映画【スキャナーズ】のネタバレと感想!「北斗の拳」との関係性は?

スキャナーズ

映画【スキャナーズ】は1981年にカナダで制作されました。

怒りが生み出す怪物を描いた「ザ・ブルード 怒りのメタファー」

幻覚世界と現実世界の行き来を描いた「ヴィデオドローム」を前回紹介しました。

どちらも哲学的で少し取っつきにくい作品のイメージがあります。

しかし、今回紹介する映画「スキャナーズ」はそれらに比べるとバトルシーンもありエンタメ性が強い作品です。

実際、興行的にも大成功を収めました。

今回はそんなクローネンバーグが世間に認められた映画「スキャナーズ」を「ネタバレ」「感想」「あらすじ」などで紹介していきます!

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映画【スキャナーズ】の作品情報

制作国:カナダ

制作年:1981年

監督:デヴィッド・クローネンバーグ(ザ・フライ、ヴィデオドローム、ザ ・ブルード 怒りのメタファー ほか)

キャスト:スティーヴン・ラック、ジェニファー・オニール、マイケル・アイアンサイド、パトリック・マクグーハン

上映時間:103分

ジャンル:SF、ホラー映画

映画【スキャナーズ】を見るには?

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また「ザ・ブルード 怒りのメタファー」など他のデヴィッド・クローネンバーグ作品も視聴可能です。

嬉しい31日間無料トライアルもあります。

映画【スキャナーズ】のあらすじ

浮浪者のべイルは自分がスキャナーと呼ばれる超能力者であることを知らされる。その頃、もうひとりのスキャナー、レボックがコンセック社の会議場で人の頭蓋骨を破裂させるという事件が起こる。自らの能力を使って、世界征服をたくらむレボック。女性スキャナー、キムとともにレボックを追うベイルは、やがて自分とレボックにまつわる秘密を知ることに……。

出典:映画.com

孤独な浮浪者だったカメロン・ベイルと悪の組織のドンことレボック。

物語は2人の超能力者(スキャナー)を中心に進んでいます。

この映画の魅力は何と言っても「超能力バトル」のシーンです。

強烈な目力で相手の行動を操ろうと必死になる様にこちらも思わず、眉間にシワを寄せてしまいます。

映画【スキャナーズ】のネタバレ

これより以下はネタバレになります!

タイトルにもなっている「スキャナーズ」の意味を考察して、謎に終わったラストまで細かくネタバレしてきます!

タイトルの意味:超能力軍団

Wikipediaに詳しい解説が載っていたので抜粋して解説していきます。

スキャナーズとは、本作に登場する超能力者達の総称で、登場人物のルース博士曰く「生来の能力奇型で、 ESPの一種」「神経細胞をかく乱するテレパシーの持ち主」である。相手の神経系統と結合し行動や身体機能をコントロールすることが可能で、この事をスキャン(走査)するという。

引用:wikipedia

SFが苦手な人にとってはイヤになる設定かもしれませんが、そんなにややこしくはありません。

スキャナー(超能力者)は相手の行動を自由自在に操ることが出来る能力を持っていて、それは先天性のものだということです。

スキャンされた人間は鼻血が出るといった初期症状が見られる。スキャンすることにより相手の行動や自律神経などのコントロールや、感覚器を混乱させ幻影や錯覚を見せることもできる。その他、発火やコンピュータをスキャンすることも可能。スキャナーはテレパシーによって相手の頭の中の考えが自分の頭の中に入ってくる感覚を覚え、しばしば混乱をきたす。

引用:Wikipedia

単に相手を操ることができるだけでなく、様々な異常を相手に与えることができます。

しかし、スキャナーたちにもデメリットがあり、周囲にいる人の思考がそのまま相手の声として頭の中に入ってきてしまいます。

そのため常に頭の中に人の声が溢れているという感覚に陥ります。

スキャナーズは生まれた頃からこの症状に苦しめられます。

エフェメロルという薬がその症状を抑えるとされていますが、超能力も同じく抑えるつけられてしまいます。

そしてこの「エフェメロル」という薬がこの映画の鍵にもなっています。

前半部:世界を救え!立ち上がる1人のスキャナー

ある日、浮浪者のカメロン・ベイルはショッピングセンターをうろついていました。

誰かの食べ残しを見つけ、それを漁るカメロンは向かいにいた2人組みの夫人と目が合います。

2人の夫人は「不快」「気味が悪い」などと彼を罵ります。

それを知ったカメロンは2人を睨みます。

すると、1人の夫人がもがき苦しみます。カメロンもまた苦しみ出します。

倒れる夫人に人が群がり出すと、ある男達がカメロンを疑い出します。

彼は逃走を計りますが、麻酔薬を打たれある場所に連れて行かれます。

カメロンはコセック社の研究所の部屋で目を覚まします。そこにはルース博士が立っていました。

すると、ゾクゾクと人が部屋に入ってきます。カメロンは全ての人の声が頭の中で聞こえます。

しかし、その人達は口を動かしていませんでした。

苦しむカメロンですが、気がつくとその症状は収まっていました。

実はカメロンは人が思っていることが声として頭の中で再生されてしまうという謎の症状に生涯襲われ、35年間不遇の人生を歩んでいたのでした(夫人の罵りも実際に口に出していた訳ではありませんでした)。

ネタバレ1

そんなカメロンを助けようと、コンセック社の研究員、ルース博士という人物が彼の研究所に連れてきたのです。

そして博士はエフェメロルという薬を投与したことで症状が収まったということを彼に伝えます。

舞台はある講演会の会場に移ります。

ルーク博士も所属する警備護衛を専門に扱うコンセック社の人物が舞台上で「スキャン」の公開実験を行っていました。

そこには多くのVIPが集まっていました。

誰か1人、被験者として体験して欲しいと言うと、客席にいた1人の人物が手をあげました。

舞台上にいたスキャナーはその人物にスキャンを行おうとします。

ネタバレ2

頭を震わせるスキャナーですが、急に苦しみ出します。

次の瞬間、彼の頭がボカーーーーンと破裂します。

実は被験者を名乗った男はレボックという人物で強大な力を持ったスキャナーだったのです。

彼はSPに捕まりますが、車で護送されいる時に護衛車を破壊したり、仲間同士撃ち合いにさせたりして5人の卓越したSPをコントロールして手玉に取ります。

護衛会社としてあってはならない惨事を招いたコンセック社は緊急会議を開きます。

そこでルーク博士があることを発言します。

今回の事件を招いたレボックという人物は地下組織を率いて、現存するスキャナーを一掃した上、社会を崩壊させようと企んでいるということです。

そこでルーク博士はレボックに対抗できる人物にカメロンを推します。

まず、カメロンに事情を理解させるために、レボックの過去の映像を見せます。

当時22才のレボックは、頭の中に人がいる感覚に我慢できず、額に穴を開けてしまいます。

彼もカメロン同様、生まれた頃から強い苦しみに苛まれていたのです。

その頃のレボックは自分を破壊することに囚われていましたが、今では全てを破壊することを目的に生きているという。それを阻止するようカメロンは諭されます。

命の恩人でもあるルーク博士のお願いを承諾したカメロンはヨガマスターと修行をすることに。

平常心を保つことに長けているヨガマスター相手に修行を行ったカメロンは圧倒的な力を持っていることに気がつきます。

そして、レボックの手がかりを掴むために1人街に出ます。

彼はある彫刻家がレボックの手がかりを知っている唯一の人物だということを知ります。

そのアーティストの個展に赴き、主催者の脳みそをスキャンして情報を奪取します。

その人物はピアスという男で、山奥でたった1人で作品を制作していました。

彼もカメロンとレボック同様、スキャナーとして生涯苦しみを受け続けてきました。

彼の心の拠り所になったのは芸術だけだったのです。

過去の話をしていたカメロンとピアスの元にレボックの部下達が襲撃してきます。

カメロンは能力を駆使して、銃を所持した数人をやっつけます。

しかし、レボックの情報を持つピアスが射殺されてしまいます。

ピアスは死に際、「まだスキャナーはいる」ということをカメロンに伝えます。

その人物とはキム・オブレストという女性でした。

早速、キムがいるアパートに向かうとそこには数人の生き残ったスキャナーがいました。

事情を知ったキム一行は早速行動に移すべく、力を共有する儀式を行います。

しかし、既に匂いを嗅ぎつけていたレボックは部下にそこを襲撃させます。

儀式中に銃をぶっ放し、スキャナーを一層しようとしますが、共同体の力によって敵の体から火を発生させます。焼死した敵を尻目に車に乗り込む一行。しかしそれを追いかける軍団。

追い込まれたスキャナー達の車は横転し、カメロンとキム以外は全滅します。

なんとか、建物の地下に逃げ込んだ2人でしたが、1人の敵がに追い打ちにきます。

しかし、カメロンは絶大な力を行使し、敵をひれ伏させた後、レボックの居場所のヒントとなるものを持っていることに気づきます。

それは「エフェメロルの瓶」だったのです。

後半部:衝撃の事実とラストの謎!

カメロンはエフェメロルが製造されている生化学研究所に潜り込みます。

そこには額に傷があるレボックの姿がありました。

さらに調べると生化学研究所よって製造されているエフェメロルの出荷先にコンセック社があるという事実を知ります。そしてライプ・プログラムという何やら怪しい計画があるという事実も掴みます。

研究所とコンセック社には内通者がいて太いパイプが繋がっていることを知ったカメロンはキムを連れてコンセック社に向かいます。

カメロンはルース博士と再会しますが、実は生化学研究所を立ち上げたのはルース博士で、既にその研究所の権利はコンセック社にとうの昔売り渡したということを打ち明けられます。

そんな中、キムはレボックの差し金だと疑われ、コセック社の幹部でもあるケラーの尋問を受けていました。

しかし、レボックの差し金で内通者でもあるのはその幹部でもあるケラー。

なんとか振り切ったキムですが、レボックの敵でもあるルーク博士はケラーによって殺されてしまいます。

ネタバレ3

カメロンとキムは殺人の濡れ衣を着せられ、コンセック社から追われる身になります。

死ぬ前にルーク博士からライプ・プログラムのデータをハッキングするよう言われたカメロンは、電話ボックスの電話回線からプログラムを盗み見しようと試みます。

躍起になったケラーはカメロンの神経と繋がった状態のプログラムごと破壊して殺そうとします。

しかし、もはやカメロンを止めることは不可能でした。

彼の能力により、ハッキング先の研究所は爆破し、ケラーも爆発に巻き込まれて死にます。

計画を盗み見したカメロンは、ライプ・プログラムの重要人物でもあるフレイン医師の元へ向かいます。

待合室で待つキムに奇妙な出来事が起こります。

妊婦のお腹の中にいる胎児にスキャンをされたのです。

鼻血を出したキムは、フレイン医師に話を伺っていたカメロンに報告します。

すると、カメロンからライプ・プログラムの真相を聞かされます。

その計画とは妊婦にエフェメロルを投与して、胎児をスキャナーにすることが目的のものでした。

しかし、待ち構えていたレボックにより彼らは眠らされ、連れていかれることになります。

カメロンが気がつくとそこはレボックの部屋でした。

キムは隣の部屋で寝ていると言うレボックは酒を片手に衝撃の事実を彼に語りかけます。

  • 彼らは実の双子の兄弟で父はルーク博士であるということ
  • 父(ルーク博士)が妻を実験台としてエフェメロルを使ったことでスキャナーの2人が生まれてしまったこと

衝撃的な事実を打ち明けたレボックは一緒に世界を征服しようと提案します。

しかし、常に冷静な即却下してカメロンは頭を震わせ始めます。

同時にレボックも額に力を入れ出します。

ついに最強のスキャン合戦が始まります。

強大な力がぶつかり合いますが、カルメンの顔や腕から血管が浮き出てきます。

そこから血が吹き出し、皮膚がただれ出します。

カルメンが絶望的な表情をします。

しかし何かを決心した、彼は両手から火を出します。

ネタバレ4

炎に包まれたカルメン、白目になり叫ぶレボック。

その瞬間画面は真っ暗になります。

やっと目を覚ましたキムは静まり返った部屋に向かいます。

そこには真っ黒焦げになった死体が転がっています。

キムはその体がカルメンのものだと確信し、泣き叫びます。

しかしその後ろにカルメンのジャケットを覆った人物が座っています。

顔を露わにしたその人物は

「僕たちは勝った」

と言います。

その人物の身体は額の傷が消えたレボック、口調はカルメンそのものだったのです。

映画はここで終わりました。最終的にその人物がレボックなのか、カメロンなのか説明されることはありませんでした。

ただ「2人は同化した」というのが有力だと思います。弟カメロンが体を燃やしてまでレボックと繋がり、兄レボックがそれを許したのではないかと思います。

もともとは同じ苦しみを味わってきた双子です。

「僕たちの勝利」だと最後に彼は言いましたが、それは単純に、苦しく絶望的な人生を送ってきた彼らの生活に終止符を打てたという意味として私は捉えています。

感想:「あべし!」「ひでぶー!」

この映画を初めて観たのは高校生の頃でした。

近くのレンタルショップに在庫がなかったので、なけなしの小遣いでDVD版を買いました。

DVDが届いてジャケットを確認すると、表には白目をした怖いおっさんが写っていて、裏には頭が爆発した瞬間が写されていました。

SF映画という情報しか持ってしなかったので、急に衝撃的な様子をジャケットでみさせられてかなり動揺したのを覚えています。

恐る恐るそのシーンを待ち構えていると、序盤に禿頭がボカーーーンと爆破されているシーンに襲われました。

当時、高校生のガキンチョにとってはかなりショッキングな描写でしたが、CG表現にはない非リアリティさが新鮮で、かなり感動をしたのを覚えています(是非、本編で確認してみてください…)。

映画「スキャナーズ」の代名詞とも言われるくらいのシーンですが、このシーンは北斗の拳にも影響を与えたと言われています。

まさにケンシロウが秘孔をついたときに敵が「あべし」「ひでぶ」と叫び、身体が破裂するあの瞬間です。

まさかカナダのSF映画に影響を受けているとは思いもよりませんでした…。

勿論、この映画の見どころはそこだけではありません。

物語終盤の超能力最強決定戦には鳥肌がたちます。

冷静にみるとただ念力を出し合っているだけのバトルなのですが、ただれる肌、浮き出る血管、吹き出す目などその模様がかなりグロテスクかつ壮絶に描かれています。

どちらのシーンもショッキングなものですが、物語にはしっかりとした筋が通っていますし、得意のメイクも健在なので、晴れてクローネンバーグデビューしたいという方にはぴったりの作品だと思いました。

まとめ

難解な映画を作ることで有名なクローネンバーグ監督ですが、「スキャナーズ」はしっかりと娯楽として鑑賞できる映画です。

グロテスクな表現がOKな人はは勿論、ダメな人も是非挑戦して欲しいです!

次回は「ザ・フライ」の紹介を紹介します!

記事内画像出典:IMDb

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