始まった。
闘志を燃やす八兵衛たちは小原を落とすことが出来るのか?八兵衛たちと小原との戦いが始まった。
【刑事一代】2019のネタバレ
吉展ちゃん誘拐殺人事件編
八兵衛は小原に関する情報を徹底的に頭に叩き込む。小原は事件後当時の愛人に20万円を渡し、実の弟に30万円もの大金を見せびらかしていたのだという。
ー1日目ー
金の出所を小原に尋ねるが「時計を密輸して得た金」と主張する。そして、八兵衛の挑発にキレた小原は大暴れする。
この時小原は俊敏に動けており、足が不自由なのは嘘だった。八兵衛はそれを確かめるべくわざと挑発したのだった。
ー2日目ー
愛人との関係を尋ねるも小原は黙秘を続ける。
ー3日目ー
八兵衛はやり方を変えて、小原をおだて身の上話の体で情報を聞き出そうとする。「金は密輸ではなく時計を横領して得たもの」と証言を変えるが誘拐事件には繋がらなかった。
ー4日目ー
昨日とは一転してスラスラと答える小原。一晩考えた嘘であることは八兵衛にはお見通しだった。そして、「嘘で無いなら堂々としている!!」と詰め寄る。心が動いた小原は時計についての嘘を認めるが、またしても誘拐事件には繋がらなかった。
3人はその夜飲み屋で飲んでいた。「どうして福島のアリバイが崩れたことを追求しないのか?」と草間は尋ねる。「口を割らない理由を知りたい。そこまでたどり着けないと引導を渡せない」と答える八兵衛。
ー5日目ー
小原を上げたいと願う刑事たちが八兵衛を尋ね情報を提供する。がそれも小原にはぐらかされてしまう。
ー6日目ー
進展なし。
ー7日目ー
暑い日の我慢比べとなるもまたしても進展なし。
ー8日目ー
期限が迫り自信をつけていたのか小原は饒舌になる。八兵衛は「金についての裏は取れているんだ!」と一気に畳み掛けようとするが落とせなかった。
ー9日目ー
ボロを出るのを恐れてか小原は何も話さなくなる。
ー運命の10日目ー
ついに八兵衛は小原に福島のアリバイが崩れたことを追求し始める。そして、小原は証言を変えボロが出始める。
が、突如本庁からの呼び出しを食らい取調べを終えざるを得なくなってしまった。
小原の人権が理由だった。「被害者と被害者の人権はどうなるんだ!!」と盾突く八兵衛。上層部はFBIに小原の声紋鑑定を依頼するのだという。現場での意見は真っ二つに割れ八兵衛も納得していなかったが翌日、小原の声を録音することになる。
小原と何気ない世間話をする八兵衛たち。「こんな自分でも人の為になることをしたことはある。」、「ぼやを消したことで日暮里大火と比べると大したことはことはなかったが」と小原。
その瞬間、八兵衛の表情が変わった。
小原が日暮里大火を目撃したのなら誘拐事件の前後、東京にいたことになる。槙原刑事部長にこのことを話す八兵衛。「やるからには必ず落とせ!!」を激を受ける。
八兵衛は小原に日暮里大火を目撃した事実と福島でのアリバイは完全に崩れていることを突きつけ一気に畳み掛ける。シラを切る小原だったが、
「知らねぇじゃ通らねぇんだよ!!
「ここで逃げたらおめぇ、本当の悪党だぞ!」
と激怒する八兵衛。さらに、床に這い蹲り「母親は雨の中同じように懇願していた」、「罪を認めることが残されたただ1つの道だよ」と優しく語りかける。
そして、泣き崩れる小原「やり..ました…」
小原の自白報告を受けて歓喜する捜査員達。これまでの捜査がようやく報われたのだった。そして、墓地から吉展ちゃんの遺体が発見される。事件解決後、ナスの漬物を入れた弁当を小原に差し出す八兵衛。「うめぇ、お袋の漬物に似てますね。」と小原。
帰宅後、草間から電話が掛かるー石崎が倒れたのだった。病院で対面する八兵衛。石崎は明るく振舞っていたが末期のがんに侵されていた。そして、「吉展ちゃん誘拐事件」の功績を称える警察功績賞を受け取った半年後石崎は帰らぬ人となった。
現在の八兵衛は海を眺めながら刑事人生で最大の事件を思い返していた。
ー昭和43年12月6日、雨、現金輸送車、白バイの男、発炎筒ー
「三億円強奪事件」だった。
三億円強奪事件編
現場に残された遺留品は多かったが有力な手がかりは無いまま時間だけが過ぎていった。八兵衛は捜査本部に加わるも本部が作成したモンタージュ写真に「これのせいで犯人に繋がらない無駄な情報ばかり増える」と盾突いていた。
そんな八兵衛に草間は「吉展ちゃん事件とは異なり犯人は金にまだ手を付けていない。組織捜査の和を乱さないように。」と釘をさす。事件の性質も時代も何もかもが変わっていたのだった。
八兵衛は捜査本部の指揮官なるも発展が無いまま三年が過ぎる。そして、小原の死刑が執行されたことを知らされる。「私は真人間になって死んでいきます。」、「ナスの漬物おいしゅうございました。」それが小原からの最後の言葉だった。
それから1年後、強奪事件の時効の九ヶ月前に八兵衛は自ら指揮官を降りる。そんな八兵衛のことを小ばかにする若い刑事達、
「お前たちにあの人の何が分かるんだ!!」
と草間が一喝する。
真相は分からないが、八兵衛を良く知るものたちは「彼はプロだった。」、「彼のような刑事はもう二度と現れないだろう」と語る。退官の日、八兵衛は敬礼を受けながら刑事としての役目を終える。
最期の時
現在の八兵衛は記者たちと共に福島を訪れていた。小高い丘に建てられた立派な墓ーその隣に小さく盛られた土が小原が眠る場所だった。小原の墓に水をかけ、「同じ墓に入れて貰えなかったんだな…」と小原の墓を抱きながら泣き崩れる八兵衛。小原は最期まで”人”として見られていなかったのだった。
その後、八兵衛も永い眠りにつく。こうして伝説の刑事はその熱い生涯を終えたのだった。
【刑事一代】2019の感想とまとめ
熱き刑事魂
「刑事一代~平塚八兵衛の~」重厚ですねー。面白かった。
取り調べと人間模様がほとんどなので地味過ぎて話題になりそうもない作品ですね(^_^;)
ただ渡辺謙の演技力で見続けられるし、犯人の墓の前のシーンでは泣きました。大杉漣さんも登場。柴田恭兵さんも出てキャストは豪華でよかったなー。— 一夜☆香のすけ (@IoBnwWoYl5ezNBD) 2019年8月11日
刑事一代 平塚八兵衛、最後まで観てしまった。渡辺謙演じる昭和の刑事の泥臭い執念が犯人を追い詰めていく様は見応えがあって思わず固唾を飲んだ…
— しょーぐん (@bitter_valley00) 2019年8月11日
DNA鑑定等の捜査技術が発達していない昭和の時代、泥臭く自分の足で情報を見つけ捜査をしていく刑事たちの執念は凄まじいですね。
特に熱き刑事魂を見せる渡辺謙と飄々としながらも底知れぬ怖さを見せる萩原聖人の取り調べシーンは名優達の迫力のある演技もあり、文章では書ききれないほどの迫力がありました。
ただ一方で「取調べが強引で怖い」とも感じました。今では捜査技術の発達や監視カメラなどで証拠が見つかりやすいですが、昭和の時代では「自白は証拠の王様」ほど自白がものを言っていました。誘拐事件では実際に冤罪事件も発生し、自殺者も出ています。
刑事の執念は執念は凄まじいですが、今の時代ではドラマでもここまで描くのは難しそうです。
【テレビ朝日開局60周年 夏の傑作選】第三弾は主演・田村正和「十万分の一の偶然」です。
娘の死の瞬間が撮られた一枚の写真の真相に迫る父親の執念と自愛が描かれた傑作ドラマです。お見逃し無く!!
この記事で使用している画像の引用元:テレビ朝日「日曜プライム」公式サイト
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