【トットちゃん!】48話のあらすじと感想!向田邦子(山田真歩)のエピがもっと見たい!
清野菜名主演の「トットちゃん!」第48話がテレビ朝日で12月6日に放送されました。
黒柳徹子さん知られざる〈国境を越えた恋〉の行方は?そして向田邦子さんと徹子の交流は予告から胸が詰まる視聴者続出。あの展開へ…
今回は【トットちゃん!】48話のあらすじと感想まとめ!
【トットちゃん!】第48話のあらすじ
徹子(清野菜名)はドラマ収録が長引いたせいで、カール・祐介・ケルナー(城田優)と約束した時間に、彼が待つ空港まで行くことができなかった。失意の徹子は、その夜、脚本家・向田邦子(山田真歩)のマンションを訪れて…。
「あったかいものでも食べて元気だして」と向田邦子はわかめとじゃがいものおみおつけを出す。
徹子は部屋に飾ってある写真を撮ってくれた人は誰かを聞くも、向田さんは「わすれたわ」
徹子はなぜか泣きながら味噌汁をたべた。しかし向田さんは聞かなかった。互いの心にふみこまないと無言のうちに約束しているようだった。実は写真は、向田の恋人だったカメラマンが撮ったのだが、徹子は亡くなったあと知った。
毎日徹子は向田さんのマンションを訪ねて、毎日電話した。ある日、留守電に切り替わった。15秒以内に吹き込めなくて9回連続でかけた。向田さんは笑って何度も聞いた。
やがて2人は売れっ子になった。1981年、「25日夜にもどる」という向田さんの留守電に徹子は吹き込んだ。「これからアメリカに発つんだけど遅れてるってことで電話したの。帰ったら話しましょうね」
このときちょうど、そのころ向田さんの乗った飛行機が台湾上空で爆発していた。1981年8月22日午前11時10分のことだった。
徹子はあまりの衝撃で涙がでるのに時間がかかった。これから向田さんを思い出す日々に途方にくれた。51年のその生涯はまさに「禍福は禍福は糾える(あざなえる)縄の如し」だった。
1966年4月「夢であいましょう」最終回…
「戦争が終わって20年、やっと手放しで笑っていいんだ、歌っていいんだ 、踊っていいんだ、ってみんなが思えた、テレビジョンらしい番組だったと思います」と誇りを語った徹子は、これを機にフリーになった。篠山紀信の写真などでオトナびた風貌になりシイナたちはざわざわと賛否両論。
その頃、渥美清は「男はつらいよ」で国民的俳優に。寅さんを見たかえり徹子に「一緒に寅さんになった記念だよ。」とプレゼントもくれた。
【トットちゃん!】第48話の感想
有名な徹子さんの留守電エピソートも登場しました。要件を告げすに何度も吹き込んだ留守電を消去せずに保存し、来客に聞かせて笑わせる、おもてなしの一つとしていたといいます。著書「父の詫び状」にも書いています。
楽しき2人のエピソード。もう少しゆっくり見たかったですね。
もう出ないのでしょうが…。
向田邦子さんの直木賞受賞パーティのとき徹子さんは司会をしたそうです。雑誌編集から放送業界へ引っ張った森繁さんが1番最初に挨拶。大爆笑。向田さんご本人もスピーチ。「人運だけはよかった」と語ります。乳がんの手術もありながらまさに「禍福は禍福は糾える(あざなえる)縄の如し」
パーティから1年経たないうちに亡くなられました。
今でも惜しまれる事故。留守電をふきこんだ時間にいたたまれない出来事でした。そのとき徹子さんは「いまでも不思議でたまらない」そうですが、なぜか話したかったそうです。虫の知らせといいますが何か感じたのかもしれない…と胸に迫ってくるものがあります。
亡くなる半年前、「おばあさんになってよ」と言われていたことを徹子さんの著書「トットひとり」で明かされています。本作でもラジオは出ていましたが、なんと向田さんのテレビドラマには徹子さんは出てなかったのです。
向田さん役は、NHK「トットてれび」では向田さんの大ファンという女優・ミムラさんが演じましたが、今作は山田真歩さんです…
山田真歩さんとは?
山田真歩さんをご存知ですか?
現在テレビ朝日のドラマ「オトナ高校」にもヒミコ役で出演中です。朝ドラ「花子とアン」にも出ていました。
山田さんは、1981年9月29日生まれの36歳。東京都出身です。
2011年のNHKBSプレミアム「おまえなしでは生きていけない~猫を愛した芸術家の物語~第3回 向田邦子 ボクだけが見た彼女の涙」という作品で向田邦子さんの妹さん(和子)の役を演じています。
向田さん(演:ミムラ)が飼っていた猫のマミオを、飛行機事故のあと引き取ったのが和子さんでした。
向田さんの恋人は…
今回徹子が深くは聞かなかった「写真を撮った方」は……ナレーションで明かしたように向田邦子さんの恋人でした。
向田さんの恋人・N氏には妻子があり不倫の恋だったとのちにわかっています。妹の和子さんが著書『向田邦子の恋文』で、二人の交わした手紙、遺された日記を紹介しているのです。
向田邦子の恋文:内容
脚本家への道を歩みはじめ、徹夜続きで仕事に打ち込む姉・邦子を慈しみ支えた一人の男性がいた。一途で切ない、秘密の恋だった――。邦子が急逝して二十年、妹・和子は遺品の中から、亡き二人が四十年近く前に送りあった手紙をみつける。遺された文面から今なお香り立つ想いが、遠い日をよみがえらせ、妹は姉にそっと語りかけ始める……。幾つもの想いが響き合う、姉と妹の「最後の本」。
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恋人とは死別。亡くなる2年前に脳卒中で倒れ、足が不自由になり、向田さんが仕事で稼いで支えたようです。
しかし和子さんによると「悔やんで何になるのよ」と姉は辛そうでなかったそうです。(「トットひとり」より)まさに幸せも不幸も訪れるという考えで乗り越えたのですね。
先に徹子さんは向田ドラマには出なかったと書きましたが、演出家・久世光彦さんの「向田邦子ドラマスペシャル」でナレーションを徹子さんは務めたそうです。これから終盤に出るかもしれませんが向田邦子さんのエピソードはもっと見たいと思わせる素敵な関係性でした。
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