【半沢直樹2】原作のあらすじネタバレ!「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の結末

ドラマ【半沢直樹2】原作のあらすじネタバレ!

堺雅人主演のドラマ【半沢直樹】シーズン2が2020年7月から放送。

原作を読んだ上で、内容をネタバレ!「大型買収」と「航空会社再建」各パートの注目の結末、そしてラストで敗北する大物も紹介します。

今回はドラマ【半沢直樹2】の原作あらすじネタバレなどについて!

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【半沢直樹2】の原作あらすじ

ドラマ『半沢直樹』シーズン2(2020年版)の原作は、池井戸潤氏による小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の2冊です。ドラマは前回シーズンと同じく、2部構成となりそうです。

「ロスジェネの逆襲」のあらすじ

ドラマ第1部は「ロスジェネの逆襲」が原作。

舞台は、子会社の証券会社。半沢直樹(営業企画部長)が、親会社に横取りされた買収案件をめぐる戦いに挑みます。

「ロスジェネの逆襲」のあらすじ

子会社・東京セントラル証券に出向した半沢直樹に、IT企業買収の案件が転がり込んだ。巨額の収益が見込まれたが、親会社・東京中央銀行が卑劣な手段で横取り。社内での立場を失った半沢は、バブル世代に反発する若い部下・森山とともに「倍返し」を狙う。一発逆転はあるのか?大人気シリーズ第3弾!

「BOOK」データベースより

補足:「ロスジェネ」とはロスト・ジェネレーション=「失われた世代」の略。「ロスジェネ世代」とは、バブル崩壊後、10年以内(1994年から2004年ごろ)に就職した世代のこと。1970年~1982年ごろに生まれた世代も指す。

なお、原作の劇中の年代は2004年(原作の刊行は2012年)。半沢直樹が出向先で2か月が経ったころの物語です。

半沢直樹はバブル世代。なので、原作タイトルの「ロスジェネ」は、森山雅弘(演:賀来賢人)ら若手を指しています。

「銀翼のイカロス」のあらすじ

ドラマ第2部は、「銀翼のイカロス」が原作。

(ネタバレになりますが)舞台が東京中央銀行に戻って、半沢(営業第二部次長)が帝国航空の再建を担当。政治家の思惑もからんでスケールアップした戦いに!

「銀翼のイカロス」のあらすじ

出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破綻寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建機関がつきつけてきたのは、何と500億円もの借金の棒引き!?とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに?無敵の痛快エンタメ第4作。

「BOOK」データベースより

補足:半沢直樹が出向して東京中央銀行に復帰したのは半年ぶり。ドラマでは2013年から7年も空いているので不思議な感じですね。

【半沢直樹2】の原作ネタバレ:「ロスジェネの逆襲」の結末

「ロスジェネの逆襲」の結末は、半沢直樹(演:堺雅人)が「電脳雑伎集団」社長・平山(演:土田英生)の不正を暴露。そして、東京中央銀行から同社への総額2千億の融資を阻止

半沢直樹は、この功績で本部へ復帰します。

三笠(古田新太)伊佐山(市川猿之助)の結末

半沢直樹の敵が倍返し(敗北)された後、待ち受ける人事は…

三笠副頭取(古田新太)は、電脳雑技集団の社長へ出向。

伊佐山 証券営業部長(市川猿之助)は、電脳雑技集団の取締役財務部長へ出向。

中野渡頭取(北大路欣也)は、三笠と伊佐山に「電脳雑技集団」の再建を託します。そして「どんな場所でも輝く人材こそ本物」という言葉を投げかけました。これは、子会社でも腐らずに輝いた半沢直樹への賛辞にも聞こえます。

平山(土田英夫)の不正

先述した「電脳雑技集団」社長・平山(土田英夫)の不正とは何でしょうか。

それは、資金還流粉飾

前提として、実は「電脳雑技集団」は、赤字決裁を余儀なくされるほど追い詰められていました。

そこで、不正に手を染めたのです。

資金還流の実態!

「電脳雑技集団」は、2年前に「電脳電設」という新会社(子会社)を設立。事業自体は、業績不振中のゼネラル産業から子会社「ゼネラル電設」を買い取りました。

ゼネラル電設の評価額は120億円。しかし、「電脳雑技集団」は300億円も支払いました。差額は180億円!

この差額は、売り上げという形で、「電設雑技集団」へ戻されていました。(資金還流

どういうことかと言うと・・・ゼネラル産業は、「電脳雑伎集団」に仕事を発注し、仕事の代金として180億円を電脳雑伎集団へ払います。ただし、「電脳雑伎集団」は仕事をしておらずお金だけが動く、いわゆる、架空取引

ただ、おかしいのです。

「電脳雑伎集団」は、ゼネラル産業に300億円を支払います。そして、電脳電設(120億円の価値)と架空取引(180億円の売上)を得ました。-300+120+180=0

ゼネラル産業も、300億円を得て、電脳電設(120億円)を譲渡+架空取引(180億円)で、300-(120+180)=0

両社ともプラマイゼロのようです。では、なぜこんな事をするのでしょうか。

その目的は「粉飾」することで得られる利益(メリット)にあります。

粉飾決算の目的

「電脳雑技集団」は粉飾決算をしていました。この場合、資金還流で利益が出ているように見せかけていることです。

ゼネラル産業は、この粉飾に加担することにより、300億円を得て赤字を回避。白水銀行からの資金調達に成功。

一方、「電脳雑伎集団」のメリットは何でしょうか。本当は赤字の同社が、業績の順調な東京スパイラル買収にこだわっていたのは、この粉飾の事実を闇に葬るため

法律的には、有価証券報告書の虚偽記載をうやむやにして乗り切ること。これがメリットであり目的です。

補足:有価証券報告書は、企業が投資家に対してその企業の実態を開示する重要な資料です。
そのため、虚偽記載に対しては、金融商品取引法に基づき、取締役や使用人などの個人は10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金又は併科、当該法人には7億円以下の罰金という刑事罰があります。

そもそも、「電脳雑伎集団」の平山夫妻がこれまで大した取引がなかった東京セントラル証券に、なぜ買収アドバイザーを依頼したのかというと・・・

東京中央銀行がゼネラル産業グループのメーンバンクだから、資金還流と粉飾を見抜かれる恐れがあったため。

結末

新聞各紙は、アドバイザリー業務で東京中央銀行が子会社の東京セントラル証券に敗北したことを報道。しかし銀行内では、半沢が「電脳雑技集団」再建を任されるのではないかと噂されます。そんな中、中野渡頭取が半沢を本部に戻す英断を下しました。

ただし、半沢は人事発表の前、嘆くことをしていません。嘆くのではなく変えることを意識していました。

半沢は、「部長が電脳に行く必要はない」と文句を言っていた森山(賀来賢人)に「世の中を変えていけるのは、社会への疑問や反感があるお前たちなんだ。ロスジェネの逆襲を期待している。」と声を掛けるのでした。

【半沢直樹2】の原作ネタバレ:「銀翼のイカロス」の結末

「銀翼のイカロス」の結末は、半沢直樹(堺雅人)が与党の大物政治家・箕部(柄本明)の不正を暴露。箕部は進政党離党へ。そして、帝国航空の再建は企業再生支援機構へとバトンタッチされました。

しかし、シリーズを追いかけてきたファンにはもっと重要な結末が待っていました。

なんと、東京中央銀行の頭取・中野渡謙(北大路欣也)が辞任

合併前の旧・東京第一銀行の不祥事(箕部への不正融資)が世間に明るみになり、金融庁からは業務改善命令を受けたため、自らが責任を取ることにしたのです。

中野渡頭取は原作では産業中央銀行の出身。ドラマでは東京第一銀行の出身になっています。

中野渡(北大路欣也)の原作とドラマの違い

原作では、冒頭に牧野治の遺書があります。牧野は、旧・東京第一銀行の頭取で、合併後に東京中央銀行の副頭取だった方。(当事の頭取は岸本:産業中央銀行出身)

牧野は東京第一銀行の箕部への不正融資を闇に葬るために、自殺したのでした。

ドラマでは、中野渡の出身銀行の改変で印象が変わるかもしれませんね。

原作では、赤字だった旧東京第一のことをやや責めるカタチで、身を綺麗にして合併すべきだったと追求する立場。頭取の特命で、審査部部長代理の富岡が旧・東京第一銀行の闇を調査していたのです。

ドラマでは、中野渡が自分の出身の旧・東京第一銀行の闇に責任を感じて調査する方向へ変わるでしょう。

補足(改変は他にも?)
・半沢直樹は原作もドラマも産業中央銀行の出身。
・大和田(香川照之)は原作では東京第一銀行の出身。ドラマでは産業中央銀行の出身。

乃原(筒井道隆)白井大臣(江口のり子)紀本常務(段田安則)の結末

乃原正太(筒井道隆)は大型の企業再建を手掛ける豪腕弁護士。白井大臣の私設の諮問しもん機関「帝国航空再生タスクフォース」のリーダー。彼は、銀行の債権を放棄させることで、スピード再建を果たして、弁護士として地位を確立したいという目的があります。(債権放棄しなくても再建は可能ですが、前政権の案と違いを見せたい白井とスピード重視で名を上げたい乃原の目的が一致しました。)
乃原は東京中央銀行の紀本常務を脅して、500億の債権を放棄させようと企みます。しかし、半沢が箕部の不正を暴いたため、タスクフォースは空中分解に!再建は企業再生支援機構へ移ります。

箕部の不正発覚後、白井大臣(江口のり子)の勢いは失墜。箕部の不正な政治資金の一部が白井に流れていた噂もあります。さらに、的場総理大臣への相談をおろそかにしたため怒りを買い、箕部という後ろ盾も失ったことから、国交大臣を辞職せざるを得ませんでした。

紀本常務(段田安則)は進退をかけて500億放棄の稟議を一度通したため、辞任。(正確には、辞任は「逃れられない既定路線」という表現が原作にあります。)

補足:紀本常務のキャスト発表はされていません(2020年7月26日時点)。
しかしドラマ第1話(2020年7月19日放送)では、大和田が帝国航空の再建を頭取から任されていました。原作では登場しない大和田が紀本の役まわりを務めるかも?
紀本役は段田安則さんと発表がありました。第4話(2020年8月9日放送)から早速、登場しています。

ほかに、富岡は東京中央銀行の子会社・東京中央クレジットへ出向。

半沢は、不正融資の調査で活躍した富岡も「優秀なバンカーだった」と胸にとめ、引き継ぐ使命を感じたのでした。

乃原と紀本の関係

東京中央銀行の紀本常務は、500億の債権を放棄することにこだわります。

なぜなら、紀本は乃原に脅されていたから。

幼き日のエピソード

2人は小学校の同級生で、紀本は暗い乃原をいつもいじめていました。

紀本は学級委員で女子にモテモテ。一方、乃原は運動音痴でひ弱。けれど、勉強だけは乃原がいつも勝っていました。

ある日、紀本は銀行の支店長である父から、同級生の乃原の父の町工場が倒産したことを聞きます。そして、学校で友達に倒産のことを話してしまったのです。

乃原は質問責めにあう始末。誰かが「紀本くんちのお父さんが迷惑している。アホやから潰れたんや」と言います。紀本が「ほんとのことや」と言うので、怒って紀本に暴力をふるう乃原。

教師がケンカの原因を聞いても、暴力はイケナイと乃原を責め続けました。

・・・こうして、乃原は紀本へ恨みを抱いたのです。

大人になった乃原は、紀本の弱味(紀本と箕部の黒い繋がり)を握り、500億の債権放棄をするように脅しました。

紀本と箕部の黒い繋がり

旧・東京第一銀行時代、紀本は箕部に頼まれて5年間も無担保で20億円もの情実融資をした(=部長として承認した)黒い繋がりがあります。

情実融資とは 友人関係など、金融機関の役職員の個人的な関係に基づいてなされる融資のこと。

箕部は15年前、東京第一銀行からマンションを買うために20億円を融資されました。しかし、甥(おい)が経営する不動産会社・舞橋ステートに転貸しして土地を買わせます。

その土地に空港が誘致されることになり、土地は値上がり。舞橋ステートは莫大な土地売買収益金を得ていました。これは政治家としての地位を(不当に)利用して得た情報による錬金術です。(銀行は箕部の計画を知りながら融資。お互いの金儲けのためでもありました。)

そして年間4億円(総額10億円以上)が、舞橋ステートから箕部へ送金されています。さらに、箕部は明らかに選挙資金として利用しているのに収支報告書には記載していないのでした。

結末

東京第一銀行が、5年も無担保で20億を融資したのは異例。転貸も知りながら、そして検査部で指摘されつつも不適切な融資をしたことは、企業モラルを問われることになります。

それでも、中野渡頭取は隠蔽をせずに公にすることを選び、記者が集まる場に半沢を向かわせ、箕部の不正を公にしたのでした。

しかし、頭取は辞任。半沢は、銀行員として決意を新たにします。

まとめ

『半沢直樹』シーズン2の原作、「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の結末では、予想通り、半沢が倍返し!

しかし、意外にも、中野渡頭取が退場というビックリな結末となりました。

次の頭取は一体どんな人物になるのでしょうか。

半沢直樹の銀行改革の夢はまだまだ続きそうですし、池井戸潤氏の描く「半沢直樹」シリーズ新作が待ち遠しいですね。