映画【羊と鋼の森】のキャストとあらすじ!山﨑賢人主演、上白石萌音・萌歌初共演で本屋大賞作品を実写化!
主演・山﨑賢人で、宮下奈都の2016年・本屋大賞作品が待望の実写映画化!
上白石萌音、上白石萌歌の姉妹が初共演でも話題!
ピアノ調律師の青年が、迷い悩みながらも成長する、静謐(せいひつ)で力強い物語。
今回は映画【羊と鋼の森】の基本情報・キャスト・あらすじ・見どころ解説をご紹介!
映画【羊と鋼の森】の基本情報
公開日:2018年6月8日(金)〈全国東宝系〉
監督:橋本光二郎(『orange -オレンジ-』)
脚本:金子ありさ(『FINAL CUT』)
原作:宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)
エンディング・テーマ:「The Dream of the Lambs」久石譲×辻井伸行(AVEX CLASSICS INTERNATIONAL)
音楽・世武裕子(『べっぴんさん』)
配給:東宝
制作:2018「羊と鋼の森」製作委員会
映画【羊と鋼の森】のキャスト
山﨑賢人(役:外村直樹)
登場人物
外村直樹(とむら・なおき)…高校2年のとき、板鳥の調律に魅せられ、調律師を目指す。その後、板鳥に憧れ江藤楽器に就職した新人の調律師。
キャスト
山﨑賢人(やまざき けんと)…1994年9月7日生まれ。NHK朝ドラ『まれ』、ドラマ『好きな人がいること』『陸王』『トドメの接吻』など話題作に出演。映画出演も、本作の橋本光二郎監督の映画『orange-オレンジ-』のほか、『四月は君の嘘』『斉木楠雄のΨ難』『氷菓』など主演多数の人気若手俳優。
三浦友和(役:板鳥宗一郎)
出典t-poche.jp
登場人物
板鳥宗一郎(いたどり・そういちろう)…外村に感銘を与え、人生を導いていく調律師。
キャスト
三浦友和(みうら ともかず)…1952年1月28日生まれ。1970年代後半、のちに妻となる山口百恵と共演した「赤いシリーズ」などがヒット。2017年の出演作はドラマ『就活家族〜きっと、うまくいく〜』映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』など。
上白石萌音(役:佐倉和音)
登場人物
佐倉和音(さくら・かずね)…ピアニストの高校生。由仁の双子の姉。控えめな性格。調律は外村の会社・江藤楽器にいつも依頼している。
キャスト
上白石萌音(かみしらいし もね)…1998年1月27日生まれ。2011年の第7回『東宝「シンデレラ」オーディション』で審査員特別賞を受賞し芸能界入り。主な出演作に映画『舞妓はレディ』主演、『ちはやふる』3部作、ドラマ『陸王』など。2016年、社会現象になった劇場アニメ『君の名は。』ではヒロイン(声)を務めた。
※実の妹の萌歌とは女優業では初共演。(東日本大震災の復興支援のメッセージフィルムに2人で登場したことはある)
上白石萌歌(役:佐倉由仁)
登場人物
佐倉由仁(さくら・ゆに)…ピアニストの高校生。和音の双子の妹。明るい性格。
キャスト
上白石萌歌(かみしらいし もか)…2000年2月28日生まれ。2011年、第7回『東宝「シンデレラ」オーディション』でグランプリに選ばれ、芸能界入り。2012年、『分身』でドラマ女優デビュー。ミュージカル『赤毛のアン』『魔女の宅急便』で主演を務めた。
鈴木亮平(役:柳伸二)
出典http://profile.ameba.jp/suzuki-ryohei/
登場人物
柳伸二…外村を優しく、時に厳しく指導する江藤楽器の先輩調律師。社交的で明るい性格。
キャスト
鈴木亮平(すずき りょうへい)…1983年3月29日生まれ。主な出演作に朝ドラ『花子とアン』映画『俺物語!!』など。2018年、NHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公の西郷隆盛を演じる。
堀内敬子(役:北川みずき)
出典http://www.cubeinc.co.jp/members/prf/126.html
登場人物
北川みずき…江藤楽器の事務員。
キャスト
堀内敬子(ほりうち けいこ)…1971年5月27日生まれ。劇団四季で数々のミュージカルに出演。主な出演作に『CHANGE』『ショムニ』、三谷幸喜の舞台『12人の優しい日本人』映画『有頂天ホテル』など。
光石研(役:秋野匡史)
出典http://dongyu.co.jp/profile/kenmitsuishi/
登場人物
秋野匡史…江藤楽器の調律師。皮肉を言う嫌な性格だが、ピアノに関しては手を抜けない。
キャスト
光石研(みついし けん)…1961年9月26日生まれ。NHKの『ひよっこ』『おんな城主直虎』など多数出演。ドラマの名脇役で『バイプレイヤーズ』シリーズの主要キャストのひとり。
仲里依紗(役:濱野絵里)
出典http://artist.amuse.co.jp/artist/naka_riisa/
登場人物
濱野絵里…柳伸二の幼なじみで恋人。
キャスト
仲里依紗(なか りいさ)…1989年10月18日生まれ。夫は俳優・中尾明慶。主な出演作に劇場アニメと実写映画の両方で主演の『時をかける少女』、ドラマ『あなたのことはそれほど』など。2018年1月期のドラマ『ホリデイラブ』では浮気される・通称“サレ妻”を熱演し話題に。
城田優(役:上条真人)
出典http://www.watanabepro.co.jp/…
登場人物
上条真人…ピアニスト
キャスト
城田優 (しろた ゆう)…1985年12月26日生まれ。舞台で第65回文化庁芸術祭「演劇部門」新人賞ほか受賞するなど活躍。2018年は『 バイバイ、ブラックバード』(WOWOW)でヒロインの繭美役を務める。
森永悠希(役:南隆志)
出典http://www.sma.co.jp/….
登場人物
南隆志…外村の調律によってよみがったピアノを弾く男性
キャスト
森永悠希(もりなが ゆうき)…1996年6月29日生まれ。2013年の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』に出演。劇中バンドMUSH&Co.のドラムを担当した。映画『ちはやふる』3部作にも出演。
佐野勇斗(役:外村雅樹)
出典http://www.stardust.co.jp/…
登場人物
外村雅樹…外村直樹の弟
キャスト
佐野勇斗(さの はやと)…1998年3月23日生まれ。2015年、『砂の塔〜知りすぎた隣人』で連続ドラマ初レビュラー出演。菅野美穂の息子を演じ注目された。2018年1月期のドラマ『トドメの接吻』に長谷部役で出演。
吉行和子(役:外村キヨ)
登場人物
外村キヨ・・・外村の祖母
キャスト
吉行和子(よしゆき かずこ)…1935年8月9日生まれ。兄は作家の吉行淳之介。主な出演作に朝ドラ『ごrちそうさん』映画『東京家族』『家族はつらいよ』などがある。
映画【羊と鋼の森】のあらすじ
「羊」の毛で作られたハンマーが、「鋼」の弦をたたく。
ピアノの音が生まれる。
生み出された音は、
「森」の匂いがした―将来の夢を持っていなかった外村は、高校でピアノ調律師・板鳥に出会う。
彼が調律したその音に、生まれ故郷と同じ森の匂いを感じた外村は、調律の世界に魅せられ、果てしなく深く遠い森のようなその世界に、足を踏み入れていく。調律師の先輩たち、高校生姉妹、引きこもりの青年、意地悪なバーのオーナー。
ときに迷い、悩みながらも、ピアノ関わる多くの人に支えられ、磨かれて、外村は、調律師として、人として、逞しく成長していく
映画【羊と鋼の森】の見どころと原作解説
「羊と鋼の森」タイトルの意味
不思議なタイトルの本作。
「羊」と「鋼」の「森」を分解して分かるタイトルの意味とは・・・
羊:ピアノの弦を叩くハンマーに付いている羊毛を圧縮したフェルト
鋼:ピアノの弦
森:ピアノの材質の木材
つまりタイトルはピアノ!
主人公・外村はピアノの調律に森のような世界を感じるのです。
原作は本屋大賞ほか3冠達成!
原作は宮下奈都さんが書いた話題作。
受賞は、〈本屋大賞〉1位と〈キノベス!2016〉1位、〈ブランチブックアワード2015〉大賞という3冠を達成!
売り上げは、2016年上半期の小説ベストセラー第1位。
第154回直木三十五賞(2015年度下期)の候補にも入りました。
日本で一番有名な文学賞は、芥川賞と直木賞。NHKのニュースでも取り上げますね。
ただ、質が高いかというと実は違っています。世界的ベストセラーの村上春樹はもらえませんでした。また、5回候補になった伊坂幸太郎は「執筆に専念したい」と6回目の候補を辞退したこともありますが、それだけ騒がれる賞です。
近年は又吉直樹「火花」、村田沙耶香「コンビニ人間」の芥川賞、恩田陸の直木賞・本屋大賞W受賞などが話題になりましたね。
ここでお気づきでしょうか?そう。本作は直木賞を獲れませんでした。
「羊と鋼の森」は直木賞落選ってナゼ?
同回は、青山文平『つまをめとらば』が直木賞を受賞。
ただ、推している選考委員もいらっしゃいました。
- 北方謙三「静かな中に緊迫感が漂い、行間からさまざまなものが溢れ出してくる。」「これは推したい、と私は思った。」
- 伊集院静 「私は常日頃から、みずみずしい文章の作品を書きたいと思っているが、なかなかそういう文章は書けない。宮下さんの小説には、そのみずみずしさが失せることがなかった。」「他選考委員から作品の世界がやや小振りだという評が出たが、そんなことはない。こんなに悠久を感じる作品はない。」
- 宮城谷昌光 「行儀のよい作品、というのが私の印象ではある」「猥雑なイメージを排除するために、非現実の音を創るピアノをわかりやすい森の形象に帰すことをくりかえしてゆく。そのいさぎよさにも好感をもった。」
しかし他は酷評・厳しい意見ばかり…
- 林真理子 「主人公の内への向かい方、登場人物のキャラクターが、少女コミックに思えてくる。音楽を寓話にまで高めるには、いろいろなものが足りない。」
- 浅田次郎 「私には古典的な成長小説、もしくは自然主義風の日常小説というほかに、さしたる感懐はなかった。」
- 宮部みゆき「これは現実性や具体性より普遍性を重んじる芥川賞向きの作品ではないかと思いました。」
- 高村薫 「作者はピアノの音に耳をすますことはできるが、残念ながら人間に見入るということができていない。」
- 桐野夏生 「特に欠点もなく、美しい作品だと感心したが、主人公の外村に、実年齢に相応しい格闘が見られない点が気になった。」「「ふたご」の逸話も、もう少し読みたかった。」
- 東野圭吾 「純文学の要素がいかに優れていようとも、それを評価するのは本賞の本来の役割ではないと私は考える。」
純文学的・音楽の表現には感嘆するも、物語性・エンターテイメントとしては弱いという指摘のようです。たしかに「ふたご」のパートはもう少し見たかったですが、映画では注目の姉妹共演でどう描かれるか楽しみです。
本屋大賞とは
本屋大賞とは、書店員が投票して、その年で一番売りたい本を表彰する賞。
2016年4月に発表された第13回本屋大賞は、276書店より331人の投票がありました。ノミネート10作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票。※投票の得点換算は、1位=3点、2位=2点、3位=1.5点。
順位は下記の通り。
- 1位:『羊と鋼の森』宮下奈都(著)文藝春秋 372点
- 2位: 『君の膵臓をたべたい』住野よる(著) 双葉社 327.5点
- 3位:『世界の果てのこどもたち』中脇初枝(著)講談社 274点
- 4位 『永い言い訳』 西川美和(著) 文藝春秋 261点
- 5位: 『朝が来る』 辻村深月(著)文藝春秋 229.5点6位
- 6位:『王とサーカス』 米澤穂信(著) 東京創元社 226.5点
- 7位: 『戦場のコックたち』 深緑野分(著) 東京創元社 223点
- 8位: 『流』 東山彰良(著) 講談社 99点
- 9位: 『教団X』 中村文則(著) 集英社 93点
- 10位: 『火花』 又吉直樹(著) 文藝春秋 46点
映画化された『君の膵臓をたべたい』『永い言い訳』 『火花』ドラマ化された『朝が来る』を抑えての受賞。愛された作品であることが分かります。
原作【羊と鋼の森】の名言抜粋
才能とは何かが伝わる名言・・・
「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(作品本文より)」
文藝春秋は『羊と鋼の森』で最も好きな一文(80字以内)を読者に募集。もっとも多かった一文は・・・
森の匂いがした。秋の、夜に近い時間の森。風が木々を揺らし、ざわざわと葉の鳴る音がする。夜になりかける時間の、森の匂い。(作品本文P.3)
森の表現に冒頭から引き込まれる人が多かったようです。
僭越ながら筆者の一番好きな一文はこれ!
才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。(作品本文P.125)
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、ものすごく好きなことは才能。私は何が好きか?問われたように感じました。
好きと仕事は別なのですが、どうせなら仕事を好きになりたいものです。
以上、キャスト情報と原作情報を中心にご紹介しました。映画「羊と鋼の森」は2018年6月8日(金)全国東宝系で公開です。お楽しみに。
(記事内の画像・あらすじ・キャストコメント出典:公式サイト)
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