【対岸の家事】9話ネタバレ感想!怪文書の犯人の正体とは?詩穂と中谷の言葉に感動!

対岸の家事9話

TBS火曜10時ドラマ【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】9話「専業主婦、有休いただきます!」が5月27日(火曜)に放送されました。

性別年齢立場を超えて、多くの人たちから共感を呼んできた『対岸の家事』もいよいよ最終章ね。

9話、すごく良かった。
怪文書を送ってきていたはるかに伝える詩穂の言葉が胸に沁みたよ。
中谷も随所で良いことを言っていて感動したなあ。

それでは、【対岸の家事9話のネタバレと感想のまとめをお届けします。

【対岸の家事】9話のネタバレ

「主婦の有休」宣言!

村上詩穂多部未華子)は自分と中谷達也ディーン・フジオカ)の不倫を疑う虎朗一ノ瀬ワタル)にショックを受け自分が昼間どう過ごしているのかを理解してくれないことに失望する。
永井花奈)を連れて家を出た詩穂は、坂上知美田中美佐子)の家に世話になる。
詩穂から話を聞いた中谷は、自分は主夫の辛さも仕事を続ける辛さもわかると言う。
中谷は、店長の虎朗は管理職であり家ではただ一人の稼ぎ手としての重圧があって、詩穂には子育てのプレッシャーがあるけれど、お互い経験していないからその辛さをわかり合えない、でも相手を思いやるのが人間であり夫婦なのではと言うのだった。

会社に引き留められる礼子

長野礼子江口のりこ)は退職して夫の量平川西賢志郎)の転勤先・鹿児島についていくことを決めていたが、上司から慰留される。

虎朗、中谷に家事の指南を受ける

虎朗は、店のバイトの石原和香(西野凪沙)が自分に好意を寄せていると吉田明(萩原譲)から吹き込まれて意識するようになってしまっていたが、和香は吉田が好きであることが本人から告げられた。
昼間自分の妻がパパ友と遊んでいると愚痴る虎朗に、和香は「それって遊んでるんじゃなくて子どもを遊ばせているんですよ」とはっきり言う。
和香と話をするうちに虎朗は昼間の詩穂はどんな過ごし方をしているのかを知りたいと思うようになり、中谷に話を聞きに行く。
家事・育児の様々な仕事を中谷から指導され、“放っておいたら死んでしまう命”を守りながら作業する大変さ、ストレスを身をもって実感した。
虎朗は坂上の家に詩穂を迎えに行く。
詩穂と虎朗はそれぞれお互いを理解しようとしていなかったことを謝るのだった。

父との再会

父・岡田純也(緒形直人)が詩穂のマンションを訪ねてきた。
虎朗は中に入ってくださいと言うが、詩穂は冷たく「帰ってください」と告げる。
純也は「悪かった」と寂しそうに立ち去った。

怪文書の犯人を突き止める

中谷から怪文書の犯人の特徴を聞いていた詩穂は、それがそっくり当てはまる白山はるか織田梨沙)と道で出くわし声をかけるが、はるかは人目を気にして立ち去ってしまう。
別の日に中谷もはるかを見かけ、尾行して家を突き止めた。
新たな怪文書が届き詩穂がそれを見ているとそこへ礼子がやってきて、実はその件は自分が引っ越す前に詩穂に知られないように解決しようとしていたのだと話す。
礼子が来月鹿児島へ行くことを知って驚く詩穂。
そこへ中谷も加わり、3人で対策を話し合う。
中谷は自腹で調査会社に依頼して調べさせた結果を二人に見せて、警察に届けるべきだと言う。
はるかは、大学卒業後IT企業でエンジニアとして働いていたが、妊娠後退職して、現在生後三か月の子どもを持つ未婚のシングルマザーだった。
詩穂は、はるかは追い詰められているのかもしれないと心配し、会いに行きたいと言う。
中谷は自分も付き添うことを条件に同意した。

はるかの孤独

はるかは突然やって来た詩穂と中谷に驚き警戒する。
だが、詩穂に温かなうどんを作ってもらって次第に落ち着きを取り戻す。
子どもは欲しかったけれど自分の母親のように父親から家事を押し付けられるのが嫌で結婚したくなかった、それでSNSで見知らぬ人から精子を提供してもらい妊娠、出産した、と打ち明ける。
誰にも頼れず一人で子育てに奮闘していたはるかは、ある日苺を連れた詩穂をたまたま道で見かけ思い切って声をかけようとしたことがあった。
しかし詩穂ははるかには気づかないまま、やって来た中谷と仲良く話し始めた。
はるかはそれから詩穂に悪意を向けるようになる。
専業主婦という存在があるから家事を女に丸投げされるのだと思い込んで恨みを募らせたのだった。
結婚しなくても一人で完璧に子どもを育てられることを証明する、これからの時代の人たちのために自分がその新しい生き方をすると決意していたが、実際に育児をしてみるとそれは想像を超える過酷さだった。
医師からも保健師からもプレッシャーをかけられ、どこにも逃げ場がなく、子どもを家に置いたまま外出することもあった。
自分勝手な甘い論理で自身を追いつめたあげく他者に悪意を向けているはるかを中谷は厳しく批判するが、詩穂は「今までたったひとりでよくここまで頑張りましたよ」と優しい言葉で励ます。
はるかは詩穂の温かさに心がほぐれていく。

中谷の決意

中谷は詩穂に、はるかは「時代のこうあるべき」にとらわれていた人なのかもしれないと言う。
「性別や立場、そしてそれぞれの選択によって皆それぞれの悩みや辛さを抱えて生きている、佳恋五十嵐美桜)や苺ちゃんが大人になる時にはお互いの人生を想像して思いやって自分らしく生きていける世の中になると良いですね」と話した。
そして、「このことに気づくために自分は育休を取ったのかもしれない。官僚としてそういう世の中を目指します」と力強く告げる。

詩穂の有休

詩穂はふと、「もしかしたらおとうさんも“時代のこうあるべき”にとらわれた人だったのかもしれない」と考える。
翌朝、虎朗に「詩穂はきょう有休!ひとりで羽伸ばしてきな!」と言われ、詩穂は出かける。
詩穂が訪れたのは実家だった。

【対岸の家事】9話の感想

坂上さんに助けられる

家出した詩穂と駅で出会った坂上知美田中美佐子)が、自分の家に連れてきてくれました。
詩穂が辛い時に、再び助けてくれた坂上さん。
昼間の自分が何をしているかわかっていない虎朗について不満を言う詩穂に、
「みんな自分でいっぱいいっぱいだから。人がどんな思いで何をしているかなんてその人の立場になってみないとわからないもんね。主婦の仕事は特にね」
この言葉が9話の核になっていると思います。

中谷の成長が眩しい!

当初から比べると格段の成長を遂げた中谷。
9話は特にそれが良くわかる場面が沢山ありました。
中谷は育休中のエリート官僚で、本人も言っていたように仕事を続ける大変さも家で家事・育児をする大変さも実感しています。
さらに、“職場復帰する予定のない”詩穂と出会うことで専業主婦の孤独や苦悩を知り、詩穂に様々な場面で助けてもらうことで専業主婦の価値に気づきました。
誰かのために生活を整える、それは愛です
育児も介護も主婦がいる前提でいまだに世の中は成り立っている。昼間の街から彼女たちがいなくなったらその役割を誰が担うと思う?
名言ですね。
ディーン・フジオカさんは、はるかを尾行する様子も、詩穂の付き添いで仕方なくはるかの家に不法侵入する時の挙動不審ぶりもコミカルで、張りつめた場面をやわらげてくれました。
はるかの家から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた時、ハッとしてまず抱いている佳恋を確かめて次にまたはるかの家に目をやり、(ああこの家には赤ちゃんがいるのか…)とわかるまでの繊細な表情の変化が素晴らしかったです。

詩穂とビデオ通話している時、トラのぬいぐるみを虎朗役に、ウサギのぬいぐるみを詩穂役に見立てて話していたのが最高だったわ。
それにしても中谷は自腹で調査会社に依頼するなんて本当に詩穂を心配していることがよくわかるわね。

当初は自己主張が強くていけ好かない感じだったけど、詩穂や礼子と触れ合ううちに本来の素直で優しい彼が出てきた感じがする。
今回、ドラマの中谷が原作の国土交通省ではなく厚生労働省の役人という設定である理由が改めて明白になったね。

礼子は本当に鹿児島へ行ってしまうの?

礼子は上司から、「長野さんが人事が家庭と仕事の両立にくじけて退職なんて知られたら若い女性が転職してしまうと言っている」、「営業部が戻ってきてほしいと言っている」と伝えられます。
元々いた営業部からのラブコールに少し心が揺らいだように見えましたがどうでしょうか。
家族の今を大事にしたいという気持ちはとてもよくわかりますし、どんな選択をしてもきっと礼子ならそれを正解にしていくと思います。
ところで、今回詩穂と中谷が二人ではるかの家に出かけましたが、その間苺ちゃんと佳恋ちゃんはどうしていたのでしょうか?
はい。きっと礼子が預かっていたんでしょうね。
わざわざそういう描写をしなくても読み取ってくれるだろうという視聴者への信頼が感じられます。

それだけ、詩穂と礼子と中谷の関係が丁寧に描かれてきたんだよね。
ああやっぱり礼子には詩穂の隣にいてほしいな。

「赤ちゃんじゃない、あなたです」

「おなかすいてませんか?」
と詩穂が問いかけた時、「さっきミルクあげました」と固い声で返事をするはるか。
「ううん、赤ちゃんじゃない、あなたです」
この場面に涙した人が多かったのでは。
何をおいてもまず子どものことを考えるのは、やはり親だからですね。
赤ちゃんを放置して時々外出するはるかにはネグレクトの疑いもありましたが、部屋の中は赤ちゃんへの愛情が伝わってくる設えです。
はるかなりに懸命に子育てしていたのだと思いますが、医師や保健師は「こうあるべき」という話をするばかりだし、バス停で待っていてもベビーカーに冷たい視線を浴びてしまうし、はるかは行き場のない感情が抱えきれなくなってしまったのでしょう。
それで、夫婦仲が良く素敵なパパ友もいて恵まれているように見える詩穂に憎しみを募らせてしまったのでしょうか。

詩穂の温かく力強い言葉

「大丈夫よ、いつか笑って話せる日がくるから。あなたが寂しかった日々が役に立つ日がくる
《7話の回想シーンの中で坂上が詩穂に伝えた言葉》

昨日までがダメだったら今日からまたやり直せばいい。そうやって私たちもなんとかここまでやってきました。いつか笑って話せる日が来ます。白山さんの寂しかった日々が苦しかった日々が誰かを助ける日がきっとくる。大丈夫です、私たちがいます。
《9話で詩穂がはるかに告げた言葉》

坂上が詩穂に伝えた言葉を詩穂が自分の想いを込めてはるかに伝える。
坂上が詩穂を救い、詩穂が坂上を助ける。
詩穂が礼子を救い、中谷を救い、礼子と中谷が詩穂を守ろうとする。
立場が違う人同士は、最初は分かり合うことができないこともあるかもしれないけど、それでも想像を巡らせ、思いやることはできるんですよね。
お互いのことを知ることで新たに気づくことがあり、それが自分の人生を豊かにしていく。
そんな温かな循環が描かれた9話でした。

【対岸の家事】9話のまとめ

ところで、虎朗は居酒屋で働いているのに、調理も洗い物も掃除もゴミの分別も得意じゃないのはなぜなんだろう。
あっでもデニムを他の洗濯物と一緒に洗う失敗はありがちだよね。

詩穂と虎朗、仲直りできて良かったですね。
詩穂や中谷がはるかと話をしたことは彼女を救うことになったと思います。
最終回では、詩穂と父の関係の修復が描かれるのでしょうか。
原作では、詩穂が実家の玄関のチャイムに手を伸ばすところで終わっています。
次回、10話の放送は6月3日(火曜)22時からです。
いよいよ最終回!
どうぞお見逃しなく!