【パルプフィクション】何が面白い?ネタバレ考察!ヴィンセントなぜ死んだ?キャストの今は?
1994年のカンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールを受賞した名作【パルプフィクション】。
様々な映画製作者に影響をあたえ、本作をオマージュした作品もたくさんあります。
本記事では、【パルプフィクション】をネタバレありで考察するとともに、それぞれのキャラクターを掘り下げたり、2025年現在のキャスト情報なども書いていきます。
映画本編の結末にふれています!未鑑賞の方はご注意ください!
映画【パルプフィクション】とはどういう映画?:ネタバレなしあらすじ
ある朝のアメリカ、レストランで強盗を計画しているカップル。
ふたりが銃を掲げ犯行を開始するころ、おなじアメリカのどこかではギャングたちが裏切り者の“始末”をしています。
またアメリカを見渡せば、とあるボクサーが引退試合に挑むところ。
彼らの生活は一見、交わらないように見えていても、すべては神の名のもとにつながっていて…。
映画【パルプフィクション】何が面白い?:ネタバレ考察で名作を解説!キャストの現在も
いちいち濃ゆいキャラクターの人物造形が面白い!
【パルプフィクション】は、作中の時系列がバラバラになっている作品。
時系列を追うのは別記事にして、今回はそれぞれのキャラクターに的をしぼって解説していきます。
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- ヴィンセント・ベガ/ジョン・トラボルタ
- ジュールス・ウィンフィールド/サミュエル・L・ジャクソン
- マーセルス・ウォレス/ヴィング・レイムス
- ミア・ウォレス/ユマ・サーマン
- ブッチ・クーリッジ/ブルース・ウィリス
【パルプフィクション】ヴィンセントはなぜ死んだ?トラボルタの現在は?
ヴィンセントは、ブッチ(演/ブルース・ウィリス)に撃たれ死亡しました。
役名 | 俳優 |
ヴィンセント・ベガ | ジョン・トラボルタ |
ギャングというかチンピラ感の強いヴィンセント。
後述のジュールスとニコイチで行動していますが、2人の性格がまったく嚙み合わない様子が面白ポイント。
いまいち勘が鈍いわりに感情に流されやすく、おっちょこちょいで憎めないキャラクターです。
トイレで用を足すときは、「唇からナイフ」という小説を読むのがお決まり。
契約をやぶったブッチの殺害を、ボスから命ぜられたヴィンセント。
ブッチの自宅で待ち構えますが、気を緩めた隙に返り討ちにあうハメに。
ブッチに殺された際も、トイレで小説を読んでいました。

ダメダメなのにカッコいい不思議
トラボルタは、2025年現在も変わらず俳優として活躍しています。
【パルプフィクション】サミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスのその後は?
ジュールスは、任務中の“奇跡”を啓示と感じ、ギャングをやめた…のかも。
役名 | 俳優 |
ジュールス・ウィンフィールド | サミュエル・L・ジャクソン |
ヴィンセントとペアを組み、ギャングの仕事をこなすジュールス。
殺人行為に抵抗もなく、真顔で相手を脅していくさまは恐ろしい!
旧約聖書のエゼキエル25章17節を暗記しており、人を殺す前に言って聞かせるのがお決まり。
しかし、本人は敬虔なクリスチャンというわけではなかった…はずなのに!



ジュールスのキャラ、その面白みはここから
“仕事”の際に、相手が発砲した銃弾が1発も当たらなかったことを“奇跡”ととらえ、この出来事を啓示と感じたジュールス。
「神を感じたこと」自体に意味を見出し、悟りの境地へ入ったジュールスは、ギャングをやめることを決意します。
まったく理解を示さないヴィンセントにも、自分の心境を嚙み砕いて説明してやる心の広さも、ジュールスというキャラクターの深み。
エンドロールの先で、希望の通りにギャングから足を洗い、世界を放浪していることをねがいます。
2025年現在ももちろん俳優として大活躍のサミュエル。
スーパーボウルのハーフタイムショーも記憶に新しいですね。
【パルプフィクション】マーセルスの絆創膏はなんで?
マーセルスの首に貼られた絆創膏は、単なるカミソリ負けを隠すためらしい。
役名 | 俳優 |
マーセルス・ウォレス | ヴィング・レイムス |
ヴィンセントとジュールスのボス・マーセルス。
なかなか姿を現さないので「とてつもなく恐ろしい」というイメージが先行するマーセルスですが、実は可愛げのあるキャラクター。
ブッチとのいざこざがこじれた際は、可愛げとか言ってられない状況に陥るマーセルスですが、どんな状況でも、怒りにまかせて怒鳴り散らすようなことはありません。
ずっと後ろ姿しか見えないマーセルスが、案外サラッと正面を向いてくれたときは拍子抜け。
マーセルスのキャラクターを象徴するのが、頭の後ろ、首に貼られた大きな絆創膏。
【パルプフィクション】ファンの間では、マーセルスのトランクが放つ光や、ジュールスの“啓示”などから、絆創膏の意味について様々な憶測が。
「魂が抜けた傷をとめている」というオカルトな推測は、行き過ぎた妄想である可能性があります。



観客が解釈を広げすぎたみたい
じっさいは、単純にカミソリ負けを隠すための絆創膏だったようです。
2025年も、他キャスト同様に俳優として活動しているヴィング。
【パルプフィクション】ミアは鼻血で死亡?ダンスの元ネタは?
ミアはオーバードーズで死にかけましたが、アドレナリン注射で復活しました。
役名 | 俳優 |
ミア・ウォレス | ユマ・サーマン |
マーセルスの妻・ミア。
破天荒でお薬大好き、極度のチェーンスモーカー。
マーセルスに一晩、可愛いミアの“子守り”を頼まれたヴィンセントは、その夜に文字通り生死をさまようこととなりました。
夫の留守に、ヴィンセントとの一夜をメロメロのデートよろしく過ごしたミアは、気分も最高潮で、ヴィンセントが持っていたお薬をキメます。
一晩中“キマって”いたミアは、ついに致死量のお薬を吸いこむと、鼻血を出し口から泡を噴き出しながら失神。
ミアのことよりも、自分の保身に走りパニックとなったヴィンセントでしたが、間一髪でミアを救います。
はしゃぎすぎた2人に残された代償は、「この夜のことを墓場まで持っていく」という約束でした。



2人が踊る印象的なツイスト、その元ネタはディズニー【おしゃれキャット】のダッチェスの踊りとも言われていますが、即興だったのだそう!
ミアを演じたユマ・サーマンも、言わずもがな現役の俳優。
近年はラース・フォン・トリアー監督とのタッグが目立ち、【ニンフォマニアック】【ハウス・ジャック・ビルト】では、コメディをはらんだキャラ造形を見事に体現しています。
【パルプフィクション】マーセルスを裏切ったブッチのその後は?
ブッチは、恋人・ファビアンと2人、“チョッパー”にまたがり街を後にしました。
役名 | 俳優 |
ブッチ・クーリッジ | ブルース・ウィリス |
ボクサーのブッチは、マーセルスに八百長試合を頼まれていました。
しかし、マーセルスとの約束をやぶり、相手を負かすどころか殺してしまいます。
この裏切りはブッチとその恋人・ファビアンの計画に基づいていました。
試合会場から、まっすぐファビアンと落ちあい、街の外へと逃亡する計画だったブッチ。
しかし、父親の形見を家に忘れたことから、計画はガタガタになり、ついには銃撃事件へと巻きこまれていきます。



ブッチの逃走劇とマーセルスの悲劇とで、笑っちゃいけないんだけど不謹慎にも笑っちゃう展開に
結果的にマーセルスの命を救ったことで、八百長の件はチャラになったブッチ。
ファビアンと街を出ることで、生きながらえました。
ブッチを演じたブルースは、2022年に俳優を引退しています。
ファビアンを演じたマリア・デ・メデイロスは、主にフランスで活動を続けているもよう。
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映画【パルプフィクション】ネタバレ考察やキャストの今:まとめ
公開から30年以上経っても、ファンの熱が冷めない傑作【パルプフィクション】。
メインキャストの面々も、それぞれの道を歩みながら、本作を愛おしそうに回顧する様子もあったりと、思い入れはひとしおのよう。
定期的にリバイバル上映がなされる作品なので、機会を待ちながら、配信で何度もお楽しみください!
<文中引用>Wikipedia