【夫よ、死んでくれないか】の最終回のネタバレと感想、キャストを紹介します。
麻矢(安達祐実)と光博(竹財輝之助)、璃子(相武紗季)と弘毅(高橋光臣)、友里香(磯山さやか)と哲也(塚本高史)。3組の夫婦の結末は?
丸山正樹小説の実写ドラマ【夫よ死んでくれないか】最終回は原作とは違う結末ラストに!
テレビ東京・ドラマプレミアム23・6月23日放送
【夫よ死んでくれないか】最終回ネタバレ
璃子(相武紗季)は事故に遭うところを弘毅(高橋光臣)に助けられる。離婚しないで弘毅との生活を選ぶ。
麻矢(安達祐実)は光博(竹財輝之助)とキャンプに行く。お弁当にはふたりの好物のマヨネーズ玉子焼きが入っている。光博がプロポーズをしたのはこの玉子焼きがキッカケ。そんな思い出話に花を咲かせながら、互いの不満もぶちまける。やり直せるかもしれない、麻矢はそう思う。一夜を過ごしたふたり。朝は光博が見せたいという崖の上に。そこから朝日を眺める。「綺麗」だという麻矢。ふたりは手を繋ぐも、光博はその手を麻矢の首に。
麻矢が「死ね」と言ったことが頭から離れない光博は「好きだから許せない」と麻矢の首を絞める。
苦しくなった麻矢は、手に取った石で光博を殴る。そして、怪我をしている光博を崖から突き落とした。光博はまだ生きていた。そこに野生の熊が…。
光博の葬儀。刑事の志村(柳憂怜)が「あなたが殺したんですか」と問う。麻矢は「違います」ときっぱり。
棺に花を添えながら麻矢は泣く。そして、笑う。
璃子のお腹はかなり大きくなった。弘毅は母子手帳を眺めながら「俺の子だ」と自分に言い聞かせている。
友里香(磯山さやか)は娘を預けて働いている。娘は熊のぬいぐるみに赤い毛糸をぐるぐる巻きにして遊んでいる。
麻矢、璃子、友里香はいつものように飲み会。明日のためにと乾杯をする。
朝。麻矢は光博と暮らしていたマンションで暮らしている。
テレビでは千田の妻・映美(新山千春)が夫(久保田悠来)を殺したと報道している。
近所の主婦の井戸端会議を横目に、麻矢は仕事へと向かう。
【夫よ死んでくれないか】最終回の感想
原作小説とは違う結末ラストを描いた【夫よ死んでくれないか】最終回。安達祐実さんの演技に引き込まれた最高の出来映え。オープニングの棺に花を入れるシーンがラストにあり。麻矢と光博のプロポーズシーンなど過去映像とのリンクも引き込まれる要素になっていて演出も良き。
麻矢は確かに光博を殺してはいない。大学時代に犯されそうになったときの男も殺してはいない。でも、正当防衛とはいえ殴ったのはどちらも麻矢。光博が熊に襲われるのを見ながら麻矢はほっとしたのだろうか。
葬儀のとき号泣したかと思うとそれが笑いにかわる。麻矢の底知れぬ怖さを感じる場面。安達祐実さん圧巻の演技です。その後、未亡人となつた麻矢は日々の暮らしに戻る。穏やかな表情。夫が死んでくれたことで穏やかな日々が訪れたという怖い結末。璃子も友里香も一見、平和が戻ったようですが、弘毅も友里香の娘も闇を抱えている。この先、何かが起こるかもしれない…。そんな風に思えてしまう。
ハッピーエンドのようでいてどこかバッドエンドのよう。どちらとも言えない。
麻矢、璃子、友里香のように、夫が死んでくれればいいと思うような出来事は、日々の中でありがちなこと。本気で死んでほしいなんて思っていない妻の愚痴。そんな中、麻矢は夫に向かって「死ね」と言ってしまう。麻矢は本人に向かって言ってはいけない言葉を言ってしまったと思う。それが光博をどれだけ傷つけたのかがラストでわかる。
だからって光博もまたよくない。殺そうとするはバッド。麻矢が抵抗しなければ麻矢が殺されていたはず。どっちに転んでも怖い結末。
麻矢は2件の殺人未遂を胸に秘めながら、穏やかな生活を送るのでしょう。3人の中で一番怖い女だと思ったのは私だけでしょうか…。
【夫よ死んでくれないか】最終回のキャスト
安達祐実
相武紗季
磯山さやか
竹財輝之助
高橋光臣
塚本高史
久保田悠来
清水尚弥
遊井亮子
松浦りょう
柳憂怜
吉岡睦雄
新山千春