【119エマージェンシーコール】ネタバレあらすじを最終回まで!結末は新人指令管制員の雪が成長?
清野菜名主演の月9ドラマ【119 エマージェンシーコール】のあらすじネタバレを最終回まで全話紹介するとともに、最終回結末(予想・考察)、原作&脚本家、見どころについてお届けします!
月9ドラマ『119エマージェンシーコール』は消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命を繋ぐ“最前線”に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちの“現実(リアル)”を描く、完全オリジナルドラマです。
本記事にはストーリーのネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。
【119エマージェンシーコール】のネタバレあらすじを最終回まで
月9ドラマ【119エマージェンシーコール】のネタバレあらすじを最終回まで紹介していきます。
1話「緊急通報指令!声で命をつなぐヒーロー達」
- 1月13日(月)放送※初回30分拡大
- ゲスト声優:梶裕貴、榎木淳弥
- ゲスト:金澤美穂、他
1話のネタバレあらすじ
1話のネタバレあらすじを紹介します。
横浜市消防局司令課3係で通話を受けた粕原雪(清野菜名)。雪の隣には、教育係として兼下睦夫(瀬戸康史)が指導にあたっている。緊急性のない119番通報に対しては厳しい態度をとる兼下の様子を、係長の高千穂一葉(中村ゆり)は苦笑いで見ていた。 休憩時間になると同僚の与呉心之介(一ノ瀬颯)や箕輪健介(前原滉)は、兼下の指導は無愛想だがもうすぐ終わるから辛抱するようにと雪を励ます。
だが、当の雪は気にしていない様子。同じく同僚の新島紗良(見上愛)はみんなの話には加わらずにいた。 高千穂は自分のデスクに兼下を呼び、雪への指導に愛がないのではと注意する。兼下は最初から自分は指導係に向いていないと断ったと反論し、異動時期ではないのになぜ雪が来たのかと不満を漏らす。高千穂は銀行を退職してまで指令管制員になるために消防局に入った雪は大事に育てなければいけないと諭した。
さらに、高千穂は、雪はずば抜けた能力を持っていると教える。それは、雪が一度聞いた声や音を忘れないでいることだった。 その夜、司令センターに現れた堂島信一(佐藤浩市)を雪はあこがれの眼差しで見ている。それには、ある理由があった。そんな時、雪が受けたネットカフェの男性客からの119番通報を皮切りに、管制員たちは次々に通報を受ける。
ネットカフェ火災
ネットカフェの男性客(梶裕貴)は火事に巻き込まれた。119番通報を受けた雪は、彼を落ち着かせて非常階段へと誘導。救助隊員が駆けつけたところで電話が切れた。
翌朝。仕事終わりの雪は兼下に救助隊員の連絡先を知りたいと相談。昨日の電話対応の良しあしを反省したいからだ。しかし兼下は「知る必要あるか?救急隊員の時間を割いてまで」「余計なことしなくていい」と一蹴する。指令管制員は通報者の状況を正確かつ迅速に伝えることが仕事で、いつだって通報者は現場の救助隊員を見て安心する。だから、「俺たちはそれまでの『つなぎ』だ」という兼下。
それでも雪はネットカフェの現場へ行き、想像した。男性客は店名が分からないとと言っていた。しかし雪は漫画本に店名が貼ってあることに気付き、「確実に店名が聞き出せていれば 消防車の到着を1分早くできた」と反省する。現場には非常口があった。もう一度確認してもらえばよかった。男性は煙の中でしゃがみながら逃げつつ通話もしていた。「必死に避難している人に声を届けるには スピーカーフォンにしてもらえばよかった」…雪は色々と気づきを得た。
雪は火災現場に不法侵入したことで、消防隊員に注意を受ける。その後、両親から電話がきて遅ればせながら新年のあいさつをした。姉・小夏(蓮佛美沙子)からは今年も家族に連絡がない。既読になったので生きてはいるが…。
マリンモールで異臭
翌日。雪(清野菜名)は指導期間が終了して、指導係の兼下(瀬戸康史)から独り立ち。雪は「想像力のある指令管制員になりたい」と3係の係長・高千穂に告げる。
そんな中、ショッピングセンターのマリンモールで異臭騒ぎが起きる。テレビでニュースとしても流れたが、原因は不明だ。
後日。休みを利用して雪はマリンモールへ。独特な料理を出す店はない。ガスでもないなら何か。雪が散策していると、バックヤードに入る。機械室などがあるが問題なし。お掃除ロボットが巡回していた。
雪は落とし物をした少女・莉乃(本田都々花 )が迷子だったので、親に連絡する。雪は莉乃に大事なお守りとして110番、119番のことを伝える。一方、兼下は妻と息子とショッピングをしていた。兼下が雪と少女の会話を立ち聞きする。
電動キックボード事故
後日。雪は混乱した女性の電話を受けた。女性にぶつかってきた、電動キックボードに乗ってた男性が頭を打って倒れたという。居場所を特定し、救急車を向かわせる。女性に心臓マッサージをして欲しいと伝えるが、女性は無理な精神状態だった。再任用されたベテラン・堂島(佐藤浩市)は「それ以上無理強いするな」と止めた。
係長の高千穂は電話で問い合わせて「搬送できたけど安否は不明」と雪に伝える。救急車はスムーズに到着できたので問題はない。だが心臓マッサージを指示できずに落ち込む雪。高千穂は「一つ一つの通報に向きあいすぎないように」と諭す。
勤務後。兼下は現場に行くな!と雪を注意する。兼下はネットカフェに雪が行ったことを消防士から知らされて、注意されていた。命がけで戦っている現場に安全圏にいる者が立ち入ってほしくない、と。
雪は「現場を見て通報者の気持ちを想像するため」と反論。兼下は現場に行かなくてもできると言い、昨日のキックボードの男性が死亡したネットニュースを見せて「救えない命は必ずある。現場にいる人間は嫌といいうほど実感してる。そこに繋ぎである俺たちがのこのこ登場しても何も出来ないだろ」と怒る。
兼下は元消防士です。消防隊員たちが救えない命を直接見て実感していることを兼下はよく知っているのでしょう。
雪は結局、事故現場に行った。ちょうど現場で事情聴取が行われていた。女性の靴には血がついていて、「私がもっとちゃんとできてれば」と落ち込んでいた。女性は男性に声をかけ意識確認をした際に血を踏んで気が動転したのだろう、と雪は想像した。
雪が指令管制員になった理由
後日。雪は屋上で弁当を食べていた。そこで堂島が話しかけてきた。雪は「想像力で人を救うのが指令管制員なんですよね」と確認する。5年前の2020年、雪はたまたま「消防フェスタ」のイベントで、堂島がスピーチしていた場面に出くわし聞いたのだ。
堂島は「現場の隊員が自らの手で命を救おうとするならば、指令管制員は想像力で人を救うんだよ」と語っていた。それを聞いて、雪は指令管制員になった。
雪は、救えない命が必ずあるから一つ一つに向き合いすぎず忘れた方がいいんですか?と質問。

「忘れることと切り替えることは意味が違う。たとえ1秒前に何があっても、今この瞬間助けを求める声に応えて命をつなぐ。それが俺たちの仕事だよ。想像力はそれに全部使え」
と、堂島は助言した。
マリンモール火災&異臭
マリンモールでエレベーターの閉じ込めや防火扉の誤作動、異臭で体調不良者も出た。マリンモールに緊急避難の命令を出す。そんな中、莉乃が「助けてください」「火事」と通報。対応した雪は、莉乃の話からバックヤードの機械室にいると気づく。しかし消防隊員が向かったが莉乃はいなかった。
雪は通報時の音声を聞きなおし、「あ」と莉乃が言って何か見たことに気付く。そして音声の背後にわずかに電子音が聞こえた。バックを探していた莉乃は掃除用ロボットを追いかけたのだと雪が推理。
雪の指示のもと、消防隊員が莉乃を発見&救助。莉乃は命を取り留めた。
今回の異臭&火災の原因は、制御不能な掃除用ロボットが冷房設備にぶつかって冷媒(れいばい)であるアンモニアが漏れ出したこと、さらに電気系統にもぶつかっていて火災が発生したこと、だった。
雪が決意を新たにする
屋上にて。兼下は雪に、今回たまたま良い結果になったが現場のマリンモールに勝手に行ったことを許さなかった。雪は「指令管制員の声で救われる命があると知ってる」という。回想では幼い雪が自宅の火事で119番通報したことが描かれる。



「繋ぎは繋ぎでも、命をつなぎたい。指令管制員はいつだって、助けてって声を受け取る1番はじめの存在だから…」
と告げた雪は、考え方が違ってもよろしくお願いします、と頭を下げる。
兼下は手紙を雪に渡した。それは莉乃からのお礼が書かれた直筆の手紙だった。(つづく)
1話の感想レビュー
良かった点
・思ったよりテンポがよく進み、「緊迫感」のある映像&演出で、手に汗にぎりました。指令管制官たちが声だけで対応していることを視聴者にも体感してもらうためなのか、現場の映像は通報時には見せない演出になっています。あとで雪が現場に行って想像したとき、そういう状況だったのかと分かるようになってはいます。
・「チーム」な感じが良いです。指令管制官の同僚たちの仕事が早くて、連携もスムーズで、一刻を争う中、新人の雪が振り返ったときにはすでに同僚が欲しい情報を調べていたります。休憩時間が退勤後に馴れ合わないので仲がいいわけではなさそうですけど、命を救う目的のためにチーム一体になってる感じが良かったです。仕事仲間ってこういうものですよね♪
・通報者のあわてぶりもリアリティがあります。心臓マッサージって気が動転したら急に出来なそうですよね。佐藤浩市さん演じる堂島が救命措置を通報者に無理強いさせなかった点は好感もてました。
・堂島さんの「忘れる」と「切り替え」は別だというアドバイスが深いです。たしかに切り替えることは大事です。失敗を引きずって仕事をしても良いことはありません。忘れて今の仕事に集中すべきです。でも忘れることばかりでは、成長しません。
私はサッカーが好きなので例に出すと、得点が取れる一流のサッカー選手はシュートを外しても引きずらず、次も堂々とチャレンジしてシュートを打つそうです。ファンや仲間の落胆を気にしないメンタルが凄いそうです。たしかに試合中のミスは切り替えて、反省は試合後でいいですしね。
悪かった点
不自然な場面がありました。キックボード事故の翌朝、雪が現場に行くと、ちょうど通報者の女性が警察に事情聴取されていました。あまりにタイミングが都合よい偶然。女性の靴に血がついていたことを雪が見つけて、意識確認のための声掛けをするよう指示したときに女性が血を踏んで気が動転したことを雪が想像できる…という展開になっています。そのための必要な偶然の出会いなわけで、意図はわかりますが…。うーん。
係長がキックボード事故のその後を問い合わせしてたので、警察が現場で通報者に聞き取る時間を聞いていて、雪に教えた…などあれば偶然すぎる!というツッコミは避けられたかなと思います。
あとは悪い点がないです。強いて挙げるとすれば、ありますが…。↓
・雪が少女に110番と119番を教えた場面があり、これは通報してくる伏線だなあと思ったし、その通り、のちに伏線回収されました。分かりやすい構成だなあとは思いました。
・主人公が他の人はしないのに現場に出向く変人ということで、木村拓哉さん演じる検事(『HERO』シリーズ)や竹野内豊さん演じる裁判官(『イチケイのカラス』)と設定が似てはいます。
まあ、あえて言うとですけどね。そこまで気にならない点です。
今後に期待する点
・雪が一つ一つの通報の対応に反省し現場検証する行動も、兼下の「つなぎ」までだという仕事観もどっちが正解というわけでないと思います。1話時点では対立していますが、お互いにメリットやデメリットがあるので、お互いを尊重して歩み寄っていくのかな?と期待してます。
・雪の姉は音信不通ですが、生きてるもよう。失声症という事前情報ですが、幼少期の火事が原因なのでしょうか。主人公の姉妹の今後は気になります。
・兼下は元消防士で、消防士側の意見に寄り添っていますが、兼下の過去エピソードと過去のトラウマ(?)の克服が描かれることに期待してます。
・ほかの同僚たちにもスポットが当たりそう。特に新島紗良の一匹オオカミな感じが気になります。今はツンばかりですが、デレる展開が来てほしいですね(笑)
2話「工場火災発生!命を救う現場をつなぐ思い」
- 1月20日(月)放送
- ゲスト声優:釘宮理恵
- ゲスト:野添義弘、藤堂日向、他
2話のネタバレあらすじ
2話のネタバレあらすじを紹介します。
2話の冒頭、消防士時代の兼下睦夫(瀬戸康史)が火災現場に救助に入る。要救助者を外に助け出したが、遺影を取りに帰った兼下。そこへ後輩の潮見も入ってくる。直後、爆発して…。
粕原雪(清野菜名)は指導期間を終了し、指導係であった兼下睦夫(瀬戸康史)から独り立ちすることに。しかし、同じ司令課で勤務する同僚であることに変わりはなく、その日も司令台につく雪を、兼下が副台でサポートしていた。すると、雪がある通報を受ける。 通報してきたのは金属加工工場「佐久山工業」の女性。そこで働く男性が、ある事故にあってしまったという内容の通報だった。
雪は救急隊を向かわせるため事故現場の詳細を通報者に求めるが、なかなか要領を得ない。そんな様子を見かねた兼下は、要救護者への応急処置を優先するよう雪を促し――。 その後、オフィスに戻った雪と兼下は、あることを巡って口論。そんな2人を見ていた与呉心之介(一ノ瀬颯)と箕輪健介(前原滉)は指導期間が終わってからの方が仲が悪くなったのではないかと評す。
新島紗良(見上愛)から救急隊の活動報告が上がっていると聞いた雪は、高千穂一葉(中村ゆり)と堂島信一(佐藤浩市)が仲良さそうに話しているところを目にする。その関係性をうらやましく思う雪に、高千穂はあるアドバイスを送る。雪は早速、そのアドバイスを実践し、仕事終わりの兼下に「佐久山工業」がどういった現場なのかを実際に見に行こうと提案し…。
高千穂のアドバイス
高千穂と堂島の関係性をうらやましく思った雪は、2人が15~16年ぐらいの関係で、高千穂が最初に指導してくれたのが堂島だと知る。「それぐらい時間が必要なのか」と思う雪。
高千穂は雪にアドバイスを送る。司令管制官としての芯の部分が違うだけだし、言い返せてる時点で大丈夫、頑ななタイプには下の人間が馬鹿なふりして切り崩すくらいいがいいんだよ、と…。
雪は早速、そのアドバイスを実践し、「私たちのせいで現場に迷惑が掛かっている」と仕事終わりの兼下にいう。
雪は事故現場の詳細を通報者に求めた。だが、兼下が副台で応急処置を優先させた。そのことで後で口論になった。
しかし救急隊の活動報告に工場内の建物が多くて事故現場の到着に時間がかかったとあった。
兼下は現場に迷惑をかけたくないと思っている。それならば、兼下も「佐久山工業」を見に行くべき…。ということで、2人は一緒に向かう。
「佐久山工業」で想像
雪と兼下は、佐久山工業へ行く。工場長に聞くと、通報した女性の派遣社員が昨日で辞めたという。雪は「昨日、『通報しちゃったの?』と聞こえたんです。もしかして通報したことを責めたりしてませんか」と詮索。工場長は否定し「関係あります?」と非難。
雪は事故現場で想像する。通報者がカレンダーを見て住所を確認したと気づく。作業場としか言いようないが、外に出ると「Dー2」という表示が見えた。これを教えてもらえればよかった…と反省する雪。
兼下は応急処置も必要だったが、工場の前に救急隊を案内する誰かを立たせればよかった、と雪にアドバイス。
兼下家がギクシャク
雪と兼下は、河原で、軽く食事をする。(肉まん?) 兼下は眠そうな雪に「こんなことしてたらもたないぞ。それに通報者のその後まで突っ込むと余計なトラブルを生む」という。雪は通報者にとって119番は「一生に一度」で人生が変わるほど大きいことだから、「一つ一つに全力で向き合たい」という。
雪は、川でカピバラ探しをしていた小学生が危険だと察知して助ける。すると、息子の光もやってきた。雪は光に、お父さんとは司令課でお世話になってる、と挨拶。しかし光は父が消防士だと思っていた。
兼下家にて。兼下は光に黙っていたことを謝る。光は親の仕事を紹介する宿題を母のことで出す、と言い出す。
粕原家にて。やらかした、と落ち込む雪。母は「家族だから言えないこともある」という。母は小夏のイラストを雪にみせる。頼りはないが元気に仕事していることをうれしく思う粕原家の家族たち。…あれから5年。小夏は心因性の失声症を患っている。
※失声症の原因を雪たちは知りません↓
「119エマージェンシーコール」
— 『119エマージェンシーコール』毎週月曜よる9時放送!フジテレビ月9ドラマ【公式】 (@drama119_cx) January 20, 2025
プチナビ!⑧
雪の姉・小夏が失声症になった原因は
雪たち家族にも知らされておらず、
発症から5年経った今でもわかっていません。
「5年前」に何があったのでしょうか…?#イチイチキュー #ドラマ119 pic.twitter.com/qzU6PwBXDY
加熱式駅弁、カピバラの保護
休憩室にて。田中と箕輪が加熱式の駅弁を温めている。ヒモを引っ張ると、中の生石灰と水が混じって熱が発生する仕組みだ。驚く雪に対し、田中は「消防でもそう」と言い、粉末のアルミニウムとかマグネシウムに水をかけると爆発する!と説明。(※この科学知識は、のちの伏線)
すると、与呉と兼下が口論しながら部屋に入ってくる。カピバラの保護は市役所に連絡するよう兼下が対応した。しかし与呉が受け入れた。動物保護は119番通報というイメージに繋がって、人の命を救うことに支障が出るというのが兼下の主張だ。
兼下の過去と正義感
与呉が現場第一主義の兼下に苛立つ。そこで、田中は兼下が消防士時代に事故に遭っていると明かす。兼下をかばうような形で大怪我を負ってしまった潮見は、消防隊にいられないなら意味がないと退職してしまった。責任を感じた兼下は異動した。
屋上にて。雪は兼下に田中に聞いたと謝り、「なぜ写真を取りに戻ったんですか」と尋ねる。
大学時代、兼下はボランティア活動でいった東北で家族の写真すら残らないことのつらさを知った。だが、あの火事での自分の行動は消防隊の一線を超えてしまった。「それぞれがやるべきことをやるべき範囲ですすることから外れるべきでない。理想や正義感や想像力などに振り回されていたら自分も周りも疲弊する」という兼下。
雪は「この仕事をしていて正義感がない人がいるんですか。どの部署にいようと人の命を救いたい思いで働いている」という。
大学時代、兼下はボランティア活動でいった東北で家族の写真すら残らないことのつらさを知った。だが、あの火事での自分の行動は消防隊の一線を超えてしまった。「それぞれがやるべきことをやるべき範囲ですすることから外れるべきでない。理想や正義感や想像力などに振り回されていたら自分も周りも疲弊する」という兼下。
工場火災
佐久山工業という金属加工工場内の倉庫で火災が起きた。負傷者もいる。雪は兼下の助言通り1名を外に出させて救急隊の誘導に向かわせる。
危険物取扱の届けは出てないが、兼下は「念のため責任者に確認を」と、消防隊に連絡。
雪は司令センターと現場を映像でつなぎ、心臓マッサージのやり方を指示。やがて消防隊がついた。放水の準備をする。
兼下は現場に行ったとき観察して気になっていた。「ああ、くそ」と兼下は、やるべきこと以外をやることにした。そして消防隊に放水中止を連絡。中にアルミニウム粉末があるか確認させる。
火が回る中、なんとアルミニウム粉末があった。放水していれば爆発していた。アルミニウム粉末を外に出した後、消火活動を再開。無事に火が消された。
この火災事故と報告なしの件はテレビのニュースにも流れた。さらにカピバラ保護のニュースも流れる。
指令管制官はカッコイイ
屋上にて。兼下は堂島と話し、なぜ司令課にいるのか尋ねる。堂島は元々、父が消防隊で、消防隊に憧れていた。しかし「いつだって最初に最悪の事態を防げるのは指令管制官だけだと気づいた。かっこよくね?」という堂島。
翌日。兼下は光のサッカーの送迎を担当し、その前に、司令課に呼んだ。兼下から相談を受けた高千穂係長の計らいで、光は特別に兼下の仕事の見学を許可してもらえた。
兼下が緊迫する119番通報を応対している。不安な通報者を安心させ「ありがとうございます」と感謝されている。
電話対応を終えた兼下は、光の方を見て、笑顔を向ける。光も微笑む。また119番通報がかかる。今度は雪が出て「火事ですか、救急ですか」と対応する。(つづく)
2話の感想レビュー
後輩消防士の現在が気になる
2話は兼下メイン回。必要以上なことはしないと決めていた兼下が放水中止を進言する場面は胸が熱くなる場面でした。2話のハイライトですね。
2話は兼下が司令課3係に異動した理由が明らかになった回でもありました。部下が自分のせいで退職してしまった。そのことに責任を感じて異動したのですね。
しかし兼下が写真(遺影x)を取りに火災現場に戻った、その気持ちは分からないでもないです。震災の被災地で瓦礫から家族写真が見つかって涙するご婦人。その姿を目の前で見た経験がある兼下は、思わず火災現場でも行動してしまったのですね。
確かに火災現場での兼下の行動は危険で、ミスでした。でもその動機や思いは失ってほしくないと思います。
おそらく後輩消防士の潮見と兼下が再会する場面が今後、描かれるかもしれません。潮見は兼下の行動を恨んでなくて、自分のせいで先輩が消防士をやめてしまったことに対し彼は彼で責任を感じているんじゃないかなあ。
消防士を辞めた潮見は現在どうしているのか。車いすで障害を負ってる様子でしたが、どんな生活をしているのでしょうか。描かれないかもしれないですけど、私は気になりました。2人の再会と和解、描かれることを期待してます。
さて。次回はクールなキャラの新島紗良(見上愛 )メイン回。楽しみです♪
3話「急増・外国人通報!エリート管制員の葛藤」
- 2月3日(月)放送
- ゲスト声優:檜山修之、前田綾香、金本涼輔、のぐちゆり
3話のネタバレあらすじ
3話のネタバレあらすじを紹介します。
3話は、新島紗良(見上愛)がストーリーのメインです。語学堪能で優秀な指令管制員ながらクールでミステリアスな紗良が、この回でひとつ成長していきます。
粕原雪(清野菜名)の同僚、新島紗良(見上愛)は職場では自身のことを語らない。そんな紗良には、大学時代から交際している恋人がいた。大学の同期たちとの飲み会で、紗良は恋人に海外転勤の話があることを知る。また、紗良は恋人から「今の仕事を続けたいか?」と問われる。紗良もかつては海外で働きたいと語っていたからだ。
紗良が出勤すると、雪が分譲住宅のチラシを見ている。与呉心之介(一ノ瀬颯)や箕輪健介(前原滉)は家を買うのかと驚くが雪は否定。外観が同じような家が並ぶ住宅地からの通報で、住所以外に場所を特定する方法を考えていたのだ。休みの時間まで仕事のことを考えている雪をもてはやす同僚たちに、紗良は引っかかるものを感じる。
中国人男性の通報を受けた雪は、電話通訳センターを介して状況を尋ねる。妊娠中の妻が動けないとの救急車要請だが場所が特定できない。すると、隣で聞いていた紗良が通訳の翻訳以外に男性が発した言葉に意味があることを指摘し…。
休憩時に雪は紗良に礼を言い、外国語の勉強法を聞く。しかし、紗良は通訳サービスを使用した上で、聴取の精度とスピードを上げる訓練をした方がいいと素っ気ない。仕事後、雪は中国人男性が通報してきた中華街を見に行くことに。すると、高千穂一葉(中村ゆり)が行きつけの店へ一緒に行こうと提案。与呉や箕輪、兼下睦夫(瀬戸康史)も行くことになるが、紗良は誘いを断り――。
「飯店」に別の意味がある
紗良が通訳の翻訳以外に別の意味があるとメモ紙で雪に指摘する。台湾だと「飯店」はホテルだけど中国だと「レストラン」だった。通訳が台湾出身なこともあり勘違いしていたようだ。雪は、無事に対応できた。
朝、仕事終わり。中華街の通報を受けた雪は、高千穂らと食事をした後、現場をロケハンする。電柱にある住所など、気づきがあった。さらに雪は違法の宿泊施設を見つける。一方、ほろ酔いぎみの兼下(瀬戸康史)は獅子の置物を見て息子の光が喜ぶことを考えていた。
雪が広報誌に載る?!
後日。紗良は3係の係長・高千穂一葉(中村ゆり)に無駄な通報に対応することが多すぎると相談。
一葉は無駄かどうか対応してみないと分からない、と困る。
そこへ消防局総務課の田中悠(三浦りょう太)がやってきた。広報誌に載せるインタビューを受ける人を探しに来たという。
一葉は雪を推薦する。他業種からの転職であり、この仕事に対する思い入れも一番あるという。
3係の同僚たちも賛同した。
紗良はそれを聞いて、落ち込む…。
男女差別を受ける紗良
紗良は生理痛がつらいが仕事を休まず、働く。
ある男性の通報を紗良が受けると、途中から「女じゃ話にならない。男に代われ!」と理不尽なことを言われる。
兼下(瀬戸康史)が電話をかわり事なきを得る。だが、紗良はショックを受けていた。
紗良は一人でちゃんとやってきた
トイレにて。気分が悪くなった紗良がうずくまっていると、雪が声をかけてくる。
紗良が冷たくあしらうと、バッグがひっくり返る。
頭痛生理痛の薬が転がり、一葉が拾って「辛いなら言ってくれればよかったのに」という。
紗良は「そんな無責任なことできません。私はずっとちゃんとやってきたんです。誰かに助けてもらわなくても一人でずっと。」と言って、トイレを出ていく。
雪のようにはなれない…
朝、紗良が帰宅すると、スマホに彼氏からロンドンへの転勤が決まったとメッセージが来た。
紗良はそのまま眠る。
起きてコンビニに行くと、ばったり一葉と出会った。
2人は飲食店へ入る。
紗良は母が川崎市役所の職員で、父は消防署で働いていたと話す。
だが、紗良はずっと父の仕事が嫌いだった。公務員というだけで理不尽なことを言われても耐えなければいけないからだ。
転機は、5年前のコロナの時。
紗良は毎日出勤する父を見て、「公務員がいなきゃこの国は終わる。それは世界に出るより大事かも」と思ったという。
父のように消防士にはなれなかったが、指令管制官指なら自分を生かせると思った紗良。しかし雪のような行動力もあって周りを巻き込める人のほうが向いていると紗良は思っていて「自分はああはなれない」と嘆く。一葉は「そんなこと思ってたんだ。」と受け止める。
堂島(佐藤浩市)の指導
翌日。休憩室が騒がしいので、紗良は抜け出してベンチで一人で食事をしている。
そこに堂島信一(佐藤浩市)がやってきて「新島さんさあ、今時の出産祝いって何がいい?今度姪っ子に子供が生まれるんだよ」と声をかける。何も答えない紗良。
紗良は「通報者と話して、他の時間までわざわざ人と話す意味が分からない」と雑談する気にならない。



「基本くだらないもんなここのやつらの話。でもそれも大事大事。聞くばっかりってのはやっぱきついだろ。仕事中の俺らはさ、通報者の話に耳を傾ける。正しい存在。それ以外の時間はガス抜きしなければつぶれる。
図々しくても『助けて』って声に出せるやつらが結果タフなんだよな。まぁ、これも雑談だな」
と堂島はアドバイスする。
紗良は「お金が良いと思います。出産祝い」と先ほどの質問に答えるのだった。
「助けて」と叫んでください
スペイン人からの119番通報が入った。雪は通訳センターに連絡するが混みあっていてつながらない。少しだけスペイン語が分かる紗良が電話対応を交代。相手に片言の英語で話してもらう。
倒れた女性は半年前に病気だった。英語でなんていうかはわからないがスペイン語の病名を言われる。しかし紗良は理解できない単語だ。
女性はホテルの近くにいるが場所がわからない。
兼下がスマホで検索し、その病気が十二指腸潰瘍だとわかる。
場所がわからないと救急車を向かわせられない。
紗良は雪に相談した上、近くにライオン(獅子)があるか女性に質問。女性はないという。雪が下見に行った違法ホテル近くではないのか?!
紗良は雪にその場所は大通りから近かったのかと尋ねた上で、女性に日本語で「た・す・け・て」と叫ぶように指示を出す。
女性は慣れない日本語で「助けて」と何度も叫ぶ。
すると日本人女性が電話を代わり、場所を教えてくれた。
こうして紗良は救急車を出動させることができた。
3話ラスト
仕事終わり。紗良は自分ひとりでは解決できなかったと雪に感謝する。
そして、紗良も中華街へみんなと一緒に食事に出かける。
紗良は彼氏に電話し、「私もこの仕事を頑張りたいし辞めたくないから、話し合おう」と留守番電話にメッセージを残す。
(つづく)
3話の感想レビュー
朝ドラヒロインにも決まった注目女優・見上愛さん演じる新島紗良のメイン回でした。
ひとりで頑張ってきた紗良。それはそれでエライのですが、ちょっと強がって無理しすぎているように見えて、雪でなくても、心配になってしまいます。
2話の印象的なシーンでいうと2つ。「女」というだけで差別される場面は画面越しにもとても悔しさが伝わってきました。そして、スペインの女性に向けて「助けて」と叫ぶように伝える場面は、胸に刺さりました。あのクールな新島紗良がこんな指示を出すなんて!感動的なシーンでした。
紗良が変わったのは、佐藤浩市さん演じる堂島の影響。レジェンドの指令管制官ですが、相変わらず良いこと言いますね。人にはガス抜きが必要。助けてと声に出せる人がタフ。心に刻みたい教えです。
いわゆるデレるというやつで、ラストでは、人と話さないでクールだった紗良が中華料理店で「まんじゅうが怖いってアレルギーですか?」なんてボケをかましてましたね。いや本当に落語を知らないのかな(笑)。
さて。次回は与呉(一ノ瀬颯)にスポットライトが当たりそうで、これまた楽しみです♪
4話「『絶対』の重責、心に秘めた熱いもの」
- 2月10日(月)放送
- ゲスト声優:井上麻里奈、島﨑信長
- ゲスト:マキタスポーツ、泉有乃、他
4話のネタバレあらすじ
4話のネタバレあらすじを紹介します。
消防司令センターでは、粕原雪(清野菜名)、新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、箕輪健介(前原滉)らが指令台で通報の対応に追われていた。インフルエンザによる救急車要請の多さを懸念する高千穂一葉(中村ゆり)に、堂島信一(佐藤浩市)は「このくらい序の口だ」と、さらに増加することを予測。 そんな中、通報者に怪我人の救急処置を頼む与呉。
しかし、処置を渋る通報者に与呉は声を荒らげてしまい、クレームが入ってしまう。また、高千穂は指導医の峰元英隆(マキタスポーツ)が司令センターに入ることを管制員たちに報告。患者の症状に緊急性があるかどうかの判断がつかないときは、峰元に相談するよう促した。 兼下睦夫(瀬戸康史)は火災通報に対処。峰元は管制員たちの対応に的確なアドバイスを加える。
雪は高齢女性から夫の様子がおかしいと通報を受け、救急車を向かわせようとするが、断られてしまう。通話を終えた雪に、峰元は夫の容態は悪いのではないかと指摘し…。すると、先ほどの高齢女性から再度通報が。雪は、「絶対に助ける!」と口走ってしまい、その言葉に与呉が固まる。実は、3年前まで救急救命士として現場で活動していた与呉は同じ言葉を口にしたことがあり…。
助けられない命がある
雪は、「絶対に助ける!」と口走ってしまったが、高齢女性は体も悪いため夫の心臓マッサージをできなかった。雪は救急車の到着をそのまま待つように伝えて、電話対応は終了した。
雪は通報者の夫の命は助けられなかったことでショックを受け、休憩に入る。
休憩室にて。与呉が無駄に希望を与えてしまう「絶対」は使うべきでないと、自身の経験を踏まえて、雪に伝える。
【回想】3年前、与呉は負傷した女の子(泉有乃)に「お父さんは絶対に助けるから、自分も治療を受けて」と言って彼女を安心させた。しかし女の子の父親に救命措置をしたが、与呉は助けることができなかった。その後、死亡した男性の娘(泉有乃)は余呉を絶対に助けると言ったのに!と責めた。
雪は「小さいとき、通報したことがあって。すごく怖かったんだけど、『大丈夫だから。絶対に助けるから』と言われ、その言葉に勇気をもらった」と明かす。
しかし与呉は「通報者と僕たち両方が諦めなくても助けられない命はありますよ。」と雪に告げる。
阪神淡路大震災
堂島信一(佐藤浩市)は阪神淡路大震災の写真をチェックしていた。当時、応援で神戸に行った堂島は、被災者を見た際、「俺どう思ったと思う?」と雪に問いかける。
雪は答えられず、タイムアップに。
彼氏と別れた紗良が与呉と話す
仕事終わり。与呉が公園をうろうろしていると、新島紗良(見上愛)が電話でロンドンに行っても頑張って、と話をしていた。
与呉は聞くつもりはなかったと謝る。紗良は「彼氏と別れた」とアッサリ明かす。
与呉は「ええ?」と驚く。
紗良は「ちょっと付き合って」と与呉をバッティングセンターに連れて行く。
紗良はバッティングをしながら「絶対に助けるって言えませんよね。粕原さんが考えなしってわけじゃないけど、ここぞ!って時にとっておきたいですね。」という。
その後、紗良は与呉も「絶対」と言ってしまった過去を聞く。
与呉は同期会に行きたくない、昔は熱かったとか、戻ってこいと言われるのも嫌だと話す。
紗良は「今だったら同期会に出てみたいです。前よりも素直に話せそうで…」という。※
高千穂係長と兼下
兼下睦夫(瀬戸康史)と高千穂一葉(中村ゆり)が中華料理店に飲みに出かける。
高千穂は「与呉君は真面目。だけど自信がない。みんな絶対に救うんだって気持ちでやってるけど、余呉くんだって…」と与呉の思いを認める。
兼下は「粕原のは全身から(思いが)あふれ出てますから」と笑う。
雪と堂島
屋上にて。雪と堂島が話す。
雪は「絶対に助けたいって思っていても、口にしないほうがいいんでしょうか?」と質問。
堂島は「時と場合による。そんなことかと思われても、そうとしか言いようがないんだよ。俺も結構、言葉にしちゃうほうだけどね。」と答える。
雪は「ですよね」という。
堂島は「でもな、言った後のこと考えても何もできないしな。絶対に助けたいってそう思ったんだったらさ、言ったらいいよ。誰にも止められやしないんだ。」と助言。
雪は阪神淡路大震災のとき思ったことの答えだと気づく。
与呉が「絶対助ける」と叫ぶ
119番通報がたくさん入る。
そんな中、与呉が受けた通報は70代の父親の心筋梗塞。
救急車両はすべて出動していて、時間がかかる。
川崎市に応援要請もするが、断られる。
与呉は義理の息子さんに心臓マッサージを指示。
そこへ娘さんが車に戻ってきた。
義理の息子がAEDを取りに行き、妻で実の娘が心臓マッサージとAEDをすることに。
娘は救命の講習を受けていたようでAEDの使い方を知っていた。
雪は現場のパーキングからETCで降りて新しくできた道を使えば救命救急センターまで2㎞で行けるという。※
雪の指示を受けて、与呉が新しい道で病院まで案内する。運転は夫だが、移動中も妻が実父の心臓マッサージを続けている。腕が疲れて苦しいが、与呉が励まし続けて「絶対に助けますから!」と叫ぶ。
しばらくして呼吸が再開し、心臓マッサージも終了。やがて病院にもついたため、電話対応は終了となった。
4話ラスト
仕事が終わった与呉は雪に人にダメと言って置いて自分も言ってしまったことを謝る。そして「口に出していいんですよね。そう思ったんだから」と笑う。
指導医の峰元英隆(マキタスポーツ)から、男性の心筋梗塞の手術が成功したこと、諦めかけていた娘さんが余呉の励ましに感謝していたことが与呉に伝えられる
与呉は迷っていた同期会に行くという返事をした。(つづく)
4話の感想レビュー
「絶対」と言っちゃいけない。これって医療ドラマでもよく課題として取り上げられるワードですよね。
絶対はない。そんなことは当たり前です。でも、堂島が言ってたように止められない思いなら言ってしまってもアリかもしれません。
もちろん手術前に患者に「絶対」と約束するのはトラブルの元であり、ダメですけど…。時と場合によるってことですかね。
今回は奥様が心臓マッサージを繰り返していて、こういうのって交代しながらやるものなのに、と思ってしまいましたが、夫は運転することになったので仕方ないのですかね。
夫が運転する前、妻は夫に「あんたは子供にミルクあげてて」と言ってたと思うので、小さい子もまだいたのでしょう。それに、夫には任せられないような状態だったのでしょう。
講習を受けて知識があって練習もしているとはいえ、急に倒れた人を相手にAEDを使うなんて、すごいです。私は自信がないですけど…肉親を助けるためと思ったら、やるしかないですね。高齢者同士だと難しそうですけど。
横浜市は協力のクレジットからハズレましたけど、視聴していると私も講習受けなきゃと思わされるし、ドラマが啓蒙・啓発につながっている、そんな作品だとは思いますよ。
5話「何度裏切られても、その声を信じる」
- 2月17日(月)放送
- ゲスト声優:山口勝平
- ゲスト:久保酎吉(役:岩瀬登)
5話のネタバレあらすじ
5話のネタバレあらすじを紹介します。
その日も、司令センターには多くの通報が寄せられていた。粕原雪(清野菜名)はため息をつく箕輪健介(前原滉)に気付く。兼下睦夫(瀬戸康史)も救急車を向かわせたことを後悔するような通報を受けたという。新島紗良(見上愛)が救急隊員たちの徒労を気遣うと、与呉心之介(一ノ瀬颯)もSNSでは救急車を必要なく出場させ、揶揄するような投稿も多いと話す。
そんな管制員たちを、高千穂一葉(中村ゆり)は「100回出場させて100回無駄だったとしても、101回目も出場させるしかない」と諭した。 指令台に戻った雪は男性からの通報を受ける。男性は会う予定だった女性が倒れてしまったと救急車を要請。雪は男性が告げた女性の住所と“フルカワジュンコ”という名をもとに、救急車を向かわせた。兼下はドアが施錠されている場合に備え、消防車も出場させる許可を高千穂から得る。
その後、消防救助隊長の飯田慎吾(谷恭輔)から現場に着いたと報告が入る。だが、男性から通報のあった女性宅に要救助者の姿はなかった。高千穂は雪に通報者への連絡、紗良には“フルカワ”本人に電話をかけるよう指示。そんな中、箕輪が別の男性から救急車要請の通報を受ける。その通報は、現在“フルカワ”という女性を探しているマンションからで…。
虚偽通報だった
“フルカワ”を探す飯田慎吾(谷恭輔)たちは表札のない他の部屋を確認して回る。箕輪が別の男性=小宮の要請を受けて救助を向かわせる。そんな小宮の元に飯田たちが偶然訪れる。そんな中、管理会社と連絡が取れて207号室にフルカワヨリコという女性が住んでいると確認がとれる。小宮には別の救助隊を待ってもらうことにした。しかし小宮はなぜ助けてくれないんだと騒ぐ。
結局、女性の住所は201号室でなく207号室で、“フルカワジュンコ”でなく“フルカワヨリコ”だった。順子と書いてヨリコと読むらしい。古川順子は元気で、要救助者ではなかった。友人の男性と電話しているときに倒れた…という事実もなかった。つまり男性の虚偽通報だ。
その後、小宮がインフルエンサーだと分かり、横浜消防局へのクレームをSNSで発信していた。総務課長は高千穂一葉(中村ゆり)に謝罪会見をするかもしれないと伝える。
雪は古川順子(山下容莉枝)に会う
雪(清野菜名)は虚偽通報があった公衆電話へ行く。そこで「古川順子」の名前と住所を書いたメモを見つける。そのメモはスーパーのレシートの裏に書かれていた。
雪がそのスーパーに行くと、古川順子(山下容莉枝)が働いている店だとわかる。
古川は、ある客から名前と住所を教えてほしいと言われ、断ったことがあるという。
名前がバレたのは名札からで、「古川順子」と書かれている。しかし、ふりがなは振ってなかった。
住所がわかったのはマンションのエントランスまで尾行され、ポストの「207」を見られてていたと推察される。その207は手書きなので201にも見えた。それで虚偽通報のときに間違えたのか?
小宮の文句がエスカレート
雪は高千穂一葉(中村ゆり)に虚偽通報者はストーカーの疑いがあると報告する。
高千穂はそれを調べるのは指令管制官の仕事ではないと雪を指導。
そんな中、雪がマンションを訪れていたことを小宮に隠し撮りされ、SNSにアップされていた。
小宮は痛風の痛みで救急車を呼んだのに後回しされたことを不満に思っており、SNSに「ばあさんを優先してる」「ばあさんに救急車出したのもイタズラ通報を真に受けたらしい」と批判的に書く。
司令課にはクレーム電話がかかってくることに…。
堂島の助言「自分の判断を信じろ」
虚偽通報の件でマスコミからの問い合わせも多く、記者会見をすることになった。
高千穂は堂島佐藤浩市)ならもっとうまくやれたんじゃないかと、堂島に悩み相談する。
堂島は「最後は自分の判断を信じるしかない」と答える。
それは高千穂の父が阪神淡路大震災の時に堂島に言っていた言葉だという。
あの震災のときは現場で判断した。その後、トリアージが採用された。
堂島は「最後は自分の判断を信じろ。…お前が間違ってるかどうか、お前の下のやつらが一番わかってるからよ」とアドバイスする。
ストーカー男から再び通報が…
総務部が謝罪会見をしている最中、雪が虚偽通報をした男の電話に再びでる。
今回は公衆電話でなく携帯電話からの通報で、住所は古川順子さん宅だった。
腰を強く打ったとのこと。
男の名前は岩瀬登と言うが、その場所は彼女の家だという。彼女と喧嘩してベランダに締め出されているそうだ。
またイタズラかもしれない。
でも高千穂は雪に救急車を出させた。自分の判断を信じたのだ。
ストーカー男なら不法侵入なので警察も呼びたいが、決定的な情報がない。
雪は機転をきかせて、「彼女の名前を教えてほしい」と質問。
岩瀬は「ふるかわじゅんこ」と答えた。よりこなので、間違いだ。
警察とともに救急車が急行した。
田中の叫び
総務部の記者会見。
虚偽通報に騙されて、司令課の人員の質が低下しているのではないかと嫌な質問が飛び交う。
会見が終わるころ、意を決した田中 悠(三浦りょう太)がマイクを握って「最後に一つだけ。
指令管制員たちは助けを求める市民の声に向き合っている。たとえどんな通報でもオオカミ少年を見限った村人のように見捨てたりしない。何回嘘をつかれても通報者を信じ続けるしかないんです
誰かの命に代えられるものはないから。ですから、どうか、そんな職員たちの思いを踏みにじらないでください。119番の適正な利用にご協力お願いします」
5話ラスト
ストーカーで虚偽通報の76歳の岩瀬登は住居侵入罪で逮捕された。
SNSで批判を続けていた小宮は痛風で救急車を呼んだことがバレて、炎上した。
ラスト。消防隊の上杉が訓練中に転落してしまう。(つづく)
5話の感想レビュー
第5話は虚偽通報にも真摯に向き合う指令管制官のお仕事ドラマとなっていて、見ごたえありました。
必要とされる限り通報に向き合い続ける指令管制官たち、カッコイイです。100回無駄だったとしても101回目も救助に向かう…その姿勢は、通報者にとって、ありがたいです。信じてくれてありがとう、の気持ち。だからこそ、 オオカミが来たと何度も嘘をついて指令管制官を疲弊させたくはありません。119番通報は適切に使用していきたいものですね。
第5話ではストーカー男とインフルエンサーという悪役が2人登場しましたが、現代では普通によくいる人物です。間違った愛情の暴走と、行き過ぎた正義の暴走というやつですね。
インフルエンサーの批判的な投稿はSNSの悪いところというか、嫌なところで、よくある話です。けれど、ストーカー男の方は、なぜ古川順子さんにつきまとっていたのか疑問です。若い女性ではないですし、亡くなった奥さんに似てるとか事情がありそうですけど…。
動機や事情があっても不法侵入の犯罪は許されません。断ってるのに言い寄ってくるのは迷惑だし、イタズラ通報で困らせて…好きな女の子にかまってほしい小学生かよ!ほんと、ストーカー男の心理がよく分かりませんでした(笑)
6話「夜の闇、人の心、命の声」
- 2月24日(月)放送
- ゲスト声優:若山詩音
6話のネタバレあらすじ
6話のネタバレあらすじを紹介します。
5年前、粕原雪(清野菜名)は姉の小夏(蓮佛美沙子)に消防士の採用試験を受けて指令管制員を目指すことを話した。幼い頃に実家が火事になった際、通報を受けてくれた管制員にあこがれていたと続ける雪だが、話を聞いていた小夏の様子がおかしく…。 定期的に部署や業務を異動するジョブローテーションで、与呉心之介(一ノ瀬颯)と同期の上杉昴(酒井大成)が司令課に来ることに。
高千穂一葉(中村ゆり)は教育係として箕輪健介(前原滉)をつける。指令台についた上杉は、天ぷら火災の通報を見事にこなす。上杉の対応に感心する雪に、兼下睦夫(瀬戸康史)は「あれ見てそう思った?お前もまだまだだな」と告げる。雪には兼下の真意が分からず…。 そんな折、上杉は消防マニアからの通報を自ら切ってしまう。毎日のように不要な通報を受けるという箕輪に、上杉は「気楽でいいですね」と返す。
新島紗良(見上愛)が受けた頻回要請者へ救急車を出場させる対応にも上杉は疑問を持つ。そんな時、雪は女子高生からの救急車要請を受けた。通話を聞いていた兼下は、ある危機的状況に気付き…。
兼下が気づいた、ある危機的状況とは…女子高生が自殺したがっていること。雪は住所を聞いてしまい、通報を切られてしまう。雪がかけなおして、話を聞いたことで、女子高生は思いとどまってくれた。
上杉昴(酒井大成)が「社長が刺された」という通報を受ける。動揺する上杉は、教育係の箕輪(前原滉)が言えない状況かもしれないと止めるのも聞かず、住所を無理やり聞き出そうとする…。 そこで、堂島(佐藤浩市)が電話をかわる。
通報者に「はい」か「いいえ」または「うん」「いや」でもよいので答えてほしいと言う堂島。通報者の近くに犯人がまだいた。上杉は茫然自失。
犯人は逮捕され、殺人事件としてニュースとなった。 兼下は雪に「この仕事で一番怖いのは慢心だ」と忠告する。
堂島は上杉に「お前、人間なめすぎだな。100の通報があれば100のケースがある。完璧な対応ができるわけないだろ。ひたすら聞くんだよ。通報者の声を、音を。その上で想像力を使って自分の引き出しから言葉を選ぶ。正しいことを祈りながら。 繰り返すしかない」とアドバイスした。
夜、高千穂(中村ゆり)が通報を受ける。10代の女性が男に襲われ逃げているところだった。同じころ、雪が救急車を呼んでも乗らずに帰るミソタツから通報を受ける。 2つの通報の場所が近くだったため、高千穂は女性に救急車が来るから乗るようにと指示を出す。女性は助かった。
翌日。上杉は兼下と箕輪に謝罪して、心を入れ替えて、仕事に真摯に向き合う。そんな中、雪はタクシーに乗車中に妻が破水したという通報を受ける。赤ちゃんの頭が出てきているため、そのまま出産した。上杉は産声を聞き涙を流す。
帰り際、上杉は雪に色々教えてほしいと頼む。兼下は「現場だけが主役じゃないってことに早く気づけたらいいな」と言う。 その頃、堂島は吐血していて…。(つづく)
7話「遭難救助―今度こそ救うため、この声を」
- 3月3日(月)放送
- ゲスト声優:関智一
7話のネタバレあらすじ
7話のネタバレあらすじを紹介します。
粕原雪(清野菜名)が受けたのは、吐き気で苦しむ女性からの通報。女性は名前や居場所を伝えたあと、言葉を発せなくなってしまう。雪は副台の箕輪健介(前原滉)のアドバイスのもと救急車を出場させる。
その後、雪が先ほどの通報の報告書を読んでいると、女性は救急隊が到着してからも声を出せず、筆談で対応したと記されていた。報告書を見た箕輪が女性の症状を考えていると、雪は即座に失声症だと告げる。
そして、雪は姉の小夏(蓮佛美沙子)が5年前ごろから失声症になったことを話した。話を聞いていた新島紗良(見上愛)は、雪が消防に転職した時期なので、それが関係あるのではないかと問いかけ…。
上杉昴(酒井大成)が声で通報出来ない人への対応はどうするのかと言い出すと、高千穂一葉(中村ゆり)が田中悠(三浦りょう太)と現れる。研修で教えたはずだと言う高千穂に、兼下睦夫(瀬戸康史)も「聞いてなかったんだろ?」と手厳しい。高千穂は音声通話が難しい方への啓発チラシを作ったと改めて説明。しかし、システム利用のためには事前登録が必要だという。
司令センターに戻った兼下は、女子中学生から妹を突き飛ばしてけがをさせたとの通報を受ける。動揺する女子中学生を落ち着かせようとする兼下。そんな時、雪が受けた通報は姉妹を目撃した男性からで…。
雪は紗良の問いかけに、転職理由は別だと答える。だが姉の小夏の失声症の時期から自分のせいだと気づく雪。
雪は母から教えてもらい、姉・小夏の個展に行く。
そこで、雪は音声通話が難しい人のシステムを紹介し、登録を勧める。
雪は「お姉ちゃんに何があっても助けたい」というが、小夏は”そんなこと頼んでない”とスマホのメモを見せ、立ち去る。
その後、小夏から「雪といると、つらい」というメッセージが届いた。
兼下(瀬戸康史)が雪の様子がおかしいことに気づき、話を聞く。
雪は幼少期、姉と二人で留守番しているときに自宅が火事になった。
雪が119番に電話した。姉は火を見て固まって動けなかった。
雪は「私にとっては119番に助けられたことがこの仕事を目指すきっかけになった。でも、姉にとっては忘れなきゃ耐えられないくらい怖い出来事だったんです。それを私が思い出させた。司令管制員になれば色々な人を助けられると思ってたんですけど。そのせいっで一番近くにいる家族を傷つけていた。全然、想像力が足りてませんでした。」と明かす。
兼下は「怖かった…だけじゃないんじゃないか?お姉さんは後悔もしている。自分が守るべき立場の人を危険にさらした。その後悔なら俺も理解できる。…自分は何もできなかったって。『誰をか助けたい』と思っているのは俺たちだけじゃない。相手を一方的に『助けらてもらう側』に押し込めない方がいい」と助言。
山にて。小夏はスマホに「この前はごめん」と打つが雪に送る前に、編集者に話しかけられる。
小夏はイラストの参考に編集者と来ていた。編集者は会社に戻るが、小夏はもう少し山に残った。
11歳の少年が森で遭難したと連絡が入り、兼下が救助隊を向かわせる。
しかし発見できない。日没まで残り1時間だ。
すると姉・小夏(蓮佛美沙子)から連絡が入り、雪が受ける。
電話を叩く回数などで会話をしていき、状況を把握していく。
テレビ電話にしすると迷子の少年が映る。
少年は足を負傷していた。顔を映すと、低体温症の初期症状だ。心停止もあり得る。
小夏が筆談で「できることないか。この子を助けたい」と書く。
雪が少年を温める方法を指示。
救助隊はあと15分で到着するが…。
雨雲が近づく中、GPSが狂っているため救助隊が発見できない
小夏が救助隊を見つけた。木を叩いて音を出そうとするが、気づかれない。
雨が降ってきた。小夏が坂を登るが、滑り落ちる。
近くで救助隊の声がする。
雪はスマホから「ここにいます!」と何度も叫ぶ。
小夏は幼少期の雪に「逃げよう」と言われても動けなかったトラウマを思い出す。
小夏が「ここです。ここいます。助けてください」と声を振り絞る。
雪が「絶対大丈夫だから。お姉ちゃんの声、ちゃんと届くから」と励ます。
助けて!と大声を出した小夏の声を救助隊が聞き、発見。二人を搬送した。
雪が「こっちの電話を切るね」というと、小夏が「雪、ありがとう」と声で返答した。
雪は病院に駆けつけた。小夏は足をひねった程度で体調に問題はなかった。
雪は一方的に助けるって言ってしまったことや失語症の原因に気づけなかったことを謝る。
小夏は「雪のせいじゃない。だってあの火事、私のせいだから」と話したところで幕が閉じる。



姉を勇気づける妹。
少年を救いたくて声を振り絞る小夏。
感動的だった。
蓮佛美沙子さんの演技も良かったよ。
と思ってたら、ラスト何?!
お姉ちゃんが火事を起こしたの!
小夏は、ずっと責任を感じてたのかなあ。
8話「指令システム・ダウン!最後の肉声指令」
- 3月10日(月)放送
- ゲスト声優:日笠陽子
8話のネタバレあらすじ
8話のネタバレあらすじを紹介します。
粕原雪(清野菜名)は姉・小夏(蓮佛美沙子)の搬送先の病院に駆けつける。雪、春香(堀内敬子)、銀(遠山俊也)たち家族に、小夏は25年前の自宅火災の原因は自分だったと告白する。
一方、司令課ではGPSの不具合が発生していた。箕輪健介(前原滉)が太陽フレアの影響ではないかと口にしたことを皮切りに、新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、上杉昴(酒井大成)らも指令システムへの影響を懸念する。しかし、高千穂一葉(中村ゆり)は断定を危険視し、通報者本人から場所を聴取するという基本を徹底するよう要請。また、雪はこの日から初めて副台につくことに。高千穂が雪の指導に堂島信一(佐藤浩市)を指名したことで、雪は喜びを隠せない。
早速、堂島の指導のもと、副台の雪は男性の通報を受けている兼下睦夫(瀬戸康史)をフォロー。しかし、兼下の受け答えは迅速的確で、雪が補助する間もなかった。しばらく後、現場に向かった救助隊長から連絡が入る。「やっぱりな」とうなずく堂島は、雪のみならず兼下さえも感心する内容を救急隊長に告げた。その後、雪は堂島が“レジェンド”と呼ばれる理由を知り…。
小夏(蓮佛美沙子)は火事は自分のせいだという。火事は収れん火災(陽光が反射や屈折して1点に集まることで、可燃物が発火する火災)だった。雪の誕生日に父が仕事を入れてしまった。雪がすねてしまい、母が「何でも叶えてあげる」と言った。雪は(季節外れの)雪を見たいと言ったため、小夏はスノードーム作って窓際に置いた。すると、火事が起きてしまった…。
家族みんな自分の責任だと言って、かばい合い、和解する。
雪は副台に入り、堂島信一(佐藤浩市)に指導してもらう。雪が兼下(瀬戸康史)の通報に対し救急車を出す。通報者は170kgの巨漢で急な登り坂があり、救急車は登れない。救急隊3人では下るのは無理だから応援が欲しいと連絡が入る。堂島は近くの民家に駐車場があるなら、広報用のバンのほうがいいと提案する。
堂島が“レジェンド”と呼ばれる理由が明かされる。現在はAIが出動をアナウンスするが、昔は管制員が行っていた。その時、堂島の肉声指令で、事故の規模や緊迫感などが伝わった。
雪は副台での仕事に慣れてきた。係長の高千穂(中村ゆり)が雪に次から一人で副台に立つことにOKを出す。
そして、堂島が今月で退職すること、有給消化のため出勤は今日が最後であることを、高千穂がメンバーに報告。
与呉 (一ノ瀬 颯)は堂島が咽頭がんであることをメンバーに話す。声が出なくなる可能性もある…。
雪は堂島のもとへ行って話を聞く。堂島は「手術がうまくいけば、声を出せるが、俺たちの仕事は声が出せればいいってもんじゃないだろ。」という。先に辞めておけば人生をかけた仕事を失う瞬間を見なくてすむし、諦めもつく。最悪な事態を考えた指令管制員らしい判断だという。
雪は「ぜんぜん堂島さんらしくない」と怒る。雪は5歳の時の火事の際、通報した。電話対応した指令管制員は堂島だった。堂島は「絶対に大丈夫だ」と言ってくれた。雪は「絶対に大丈夫」と言い切ることがどれだけ覚悟がいることか指令管制員を経験し分かっている。それでも雪は「絶対に大丈夫です」と堂島に告げる。 誰よりも、その言葉の力と重みを知っている雪だからこそ 一番伝えたかった人に伝えたのだった。
ドローンを飛ばしていたら動きが不安定になったと通報がきた。ドローンが高速道路に落ち、そこから玉突き事故となった。
そんな中、指令システムがダウンしてしまう。ここで堂島が肉声で指示を出し続け、無事に交通事故の救出を完了させた。
その後、堂島の貯金箱にメンバーたちが100円玉を入れていく。レジェンドの技術を見せてもらったお礼だという。
高千穂は「治療が終わったらちゃんと戻ってきてください」と告げた。
堂島が外に出ると、田中(三浦りょう太)が堂島に声をかけてくる。資料室から5歳の粕原雪からのお礼の手紙が見つかったと渡す。そこには子供らしい絵とともに、「ぜったいだいじょうぶ」という言葉もあった。堂島は感激した。



堂島さん。絶対、帰ってきてね。
レジェンドらしい活躍も見事でした。
やっぱりまだまだ必要ですよ!
9話「土砂崩れ発生!迫る人生の決断の時」
- 3月17日(月)放送
- ゲスト声優:神谷浩史、野沢雅子、田中秀幸 、宝亀克寿、桑島法子
9話のネタバレあらすじ
9話のネタバレあらすじを紹介します。
粕原雪(清野菜名)が勤務する消防局の司令課3係。朝のミーテイングで高千穂一葉(中村ゆり)が堂島信一(佐藤浩市)の手術が本日行われると報告すると、指令管制員たちに緊張が走る。だが、高千穂から『見舞いは禁止。仕事しろ』という堂島らしい伝言が告げられると、雪たちの緊張は解けるが手術の無事を祈る事は変わらない。
また、高千穂は総務課の田中悠(三浦獠太)に促され、兼下睦夫(瀬戸康史)に昇任試験を受けてみないかと尋ねる。昇任したらゆくゆくはSR(特別高度救助部隊)に来ないかという話が来ているというのだ。新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、箕輪健介(前原滉)、上杉昴(酒井大成)は、SRは全消防隊員のあこがれの部署だと驚く。しかし、雪は兼下の様子がどこかおかしいことに気付き…。
ある日、兼下は用水路に落ちた男性からの通報を受ける。休憩時間になると、副台から助言してくれた雪に礼を述べる兼下。初めて感謝されたと言う雪は、気になっていたことを兼下に尋ね…。
そんな折、土砂崩れで家が半壊したという男性から通報が入る。その場所は、兼下の妻・栞(高田里穂)の実家の近くで…。
雪は気になっていたことを兼下に尋ねる。「SRに行けるの嬉しくないんですか」「私とか新人が心配とか」と。兼下は「自意識過剰か。お前らは関係ない」と一蹴した。
兼下の妻・栞(高田里穂)の実家の近くで土砂崩れがおきる。兼下は電話で、実家に帰省している栞と息子・光の無事を確認。
しかし、やがて、栞の実家も被害に遭ってしまう。
兼下が栞に電話するが、出ない。
やがて栞の母から119番通報がくるが、兼下は別の対応中。
雪が栞の母の通報に出て、兼下が代わりに出れないこと、土砂災害警戒区域の実家には戻らないように、などを伝える。
兼下は通報者に心臓マッサージを頑張ろう!と励まし続けていた。
救急隊が到着し通報が終わる。兼下は、折り返して、義父母に連絡すると「娘と孫を助けてやってくれ」と言われる。
しばらくして、息子の光から入電。兼下が受ける。
光は無事だがママは足をはさまれていると泣いている。
通報が切れた。、折り返しても光は電話にでない。
雪が通報を受けると、自治会の女性(野沢雅子)からだった。
その女性と自治会長は、雪が危険だから離れるようにと指示するのも聞かず、小さい頃から知っている栞ちゃんとその子供を助けるんだ!と家に向かう。そして、SRが通れるように瓦礫(がれき)の撤去作業に奮闘。
栞と光は無事に救出された。
病院にて。兼下は栞から「現場に戻ってもいいよ。どの道を選んでも応援する」といわれる。
その後。兼下は、自身が消防隊の現場時代に事故にあった後輩の潮見を見かけて追いかけたが見失った。(つづく)
10話「連続放火事件の謎!そして最終話へ」
- 3月24日(月)放送
- ゲスト声優:沢城みゆき
10話のネタバレあらすじ
10話のネタバレあらすじを紹介します。
粕原雪(清野菜名)が勤務する司令課3係の朝のミーティングで、高千穂一葉(中村ゆり)は、本日付けで上杉昴(酒井大成)が司令課でのジョブ・ローテーションを終え、消防救助隊に戻ることを話す。新島紗良(見上愛)についても、4月から試験導入される外国語対応救急隊の立ち上げメンバーへの参加が報告された。兼下睦夫(瀬戸康史)もSRに異動したら3係のメンバーが結構変わってしまうという与呉心之介(一ノ瀬颯)の発言に
対し、兼下の反応が薄いことが気になる雪。また、高千穂は先日の火災は放火の可能性が高く、警察から不審な通報があれば教えてほしいと頼まれたと伝えた。 上杉は低周波騒音に悩む女性の通報を受ける。丁寧に対応した上杉だが、通報者から冷たい言葉を浴びせられ、副台の箕輪健介(前原滉)に励まされる。兼下は空き家の前にあるゴミ袋が燃えていると言う男性からの火事通報に対応。場所や火災の状況などを詳細に伝える男性だが
、兼下が初期消火を頼むと通話が切られてしまい…。同じ火災を目撃した主婦からの通報で消火されるが、警察は空き家を狙った連続放火の可能性を疑って捜査を始める。 雪は兼下とともに火災が起きた空き家へ。すると、男性の後に同じ火災を通報してきた主婦と出会う。主婦は火事を発見する前に、足を引きずった男性を目撃したという。男性通報者は火事に慣れている人ではないかと疑う雪。一方、兼下には思い当たる人物がいて…。
放送後に更新します。
最終話「不条理と希望、声がつないだ救命の循環」
- 3月31日(月)放送
- ゲスト声優:
最終話のネタバレあらすじ
最終話のネタバレあらすじを紹介します。
粕原雪(清野菜名)が所属する司令課3係に、療養中だった堂島信一(佐藤浩市)が復帰。だが、それは束の間の安堵(あんど)に過ぎず、復帰した堂島が指令台に着いた途端に「あなたたちの無能さを証明してあげる」という不審な通報が届く。 その直後、雪はビルの爆発を目撃したという通報を受ける。それを皮切りに兼下睦夫(瀬戸康史)、新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、箕輪健介(前原滉)らも、爆発したビル内外からの続々と入る救助要請に追われることに。高千穂一葉(中村ゆり)は副台も通報に対応するよう伝える。そんな中、雪は火災が発生している現場に取り残されてしまった女性からの通報を受け…。
消火および救助活動が終了すると高千穂は3係に状況を報告。そこに、田中悠(三浦獠太)が来ると堂島に声を掛け、刑事を引き合わせる。刑事はある1枚の写真を堂島に差し出し…。
また、雪は爆発したビルの火災現場を訪れるが、規制線が張られ近づけなくなっている。そこで上杉昴(酒井大成)と出くわした雪は、火災当時の状況を聞き…。
放送後に更新します。
【119エマージェンシーコール】最終回・結末(予想、考察)
【119エマージェンシーコール】には原作がないので、最終回結末も白紙状態。先読みできない点は楽しみですね。
まずは放送前に予想してみました!
最終回結末は新人指令管制員の雪が成長!?
最終回を予想する上でヒントになるのが、連ドラ全体の縦軸となる設定なのですが、制作発表時点(11/19)では不明。
本作は、指令管制員と通報者それぞれの人間ドラマと、“救命の連鎖が始まる場所”の緊迫感をリアルに描くドラマ。そのため、縦軸はないのかもしれませんね。
参考までに人気医療ドラマの過去作を振り返ると…『TOKYO MER』(TBS)はチーム解散の危機を乗り越えていく感じでした。『ドクターX』(テレ朝)は天才外科医が命を救う物語でした。『コード・ブルー』(フジテレビ)の第1シーズンは新人フライトドクターが1人前になっていく物語。『ナイト・ドクター』(フジテレビ)は働き方改革として試験的に結成された夜間勤務専門チームの存続がテーマ。『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ)は小児集中治療室設立と若手小児科医の成長物語。ざっくりいうとですが(笑)
本作【119エマージェンシーコール】は119番通報を受信する消防局・通信指令センターが舞台なので解散はないでしょう。部署の新設や解散の危機というストーリーにはなりません。ただしチームの対立、衝突からの一体感を見せてくれるとは思います。
あと、気になるのは、指令管制員・粕原雪(清野菜名)が新人なこと。雪の成長物語は描かれると思います。なので、失敗や仲間との対立がありながらも、最終回では雪が成長した姿を見せてくれるかもしれませんね。
雪は兼下(瀬戸康史)と考え方が対立
1話で明らかになったのは兼下(瀬戸康史)と雪の考え方が対立している構造。兼下は指令管制員は消防隊員が現場に到着するまでの「つなぎ」であり、電話を切ったら仕事は終わりという考え方。一方の雪は現場に行って電話対応が良かったかどうかまで検証します。
現場に行ってちゃんと検証するなんて業務外まで勉強熱心なこと、と私個人的には感心してしまうのですが…。1話で消防隊員が<信用されたてない>と感じてしまったようです。誤解なのに!とツッコミたいですが、命をかけて救助している消防隊員が現場を荒らされたくない気持ちも分からないでもないです。
そして2年前まで消防士だった兼下は現場の気持ちに寄り添っているのでしょうね。命を救う!という目的は一致しているのに部署によって壁があるのは、他の職種でもあるあるでしょう。連ドラの話が進むにつれて改善されといいですが…。
雪と兼下の関係は改善へ
しだいに雪と兼下の関係は改善しています。
2話で、雪とともに現場の下見に付き添った兼下は、現場に危険物が隠されていることに気づきました。
そのこともあって、兼下も雪の行動にはメリットがあることを認めて始めているようですね。
雪の目標は指令管制員を目指すきっかけになった声?
ただし新人が1人前に成長するといっても基準がわかりません。昇格とか年数とかではなくて、雪にはある基準がある、という予想・考察をしていきます。
“救助を必要とする市民”が一番初めに接する<声>が指令管制員のそれです。
主人公の雪には家が火事になった過去があります。その際119番通報をしたのは雪でした。雪は通報に対応してくれた管制員の声に助けられました。なので、雪もそのときのように通報者を少しでも安心させられる管制員になりたいと考えています。
今後、その雪に対応した管制官が登場する可能性もありますね。
雪が指令管制員になったのは堂島(佐藤浩市)の影響
1話で、雪が指令管制員の“声”に救われた過去が回想されました。しかし“声”の人物は不明です。
ただし雪が指令管制員になったのは堂島(佐藤浩市)の影響だと1話で判明しました。「想像力で命を救う」という堂島の言葉に感銘を受けたようですね。
この堂島は、雪が昔かけた119番通報に出てくれたのかな?と予想されますが…はたして?
4話で堂島が俺も「絶対」と言ってしまうともらすと、雪が「ですよね」とまるで知っている様子でした。幼少期の雪の通報に「絶対助ける」と言って安心させてくれた指令管制官はやはり堂島さん?
兼下睦夫(瀬戸康史)が消防士を辞めた理由とは?
新たに瀬戸康史さんの出演が発表され、連ドラの縦軸ではないですが、とある謎が設定されました。
瀬戸さん演じる兼下睦夫は雪の教育係ですが、2年前まで消防士で、あることがきっかけで消防の現場を離れることになりました。
消防士を辞めて通信指令センターに来た理由は何でしょうか。
予想すると、消防士時代に心に傷を負ったから。もっと踏み込む言い方をすると、消防の現場で人が亡くなってしまったのでしょう。被災者か消防の仲間か、どちらかが…。指令センターに来たということは指令が迅速だったら亡くなることはなかったという可能性も?
縦軸というか、メインキャラのサブストーリーとして兼下の過去について描かれていくと思います。そして、主人公の雪にも影響を与えることでしょう。
一体どんな結末を迎えるのでしょうか。
最終回結末までの気になる点、チェックポイントは放送後に予想、更新予定です。
【119エマージェンシーコール】原作と脚本家
ドラマというと原作があるのかないのか気になる方も多いと思います。まずは、ドラマの内容を紹介。
【119エマージェンシーコール】の原作についてと全体のあらすじ、そして脚本を手掛ける人気脚本家についてお届けします。
原作は?
【119エマージェンシーコール】に原作はありません。ドラマオリジナルストーリーです。
ただし、主演・清野菜名さんが「この作品が決まって、実際に現場で働かれている方とお話する機会をいただいたのですが、なかにはいたずら電話があったりもして本当に困っている人に救助がまわらないこともあると伺いました。そういった電話を減らしたいという思いも聞いて、このドラマを通して皆さんに119番の必要性をしっかりと伝えていけたらいいなと思っております」とコメント。
本作に原作・原案・モデルはないのですが、出演者&制作陣が実際に消防局で働く人々に取材もして作られるようですよ♪
脚本家は?
脚本は橋本夏さん、小柳啓伍さんが担当。
橋本夏さんはラブコメディーの『わたしのお嫁くん』(2023年、フジテレビ系)やサスペンスドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(2024年、日本テレビ系)などを手掛けています。
一方、小柳啓伍さんはテレビアニメ『盾の勇者の成り上がり』のシリーズ構成・脚本を務めています。ミリタリー知識を活かして、ミリタリーアドバイザー、設定考証、軍事考証などもしている脚本家です。
人間ドラマを描いてきた橋本さん、軍事面が得意な小柳さんが脚本を担当するので、ヒューマンドラマかつ緊迫感あるストーリー展開に期待が高まりますね。
【119エマージェンシーコール】の見どころ
ドラマ【119エマージェンシーコール】の見どころを少し紹介します。
清野菜名が月9初主演
ドラマといえばやはり、どんな人気俳優が出るのかが気になりますよね。本作【119エマージェンシーコール】には、主人公を演じる清野菜名さんが月9初主演!強いキャラからラブコメでのかわいらしい演技まで幅広く演じる清野さん、30代になって初ドラマでより進化していそうですね。その他、個性的なキャラクターを演じる出演者たちが登場する予定。続報に期待しましょう。
→瀬戸康史さん、見上愛さん、一ノ瀬颯さんら人気俳優に加えて、ベテランの佐藤浩市さんの出演も決定!楽しみです。
消防局の通信指令センターが舞台
見どころ2つ目は、消防の通信指令センターが舞台なこと。
救命救急ものの作品は過去に色々とありました。救命救急センターが舞台の『救命病棟24時』シリーズ、現場に駆け付けるものだと『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』などです。
本作は119をかけた先の指令センターが舞台なので、過去の救命救急ものとはまたひと味違う、新境地のドラマになりそうです。
横浜市消防局全面協力で本格的なドラマに
本作は横浜市消防局が全面協力!な点も見どころです。
横浜市消防司令センターは、NHKのノンフィクション番組『エマージェンシーコール 〜緊急通報指令室』でも密着されています↓
【#エマージェンシーコール 再放送!】
— 横浜市消防局【公式】 (@YOKOHAMA_FIRE_B) February 21, 2022
横浜市消防司令センターに密着した
「EMERGENCY CALL~緊急通報指令室~」の再放送が決定🚑
NHK総合で2月23日(水)18時05分から📺
24時間365日、あらゆる通報に対応する指令管制員の姿をぜひご覧ください👀#横浜市消防局 #横浜消防 pic.twitter.com/0JkhkxmE8s
ドラマオリジナルストーリーといっても、横浜市消防局の指令管制員の話からストーリーの着想を得たり、実際の電話対応の仕方を演技に取り入れたり、横浜市消防司令センターが美術セットに反映されたりしていることでしょう。
横浜市消防局の全面協力で本格的なドラマになりそうですね♪
【119エマージェンシーコール】ネタバレ・あらすじは毎週更新!
・ドラマ【119エマージェンシーコール】のネタバレとあらすじ全話
・最終回結末(予想、考察)
・原作&脚本家
・見どころ
以上について紹介しました。
最終回まで、毎週更新していきます。
ドラマ鑑賞の参考にご利用ください。