『セクシー田中さん』原作者・芦原妃名子さんが自殺か。最悪の結果に悲しみの声
『セクシー田中さん』原作者・芦原妃名子さんが自殺か。最悪の結果に悲しみの声!
1月29日、『セクシー田中さん』の実写化についてトラブルがあったとSNSで発信していた、原作者/漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったと報じられました。実写化トラブルの内容、ニュースの内容や日テレのコメント、ファンからの悲しみの声をまとめました。
『セクシー田中さん』原作者・芦原妃名子さんの死亡は自殺と見られている
2024年1月29日、日テレの夕方の報道番組「news every.」で、2023年10月期に放送された日テレドラマ『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原妃名子さんの死亡が報じられました。
漫画家・芦原妃名子さんが死亡 「セクシー田中さん」など連載https://t.co/pl9WqJcf9b
— 日テレNEWS NNN (@news24ntv) January 29, 2024
芦原先生が1月26日にX(Twitter)で、実写化にあたってトラブルがあったことを投稿して、大きな話題になっていました。1月28日の夜から行方不明になっていて自殺と見られているとのことです。
芦原先生は自身のXで、最後に「攻撃したかったわけじゃなくて。 ごめんなさい。」とポストしていました。
『セクシー田中さん』の実写化トラブルとは?
『セクシー田中さん』の実写化トラブルとはどんなものだったのでしょうか。以下は、芦原先生のXポストです。(現在は削除されています)
「セクシー田中さん」
原作者の芦原妃名子です。
《ドラマ「セクシー田中さん」について》
色々悩んだのですが、今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、小学館とご相談した上で、お伝えする事になりました。
自身のブログ…— 芦原妃名子 (@ashihara_hina) January 26, 2024
「セクシー田中さん」は一見奇抜なタイトルのふざけたラブコメ漫画に見えますが…。 自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、優しく強く寄り添える様な作品にしたいという思いが強くあり、ベリーダンスに纏わる方々の思いにも共鳴しながら、担当編集と共に大切に描いてきた漫画です。 ドラマ化のお話をいただき、当初の数話のプロットや脚本をチェックさせていただきながら、最終的に私が10月のドラマ化に同意させて頂いたのは6月上旬でした。
芦原妃名子先生のX(https://twitter.com/ashihara_hina)より引用(現在は削除済み)
「セクシー田中さん」は連載途中で未完の作品であり、また、漫画の結末を定めていない作品であることと、当初の数話のプロットや脚本をチェックさせていただいた結果として、僭越ではありましたが、ドラマ化にあたって、
・ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」。漫画に忠実でない場合はしっかりと加筆修正をさせていただく。
・漫画が完結していない以上、ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様「原作者があらすじからセリフまで」用意する。
原作者が用意したものは原則変更しないでいただきたいので、ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある。 これらを条件とさせていただき、小学館から日本テレビさんに伝えていただきました。 また、これらの条件は脚本家さんや監督さんなどドラマの制作スタッフの皆様に対して大変失礼な条件だということは理解していましたので、「この条件で本当に良いか」ということを小学館を通じて日本テレビさんに何度も確認させていただいた後で、スタートしたのが今回のドラマ化です。
ところが、毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました。
・漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、よくある王道の展開に変えられてしまう。
・個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される。
・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、私が漫画「セクシー田中さん」という作品の核として大切に描いたシーンは、大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、納得のいくお返事はいただけない。 といったところが大きなところですが、他にも細かなところは沢山ありました。
「枠にハマったキャラクターに変えないでいただきたい。私が描いた「セクシー田中さん」という作品の個性を消されてしまうなら、私はドラマ化を今からでもやめたいぐらいだ」と、何度も訴え、どうして変更していただきたくないのかということも丁寧にご説明し、粘りに粘って加筆修正し、やっとの思いでほぼ原作通りの1〜7話の脚本の完成にこぎつけましたが…。
要は、実写化を許可する際に芦原先生と小学館が出した条件が守られなかった、再三修正したり、改変の理由を聞いても答えてさえもらえなかった。
実写化に関するトラブルはこれまでもたびたび報じられてきましたが、ここまで内情を詳しく知る機会もあまりなかったので、ずいぶんひどい対応なのではないかと非常に驚きました。
それでも腐ることなく、真摯に対応して来られたことが最新刊のコメントに表れていました。
芦原妃名子先生、ご冥福をお祈りいたします。セクシー田中さんが実写化することで、伝えたいことをまっすぐ伝えられないなら意味がないって思ったからこそ、脚本にも関わられたんだと思ってました。最新刊の初めにこのコメントを書かれていて、読者を置いてけぼりにしない素敵なな作家さんだと感激した pic.twitter.com/UKVtV7EWtF
— キノウ ノ コエ (@LXZlHB8UJQZCy0o) January 29, 2024
SNSには芦原先生を支持する声が多かった
この件については気になっていたのでXの投稿などを読んでいたのですが、概ね「芦原先生は悪くない」「よくぞ言ってくれた」という芦原先生を支持する声が大きかったと思います。同業者からのエールもありました。
なんか私の過去発言を掘り起こしに来てる人がいるなwぬぬ。原作者が予め条件を出すのは自分の作品と心を守るためなので、それが守られないなら、自分とその後に続く作家を守るためにも声を上げるしかないよね…。
— 二ノ宮知子🧨 (@nino0120444) January 26, 2024
日テレのコメントは?
◆日本テレビコメント
https://news.livedoor.com/article/detail/25784474/
芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。2023年10月期の日曜ドラマ「セクシー田中さん」につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております。
1月26日から騒動になっているのに、日テレがなかなかコメントを出さないなぁ、週末を挟んだから月曜日かなと思っていたら、最悪の結果が出てからのこのコメント。
最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。
芦原先生の投稿内容と照らし合わせると、たしかにそういうまとめ方もできるけど…、「最終的に許諾をいただけた」までの肝心なところはいったい!?
最悪の結果に悲しみの声相次ぐ
芦原先生。。かなりショック。
— Λkaebi (@Akaebi00) January 29, 2024
砂時計 唯一買った少女漫画でした。今でもリュックに砂時計のキーホルダーつけてるし、仁摩サンドミュージアムで杏ちゃんとお揃いの砂時計買いなおしたばかり。作品自体が好きだけど、自分にとって友達との思い出を繋ぐ作品でもあります。砂時計という作品をありがとう。
どうして原作者がこれ程までに追いつめられたのか…😭
— yukita (@yukita_123) January 29, 2024
今は原作あってのドラマ映画化が多い、原作者の想いを尊重して作品つくってもらいたい。
芦原先生のご冥福を心よりお祈りします。
芦原先生…悲しすぎる。この悲劇が広がらないように、日テレPの方も脚本家の方もSNSは見ない方がいい。通知オフにしてSNSから離れて。ただ日テレ初めテレビ業界の経営陣の皆さん、番組を作ることに関して、きちんとしたコンプライアンスを策定して施行すべき。
— みちょごん (@dQVhAJQAPeBRuqX) January 29, 2024
芦原先生の件、悲しすぎる。
— shinobu tomizawa (@patapatapatachi) January 29, 2024
どうして…。
原作者(芦原先生)が映像作品の経緯を申し訳ないという気持ちで伝えたのに。
やりきれないよ。
どうして芦原先生が亡くならなければいけなかったのか。とても繊細な方だったのでしょうが非常に残念だし悲しいです。
でも芦原先生が「攻撃したかったわけじゃない」とおっしゃっていたので、特定の誰かを攻撃するのはやめましょう。
ただ日テレは、もう少しちゃんと経緯を説明するべきではないかと思っています。
芦原先生の『砂時計』も『セクシー田中さん』も大好きです。ご冥福をお祈りします。
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