【海に眠るダイヤモンド】最終回の視聴率は8.3%!高評価なのにワースト1位(2020年代)の理由

神木隆之介主演・日曜劇場【海に眠るダイヤモンド】(TBS系、日曜21時)最終回(9話・10話)が12月22日(日)に放送されました。

本記事は【海に眠るダイヤモンド】最終回の視聴率、視聴率一覧(各話の視聴率)、高評価なのにワースト1位(2020年代)の理由などを紹介します。

目次

【海に眠るダイヤモンド】最終回の視聴率

【海に眠るダイヤモンド】最終回の視聴率は世帯8.3%、個人5.0%でした。前回(8話)から世帯が0.1アップ、個人が0.3ダウンです。

裏番組の「M-1グランプリ2024」(テレビ朝日)の平均視聴率(番組の大部分を占める午後7時からの3時間10分)は世帯18.0%(昨年比0.8ポイントアップ)、個人12.7%(同0.5㌽増)でした。

裏番組が高視聴率で、しかも生放送の漫才コンテスト。テレビドラマは録画でじっくり派もいるだろうに、数字が前回から大幅な変化なしだったのは健闘したと評価できそうです。

【海に眠るダイヤモンド】の視聴率一覧

【海に眠るダイヤモンド】の視聴率一覧です。

各話(放送日)世帯視聴率個人視聴率
第1話(10月20日)11.0%6.9%
第2話(11月3日)9.3%5.6%
第3話(11月10日)7.0%4.3%
第4話(11月17日)7.5%4.5%
第5話(11月24日)7.4%4.4%
第6話(12月1日)6.7%4.2%
第7話(12月8日)8.8%5.6%
第8話(12月15日)8.4%5.3%
最終話(12月22日)8.3%5.0%

■最高視聴率&最低視聴率

  • 最高視聴率は第1話の11.0%(世帯)&6.9%(個人)。
  • 最低視聴率は第6話の6.7%(世帯)&4.2%(個人)。

■特記事項↓

  • 初回は25分拡大放送。
  • 10月27日は選挙特番の放ため、放送休止。
  • 第2話は15分拡大放送。
  • 第2話は野球中継の延長のため30分繰り下げて放送開始。
  • 最終話は56分拡大放送の2時間スペシャル。

初回は11.0%と2桁(けた)の好スタートでした。しかし第2話以降は1桁へ。第6話で6%台まで落ちてしまいましたが、その後は最終回まで8%台に回復してキープし続けました。

【海に眠るダイヤモンド】は高評価だった!?

【海に眠るダイヤモンド】はX(旧Twitter)で「海眠ロス」「心が離れない」「名作!」「最高傑作!」と投稿する視聴者が相次ぐほど、最終回が惜しまれるほど愛され、内容も絶賛された作品でした。↓

「海眠ロス」「名作」の声が相次ぐほど高評価

【海に眠るダイヤモンド】の視聴率は「ブラックペアン2」から大幅ダウン

高評価の一方で、視聴率は「日曜劇場」前クールの『ブラックペアン』シーズン2を下回ってしまいました。

『海に眠るダイヤモンド』最終回の平均世帯視聴率は8.3%で、期間平均(世帯)も8.3%。

『ブラックペアン・シーズン2』最終回がの平均世帯視聴率は12.0%で、期間平均(世帯)が11.3%。

比較してみると、『海に眠るダイヤモンド』は前クールより、最終回が3.7ダウン、期間平均が3.0ダウンと、大幅にダウンしてしまいました。

【海に眠るダイヤモンド】は歴代日曜劇場・ワースト1位(2020年以降)

そして、『海に眠るダイヤモンド』は「日曜劇場」歴代視聴率ランキング、ワースト1位(2020年以降)です↓

「日曜劇場」歴代視聴率ランキング、ワースト10(2020年以降)

  • 1位『海に眠るダイヤモンド』(2024年10月期、神木隆之介主演)8.3%
  • 2位『Get Ready!』(2023年1月期、妻夫木聡主演)9.4%
  • 同率3位『アトムの童』(2022年10月期、山崎賢人主演)9.6%
  • 同率3位『下剋上球児』(2023年10月期、鈴木亮平主演)9.6%
  • 5位『オールドルーキー』(2022年6月-9月、綾野剛主演)10.4%
  • 6位『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(2024年1月期、西島秀俊主演)10.7%
  • 7位『アンチヒーロー』(2024年4月期、長谷川博己主演)10.8%
  • 8位『ブラックペアン2』(2024年7月期、二宮和也主演)11.3%
  • 9位『危険なビーナス』(2020年10月期、妻夫木聡主演)11.5%
  • 同率10位『マイファミリー』(2022年4月期、二宮和也主演)12.9%
  • 同率10位『ラストマン-全盲の捜査官-』(2023年4月期、福山雅治主演)12.9%

*期間平均世帯視聴率の比較。対象は2020年以降の日曜劇場(TBS,日曜21時)で放送された連ドラ。

ちなみに、2010年以降の日曜劇場枠に対象を広げると、期間平均世帯視聴率の歴代ワースト1位は、『ごめんね青春!』(2014年10月期、錦戸亮主演)で7.7%。『海に眠るダイヤモンド』はこれに次ぐワースト2位です。

【海に眠るダイヤモンド】は高評価なのにワースト1位(2020年代)の理由

【海に眠るダイヤモンド】は高評価なのにワースト1位(2020年代)です。なぜ?その理由を考察していきます。

理由1:裏がM-1

『海に眠るダイヤモンド』最終回は、裏番組が『M-1グランプリ2024』と“裏被り”しなければ、もう少し数字を伸ばせたことでしょう。

最終回が高ければ、期間平均世帯視聴率も当然、高くなります。リアルタイムで見ることに価値がある日本最大級の漫才賞レースに視聴者を取られたと思います。

もちろん前回8話の数字をキープしてはいるのですが、人気ドラマは最終回のリアルタイムの数字が高くなるもの。やはり裏番組の影響は否めません。

理由2:休止や繰り下げが響いたか

当記事筆者が一番響いたんじゃないか?と思っているのが、2週目の放送休止。リアルタイムでの視聴習慣がつく前に休止になってしまったのだと思います。登場人物に愛着がわくとこの時間にまた会いたいと思えるのでリアルタイムで見ると思うのです。

また、2024年秋は日本シリーズやワールドシリーズなどが盛り上がっていましたね。放送時間の遅れの影響は分からないですけど…まあ、夏は夏でオリンピックがあったりと、テレビ番組は様々な影響を受ける点は仕方ないですけどね。

理由3:複雑でテーマが分かりにくい

複雑で分かりにくいという批判は、よくあります。私個人的にはそれほど複雑ではないと思いますが…。というか、ミステリー的な要素があって、分かりにくいと思われてしまったのかも。でも、謎がないとつまらないと思います。好みもありますから、仕方ないですね。

テーマについては、別にドラマ視聴のときにそんなに重視するのかなあ?と疑問ですが、たしかに何を描きたいのか、つかみにくかったと思います。特に序盤は。

理由4:現代パートがつまらない

現代パートが不要という意見も、よくみかけました。全話通してみると、謎が回収されていくし、現代パートの必要性が分かるのですけど…。

色々とコンテンツもあって忙しい時代です。早めに視聴継続の判断をしてしまったのでしょうか。

理由5:勧善懲悪でない

コラムニスト・吉田潮さんは以下のようにコメント↓

「もしかしたら、もっと単純な物語のほうがウケるのかもしれません。悪役がいて裏切り者がいて、連帯感と熱情と頓知で乗り切る主人公、みたいな。  考えてみれば、台風被害の回で、炭鉱の労組問題も入れ込んであったし、殺人事件も炭鉱火災も起きちゃった。『盛り込みすぎ』と感じた人もいたのかもしれません。単純明快・勧善懲悪を求める層は観なくなったのかもしれないですね」

Smart Flashより

日曜劇場は『半沢直樹』などの池井戸作品のように、悪役がいて主人公が倒す勧善懲悪の方が好まれるのは事実。(*注:池井戸作品にも色々とありますが、日曜劇場での池井戸作品の印象です)

社会現象になった日曜劇場『VIVANT』も簡単にいうと正義側の別班がテロ組織を倒すストーリーですkらね。

いまだにテレビ朝日の『相棒』シリーズが一定の人気を得ているのも事件解決型の分かりやすさ、見やすさが理由の一つにあります。

この問題点は「複雑」「分かりにくい」という理由にも重なる部分はあります。とはいえ、こんな意見も…↓

勧善懲悪の娯楽作ではないと分かった上で、オリジナルドラマとしての高い評判を聞いて、見たいとの希望ですね。

最終回での満足度、評判がとても高かった『海に眠るダイヤモンド』です。今後、賞レースにもからんでくるでしょうし、放送後に見たという人も増えていきそうですね。まさに、時代を超えて鉄平の思いが朝子や玲央につながった本作のように、人々のクチコミでこの作品も繋がれていく…そんな予感がします♪

【海に眠るダイヤモンド】基本情報

  • 出演者:神木隆之介 / 斎藤工、杉咲花、池田エライザ、清水尋也 / 中嶋朋子、山本未來、尾美としのり、美保純、國村隼、さだまさし、酒向芳、土屋太鳳、沢村一樹、宮本信子
  • 主題歌:King Gnu「ねっこ」
  • 音楽:佐藤直紀
  • 脚本:野木亜紀子
  • 演出:塚原あゆ子 他
  • プロデュース:新井順子、松本明子
  • スーパーバイザー:那須田淳、岡崎吉弘
  • 編成:中井芳彦、後藤大希

画像出典「海に眠るダイヤモンド」ぱくたそ

「海に眠るダイヤモンド」最終回の視聴率

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