ドラマ「予告殺人」のトリックと驚愕の真犯人は誰?大地真央の複雑な人間関係に視聴者も困惑
画像引用:テレビ朝日ドラマ「予告殺人」公式サイト
アガサ・クリスティの名作推理小説を現在風の設定で描くスペシャルドラマが放送されました。
第四弾は「予告殺人」で捜査を行う主人公は沢村一樹、謎多き女主人は大地真央が演じます。
大地真央が演じる女主人、黒岩怜里を取り巻く複雑な人間関係が原作の大きな売りです。
ドラマ「予告殺人」のトリック・真犯人・人間関係をまとめました。
ドラマ「予告殺人」のあらすじ
のどかな田舎町にある古風な洋館・小径の館。そこの当主である黒岩怜里(大地真央)は、ある朝タウン紙『あさひタイムズ』の片隅に『殺人のお知らせ 10月29日金曜日 於・小径の館 お仲間のお越しをお待ちします』という広告を発見する。
その日の夜に、自分の館での殺人を予告するという謎の広告に目を輝かせた怜里は、さっそく親友で同居人の土田寅美(室井滋)に報告。家政婦のミッチー(ルビー・モレノ)にも「今日は忙しくなりそうよ!」とパーティーの準備を急がせる。
小径の館での殺人予告は町のあちこちでも噂になり、夜のパーティーには住人たちが続々。牧師の八矢(村杉蝉之介)とその妻・万智(山口香緒里)、館の居候・桃畑鳩児(山本涼介)・雉香(吉川愛)兄妹、『あさひタイムズ』編集長の芥川(鈴木勝大)とその母・芙美子(和泉ちぬ)、ヤメ検弁護士の武類(国広富之)とその妻・桜子(田島令子)、そして館で暮らす画家の立花詩織(北乃きい)といった面々が館に集まり、まさにパーティーが始まろうとしたその時――突然室内が真っ暗になり、銃声が3発鳴り響く! 次に灯りがともったときに客人たちの目に映ったのは、純白のドレスを真っ赤に染めて立ち尽くす怜里と、その傍らに倒れる見知らぬ男・車井(大浦龍宇一)の死体だった!
予告通り殺人が実行されたことで、翌朝の新聞には大きな見出しとともに事件のことが大々的に報じられる。警視庁捜査一課・特別捜査係の相国寺竜也(沢村一樹)と多々良伴平(荒川良々)がさっそく現場に向かうと、そこには、渋谷東署の名物警部、“鬼バン”こと鬼瓦胖六(村田雄浩)の姿が。運転免許証から被害者・車井の身元が割れ、現住所の管轄である渋谷東署の鬼瓦たちが臨場してきたというのだ。
現場検証の後、被害者の足取りを追った相国寺らは、車井が怜里のことを「昔から知っている」と言っていたことを知る。そのことを確かめるため、怜里と寅美に会った相国寺と月見兎左子(芦名星)は、この館に住む人たちのことや怜里の亡くなった妹・楼里のことを聞かされる。怜里と周囲の人々との不思議な関係が明らかになっていく中、第二の殺人が起こってしまい…!?
捜査を進めていくにつれ、少しずつわかっていく複雑な人間模様。相国寺たちが真相に近づくとき、怜里と彼女を取り巻く人間たちの衝撃的な過去が明かされる!
ドラマ「予告殺人」で発生した事件
第一の事件とトリック
小怪の館でパーティが開かれ新聞での予告時間になると突然館の電気が消えた。
そして、男が突然乱入し「動くな」と懐中電灯を照らし参加者は眼がくらんでしまう。
余興だと思っていた参加者だったが突如3発の銃声が鳴り響く。
そして、耳を銃で撃たれて負傷した怜里(大地真央)と見知らぬ男(大浦龍宇一)の遺体があった。
トリック
犯人は死亡した男、車井にあらかじめお金を渡し新聞広告とドッキリへの協力を依頼していた。
ランプシェードの中間スイッチに花瓶の水を垂らすことでショートさせ、停電を作り出した隙に実は開けられるようにしていた「開かずのドア」から廊下に出て車井のところに回り込んだ。
そして、銃弾を2発撃った後、3発目で車井ののど元を撃ち殺害した。
また、懐中電灯にはあらかじめ落とすと電池が外れ光が消えるように細工をしてあった。
第二の事件
農園家でありパーティに招待されていた町田百々子はドアの陰に隠れていたため懐中電灯の光を浴びずに済み参加者の状況を把握できていた。
そして、その場所にいなかった人物すなわち真犯人を思い出すが首を絞められ殺害されてしまうのだった。
第三の事件
事件の気晴らしもかねて怜里の旧友、土田寅美(室井滋)の誕生日を館で祝っていた。
そんな中、寅美は持病の頭痛を発症、薬を切らしてしまったため怜里の頭痛薬を飲みに席を外す。
何時までたっても寅美は戻らず様子を見に行った怜里達だったが、薬とすりかえられた毒薬を飲み息絶えた寅美を発見するのであった。
ドラマ「予告殺人」の人間関係と正体
北海道の資産家、外道はかつて秘書として働き良くしてくれていた怜里に「もし妻が先に亡くなっていたら遺産を全て相続させる」と約束していた。
外道のすでに他界した妹には二卵性の双子の兄妹(砂原ジズホとエンマ)がおり、もし怜里が死亡したら2人が遺産を相続することになる。
怜里や双子の昔の写真も盗まれており、彼らが怜里の命を狙っていると考えられた。
エンマの正体:館のアトリエに住み込んでいた画家の立花詩織(北乃きい)。叔父の遺産の行方を見守るために館に住み着いていた。
シズホの正体:館の居候で怜里の又従妹、桃畑雉香(吉川愛)。兄と思われていた鳩児(山本涼介)はバーで知り合った赤の他人で館に住み着くために兄弟の振りをしていた。
ドラマ「予告殺人」の真犯人と動機
全ての謎を解いた相国寺竜也(沢村一樹)は関係者を館に呼ぶ。
そして突如、家政婦のミッチー(ルビー・モレノ)が怜里が廊下に出てきたところを目撃したと証言する。
が、普段からよく嘘をついていた彼女の話は誰も信用せず追い出されてしまう。
彼女を追った怜里だったが、突如洗面台の水で溺死させようとする。
一連の事件の真犯人は怜里だったのだ。
しかし、あえなく相国寺達に取り押さえられ怜里は逮捕される。
動機
実は怜里の正体は亡くなったと思われていた妹、楼里であった。
楼里の手術が終わった後怜里は急死しており、死亡したことが世間に知れると外道の遺産は相続できなくなってしまう。
そこで楼里は遺産を手にするために怜里として生きる決意をする。
ところが2人が入院していた病院の守衛をしていた車井と偶然再会し楼里であることが気付かれてしまう。
つまり、口封じのために今回の殺人を起こしたのだった。
さらにトリックに気付いた百々子も殺害した。
どうしても旧友であった寅美のことが心配で、彼女を引き取ると同時に全ての真相を打ち明けていた。
しかし、寅美は徐々に認知症になりいつ口を滑らしてもおかしくない状況だった。(実際、2人のあだ名を呼び間違えたり人間関係のことを周囲に話していた。)
そして、楼里は泣く泣く寅美を手にかけたのであった。
ちなみに相国寺は楼里の正体には気付いたが殺人の物的証拠がなかったのでミッチーに一芝居うってもらっていた。
ドラマ「予告殺人」の感想と視聴者の反応
人間関係が複雑すぎ
正直に言ってしまうとドラマを見ながら人間関係の把握をするのが大変で、終わるころにはドラマは真相になってしまいました。
怜里のあだ名が重要だったのですが、他の人物ほぼ全員にも付けられており把握も含めより複雑な印象でした。
クリスティの「予告殺人」まあまあ面白かったけど、いろいろ無理がある感じがした。特に登場人物の名前が原作の発音に近づけた名前なのがちょっとねぇ。名前の読み方でニックネームをつけてる設定だけど、警察官までニックネームで呼ぶとやはり違和感がある。普通の名前にすればよかったのに。
— 露地温 (@rojion) 2019年4月14日
それこそ、かなり冒頭に近いところで、クリスティは大胆にそのヒントを提示していて、唖然としたものだ。ところが、今回のドラマは、原作に寄せた不自然なニックネームのせいもあって、犯人があからさまにバレバレ。いや、キャスティングで犯人バレバレなんだから別にいいのかもしれないが。#予告殺人
— 濱岡 稔@ひまわり探偵局 (@hamatch2) 2019年4月14日
原作だとこの人間関係と緻密な伏線が見どころだったのですが、2時間ドラマで行うと駆け足気味だったのかなと思います。
大地真央の演技
大地真央の演技力凄すぎ
上品な奥様から殺人鬼に切り替わるときめっちゃ怖かった
殺人者ってこんな顔なのかなって思うくらい逮捕後から供述のシーンまでほんとすごい
顔の表情だけでこんなに引き込まれたの始めて
本物の女優さんを見た— あやな (@D5CBbJyoGsETXQL) 2019年4月14日
この間の明智小五郎と同様、別物として楽しむにはいいと思う。
現代の日本を舞台にするにはツッコミどころが満載すぎて(笑)
それはそれで面白かったけど。どうでもいいことだが、大地真央の美貌は恐怖すら感じるわ〜。歳とらないね。魔女的迫力w#予告殺人
— ハル (@aoinugutama) 2019年4月14日
また、1人の主役であった大地真央の演技に驚愕した方も多かったようです。
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