【スティンガース】4話ネタバレ感想!誘拐事件の真相は?本郷奏多の父親役に感動!

スティンガース4話

フジテレビ火9ドラマ【スティンガース 警視庁おとり捜査検証室4話「FATHER 父親」が8月12日に放送されました。

今回はいつもクールで博識で頼りになる水上刑事が主役ね!

誘拐事件を解決するために父親役で被害者宅に潜入するんだけど、子どもが苦手なのに大丈夫かなあ。

それでは、【スティンガース4話のネタバレありの感想をお届けします。

【スティンガース】4話のネタバレ感想

4話の“ネタバレありの感想”を紹介します。

冒頭はマッサージ店でのおとり捜査

マッサージ店に客として潜入した関口欣二郎杉本哲太)が裏オプションの“極楽スペシャル”をオーダーすると、店員から袋に入った粉を渡されます。
関口が乾信吾藤井流星)にその粉をさりげなく渡し、乾が薬品で調べている間に、水上涼介本郷奏多)、森園はな志田彩良)、そして小山内誠井内悠陽)が連携して店員を確保、覚せい剤取締法違反で検挙することに成功します。
関口がセリフを忘れると隣室の水上涼介本郷奏多)がアドリブで教えるなど、それぞれが協力し合って流れるようにスムースな連携でした。
捜査会議に参加している室長の二階堂民子森川葵)抜きでも、スティンガースのメンバーのチームワークは見事でしたね。
二階堂がメンバーを信頼して安心して任せられるようになってきたという描写だったのでしょう。
4話の本筋の誘拐事件でも、二階堂は実際にはほとんど動かず水上に任せます。最後の場面以外は。

今回の星野真里は?

化粧品会社社長の沢村広海星野真里)の娘・佳恋(三好なこ)が誘拐されます。
犯人は身代金8,000万円を要求し、佳恋の兄の大毅(木村優来)に運ばせるように指示してきました。
大毅は父親が一緒なら受け渡し場所まで行くと言うのですが、父親は広海と離婚後病気で亡くなっていて、広海はそれを子どもたちや秘書たちに伝えることができていませんでした。
ゲスト出演者に星野真里さんの名前があると、今回は良い役なのかそれとも裏の顔があるのかとつい考えてしまう視聴者も少なくないと思います。
演技力も存在感も素晴らしいからこそ、単純な役ではないのではという期待があるのでしょう。
今回も周囲に秘密を持っている役でした。
でもそれは、元夫の死を隠しているという秘密。
子どもたちに何と伝えればよいのか、ずっと苦悩していたのでしょうね。
今回の事件でも、一番苦しんだのは広海だったと思います。
佳恋を思う表情や声、最後に大毅を迎える時の顔からは、子どもたちをどんなに大切に思っている母親なのかが伝わってきました。

佳恋のことも大毅のこともどんなに心配したでしょうね。

大毅の切ない気持ち

二階堂の指名で、水上が父親役に扮して身代金を運ぶ大毅を護衛することに。
子どもが苦手ながらなんとか大毅と打ち解けたい水上ですが、本当の父親を連れてきてほしい大毅は最初は水上を拒絶します。
その後、犯人の指示に従って車やバスであちこち移動していくうちに2人の心の距離が少しずつ近づいていく様子が丁寧に描かれました。
そもそも身代金目的の誘拐というのは、優れた逆探知機能があり、街中に防犯カメラがあり、データ解析で犯人が特定されやすい現代では成功の可能性が低く、珍しい事件です。
また、公衆電話や風船を使うなど、どこか古典的なにおいもします。
二階堂や水上は早くからこの事件に違和感を感じていました。
無線ヘリが登場した時、水上はよく読んでいたマンガに同様の場面があったことを思い出します。
その後の展開もマンガのストーリーに沿って進んでいきました。
そのマンガ少年探偵コバヤカワ!を大毅の部屋の本棚に見つけた水上は、これが大毅が考えた狂言誘拐であることを確信します。
大毅はただ、おとうさんに会いたかったんですね。
おかあさんはおとうさんと仲が悪いから自分たちに会わせてくれない、それなら妹が誘拐されて自分が身代金を運ぶという事態になればおとうさんを呼んでくれるのではないか、幼い心で大毅が一生懸命考えたシナリオでした。


大毅は無線ヘリが下ろしたロープに身代金が入ったケースの持ち手を結び付けるんだけど、犯人が指示してないのに当たり前のようにその動作をするから、あれ?って思ったんだよね。自分で考えたシナリオだったからなんだね。

ヘリが吊り上げると結び目がほどけてケースが落ちて開いてしまったのも、わざとゆるく結んでたからなんでしょうね。
妹を心配する様子が見えなかったのも、おびえることなく身代金を運んでいたのにも理由があった。
彼のおとうさんへの想いを考えると胸が痛むわ。

狂言誘拐の先にある真実

大毅が考えた狂言誘拐ではないか、とドラマの途中で推理した人は多かったようですが、この物語にはまだ先がありました。
大毅に協力したのは、秘書の須藤一馬大場泰正)、運転手の足立千島和也)と家政婦の真野栄子堀田ヤスヨ)でしたが、実は須藤はひそかに大毅の計画を利用しようとしたのです。
須藤は沢村家の金庫からスポーツ賭博で8,000万円使い込んでいました。
金庫を管理している須藤は、8,000万円を金庫から用意したふりをしてジェラルミンケースには贋札を入れていました。
自分が使ったお金を誘拐事件で奪われたことにしようとしたのです。
二階堂はそれを見抜き、須藤を逮捕しました。

おとうさんに会いたいという大毅くんの気持ちを利用するなんて悪い秘書だわ。
そういえば、犯人役で電話をかけていたのは運転手の足立だったけど、彼が不自然にいなくなった後、犯人から電話がかかってきたのよね。

水上の父親ぶりに感動!

普段はクールな水上が、4話では様々な感情を見せました。
子どもが苦手なことは全身から伝わってきましたし、それでもなんとか大毅と仲良くなろうと努力する姿は健気でした。
自転車と接触しそうになった大毅を咄嗟に守った姿は本当の父親に見えましたし、狂言誘拐を起こしたことを叱る厳しさも本当の父親のようだったと思います。
水上の真剣な想いが伝わったからこそ大毅も信頼するようになったのでしょう。
水上と大毅がたどり着いた最後の場所はトンネルと古びたバス停。
ベンチに腰掛けた2人をやわらかな光が包み込む夕刻、詩情あふれる夏の情景でした。
本郷奏多さんの父親役(正確には父親に扮する役)は新鮮でしたけれど、戸惑いやぎこちなさから次第に包容力や温かさを感じる表情に繊細に変化していく様子が見事でした。

改めて本郷奏多さんはすごい役者さんだと思ったわ。
グッときちゃった。
最後のコミカルな場面はチャーミングだったね。

大毅からのハガキ

事件がすべて解決した後、大毅から届いたハガキを渡された水上は嬉しさを隠しきれません。
しかしそのハガキの文面はこうでした。

少年探偵コバヤカワの3巻借りパクすんな!早く返せ!!
ダイキ

キツイ言い方だけど、これはきっと水上パパに会いに来てほしいってことだよな。

夏休みなんだから一緒に遊びに行けばと乾に言われて「まあたまにだったら行ってやってもいいかなと思いますけどね」なんて水上パパも言ってるし、可愛いわね、2人とも。

今回は変装しなかった二階堂民子

いつもどんな変装をしても抜群に似合ってしまう二階堂ですが、今回は最初から最後まで“警視・二階堂民子”のままでした。
おとり捜査はすべてメンバーに任せ、ひそかに観察し判断し動いていたんですね。
鋭い洞察力と推理力、流石の室長でした。

事件解決後に敬礼し合った警視・二階堂民子と、警部補・水上涼介、2人ともカッコよかったなあ。

4話も大好評

誘拐事件はおとうさんに会いたい少年の狂言だったという話で幕を下ろすと思いきや、実は秘書がその計画を利用して自分の横領をごまかそうとしていたという、なんともやり切れない結末でした。
事件解決後の記者会見では捜査一課が手柄を全部持って行ってしまいましたが、顔バレしてはいけないスティンガースは表に出られない役回りなので切ないですね。
いつもとはひと味違うエピソードでしたが、二階堂の切れ者ぶりと水上の包容力や優しさがよくわかり心に残る物語でした。
身代金目的の誘拐は現代では成功しにくいという描写は、良い犯罪抑止になっているという感想もありました。

【スティンガース】4話のまとめ

4話の「FATHER 父親」というタイトルの意味は、父親に扮した水上の活躍が描かれたこと、さらには事件のカギが“父親への想い”であったということでしょう。
有能で博識でクールな水上の人間味あふれる一面が今回見られてとても良かったです。
これからも、スティンガースのチームワークとともに、メンバーひとりひとりにフォーカスした話を期待しています。
スティンガース 警視庁おとり捜査検証室】、次回は謎のカルト教団におとり捜査で迫る話。
ゲストは内藤秀一郎島崎遥香杢代和人パンサー尾形貴弘です。
5話の放送は8月19日(火曜)21:00から。
どうぞお楽しみに!