【わが家は楽し】感想ネタバレ!ラストは髙橋海人でハッピーエンド&渡鬼みたいと話題に!

ドラマ【わが家は楽し】が2025年3月13日TBS系で放送されました。
脚本家山田洋次と「渡る世間は鬼ばかり」のプロデューサー石井ふく子がタッグを組んだ家族&夫婦愛を描いた話題作。

主人公の平山幸之助(小日向文世)と妻の史絵(戸田恵子)に離婚の危機が迫ります。長男(髙橋海人)らを巻きこみ大騒動に!果たして離婚騒動の結末は?

【わが家は楽し】のネタバレと感想を紹介します。

見逃し配信:TBS系リアルタイム配信、【わが家は楽し】はTverで鑑賞できます。

目次

【わが家は楽し】感想(ネタバレあり)

渡鬼の角野卓造はハイヤーの運転手

主人公の平山幸之助(小日向文世)定年退職の日を迎える。社員らに感謝をされ花束をもらい用意されたハイヤーに乗る。ハイヤーの運転手を演じているのは「渡鬼」でラーメン屋を「幸楽」を営む小島勇役の角野卓造。

70歳になるハイヤーの運転手は、定年後は契約のカタチで運転手をつづけているという。一方、幸之助は会社に自分は不要だと感じスッパリと辞めた。「最後のプライド」だという幸之助。仕事に生きてきてきた男を浮き彫りにしている。

自宅には帰らず行きつけの飲み屋「かな」で飲み仲間と退職を祝う幸之助。自宅では幸之助を待つ妻の史絵(戸田恵子)と幸之助の母・富子(岩崎加根子)が待っていた。長男の和夫(髙橋海人)は外で食べると出て行き、のこった史絵と富子はふたりの食事となる。女はいつも待つ身なのか。嫁姑の関係は良好。

渡鬼では、えなりかずき、村田雄浩らも出演しています。

史絵は「主婦から解放されたい」と離婚を決意

史絵は幸之助の退職金でブックカフェを親友のカンナ(キムラ緑子)とともに開くことを計画。町の喫茶店「ミモザ」の女主人(三田佳子)が店を貸すと言う。幸之助にこの話を持ちだすと幸之助は猛反対。
史絵はどうしてもブックカフェをやりたい。幸之助が仕事から解放されたように「私は主婦から解放されたい」と言い出し離婚届を差し出す。

結婚して長女の遥を宿し、仕事を辞めた史絵。それからは、専業主婦の生活をしてきた。いわゆる第二の人生は自らの力でということ。幸之助は史絵にすべて任せている感じ。脱いだ服は脱ぎっぱなしだしドライヤーも使いっぱなし。自分でやれよ言いたくなるところ、史絵はそれも言わずにせっせと片付けていく。夫を支える昭和の女房のイメージ。
戸田恵子さんは若くて美しい。史絵に生活疲れが見えないのは幸之助の収入のおかげだと思うのですが…。

さらに史絵は和夫に愛情がなくなったと言う。「だから離婚したい」のだ。

さて、その後、すったもんだが始まります。娘の遥は夫の雄太(えなりかずき)と娘のナナ(増留優梨愛)とともに平山家に。ナナは離婚話を聞かされ泣き出しちゃう。ナナの前での離婚話はちょっとキツイかな。誰か外に連れ出してとも感じる場面あり。

若いのに物分かりが良い美鈴

和夫はバイトに励む大学生。両親の離婚話を彼女の美鈴(山田杏奈)に話すと…。
美鈴の父は突然「タバコを買いに行く」と言ってから行方不明に。その後、母は再婚。次の夫はギャンブルに狂う男。美鈴に愛情はなく離婚。美鈴は以後、母とふたり暮らし。だから「父から愛情をもらったことはない」という境遇。
和夫と自分の立場を重ねることはできない。

どうしたらいいのかと悩む和夫に「両親の離婚話に向き合える家族関係が羨ましい」という美鈴。

1人の女が幸せになるためには誰かが犠牲になって苦しんだり恨んだりすることがある。

どうしようもないこと。和夫が我慢しなければいけない場合もあるのだという美鈴の言葉に納得する和夫。

和夫の愛情が見え隠れ

和夫は父の風呂のあとは嫌。風呂場は汚いから。

離婚すると決め「身勝手でゴメン」と謝る史絵に和夫は「俺や姉ちゃんが悲しくても仕方ない」と史絵の離婚を認める。涙ぐむ和夫に史絵は和夫がオトナになったと感じる。和夫は史絵に彼女ができたと告げる。

母を応援しようとする和夫の愛情がチラリですね。

美鈴のことを「顔も心もみんなきれい」という和夫。

照れてながらの台詞にキュン!

幸之助の退職金は誰のもの?

幸之助は離婚話から史絵と口をきかない。ふたりを心配する遥はナナを連れて訪れる。遥はナナを私立に通わせるための資金を幸之助の退職金からと考えている。富子は幸之助が離婚したら老人ホームに入ると決めていた。

なんだかんだと家族は幸之助の退職金をアテにしている。家族だからそれは当然のことかもしれないとは思うが、なんだか、幸之助が気の毒にも感じてしまう。

美鈴名言「言葉にしないとわからない」

その頃。幸之助と和夫は「かよ」で食事。和夫は美鈴を連れていき紹介する。
かよから「愛してなきゃ別れるしかない」と言われる幸之助は「俺のほうは違う」と言う。口に出さなくても気持ちを察しろと考えている幸之助。
美鈴はここで「言葉にしないとわからない」と幸之助に言います。

ホントに心のこもった言葉が大事なのだという美鈴。

姑の心理は微妙

酔った幸之助は「かよ」を出た途端に倒れ病院に搬送される。
心配する史絵や遥ら。幸之助には和夫と美鈴が付き添う。
救急車で運ばれた幸之助は命に別状はなく翌日、退院。
幸之助と和夫はタクシーで帰宅を急ぐ。

幸之助の帰宅を待つ史絵と富子。
富子は離婚したいという史絵の気持ちは理解できている。けれど「史絵が離婚したい相手が自分の息子であること」に心を痛めていると話す。「どうしてあんなに物分かりの悪い人間になってしまったのか」と口にする富子。

幸之助から史絵に「ありがとう」

幸之助は帰宅。和夫はバイトに。
幸之助は富子と史絵と向き合う。

美鈴のことを褒める幸之助。
「あんな子が和夫と結婚してくれたらな」

定年退職の記念に豪華な旅行をプレゼントしようと思っていたが、君が欲しいのは離婚届のハンコだったんだ。
史絵への言葉を準備してきたという幸之助は「長い間お世話になったお礼」だと離婚届を差し出す。

「かれこれ40年。君と一緒になって良かった。いい人生だった。そんな風に思ってる。どうもありがとう。不満はいっぱいあっただろうに。俺に不満だらけだったろうに。子育てと家事に徹してくれて本当に申し訳なく思ってる」

涙をぬぐう幸之助。

財産は半分にする。ブックカフェをやってみればと告げる。

史絵は離婚届を破り「その言葉がきければいいの。とっても嬉しい」
こうして離婚はせず。幸之助と史絵は夫婦のままで…。

結末ラストは髙橋海人で!

和夫は二人が離婚しないと遥に電話。ほっとする遥。

美鈴に離婚がなくなったことをメールで送っていた和夫は電話で「俺ほっとしたら一緒にうまいもの食いに行こう」と誘う。

約束をして電話を切る。

リビングの電気を切る。

平山邸は暗くなる…。

【わが家は楽し】感想ネタバレまとめ

山田洋次脚本・石井ふく子プロデューサーという特別企画のドラマ。石井ふく子さんといえば「渡る世間は鬼ばかり」が有名。【わが家は楽し】が放送されると「渡鬼みたい」「渡鬼ぽい台詞がある」などの声がSNSで話題に。
また「セリフが昭和」「昭和のドラマみたい」という感想も寄せられています。

セリフもそうですが、言い回し方が少々オーバー気味なのもおそらくは演出のひとつでしょう。石井ふく子ワールドといったところ。

熟年離婚は確かにありますが、史絵は本当のところそこまでは考えていなかったはず。幸之助の愛情を確かめたかったのだろうし、自分もまた幸之助に愛情があることに気付いたのだと思います。
長い月日を共に生きることは色々なことがあります。どれが良くてどれが悪いかなんてありません。

ともかく美鈴がやけにオトナの意見を持っていることに感心。

そして、長男の和夫を演じた髙橋海人さんのナチュラルな演技がピカリと光っていたと感じています。豪華キャスト陣に囲まれがならもラスト結末を飾った髙橋海人さんにファンはもとより視聴者からは「良かった」の声が寄せられています。

ハッピーエンドになるだろうとは予想できましたが、楽しく鑑賞できました。昭和ぽいかもしれませんが、家族や夫婦の関係は時代を超えて永遠なるものであり変化はないと思います。家族であれど言葉にすることは大切。わかっているだろうという奢りは捨てて「ありがとう」「ごめんね」など言葉にしていこうと思えるドラマでした。

【わが家は楽し】番組情報

出演者

キャラクター 出演者・キャスト
平山ひらやま 幸之助こうのすけ 小日向文世
平山ひらやま 史枝ふみえ 戸田恵子
平山ひらやま 和夫かずお 髙橋海人
濱口はまぐち はるか 桜井ユキ
吉岡よしおか 美鈴みすず 山田杏奈
濱口はまぐち 雄太ゆうた えなりかずき
加代かよ YOU
平山ひらやま 富子とみこ 岩崎加根子
カンナ キムラ緑子
ハイヤー運転手 角野卓造
家具屋のナベさん 井上 順
菓子屋のきんちゃん 村田雄浩
中村なかむら部長 丹羽貞仁
女子社員 福留光帆
信用金庫・近藤こんどう 北山雅康
タクシー運転手 生島勇輝
ナナ 増留優梨愛
ミモザ女主人 三田佳子

スタッフ

製作著作 TBS
山田洋次
脚本 山田洋次房 俊介
音楽 古川昌義
プロデューサー 山崎恆成
制作 韓 哲益田千愛
演出 清弘 誠
プロデューサー 石井ふく子
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