【西郷どん】の原作ネタバレ!愛加那、糸と3度の結婚に島流しと激動の幕末編[中巻]
出典:NHK
NHK大河ドラマ「西郷どん」の原作をネタバレ
2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の原作の中巻。
斉彬の死により、生きる希望を失う西郷。
しかし、島で出会った愛加那という女性に出会い、これまで女嫌いで有名だった“せごどん”に変化が!
そして、時代は天皇を敬い、外国を排除しようとする尊王攘夷という考え方が広まっていく。
西郷どんの原作、「幕末編」のネタバレ感想を書いています。
【西郷どん】原作のネタバレ① 斉彬のビジョン
大久保利通(正助)は、蒸気船や軍艦を買うなどオランダの真似をして薩摩藩の財政を圧迫する斉彬のことが好きではなかった。
しかし、西郷(吉之助)は斉彬の話を聞いていたので、ビジョンが見えていた。
「イギリスやロシア、アメリカがその気になりさえすれば、明日にでもこの国を焼け野原にして、自分のものにすることが出来る。だからかの国の者を、決して怒らせてはならぬ。何とか時間稼ぎをして軍備を整える。軍艦や銃をなんとか自前で作る。そのうえで港を開く。こちらが丸腰ではないとわからせてから、徐々に港を開いて貿易を始めるのじゃ」
当時、斉彬のように世界に目を向ける日本人は少なく、日本が強いと疑わない者がほとんどで、斉彬の考え方は理解されなかった。
【西郷どん】原作のネタバレ② 斉彬が死ぬ
「お前はわしになるのだ」とまで言ってくれた斉彬が死んだという知らせを受け取り、失神寸前になる西郷。
兵を調練していたときに、突然亡くなったとのこと。
小説では書かれていませんでしたが、コレラの病にかかっていたとされる説や、斉興や久光など斉彬を良く思ってない者による毒殺説など諸説あるようです。
西郷は生きる目的を失い、斉彬の後を追って死ぬことだけを考えていた。
【西郷どん】原作のネタバレ③ 月照
斉彬のことを聞き、西郷の元に駆けつけたのが成就院の住職である月照。
西郷が死のうとしてることも見抜いており、斉彬の為にも生きなければならないと説得する。
一度は生きようと思い直すも、安政の大獄による幕府の弾圧は激しく、西郷と月照も命が危ないことが分かると西郷の心は折れた。
「だったら2人で死にまひょかな」
月照が西郷に付き合う形で、海で心中する。
【西郷どん】原作のネタバレ④ 島流しで、愛加那と結ばれる
月照と死ぬつもりだった西郷だったが、自分だけ助かってしまい、奄美大島に島流しとなる。
そこでは菊池源吾と名乗り、生涯不犯を誓っていたが、愛加那を島妻にもらう。
女嫌いの噂までたっていた西郷であったが、「女というのが、こいほどよかもんじゃったとは」と喜ぶ西郷はちょっと見てられませんでした。
「奄美に行って自分は生まれ変わった。生まれて初めて女と愛し愛されることで、人にとって何がいちばん大切か分かるようになった」と西郷は言う。
【西郷どん】原作のネタバレ⑤ 菊次郎誕生。太郎の名は重い
西郷と愛加那の間に、子供が生まれる。
菊の名前を入れようと考えてた西郷は、息子のことを“菊太郎”と名付けようとするが、愛加那のお兄さんの猛反対により、菊次郎に。
薩摩に帰り、正式な奥様をもらい、嫡子が生まれた時に太郎と名付けるべきというのが理由。
この時代、跡取り息子となる子供に太郎。次男には次郎と生まれた順に名付けられるということに驚きました。
【西郷どん】原作のネタバレ⑥ 蛤御門の変
京都を追放された長州が、京都に挙兵し争った蛤御門の変。
西郷は軍の責任者となり、天皇を守るため長州藩と戦う。
西郷の見事な指揮により勝利するも、火が放たれたことで京の町は壊滅状態となる。
そして、その火は斉彬が将軍にしようとしていた一橋慶喜が火をつけさせたことを知り、西郷を苦しめることに。
【西郷どん】原作のネタバレ⑦ 勝海舟
「西郷さん、もう幕府は見限ってよございんすよ」
「あたしから見れば薩摩と長州はよく似ていますよ」
勝海舟と会い、思いもよらないことを言われ、西郷の考えが変わっていく。
長州を潰さない幕府にイライラしていた西郷だったが、世界を見てきた勝海舟は斉彬と同じことを考えていたことに感動する。
「内輪揉めしてる場合じゃない、ご会盟の中に長州も入れなさい」という勝海舟の言葉で、これまでとは真逆の長州を滅ぼさないように動こうとする西郷。
坂本龍馬も最初、勝海舟を斬ろうと訪ねたのに、話を聞くと、すっかり勝海舟に心酔。勝海舟のスケールの大きさを感じさせる。
【西郷どん】原作のネタバレ⑧ 坂本龍馬
「やっと会えたぜよ。よう勝先生から話は聞いちょりました。わしゃ坂本龍馬いうて、見たとおりの土佐田舎者やき」
西郷と龍馬が初めて出会う。
坂本龍馬のあっけらかんとした態度に、西郷は信用できる男なのか見定めていた。
【西郷どん】原作のネタバレ⑨ 糸と3度目の結婚
妻を持たねばならんだろうと大久保から話があり、糸との縁談を持ちかけられる。
糸は、一度嫁女になったことがあると知り、須賀を思い出す西郷。
菊次郎を連れてきた時に、育ててくれる母親も必要だろうということで、3度目の結婚をする。
西郷どんの原作[中巻]を読んだ感想
「西郷どん」中巻は、勝海舟に坂本龍馬と、歴史に疎い私でも聞いたことがあるビッグネームの登場にワクワクする内容となっていました。
愛加那に糸と、3回も結婚をする西郷どん。
原作者の林真理子さんが、自分にしか書けない“せごどん”を作り上げたとおっしゃっていたのですが、中巻を読んで納得しました。
西郷と関わった女性たちについてこれほどたくさん書かれてる作品は無いでしょう。
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