ドラマ【#声だけ天使】最終話のあらすじと視聴数!メンバーの新たなスタートと感動のフィナーレ!

3月19日に配信されたドラマ【#声だけ天使】最終話。しーちゃんファンによるイケボイスタート記念withしーちゃん祭りの準備が進む。しかし、メンバーにまたもや逆風が襲う。果たしてイベントは無事に開催出来るのか!

それでは、詳しいあらすじと視聴数、感想をご覧ください。

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ドラマ【#声だけ天使】最終話の視聴数

最終の視聴数は161.9Kで、3月19日の配信番組中14位でした。ほぼ民放と同じような推移で、1話目の7位から始まり、2落ちしてあとはほとんど変わらずの順位。ただひとつ、話が停滞してしまった第5話の茜のメイドの回だけは最低視聴数でした。視聴者はしっかり見ているということですね。2話から10話までの平均が143.56K。1話を見た人の半数近くが離れたことになります。

ドラマ【#声だけ天使】最終話のあらすじ

街中でたくさんの人が、イケボイのリニューアルのお知らせを見ている。

学園で竹刀を持った茜のスパルタ指導を受けている信二と建造。

アングラ先生の授業。全員シンデレラのように、言葉に思いを込め床を磨いている。しのぶだけは「シンデレラはかわいかったから願いが叶ったんだ」と言って拗ねている。「それは違うぞ、しのぶ。信じていれば願いは叶う。最後はハートだ」と言う先生に涙を見せるしのぶ。

街の中で奥さんと待ち合わせの寺本。きみえが来る。「来てくれてありがとう」「家でいろいろやることあるんだから…で何?」あらたまって「これからは心を入れ替え、きみえさんとまさふみのことを大切にしていきます。だからどうか、もう一度いっしょに生活させてください」頭を下げる寺本。「思い知ったよ。家族ってものがどんなにいいものか。わが子がどれほど愛おしいか。そして、君と会いたかった、ゆうぴょん」「ちょっと、変な名前で呼ばないでよ」「今からでも取り戻したい。オレは、ゆうぴょんとラブラブしたい」「人が見てる…しょうがない人ね、じゃあもう諦めたのね?」「あ…学校は続ける。でも今後は、学校以外の時間は全部働きます。個人的にプログラミングの仕事を請けてちゃんと稼ぐよ。だから、卒業まで待ってくれ」と頭を下げる。「それでダメなら、キッパリ諦めるから」「あなた、本当に反省したの?」「だって夢だから」「その言葉もう聞きたくない、言えるのまともに。ダンナさん毎日どこに通ってらっしゃるの?声優になる夢があって専門学校にって」「え、言ってよ。なんで言えないの?」「それで和解なんて無理です。よく考えて出直してきて!」歩き出すきみえ。「ちょっと待って、せめて会わせてまさふみに」「それはあなた次第です。いいこと、次が最後」きみこ行ってしまう。呆然と立ち尽くす寺本。

建造が部屋でデラ隊長の練習をしている。その横の押入れでPCをいじっている寺本。「以前のオレならばここで逆ギレだった。しかし我慢だ。とにかく早く仕事見つけないと…貯金がもう…」「えっまさかPCとか売ったりしないよね?」「それはないよ」「よかった」その時ドアのノック。「ごめんください。リサイクルショップですぅ」と女性の声。建造がドアを開けるとリサイクルショップの女性(内田真礼)。「下の大家さんに、こちらにご不用品がたくさんあると伺ってまいりました」「かわいい」とニヤける建造。内田が部屋に入ってくる。勝手に機材の査定を始める。金額を見て驚き内田の笑顔に心が揺らぐ寺本。建造が必死に止める。

街でハルと並んで歩いているさくら。「それでどうする、さくら。カマカマキューピッドならいつでも出動準備OK。王子との奇跡の出会い、果たすわよ。だって会いたいでしょ?彼の声も戻ったんだし」「うん。会って色々話したい。でもちょっと怖い」「建造は大丈夫。今時珍しい、人の心が分かるやつだし。ゲイにしたいくらいよ」「彼のことが怖いんじゃなくて、失うのが怖いの。せっかく会えても、また変になってがっかりさせちゃうんじゃないかって」「大切なのは焦らないこと。大丈夫、人を好きになる、その心を大事にして。時間かけていこ」とさくらの肩を叩くハル。

建造の部屋でPCを見つめ、愕然としている建造と信二。画面にはたくさんの二代目批判のメールが来ている。「殺されるかも、ぼくたち」竹刀を持った茜が立っている。PCの電源を切り、「こういう時は風呂に限る」と出かけようとする建造と信二を茜が竹刀で止める。固まるふたり。「黙って見てりゃあ、こらぁ!二人とも反響にひるんだな。この程度でビビってんじゃねえ。プロの世界じゃカミソリとか送られてくるんだぞ。覚悟決めたんだろうが」と竹刀を顔先に突きつける。建造、怯えながら「はい」。

カラオケルームで、再びスパルタ指導される建造と信二。竹刀を顔にグリグリされ「そんなんじゃ誰もついてこねえぞ」としごかれている。

豊島区民会館・会議室。向かい合うイケボイメンバーと、ユウヘイくん達しーちゃんファンの3人。企画中のしーちゃん祭りをイケボイ記念イベントとして開催したいとの説明をするユウヘイくん。イケボイユーザーを集め、(仮)に感謝しつつ、(真)の活動開始を祝うイベントにしたいとの企画説明。会場は『天然温泉・まねきの湯』。かかる費用はすべて運営側持ちと言う。寺本は自分と茜は終了だし、関係ないのでは?と恐縮するが、ファンクラブは、イケボイあってのしーちゃんだし、活動の中心の二人に感謝する会にもしたいと言う。茜が立ち上がり、深々と頭を下げる。「ありがとうございます。私たちのことまで、こんなに考えていただいて光栄です。皆さんの思いにお答え出来る様、メンバー一同死ぬ気で臨みます。よろしくお願いいたします」「まあまあ、お気楽に、これで死なれても困りますよ~」「いや、死ぬ気でやります。だよな!」と言って建造、信二を睨む。二人立ち上がり「はい!」「では企画を進めてよろしいでしょうか?」すると半ベソのしのぶ、「待って…顔出しは、やっぱりダメよ…顔出しだけは…ダメよ~」と走って部屋を出て行ってしまう。みんな慌てて追いかける。

「しーちゃんにいったい、何があったんですか?」と問いかけるユウヘイくん達に、辛い過去を話し出すしのぶ。「インチキ事務所でずっと泣かず飛ばずで、ある日、社長が凄い仕事が決まったって言ってきて、期待のアイドルを紹介する特番だって…わたしは何としてもこのチャンスを掴もうと張り切って行ったんだ。そしたら…正義のブサイク退治っていうコーナーでブサイクなのにアイドル気取りのイタイ子たちを、お笑い芸人がいじめ倒すっていう企画で…」突然ファンの一人が不敵に笑い「その社長今からでもぶっ殺しましょう」と言って行こうとする。ユウヘイ君が止める。「そもそもしーちゃんがブサイクだなんて、そいつらの目は節穴だ。テレビでチヤホヤされているやつらのほうこそ、ブサイクの寄せ集めじゃないか」「もう忘れましょう。しーちゃんはステキです。我々は心からしーちゃんを応援したいと思っているんです」「自分、俄然燃えてきました。なんとしてもしーちゃんを、アイドルにしましょう」「我々で敵をとりましょう」「至急、同士を集めミーティングを」と三人は再び会館の中へ。泣いているしのぶ。

建造の部屋に移動したメンバー。「だいぶ過激ではあるけど、あのおじさん達何一つ嘘は言ってないよ。しーちゃんはかわいい」「やめてよテラさん。からかわないでよ」「かわいくなったんだよ、昔より」「はあ?何言ってんの、私いじってませんから」と寺本の胸倉をつかむしのぶ。「そういうことじゃなくてさあ。この東京でたったひとり、新聞配達やって踏ん張ってさあ、苦労すると普通、人は歪んで醜くなるもんだけど、しーちゃんは苦労で磨かれた、そう、シンデレラみたいにさあ」「シンデレラ?」「そう、そして今舞踏会に行く時が来たんだよ」すると突然外から声が「話は聞かせてもらったよ」大家のおばちゃんが入ってくる。「家賃の催促に来てみりゃあ、泣かせるじゃないか。その舞踏会とやら、私も一肌脱がせてもらうよ」「魔法使いだ」と信二。「役者は揃ったな」と茜。「しーちゃん、やろう」「うん」「よし、イケボイ祭りだ!」全員で「おう!!!」

建造の下宿の屋上で裸で顔だけブースを被っている寺本。「全国のイケボイユーザー諸君へ、デラ隊長からの緊急告知だ!」

学園でひとり、踊りの練習をしているしのぶ。

竹刀を持ち、チャリンコに乗った茜にしごかれながら走る建造と信二。

会館でユウヘイくん仕切りの下、イベントの準備を進めているたくさんのしーちゃんファン。

大家のおばちゃんがイケボイのキャラが印刷された『スタート特別記念イベントwithしーちゃん祭り』の招待状へせっせと宛名を書いている。

学園の掲示板にポスターを貼る建造。

専門学校で絵を描いているさくら。

銭湯にいる建造と信二。「さくらさんどうすんの?」「わっかんねえよ。お前はどうなの?告らないのか?」「もう言った」「えっ、で、何だって」「こっちはもう完結。でもケジメつけれてスッキリした。ってか相手しってるの?」「わかるよ見てりゃあ」「もういいんだ。今はそれどころじゃないから。やるべきことをやらなきゃ」

部屋で録音を始める建造。「さくらさん、まごころ通信です。今日はお知らせがあります。突然ですが、今回をもってまごころ通信を終わらせていただきます。さくらさんが新しい目標に向って歩き始めた今、私も次のステップに進むべき時が来たと思うからです。今の私は、勉強も生活もガタガタで、将来なんかまったく見通せていません。少しでも暇があるなら、死に物狂いでやらなきゃいけない課題が山積みです。さくらさんと会う時はぜったい笑顔で会いたいんです。そして必ず何かいいご報告がしたいんです。そのためにもがんばります。さくらさんも今、新しい夢に向って励まれていることだと思います。どうか、お風邪など召しませぬよう元気にお過ごしください。まごころ王子でした」録音が終わる。モニターしていた信二、「イベントにも誘わないの?」「これでいいんだ」「そっか」寂しそうな建造。納得したようにフッと笑う。

ハルの店でメッセージを聞いているさくら。その悲しそうな顔をハルが気にしている。

きみえとまさふみの名前が書かれた招待状をポストに入れる寺本。

建造と寺本が二人でカップ麺を食べている。「どう、仕事見つかりそう?」「難しいね」「終わったら速攻バイト増やして資金作るから、それまで機材いい?」「だから大丈夫だよ、売らないよ。オレの今後も不透明だし、イベント見てゆうぴょん何て言うか…その前にそもそも見に来てくれるかどうかだよ」建造の携帯が鳴る。きよみちゃんからだ。「私、スーパーまごころ辞めたんだ。それで学校通い始めたの。介護師の資格取ろうと思って。東京で建造の暮らし見て思い出したんだ、若い頃の気持ち」「そっか」「がんばってね建造。あんたの声がテレビから聞こえてくる日待っとるけん」「うん、がんばる!」その時電話の向こうから「帰ったぞう」と声が聞こえる。「あっダンナ帰って来た、じゃあ元気で」何か言いかけるが電話は切れてしまう。ふと熨斗袋のことを思い出し、出してみると10万ほど入っている。きよみちゃんの写真を出し「ありがとう、きよみちゃん」と礼を言う建造。

学園に来て「申し訳ございません!」と頭を下げるユウヘイくん達ファン三人。「ダブルブッキング?」と驚く建造たちメンバー。「誰のせいでもない」と寺本。「ここまでしてくださったこと、本当に感謝してます。ほんの一瞬だったけど、いい夢見られた。それだけで十分ですから」と泣きながら慰めるしのぶ。肩を落とすファンのメンバー。そこへアングラ先生の声、「お前達、ついて来い」歩き出す先生のあとへ続くメンバーたち。

暗い廊下を歩き、地下室へと行く先生。薄暗い扉を開け、電気を点けると、そこは広い劇場。驚く健造たち。「かつて演劇界には激動の時代があった。時の権力者の弾圧を受けて多くの表現者が去って行った。だが一方で、劇場を奪われてもなお地下に潜り必死の抵抗を試みた人達がいた。そんな彼らに敬意を表し、我々はこの場所をこう呼んでいる。アングラ演劇発祥の地と」とアングラ先生。「うちの学校にこんな場所があったなんて」「ここなら広さも十分だ」「好きに使え」みんな「ありがとうございます!」しーちゃんファンたちが設営に取り掛かる。サイトに告知や、招待客への連絡と手分けを指示する寺本。「開演まで時間がない、急ごう!」飛び出していく面々。しのぶと茜が残る。「しのぶ、魔法はまだ解けちゃいねえぞ」うなずくしのぶ。

道案内掲示板や、看板取り付け、音響の準備と設営が着々と進む。椅子を並べているしのぶと茜。「みんな、わたしらのために…」「泣くには早いよ、しーちゃん」「万全の体制でサポートします。思う存分楽しんでくださ」としのぶに言うユウヘイくん。建造と信二も椅子を並べる。スタッフが古いフライヤーを見つける。『劇団アバンギャルド。作・演出 塩田登紀子』裏面に若き日のアングラ先生、鬼殺詩寿兵の写真も。

続々と客が入ってくる。「やっぱりお前か。久しぶりだな」と先生にかかる声。見ると歳をとった塩田登紀子。「塩田先生!」と恐縮するアングラ先生。

満員の会場。ケミカルライトを持った者もたくさんいる。最前列にはお揃いの法被を来た者たち。場内を後ろから見ていた寺本、大きく深呼吸。

しのぶが控え室で化粧をしている。緊張している信二。茜がそんな信二にグーを差し出す。グータッチするふたり。「おっしゃー!」と気合いを入れる建造。「泣いても笑っても5人での活動はこれが最後だ。みんな今日までほんとうに、ほんとうに、本当にありがとう」と頭を下げる。建造を見つめる面罵ー。「そしてこれからの健闘を祈ります」と手を出す。メンバーがその手に手を乗せていく。「よし、いくぞー!てやんでー!」と鼻先をこするメンバー。

イベントが始まる。ファンメンバーがスポットライトの中、仕切る。「さあ、ついにこの時がやってきたあ!イケてるボイスサービス(真)スタート特別記念イベント!withしーちゃん祭り!!!3・・・2・・・1」盛り上がる会場。ステージにイケボイキャラのイラストが現れる。そしてキャライラストの横にしのぶのシルエットが現れキャラ声で「まずここでイケボイの未来を切り開くニュースターの登場よ。デラ隊長よろしくね」デラ隊長のイラストの横に寺本のシルエットが現れる。大歓声の会場。「了解、まずはこの男を紹介させてくれい。この度、二代目デラ隊長を襲名したまごころ王子、出動!」建造のシルエットが現れる。「諸君、私が二代目デラ隊長だ。偉大なる初代デラ隊長の名を汚すことなく、その熱き魂を守り続け、諸君に励ましのメッセージを届けるから、変わらぬリクエストを寄せてくれ。待ってるぞ」盛り上がる会場。再び寺本。「聞いての通りだ諸君。暖かい目で見守ってやってくれ」大声援の会場。茜登場。「そしてもうひとり、こいつは筋金入りのネガティブMだと思っていたが、驚天動地のSキャラ兼任、まさかのバカしん、命削って二代目カイトをここに襲名」信二のシルエット登場。「二代目カイトだ。いじりたいやつはご自由に。だがいつか、オレの毒針ボイスに刺されなかったことを後悔させてやるさ。オレを信じる敬虔な信者にだけ、背徳の癒しを与えてやろう。さあ来なよ。ね、先輩」「こんなバカを公認に選ぶなんて、俺も血迷ったな。おい、他にもこのふざけた賭けに乗っかる奴は拍手を送ってくれ」場内大拍手。

学園の外、さくらがやってきて中へ入っていく。会場内へ入るさくら。そのまま後ろで盛り上がる会場を見ている。「ではここで、メンバーよりみなさまにご挨拶申し上げます」スポットライトに照らし出された建造のシルエットが舞台中央に来る。「まごころ王子です」じっと見つめるさくら。「突然ですが、今日を持ってまごころ王子のキャラを封印します」「えっ!?」という会場の声。「封印つっても、ほぼ素のようなもので、私一人ダメダメでしたが、でもまごころ王子を通して、素晴らしい出会いを経験し、私は声の力と言うものを学びました。声ってすげえんだなあって、両親からもらったこの声を、大事に鍛えて磨いて、もっといろんな人物を演じられるようになって、いつかこの仲間達と作品作りが出来るようになりたいです。今後は、二代目デラ隊長として精進してまいります。ご指導よろしくお願いいたします」シルエットの頭が深々と下がる。拍手の嵐。「がんばれー」の声もする。さくらも拍手。信二のシルエットに変わる。「バカしんです。僕はたぶん今、みなさんと同じ気持ちです。ここにいる「イケボイメンバーが本当に大好きで、一番のファンだと思っています。僕はこの仲間達から本当にたくさんのことを教わりました。みんなほんと、すぐ怒るし、恥ずかしいほどよく泣きます。それでも笑顔が絶えない毎日でした。それはみんなが、人の痛みを分かる人達だからで、なにより格好悪いほどひたむきだからです。僕はそんなみんなをカッコイイと思います。僕もいつか、そんな人になりたいと思います。いや、なります。だから、そんな仲間達に胸を張ってこれからもやっていけるようがんばりますので、応援よろしくお願いします」頭を下げる信二。わきにいるメンバーが迎える。そして寺本が出てくる。「デラです。個人的な事情で去ることをお許しください。私にとって、夢の一歩がイケボイにありました。一方で、私には守るべき大事な家族がいて…」会場にきみえの姿がある。「…今後は、最愛の妻子と共にその夢を追いかけたくて、イケボイの卒業を決めさせていただきました。いつかこの声を、何かのメディアで皆様が見つけていただけるようがんばります。今日までありがとうございました」頭を下げる寺本。会場の拍手。きみえもジーンと来た顔で拍手している。茜が中央へ行く。すでに泣いていて素の言葉になっている。「カイトです。こういうの苦手なんで、お礼だけ。まず、ユーザーのみなさまに半端で終わってすみません」と、頭を下げる。「でも、みなさんと出会えてよかったです。今日のお客さんと、ユーザーのみなさんに深く感謝します。そして…メンバーに…」涙で続かない。「がんばれ」の声が次々にかかる。「こんな私を誘ってくれてありがとう」頭を下げ、泣いている茜。大きな拍手と歓声。建造たちが中央へ迎えに行く。

最後にしのぶが、シルエットではなく生で登場する。「おいおいおいおい、いつまで湿っぽいことやってんだよう。今日はお祝いの会でしょう!」最前列のファン、「おお~~~っ」っと立ち上がる。「そろそろ行くよ。みんな覚悟はいい?」「おお~~っ」「行っちゃうよ~~~っ」「おおお~~~っ」「飲みに行けるアイドル」「し~ちゃ~~~~ん」「ラブのお酒は」「そこいれ、そこいれ、そこいれカンパ~~~イ」「の前に」「えっ?」「実はもうひとつ、イベントがあるんだな~これが」場内ざわめく。「デビュー目前のアイドル声優Sカイト、一足早いおみかけ会を本日ここに開催いたしま~~~す」「はっ?」となる茜。マイクを渡す建造。「無理だって」と拒む茜。場内に「カイト」コール。ミラーボールに照らし出されて、かわいく着替えた茜としのぶが揃ってモー娘の『LOVEマシーン』を歌いながら踊る。バックではシルエットの建造たちが踊っている。アングラ先生が幕を落とす。建造たちもみんな顔出し。最前列はヲタ芸、客もステージに上がりいっしょに踊っている。会場全体大盛り上がり。そのスロー映像にかぶり、今までの様々なシーンのセリフが聞こえる。やがてフィナーレ。「イケボイ最高!みんな、ありがとう~~」大盛況の会場。泣き崩れているしのぶに「しーちゃん、ありがとう」と笑顔の茜。「こちらこそ、ありがとう」と泣き笑顔のしのぶ。しっかりと抱き合うふたり。建造たちが見ている。

控え室。5人それぞれが静かに余韻に浸っている。PCを見ていた信二、移動して茜に見せる。感動のメールがたくさん来ている。その中にオオヒルメのメール、タイトルは「乙」。ユウヘイくんが何かを持って入ってくる。「まごころ王子さん、これお客様からです」と魚焼き器を置いていく。付いていた手紙を見て飛び出していく建造。手紙の表紙に「まごころ王子、ありがとう」と書いてある。学園のホールへ来て電話する建造。「さくらさん、来てくれたんですか?」「はい、とてもステキでした。そして、まごころ王子を見届けました」「ありがとう」「こちらこそ、私もいい報告が出来るようにがんばります」「はい…近いですね声が」「そうですね」携帯を離し「さくらさん、聞こえますか?」「はい」と直に声がする。すぐ外側にいるさくら。「あなたの声を初めて直に聞きました」「僕もだ、君の声を…」後ろを見ると、開いた窓枠にさくらの手が伸びてくる。その手に触れる建造。お互い後ろ向きで顔は見えない。「いつか、笑顔で」「はい、必ず」窓の中と外へ手が離れる。そしてそれぞれ歩き出すふたり。

打ち上げの場へ戻る建造。わいわいやっているみんなと離れた所でカメラの画像を見ている信二。建造に気づき、「終わっちゃったね」「バカ、俺たちはこれから始まんだよ、な」笑顔になる信二。向かい合うふたりの笑顔。信二がふたりの写真を自撮りする。ふたりで打ち上げに入っていく。笑顔のメンバーたち。もらった器具で秋刀魚が焼かれている。

ドラマ【#声だけ天使】の感想とまとめ

とてもいいエンディングだったと思います。イベントに向っての盛り上がり、そしてそこでもうひとひねりの逆風。最後のイベントでは、連続物だけが持つ達成感や、群像劇のよさを十分に満足させ、感動を与えたと思います。そして、それは何よりもキャラクターがそれぞれ魅力的で立っていたからです。そういう意味ではオーディションによるキャスティングは大成功だったと思います。見事に役にはまっていて、5人全員に愛着を持ち、感情移入出来ました。それに比べ、さくらの弱さが残念でした。さくらだけがキャラが弱いので、芯となるべき建造とのことや、さくら自身のトラウマが弱く、おしかったです。細かい所に拘り過ぎていて、さくらのトラウマの象徴のような”ナイフ”にしろ、その小物に固執しすぎるため、そんな嫌な思い出なら大切に保管してないだろと突っ込みを入れたいような所なのに、さも重要な物のように扱ってしまっているので、さくらが過去との決別のシーンで捨てても、そんなに感情移入出来なかったり、ラストの秋刀魚にしろ、だいぶ前のまごころ通信での話で、さくらが持ってきたのだろうけれど、ちょっと違うなあと思ってしまいました。確かに小物をうまく使うというシナリオの技法はありますが、それがうまく機能していなかったように思います。全体として、ムダな個所や、そういった変に細かいこだわりがあったこと、最初の数話でふざけたシーンが多かったことで、作品自体の評価が下がってしまったように思います。特に1話目で視聴者の心をつかめなかったのは大きかったですね。料理で言うなら、高級食材を使っているのに、調理を失敗してしまった料理みたいな感じです。しかし、民放では出来ない新鮮さは大いにあり、今後の可能性は十分に感じました。可能性があるならば、シナリオもコンクールで決めるのもひとつの手かもしれません。さらにステップアップしたオリジナルドラマの2作目をぜひとも期待したいです。

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