ドラマ【推しの殺人】原作ネタバレと全話あらすじ!最終回考察&連続殺人事件の犯人は?

「推しの殺人」原作&ドラマの全話ネタバレ
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本記事は【推しの殺人】のドラマと原作小説のネタバレあらすじを結末まで紹介します!最終回結末の考察もしていきます。

田辺桃子、横田真悠、林芽亜里トリプル主演ドラマ【推しの殺人】が、読売テレビ・日本テレビ系で2025年秋に放送!
「ライブは死体を埋めてから!」一線を越えてしまった地下アイドル3人が疾走する、アイドル×クライム(犯罪)“サスペンス”です。ドラマ版ではオリジナル要素も加えて全13話のスケールで放送。はたしてその結末とは?

【推しの殺人】の原作

タイトル 「推しの殺人」
著者 遠藤かたる
出版社 宝島社
レーベル 宝島社文庫
注記 「溺れる星くず」を改題、加筆修正
文庫の発売日 2024年2月6日

原作は「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリに輝いた、遠藤かるた氏の小説『推しの殺人』です。

【プロフィール】遠藤 かたる(えんどう かたる):1988年生まれ。愛媛県松山市出身。甲南大学法学部卒業。現在、化粧品メーカー勤務。趣味は映画・ドラマ鑑賞、読書。第22回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、本作でデビュー。

【推しの殺人】の原作ネタバレ

原作あらすじ

「推しの殺人」(宝島社文庫)のあらすじは、以下の通りです↓

行き着く先は破滅か、ステージか! 待ち受けるどんでん返し!
大阪で活動する三人組女性地下アイドル「ベイビー★スターライト」は、様々な問題を抱えて危機的な状況にあった。尊大な事務所社長、グループ内での人気格差、恋人から暴力を受けているセンター……そのようななかで、“ベビスタ”はさらに大きな問題に見舞われる。メンバーのひとりが事務所で人を殺してしまったのだ。彼女の罪を隠蔽するため、三人は死体を山中に埋めることを決意して――。

宝島社より

イズミ(林芽亜里)のネタバレ

あらすじで詳細が伏せられている「メンバーのひとりが事務所で人を殺してしまったのだ」について紹介します。↓

■殺人を犯した「メンバーのひとり」とは、イズミ(林芽亜里)です。つまり、殺人犯はイズミ

■「事務所で人を殺してしまった」の「人」とは、羽浦(田村健太郎)です。つまり、被害者は羽浦

【イズミと羽浦の表面上の関係】羽浦は「ベイビー★スターライト」メンバーが所属する事務所の社長です。つまり、部下が上司を殺したというわけですね。

そこで疑問。なぜメンバーのひとりであるイズミが事務所で社長を殺したのでしょうか。つまり、動機は何?

表面的には、社長に対して何かしら不満があったのか?上司への不満だからパワハラとかセクハラか?と思われますが、真相は違います。出版社による「あらすじ」で、「恋人から暴力を受けているセンター」というワードがありました。

この「センター」とはイズミのこと。(ちなみに、センターとはステージでの立ち位置のこと)恋人とは羽浦社長のことです。

つまり補足すると「恋人の羽浦社長に暴力を受けているセンターのイズミ」となります。

【イズミと羽浦の隠された関係】イズミと羽浦は恋人関係でした。でも、イズミはアイドルであるため秘密の関係です。羽浦からアプローチして付き合うことになたようですが、暴力的な羽浦にイズミは苦しんでいました。

イズミは羽浦から暴力を受けていて、事務所で羽浦と会い、話し合いで解決しようとしました。しかし羽浦は酔っていて話し合いになりません。イズミが「別れる」と告げると、羽浦はイズミを殴って支配しようとしました。さらに、羽浦はイズミに違法薬物を飲まそうとしました(※この薬物は河都が羽浦にあげたものとのちに判明)。

2人は、もみ合い、羽浦がテーブルに頭をぶつけて気を失います。起きたら殺される。そう思ったイズミは彼の首を絞めて、扼殺(やくさつ)しました。

イズミの犯行動機は恋人に暴力を受けていたため、殺されると思ったから。殺される前に殺した。気を失って抵抗できない相手を殺したので過剰防衛になりそうですが、それほど暴力で追い詰められていたのでしょう。

原作ではイズミが羽浦を殺した後に、イズミに電話で呼び出されたルイとテルマが事務所にやってきます。ドラマではイズミと羽浦がもみ合っている時に、ルイとテルマが駆けつけて助けに入る展開に改変。気を失った羽浦をイズミが殺した点は原作通りでした。

城田優の正体

主演3人のほかに、城田優さん、増田貴久(NEWS)さんがキャスティングされていて、出演者発表第2弾で発表されました。つまりトリプル主演に続いて、重要な役だと思います。

城田優さんが演じる役は、河都潤也(かわと じゅんや)〈37〉 です。マーケティング会社の社長で、ルイにアイドルの仕事を勧めた人物。

原作では、テレビ番組にコメンテーターとしても出演している、有名人。マーケティングの天才と称されています。イズミとも東京時代に関わりがあったようで、一緒に住んでたこともあったようです。でも現在、彼を避けている様子のイズミ。元恋人ではない様子で、何があったのか読者に知らされないまま話が進んでいきます。物語終盤になって、イズミが河都と縁を切りたがっていた理由が分かります。

河都(城田優)の正体は、女衒(ぜげん)で成り上がった人物でした。「女衒」とは女性を遊廓など、売春労働に斡旋することを生業(なりわい)とした仲介業者のこと。

河都は女性を斡旋して、有力者とコネクションを築くことで、または有力者の弱みを握ることで、自身の会社を大きくしてきたのです。

河都とルイの過去】東京にいた時、ルイは河都の紹介で、男に体を売る仕事をしていました。ルイが河都と縁を切りたがっていた理由は、売春させられていたからでした。元々は河都のことを好きで、好きな人に必要とされることが嬉しかったから売春していたルイ。しかし、つらい思い出に変わっています。あの時は若かった、とルイは(まだ23歳ですが)振り返っています。なぜあんな男のために、と後悔しています。ルイは17歳ごろから売春をしていたそうですが、たしかに若かったですかね。

増田貴久の正体

増田貴久さんが演じる役は、矢崎恭介(やざき きょうすけ)〈37〉です。 心優しい弁護士で、河都(城田優)の大学時代の同級生です。

矢崎はドラマオリジナルキャラクターなので、正体は不明です。彼も裏の顔があるのでしょうか。

ルイ(田辺桃子)の過去

ルイ(田辺桃子)の抱える過去は重要なポイントです。ルイの過去は2つあります。

一つは先述した河都との過去です。ルイが東京にいた時代、ラウンジ嬢(高級クラブとスナックの中間に位置する接待飲食店で働く女性)をしていて、河都にお金になる仕事として売春を紹介されました。

二つ目は、人を殺した過去です。でもこれは、私は人を殺したようなもの、というやつです。ドラマあるある、ですね。

ルイの父は妻(ルイの母)をよく殴っていました。ルイには妹もいて、ルイはなんとか母と妹を守りたいと思っていました。そんなある日、父が妹にまで暴力を振るいます。ルイは家族を守るため、包丁をもって父に向かい……。おびえた父は家を飛び出して(飲酒してるのに)車で逃げて、事故を起こして死亡しました。

それからルイは母と妹と貧乏でも幸せに暮らしました。そんな小学生時代の冬のある日、ルイが学校から帰ると、母と妹が布団で寝ていました。ルイは洗濯物を取り込み、ストーブをつけてから、ひとりで外出して友人と遊びました。ルイが帰ると、家が火事になっていて、母と妹は死亡しました。

ルイは父と母と妹に対し、私が殺したようなものだからと罪悪感を抱えて生きてきました。なぜ羽浦の死体を消してイズミを助けることにしたのか。理由の一つに、贖罪もあったようです。妹が生きていたらイズミと同じ19歳になっているから…。

連続殺人事件の犯人

東京と大阪で発生している連続殺人事件。女性の腹部を斧で切る残忍な犯行が共通しています。

この連続殺人事件はドラマオリジナル要素であるため、原作のストーリーにはありません。

なので、犯人は不明。原作ファンもドラマを見ながら考察を楽しめそうですね。

増田貴久さん演じる矢崎がドラマオリジナルキャラなので怪しいですが、はたして?

原作のネタバレあらすじ

ここから原作小説のストーリーについて起承転結&ラストに分けて、簡単に結末まで紹介していきます。

【起】殺人事件発生

ルイ(田辺桃子)、テルマ(横田真悠)、イズミ(林芽亜里)で構成される3人組アイドル「ベイビー★スターライト」は、人気低迷中の地下アイドル。
ルイは実力がないものの、お嬢様で容姿が良くて、人気だけはあり、センターポジションを務めています。それが面白くない努力家で元センターのテルマ。一方、ルイはファンから「何のためにアイドルやってるの?」と言われるほど、やる気なさそうにみられています。
ルイとテルマはチェキの売上も悪く、所属事務所の社長・羽浦から接待に駆り出されます。そこにはガマガエルのような男とともに人気コメンテーターの河都も来ました。ガマガエル男によるセクハラ行為に怒ったテルマ。接待は失敗へ。怒った羽浦はルイとテルマをお荷物呼ばわりするものの、間に入った河都によって助けられます。そんな中、夜、イズミが羽浦社長を殺してしまいました。

ドラマ版ではイズミが羽浦社長を殺す前に、テルマとイズミを電話で呼び出して、言い争いの場に3人いました。原作ではイズミが単独で言い争い、羽浦社長を殺害しました。

【承】証拠隠滅へ

イズミは密かに羽浦社長と付き合っていて、暴力を振るわれていました。別れ話の際にもめて、気を失った羽浦社長の首を絞めて殺しました。イズミはメンバーのテルマとイズミを事務所に呼んで、相談します。イズミはアイドル引退を考えていたものの、テルマがアイドルを続けたいと意思表示したことで、助けることに。ルイとテルマは遺体をイズミの祖父が持つ山に捨てることを決めて、実行。
楽器ケースに遺体を入れて、マンションの防犯カメラのSDカードも抜きとって無効化して、レンタカーを借りて遺体を乗せて、山へ。3人で力を合わせて死体遺棄をやり遂げました。でも、罪悪感を抱える日々の始まりでした。

【原作とドラマの違い/元メンバーの存在】ドラマ版では元メンバーのミチル(なえなの)が殺人の目撃者になります。ルイたちはミチルに死体遺棄を手伝わせて共犯者になってもらいました。このミチルはドラマオリジナルキャラクターです。原作では誰にも目撃されることなく山に遺体を埋めました。

【転】ドキドキの展開へ

死体遺棄を終えた後、中盤はドキドキの展開となっていきます。ルイの一人称で物語が語られていくので、読者にもハラハラドキドキが伝わってくる展開となっています。
例えば…台風の襲来のとき山崩れが起きたら心配だからと見に行ったり、大きなイノシシに襲われかけたり、興信所の探偵の調査が鋭かったり、警察が来てイズミが逮捕されるバラエティ番組のドッキリをかけられたり…。
しかし死体が見つからないと警察は動かないため、興信所の調査が完了したことで、ひと安心なルイたち。3人は以前よりパフォーマンスが向上し、ドッキリ番組とはいえテレビ出演できることで浮かれていたのですが、しかし…。

【原作とドラマの違い/台風】台風襲来とイノシシの原作エピソードは、ドラマでは掘り起こされた痕跡があったエピソードに改変。原作では遺体掘り起こしエピソードはありません。

【原作とドラマの違い/興信所】興信所の探偵の調査のエピソードは、ドラマでは原作より膨らませています。探偵が階段から突き落とされる場面は原作にありませんし。また、仕事の優秀さも違います。ドラマでは探偵が真相にほぼ近づいていましたが、原作の探偵はイズミに好意を抱いて近づくスケベでポンコツな感じになっています(笑)。

【結末】河都と対決

ドッキリ番組にベビスタを指名したのは河都でした。テレビ局にも影響力があってキャスティングできたのです。さらに、河都は友人の羽浦が行方不明なことを心配して、ベビスタの東京進出をプロデュースしたいと言い出します。浮かれているテルマとイズミ。しかしルイだけは不安でした。
その後、ルイは河都から「(羽浦が)山に埋まっているだろ?」と、かまをかけられて…。動揺してしまうルイ。羽浦も別に興信所を雇っていて、ルイが借りたレンタカーの行き先が私有地の山であるとつかんでいました。掘り起こしてはないですが、河都に死体遺棄がバレました。
ルイは河都と直接対決へ。河都の隠れ家のような倉庫にて、ルイは再び売春することを条件に秘密にしてもらうのですが…。河都はテルマとイズミも斡旋すると言います。
仲間を守りたいルイは、河都が指示した売春を盗撮した映像(犯罪の証拠)を武器に、脅して戦おうとしますが…。河都はルイに暴力を振るいます。ルイを殺して、この世から消すことを決めたのです。
あごを殴られたルイが朦朧とする中、テルマとイズミが助けに来ました。3人ともケガだらけになりつつ、力を合わせて、不意をついて、河都をやっつけます。最後にはルイがハイヒールを河都の両耳に突き刺したのでした。
倉庫から逃げたルイたちは、4周年記念のライブ会場へ向かい…。

【ラストシーン】ルイが気づいたこととは?

ラスト、ルイたち3人は傷を隠しながら、4周年記念のステージに立つことに…。
舞台袖から観客席を見た3人は思います。
アイドルのてっぺんを目指していたベビスタですが、ここにも求めるものがあったのだ、と。
また、ルイたちはこの後、捕まったとしても、3人でアイドルを続けたいと願います。たとえ監獄アイドルでも逃亡アイドルだとしても…。
ルイはテルマとイズミの隣が私の居場所だと気づきました。
観客席にはルイに「手を抜くな」と言っていた中学教師のファンが来ています。もう二度と来てくれないと思っていたルイは、「見てて」という思いで彼を指差します。何のためにアイドルをしているのか。ルイはその答えをステージで見せるつもりです。
さあ、ステージの幕が開ける。というところで、物語も終わりました。

【考察】ラストシーンのその後は?

【ラストの解説】バラバラだったベビスタの3人が、まさかこんな素敵な関係になるなんて。監獄アイドルでも逃亡アイドルでもいいから、そうまでしてでも、なんとしてでも、3人一緒にアイドル活動をしていたいなんて……。目的を共有すると、一体感が出てくるんでしょうね。ルイは私の居場所はここだとやっと気づきました。幸せはすぐそばにある!ということに気づく、清々しいラストだったと思います。

【考察】しかし、悪くないラストではありますが、この原作小説のラストは、犯罪を隠しとおせるのか?という重要なポイントが抜けています。最終盤ではマネージャーが航空券を用意していて、海外逃亡をすることが示唆されています。でも逃亡するのか、自首するのかは不明。ステージ後に決める感じですね。
また、河都は耳を刺されただけで死亡しているかは不明。動かなくなったという表現があったので、亡くなっているのだとは思いますが…。ラストのその後を考察、予想したくなります。

ラストシーンのその後は主に3パターンあると思います↓

  • ベビスタの3人が海外逃亡へ。海外でアイドルを続行?
  • ベビスタの3人は自首をして、罪を償う。監獄アイドルに?!
  • ベビスタの3人は4周年ステージ終了後、河都の死体を遺棄して、アイドルを続行。

筆者個人的にはベビスタ3人が河都の死体を遺棄して(罪を隠して)、アイドルを続行してほしいと思います。罪を抱えて輝いて生きるアイドル。良いじゃないですか?ダメですかね(笑)

【感想/レビュー】女性たちが尊厳を取り戻す物語

ルイは、命を奪ったことを後悔するイズミに対して「自由、気位、尊厳ーー。(暴力を振るうDV彼氏から)多くのことを奪われた。イズミは取り返しただけ」と言っていました。
河都は女性を弱い生き物と蔑んでいました。そして幸せから転落する女性の姿を見るのが好物でした。ベビスタをプロデュースしようとしたのも転落させる気だったのです。

本作はクライムサスペンスですけど、踏みにじられた女性たちが尊厳を取り戻す物語でもあったと思います。暴力的な父や河都に人生を狂わされたルイ。接待でセクハラ行為をされたテルマ。恋人から暴力を受けるイズミ。3人みんなで河都を倒したシーンは男性支配からの脱却の象徴だったと思います。そして物語ラストにステージに立つ。これ以上なく輝くステージになることでしょう。

総じて読みやすい作品でした。難しい言葉もなく、スラスラと読めます。犯罪の素人3人がいつ捕まってしまうのか、興信所の調査への対応が危なっかしくて、ドキドキして、スリルが味わえます。警察が来てイズミが逮捕されるドッキリ番組のシーン、河都の裏の顔、ルイの「殺したことがある」発言など、仕掛けも用意されていて楽しめました。

3人のキャラクターが立っていて、3人がだんだん心ひとつになっていくのもあって、小説の最後にはベビスタの3人を応援したくなっていました。これは本作の魅力にもなっています。

芸能界というか地下アイドルの闇も描かれていました。チェキの売上が悪くて、接待に駆り出され、しまいには体を売っても「減るもんじゃないだろ!」「お荷物なんだよ」と所属事務所の社長に言われる始末。こんなことばかりじゃない!枕営業なんて信じたくない!と思いたいですが…。女子アナが接待要員になっていたフジテレビ問題も浮き彫りになった2025年。地下アイドルだともっとあり得そうです。作中では他に、事務所社長がイズミに交際を強要して暴力までふるっていて、醜かったです。

地下アイドルの運営の厳しさも描かれています。羽浦はベビスタを売り出して優秀だと思われていましたが、性格が悪く、他の社員やタレントたちが事務所を辞めていってしまいます。ベビスタの初期メンバーはルイのみになってしまいました。アイドル運営は厳しいですね。

アイドルの人気の現実も描かれてると思います。テルマがセンターとして頑張っていたものの、後輩で最年少のイズミが実力不足なのに容姿端麗で、グループ唯一の人気メンバーとなり、センターを奪います。やっぱり容姿なんですよね。まあ、美人や可愛くても性格が悪いとは売れないと思います。作中ではそこまでは読み取れないですけど、実力不足でも応援したくなる性格の良さがイズミにはあるのだと想像します。

と、ここまで賞賛しておきながら、批判も2点だけ述べてみます。1つ目は河都と女性たちの対決シーンが現実離れしていると思った点。1対1で誰もいない状況で羽浦を不用意に脅したルイは、現実なら消されてたと思います。

2つ目は、「推しの殺人」のタイトルの意味が浅いように感じました。このタイトルなら推しているファン目線があると思ったのですが、ほぼありませんでした。ファン目線があったといえば少しあったのですが、作中のファンは推しの殺人を知らない感じでしたからタイトルに違和感があります。賞の受賞時は別タイトルだったので、編集者が人気漫画【推しの子】や芥川賞作品【推し燃ゆ】にあやかったのかな?と邪推してしまいます。

ドラマ【推しの殺人】全話あらすじネタバレ

1話【3人の共犯者】隠蔽殺人×未解決連続殺人事件

ルイ(田辺桃子)、テルマ(横田真悠)、イズミ(林芽亜里)で構成される3人組アイドル「ベイビー★スターライト」。大阪で活動を行う彼女たちは問題が山積みだった。
そんな彼女たちは、“殺人”という罪を犯してしまうことに――。自分たちの罪を隠蔽しようとする3人。しかし、警察や探偵からの追及に、マネージャーらからの不審。そして、元メンバーの裏切り。次々と襲ってくる苦難……さらには、日本中を騒がせている「未解決連続殺人事件」にも巻き込まれていくことに――。共犯者となったことで絆を強め、抗っていく3人。この先どうなろうともアイドルとして輝こうと、一致団結する3人の運命は…!?

イズミは恋人で所属事務所社長の羽浦(田村健太郎)と別れ話をして、麻薬を飲まされそうになり、もみ合う。電話で助けを求められたルイとテルマが事務所に駆けつけ、助けに入る。激しい戦いの中、ルイたちの体当たりにより、羽浦は気絶した。

イズミは近くにあった物で何度も羽浦を殴打し、殺害する。「捕まりたくない」というイズミ。テルマは「アイドル続けたい」と懇願。ルイは死体遺棄を計画する。すると、元メンバーのミチル(なえなの)がやってきて知られてしまう。社長にお金をせびりにきたのだ。

ルイは口止め料として10万円を払い、死体の移動をミチルに手伝わせる。共犯者にさせたのだ。山に到着するとミチルを帰し、3人で死体を山に埋める作業へ…。

埋める前にイズミは人の命を奪ったことを激しく後悔して、自分ひとりで罪を背負おうとする。しかしルイは「奪ったのは向こう。イズミは何も奪ってない」と励ます。ルイとテルマは自分の意思で穴を掘り、死体を埋める。

マンションの防犯カメラにも手を打った。あの山は人が来ない。でも完璧な犯罪はありえない…。ルイはテルマとイズミに、羽浦が自分の意思で失踪したと思わせること、死体が見つからなければ警察は動かないから完璧じゃなくてもいい、と話す。ルイが冷静な理由は「人を殺したことがあるから」らしい。

回想で、ルイの父が母に暴力を振るうシーンや、セーラー服の高宮愛(高松咲希)が姉に電話で助けを呼ぶ火事のシーンが挿入される。

翌日。ルイ、テルマ、イズミは罪を共有した“一蓮托生”の関係を自覚する。そしてルイとテルマは、不安を抱える主犯・イズミに頼まれ、イズミのマンションで一緒に暮らすことにする。

そんな中、連続殺人が再び起きる。斧で女性の下腹部を狙う一連の犯行だ。一方、ルイは幼なじみの望月(曽田陵介)と大阪の街中で再会。

ラスト、連続殺人犯(?)が山で穴を掘っている。穴から腕時計が出てくる…。(つづく)

思った以上に殺人シーンが怖かったです。地上波ドラマだから血は抑えているし、凶器で被害者を何度も殴打する場面は手元を映していませんでしたが…。それでも残酷なシーンでしたね。
初回は原作通りに進んでいますが、連続殺人や警察の動きだけはドラマオリジナル。そういえば、元メンバーのミチルも原作にいないから事件を目撃したりしないので今後の動きが不透明。お金でつながる共犯者がいるというのは危険要素です。ミチルの暴走には期待しちゃいます。

2話【危険な隠蔽工作】共犯者に向けられる疑惑の目

ルイ(田辺桃子)、テルマ(横田真悠)、イズミ(林芽亜里)の罪を共有した3人は、イズミのマンションで暮らすことに。そんな中、ルイは幼なじみの望月(曽田陵介)と再会。捜査一課の刑事となった望月は、ある連続殺人事件の捜査で大阪に来ているという。ルイは望月が刑事と知り動揺する。
殺人を目撃したミチルから口止め料として30万円を催促する連絡がくる。羽浦のスマホ処分をテルマとイズミに任せたルイは、ミチルの元へ行き「もう連絡してこないで」と言って金を渡した。直後、マネージャーの土井(トラウデン直美)から声をかけられる。ルイは「ミチルと会っていたのは見られてないよね?」と不安になる――。
羽浦と連絡がつかないことを不審に思う土井は、警察に所在者不明届を提出。しかし事件性がないので警察は動かないと考えた土井は、調査会社にも依頼し、羽浦の足取りを調べることに。
誰か一人でもぼろを出したら私たちは終わり」。そんなルイの心配は的中し……!?

調査会社の下谷(テイ龍進)はルイ、テルマ、イズミに個別に聞き取りしていく。下谷はイズミと社長が特別な関係だったのでは?と揺さぶりをかける。イズミは関係性を否定した。だが、ルイはそんなかまをかける下谷が何か掴んだのかもしれないと心配する。

帰り。大丈夫だろうと能天気なテルマに、ボロを出したら終わりなことを告げて、注意を促すルイ。そんなルイの心配は的中してしまう。イズミが羽浦のスマホを処分したはずが、同じ大学の学生・弥生に見られていて羽浦のスマホを奪われてしまったのだ。

イズミは昔から女性に嫌われ、先生に相談すると体を触られそうになったという。ルイは「イズミは悪くない」とかばうが「このままでいいの?」と告げて…。

イズミは詰めが甘いです。この3人の中では最年長のルイが一番しっかりしていて、頭がいいと思います。テルマはどこか楽観的。でも明るいキャラなので良い面でもあります。一方、イズミは美人だけど自信のないキャラ。どこか隙があります。だから最後までしっかり仕留めることができないのだと思います。そういうイズミだから男性が誘ってくるのかもしれませんね。とはいえ、隙のある女(手に入りそうな女)を狙う男もクソですけどね(笑)

下谷は、失踪前夜に羽浦と会っていたとして、マーケティング会社社長の河都(城田優)にも聞き込み。河都によると、羽浦は接待が失敗し落ち込んでいたという。だが河都は妻子と旅行があるため東京に戻ったという。下谷は本当はお金を催促されたりしてもめたのでは?と揺さぶる。するとその場に、河都とは旧知の弁護士・矢崎(増田貴久)も同席する。下谷は弁護士が来たことで退散する。

河都はルイを川辺に呼び出して会う。ルイは河都が独身だと思って付き合っていたが妻の存在を知って別れたようだ。河都は「今でもルイのことを…」と言うが、ルイは拒絶した。そこへ望月(曽田陵介)が通りかかった。

ルイは望月と歩きながら話す。回想シーンへ…。

ルイの父が暴力を振るうため、母はルイと妹を連れて家を出た。小学生のルイは図書館で少年と同じ本を手に取ってしまい、ジャンケンをした。その少年が望月だった。それから望月と仲良くなり、高校時代は望月から勉強も教わった。望月はルイと一緒の大学に行けたら告白する気のようだ。望月はお守りを渡し、ルイはしおりをプレゼントした。しかし告白する未来は来なかった…。家にて、セーラー服のルイが包丁を持って振り返り…。

ルイの過去に何があったのかは現時点で不明。居場所が父に見つかってしまって父を刺したのでしょうか?母と妹を守るために……。原作では父の事故死(ルイに刺されると思って逃げて、飲酒運転での事故死)のあとに、ルイは母と妹と3人暮らしになっています。ドラマでは順番を入れ替える感じでしょうか。

ルイは望月に「あの頃とは違うんだよ」と告げて、去る。

イズミは意を決して、弥生の元に行く。ルイとテルマが弥生の元カレ・真也を連れてきた。真也がイズミを好きになって、弥生は振られてしまった。だからイズミを逆恨みして、尾行し、捨てたスマホを奪ったのだ。イズミが嫌がらせをやめるようハッキリ告げる。弥生はスマホを置いて、立ち去る。

後日。台風のニュースが流れる。ルイが念のため明日、見に行くことにする。

翌日、ルイが出かけているとき、ミチルからテルマに電話が来る。口止め料は払ったのに追加でお金を催促された。下谷がミチルのもとにも来たが、黙っていたというミチル。お金をくれないなら下谷に話すというが…。

テルマとイズミが、ミチルのいる場所に行く。ミチルはこの用紙にサインしてくれたら黙っていると言う。テルマとイズミがサインすると、ミチルは店長を呼ぶ。多額の借金をするミチルの代わりにデートクラブで働くという契約を結んでしまったようだ。デートクラブでは指名された男性を満足(?)させる仕事をするらしい。

ルイは、何者かが白いバラで星のしるしをつけて、遺体を掘り返したことを知る。いったい誰が?そんな中、ルイのスマホにテルマから「助けて」と電話がくる。テルマとイズミはドアが閉まっていて逃げれなくて…。(つづく)

遺体を掘り返したのは連続殺人犯でしょうか。いや、でも何のために?ここはオリジナル展開なので分かりません(笑)。
一方、テルマとイズミは体を売る仕事をさせられることに。いやあ、なんで読まずに契約書にサインしちゃうんかなあ。せめてルイに相談してからミチルに会いに行かないと……。やはり複数犯だと上手くいきませんね。
でも、弥生と対峙したイズミはかっこよかったですよ!そう思った矢先に書類にサインしてしまうミスをしたので、がっかり。ルイに「助けて!」が遅いんですよ。元メンバーだから油断して会いに行ってしまったのでしょうかねえ。

3話【最悪の結末】隠蔽殺人の罪がついに発覚…!?

テルマ(横田真悠)とイズミ(林芽亜里)は、元メンバー・ミチル(なえなの)に脅され、デートクラブで働く契約をしてしまった。雑居ビルの一室で、震えながらも「絶対に嫌や……あたしは、このままじゃ終われへん」とつぶやいたテルマ。
ルイ(田辺桃子)は、羽浦(田村健太郎)を埋めた場所に、以前はなかった花が植えられていたことや、掘り返されたような痕跡があったことについて、2人には言えずにいた……。
 そんな中、調査会社の下谷(テイ龍進)が「聞きたいことがある」とイズミの大学にまで押しかけてくる。さらに、ルイの元に刑事の望月(曽田陵介)がやってくる。望月は行方がわからなくなった羽浦のことを気にしていた――。
そして再び3人の元に下谷が! 羽浦の部屋からなくなっているものがある、と鋭い指摘をしてきて……!?

ルイはテルマとイズミを助けに行く。2人はミチルの借金の連帯保証人となってしまったのだ。ルイは契約の無効を訴え、本人の意思に反して風俗業に従事させるのは違法だと主張。「出るところ出る」と強気に相手を睨むルイ。相手はテルマとイズミを帰した。

一方、調査会社の下谷(テイ龍進)がイズミに会いに大学までやてきたが、付き添っていたルイが「忙しい」と面会を拒否してイズミとともに帰る。

ルイの元に刑事の望月(曽田陵介)がやってきて、失踪だと警察が動けないから個人的に調べてみると言い出す。ルイは「やめて」と止めた。ルイは「警察は何もしてくれない」と言って、回想シーンが挿入される。

【回想】(暴力的な父から逃げた)セーラー服のルイと母が楽しげに会話しながら、団地(?)の自宅に戻ろうしてたところ、父がやってきた。父は母に暴力を振るった。通りかかったお巡りさんに声をかけて事なきを得た。だが、婚姻関係がまだ続いていて犯罪も起こしていないため警察は動いてくれなかった。だからルイは私がやるしかなかったらしいが…。

さらに、ルイの元にマーケティング会社社長の河都(城田優)がやって来る。ルイは「河都さんといると気が楽。完璧ないい人じゃないから。私もいい人じゃないから」という。河都がルイの髪を触り、キスをしようとした。だが、ルイは顔をそらして帰ることに。そんなルイを久保(水間ロン)が尾行していた!?

原作では…。ルイにとって河都は、かつて好きだったけれど、もう会いたくない人物です。ドラマで、いいムードになるのが違和感。河都の正体について原作から変えるのかもしれません。

そのころ、河都の妻・麗子(加藤ローサ)が矢崎(増田貴久)の法律事務所で会っていた。夫が大阪によく行っていると不安をもらす麗子。矢崎は羽浦(田村健太郎)の失踪があったからだとフォロー。飲み物をこぼした矢崎。麗子がハンカチを差し出すと、矢崎が麗子の手をつかみ固まる。麗子の声で矢崎が我に返った…。

え?と目を疑うシーンでした。矢崎は麗子のことが好きなのかもしれません。あるいは麗子のハンカチか腕に何かあったのでしょうか。

やがて下谷がベビスタの楽屋を訪れて、イズミに付き添っていること、3人が一緒に住んでることを指摘した。続けて、羽浦の部屋からなくなっているものがある、と鋭い指摘をして画像を見せる。それはトロフィーだった。揺さぶりをかけた下谷は楽屋から去った。

イズミが羽浦社長を殴打するときに使ったトロフィーは凶器であり、重要な物的証拠。だがそのトロフィーはベビスタにとって、第3回大阪アイドルフェスティバル・ファン投票第1位で表彰された大事な記念品だ。ルイは捨てられず、自分の部屋の押入れに隠し持っていると、メンバー2人に明かす。

同級生と偶然会ったテルマはショックを受ける。その後、SNSでテルマが貧乏で服が汚かった、頭が悪かった、など書き込まれる。その同級生がベビスタのライブを見に来ていた。動揺したテルマは歌詞や踊りを間違えてしまう。

ライブ後、テルマは自暴自棄になっていた。ルイは辛い過去をルイとイズミに打ち明ける。

【回想】高校時代、人気者の長谷川くんからラブレターをもらい、校舎裏に呼び出された。テルマが長谷川に感謝を伝えると、長谷川の友人たちが撮影していて、はしゃいでいた。騙されていたのだ。「長谷川くんと付き合いたいならアイドルみたいにならないと。お前には無理や」と笑われた。屋上から

ベビスタの危機の中、イズミがルイに「テルマが部屋におらん」と心配する。そのころ、テルマは屋上にいて、飛び降りを考えていた。そんな時、チャイムが鳴った。下谷がベビスタのマネージャー土井を連れて、イズミの部屋までやってきたのだ。

下谷は羽浦社長とイズミが付き合っていたと指摘。動揺するイズミ。ルイが本当なのか?証拠があるのか?と反論。下谷はかまをかけたと白状する。しかし、羽浦の元奥さんが羽浦に女性の影を感じていたのは事実だという。

下谷は、「女性の影」「なくなったコントラバスのケース」「なくなったトロフィー」、これらを組み合わせて鋭い考察を披露。それは当たりだった。ルイとイズミが動揺する。

凶器を見つけたい下谷はルイの部屋を調べることに。絶体絶命の中、テルマが戻って来て、「疑われて悲しい」と泣き落とし。イズミもルイに抱き着いて泣く。その隙にルイがトロフィーを移動して、危機一髪で難を逃れることができた。

凶器を押入れから取り出して、部屋の隅にあった布団の中に隠しただけなんですが…。よく見つからなかったなあという感じです(笑)見ててハラハラしました。

下谷たちが帰った後、テルマは死のうとしていたとルイたちに告白。でも3人が「一蓮托生」なことを思い出したり、「3人ですき焼きをまた食べたい」と思い、飛び降りをやめたという。

ライブではテルマが過去を認め、「底辺からてっぺん目指す」と決意表明。ファンから応援の声が上がる。そのころステージ裏では、土井が電話で3人を連れて行くと誰かと話していて…。

一方、借金を抱えるミチルは店長にもっと稼げる仕事があるかと相談。店長はエスコートクラブ、政治家や有力者が誰にもバレない遊び相手を求めるクラブ、通称・ガーデンを紹介。余計なことを話すと消されると忠告し、ミチルに専用スマホを渡す。

その頃、坂本(坪倉由幸)や望月(曽田陵介)が追う連続殺人事件に進展があった。被害者たちがネット上に隠し口座を持っていて、大金が入れられていたのだ。さらに、3人目の被害者が暮らしていたマンションの室内から合成麻薬が見つかった。

下谷が陸橋を渡っている。下谷が腕時計を見つめる。下谷は何者かに突き落とされて、階段を転落する。

ラスト。ベビスタの3人にさらなるピンチが迫っていた。ライブ終了後、土井にやや遠い駐車場に連れて行かれると、そこには警察が待っていた。「沢北イズミさん、あなたに逮捕状が出ています」……。(つづく)

たしかに、最悪の結末でしたね。ついにイズミに逮捕状へ。この警察の件については下記のアコーディオン (折りたたみ)コンテンツで紹介します。

第3話では、連続殺人事件に進展がありました。被害者に隠し口座があったのです。つまり、表に出せない口座があったと。そして麻薬もあった、と。まだ警察はたどり着いていませんが、きっと「エスコートクラブ・ガーデン」での稼ぎでしょう。そこは口封じもする危ない組織なようです。そこで働いてた女性が連続殺人の被害者になっているのでしょうね。ミチルも危険な目に遭いそうで心配。いや、そうでもないか(笑)ミチルは自業自得な気もしますし、仲間を売る悪いやつですからね。

【謎の時計について】下谷の階段転落はドラマオリジナル。ビックリする展開でした。しかも腕時計を持ってましたよね。1話ラストで死体を掘り越してる場面で遺体の腕時計が意味深に映っていましたが、同じものなのでしょうか。うーむ。遺体を掘り起こしたのが下谷ならば、証拠があるので、ベビスタ3人を警察に突き出すと思うのですが…。でも他に時計がキーアイテムになっていましたっけ?掘り起こした人にもらったのでしょうか。

【突き落とした犯人は誰?】下谷さんを突き落としたのはファンの久保がベビスタを守るため、かなあ。掘り越したのも久保で、ベビスタの罪をかぶるために移動させた?遺体から時計を奪って、探偵に証拠として見せて…。その帰り、下谷が油断していたところを突き落としたとか?
突き落としたのは河都(城田優)説もあり得ますかね…。大阪によく来ていて怪しいし、ルイを探偵から守って、ルイを支配下に置きたいとか?うーむ。原作既読でも先が読めず、面白い展開です。

原作ネタバレですが…。この場面の警察の正体は、ドッキリ番組の仕掛け人です。マネージャーはテレビ番組と分かっていて、駐車場にベビスタの3人を連れていきました。でも3人は本当の警察だと思っていて、迫真の演技をします。いや、演技じゃないですね。ドキュメンタリーです。でも、犯罪者の3人だからこそできた鬼気迫る対応。結果、番組スタッフにはベビスタの対応が高く評価されることになります。

4話【罪の代償】緊急逮捕…明らかになる謎の真相!

「沢北イズミさん、あなたに逮捕状が出ています」。突然男から警察手帳を見せられた「ベビスタ」の3人は驚きのあまり立ち尽くした。
納得できない、ちゃんと説明してほしい、と必死に抗うテルマ(横田真悠)。しかし、抵抗むなしくイズミ(林芽亜里)は手錠をかけられ連れていかれてしまう。 そこへパトカーがやってくる。覚悟を決めたルイ(田辺桃子)は…。 一方、望月(曽田陵介)が追う連続殺人事件に進展が!被害者たちの新たな共通点とはーー!?

手錠をかけられたイズミは「こんなとこで終わるわけないやん。私らはまだ始まってもないんやから」とルイとテルマを勇気づけた。パトカーが来て、警察官がルイとテルマに近づく。警察官はタレント(加藤歩/元ザブングル)で、ドッキリ番組だった。

ベビスタのテレビデビューを嬉しがるイズミとテルマ。土井は「大好評でしたよ」と褒めた。キャスティングされたのはある業界人からの強い推薦らしい。

家に戻っても、のんきに喜んでいるイズミとテルマ。ルイは「取り乱しすぎ。もっと警戒して」と注意する。

河都(城田優)からルイに電話が来る。ベビスタを推薦したのは河都だった。さらに、ベビスタを河都に代わってプロデュースしたい、本音は好きな人であるルイの力になりたいという。ルイは「あなたには頼らない」と断る。

後日。坂本(坪倉由幸)や望月(曽田陵介)がベビスタの3人の元を訪れる。下谷が何者かに襲われ、歩道橋から突き落とされた。意識は戻っていないが命に別条はなかった。警察は殺人未遂として捜査している。

犯行時、3人は一緒にテレビを見ていた。アリバイを証明できる人はない。望月は時計を見せる。やや動揺する3人。(※下谷が転落したそばにあった時計)

帰宅した3人は、あの時計が羽浦のものと似てると話す。ルイは掘り起こされた形跡があったから羽浦の時計かもしれないという。掘り返されていた件は初耳のイズミとテルマは驚く。

3人は可能性を話し合う↓

  • 掘り起こしたのは下谷で、警察に通報しなかったのは脅しの材料にしたかったからか。
  • 下谷を襲った人物が時計を落としたなら、羽浦の遺体を掘り起こした人物でもある。

翌日。ルイは病院に下谷の様子を見に行く。まだ意識不明だった。ノートを盗み見ると、何かに気づいていた様子はない。足音が近づいてきたので、外に出ると、河都の妻・麗子に声をかけられた。麗子は羽浦とは同じ大学のサークル仲間らしい。下谷の見舞いに来た理由は、大阪での夫の行動を調査してもらっていたとのこと。麗子は「色々と聞いてますからね」と釘をさす。

麗子は下谷からどんな調査報告を受けているのでしょうか。この4話までだとルイと河都の不倫関係を伝えられているのでしょうか。原作ではそんなラブな関係でなくヘビーな関係なのですが、ドラマでは一体?

望月は、3人目の被害者・山野ユキがモデル活動していたことを突き止める。坂本が追っている「時計」の購入者はもうすぐで特定できそうだ。

イズミは練習の成果もあってか、苦手なダンスも上手くなっていた。特典会にて久保がルイの前に来て何も言わず立ち去る。

夜。みんなでテレビ番組「秘密のドッキリSHOW」を鑑賞。笑顔のイズミとテルマだが、ルイは浮かない顔だ。イズミはテレビに出て注目されるリスクはあるが、「怖がってたらこの先アイドルなんてできない」とルイに言う。そしてドッキリで逮捕されたとき、捕まることより3人でアイドルを続けられないことの方が怖くなって「終わってたまるか」と勇気が湧いたというイズミ。さらに、ベビスタを日本一のアイドルにすること、3人なら上手くいくこと、を熱く語るイズミ。

トリプル主演のひとり・林芽亜里さんのここでの熱弁は見ごたえありました。そして4話冒頭の「始まってもない」発言もめっちゃカッコイイんです。振り返ってアップになっての台詞、とても決まってました。今後、いろんなドラマで活躍していきそうです。

警察署にて。2人目の被害者・吉野川ふみは数年前まで地下アイドルをしていた。2人目と3人目が容姿端麗で人前に出る仕事をしていたという共通点が浮かぶ。下谷の転落現場の近くの防犯カメラに走り去る人物が映っていた。しかし顔は分からない。

【被害者たちの新たな共通点1】モデル、地下アイドルなど人前に出る職業をしていたこと。

焼肉の材料が足らなくなったため、ルイが買いに行く。しかし最近、誰かに尾行されている。3人で罠にかけて、ストーカーを写真に収めた。するとストーカーの正体は久保さんだった。遺体掘り起こしや下谷の転落とは関係なさそうだが…。

ルイはストーカー行為のことを望月に相談する。そして撮った写真を送る。久保はベビスタのグッズであるキーホルダーをカバンにつけていた。

このグッズから歩道橋付近から逃げた人物と一致したということでしょうか。ちょっと分かりにくい場面でした。

その後、望月は久保のアパートを訪問。すると裏から逃げられてしまう。部屋にはルイを盗撮した写真が多数、山野ゆき・吉野川ふみを撮った写真もあった。

【被害者たちの新たな共通点2】下谷にストーカーされていたっぽいこと。

ベビスタの3人は警察に呼ばれ、下谷を転落させたのは久保だと聞く。下谷は意識が戻った。下谷によると、現場にあった時計は差出人不明の人物から送られてきたものだという。

河都は大阪に来て、ルイと車内で会う。麗子からの着信に出ない河都。ルイは仲間たちのことを思い、(プロデュースの件で)「力を貸してください」と頼んだ。キスを迫られるが、ルイはビジネスパートナーを強調する。

ラスト、河都の車が出発するが、シャッター音も聞こえた。(つづく)

ラストのシャッター音は、逃げている久保が盗撮しているのでしょうか。遠くに逃げた方がいいのになあ。いや、ストーカー行為だけなら接近禁止を言われる程度だから逃げる必要性はないのに……。

【新たな謎】時計を下谷に送り付けた人物は誰か?この人物は羽浦の遺体を掘り起こした自分だろう。

久保が遺体を掘り起こして、下谷に送り付けた可能性があります。1話でルイたちが羽浦の遺体を埋めている時、誰かが見ていたようなカメラワークでした。ストーカーの久保が山にまでルイを尾行して、死体遺棄を目撃したのかな。でも、なぜ下谷に送り付けたのでしょうか。久保の立場ならばルイたちを守りたいはずなのに調査会社に送るなんて…。久保はアイドルとは清廉潔白であるべきと思っていて、犯罪を見逃せなかった?でも、それなら警察に通報する方が早いです。不思議です。それに、遺体を掘り起こした人物は連続殺人犯と同じネックレスしてたと思います。気弱そうな久保が殺人なんてするかなあ?

増田貴久さん演じる心優しき弁護士の矢崎恭介が、めっきり存在感がなくなってきました。4話に登場もしなかったですよね。キャスト的には、増田さんが連続殺人犯なのがふさわしいのですが…。

5話【裏切りと亀裂】新証拠と謎多き過去が明らかに

「ベイビー★スターライト」のプロデューサーを河都(城田優)が務めることになった。6周年記念ライブの開催も決定し、テルマ(横田真悠)とイズミ(林芽亜里)は「完全に流れが来ている」と大興奮。河都との“過去”があるルイ(田辺桃子)だけは、彼のことを信じ切れずにいた。
2人の被害者の写真を所持しており、事件との関連が疑われる久保(水間ロン)の行方はいまだ分からない。望月(曽田陵介)は、久保の部屋にあった「クラブ ガーデン」と書かれた名刺が気になっていた。
そんなある日。「ベビスタ」の3人の元に、弁護士の矢崎(増田貴久)と河都の妻・麗子(加藤ローサ)がやってくる。 ルイと河都が車内で抱き合っている写真を提示した矢崎は、「ルイさん、不倫していますよね、河都さんと」と追及。さらに矢崎は、7年前河都が借りたマンションにルイが住んでいた事実も告げる。
追い込まれたルイに、さらなる苦難が襲ってきて――!?

麗子の要求は、身を引いてほしいということだけ。ルイは「誤解です」と不倫関係を否定する。だが、矢崎は「認めないということですね。分かりました。調査の上、また改めます」と告げて帰ていく。

ルイはテルマたちに河都のマンションに住んでいたのは本当だと打ち明ける。写真のことを問われると、「私からなの。久しぶりに再会して、それで…」とウソをついた。

テルマが 「それでもアイドル?」と責める。イズミは「うそやんね」と信じられない様子。ルイは「そもそもアイドルだって、彼に勧められて始めただけだから。でも、大丈夫。もうこんなことしないから」と言った。

ルイのモノローグで本音が明かされる。<本当のことを言えば、2人は私の思いを汲(く)み、河都さんを拒絶するだろう。私はどう思われたっていい。ベビスタには河都さんが必要だ。実際、その程度だし。私のアイドルに対する思いなんて。テルマやイズミとは違う>

望月はエスコートクラブ「ガーデン」を捜査する中、稼げるが薬を飲まされるヤバイ噂を聞く。さらに、元メンバーのミチル(なえなの)に接触。ミチルは違法薬物を事務所で見たことがあると口をすべらす。

その後、ミチルはベビスタの控え室を訪れて、望月が訪ねてきたことを話す。まだ脅迫する気のミチル。しかしルイたちはミチルが共犯者であるとウソの証言をすると言い、ミチルを追い返す。

望月はミチルを尾行し、男性とホテルに入るのを目撃。その後、ホテルから出てきた男性を問い詰めて「クラブ ガーデン」の情報を得る。そして、やっと「クラブ ガーデン」のホープページにサイトに入ることができた。ミチルのプロフィールも紹介されていていて、ベビスタの元メンバーであることが分かった。ミチルが薬を見たと言っていたのはベビスタの事務所なのか?と疑う望月。

羽浦の失踪を調べる調査会社の下谷(テイ龍進)が退院し、ルイの不倫の動きも調べていた。ルイが尾行中の下谷に会って、不倫を否定する。

そんな中、矢崎が提示したルイと河都の写真がSNS上に流出し、ルイは謝罪動画を配信することになった。亀裂が入るベビスタの3人。ルイは河都に電話してSNSに投稿された画像のことを相談する。

そんなある日、久保(水間ロン)がルイのもとに現れる。ルイの不倫を知った久保が逆上して、刃物で向かってくる。逃げるルイ。絶体絶命のピンチに望月が現れて、久保を逮捕した。

警察の取調室にて。久保は2人の被害者の写真を所持していたこと、「クラブ ガーデン」を通して2人に出会ったことを認める。しかし殺害は否定した。ただし下谷を歩道橋から突き落としたことは認めた久保。下谷のことをルイのストーカーと勘違いした久保は、ルイを守るために行動したという。

5話の終盤。ルイが驚きの行動を起こしていたことが明らかになった。 写真を流出させたのは麗子(加藤ローサ)かと思われたが、彼女は自分ではないと言った。実はルイの自作自演だった。SNSに画像が流出したことで河都が動かざるを得なくなり、麗子が矢崎や下谷に依頼していた調査を止めさせたのだ。

ラスト。河都がルイに「羽浦の死体が見つかった」と告げて…。

河都の妻に不倫がバレて、SNSでも不倫がさらされて、絶対絶命のルイ。実際に不倫をしていないようですが、世間に分かってもらうのは困難。ピンチです。でも、SNSの投稿はルイの自作自演でした。目的は河都の妻による調査をやめさせるため。グループを守るため…。なんとまあ。ルイの肝の据わり方がスゴイです。でも、ルイはグループを守るために河都のプロデュースを続けさせたかったのでしょうが、ルイ自身のアイドル人生には汚点がついてしまいました。それって本当にグループのためになっているのかは疑問です。

ラスト、河都が遺体が見つかったことを告げるという急展開。でもこれは原作にもある展開です。ここからルイは一人で河都と対決していくわけですが…ドラマではどうなっていくのでしょうか。

6話【明かされる謎】窮地の共犯者が辿り着いた真相

羽浦の死体が見つかった。君たちがやったんだね?」 河都(城田優)は、羽浦(田村健太郎)の失踪には「ベイビー★スターライト」のメンバー全員が関与しているとルイ(田辺桃子)に告げる。 アイドルを辞める決意を伝えたルイは、テルマ(横田真悠)とイズミ(林芽亜里)と衝突してしまい……。 一方、望月(曽田陵介)は、連続殺人事件の被害者たちが登録していた「ガーデン」について、あることに気づきーー!?

河都は羽浦の遺体を見つけてはいなかった。かまをかけたのだ。しかしルイたちがレンタカーを借りて山に向かったことを、走行履歴から突き止めていた河都。河都はルイに今後のことを考えるよう促す。

ルイの決断は、アイドルを辞めること。テルマとイズミと衝突しても、事務所を辞めて家も出た。

望月は「ガーデン」についてあることに気づいた。それは河都が「ガーデン」に出入りしていることだ。しかし、管理官から捜査を止められてしまう望月。

テルマとイズミは、望月から、ルイについて聞かされた。妹がいたこと、7年前にルイの妹の愛ちゃんが亡くなったこと。愛ちゃんはアイドルを目指していたこと。ルイはテルマとイズミに愛ちゃんを重ねて一人で守っている、という望月。

河都は弁護士・矢崎(増田貴久)に妻から何を言われても従わないようにと忠告。

ルイは河都を呼び出して、交渉する。黙っていてくれる条件として「ガーデン」で働くことになるルイ。しかし、河都はテルマとイズミも「ガーデン」で性接待をさせるという。ルイは私だけ働くから他の2人に手を出さないよう言うが…。

河都はルイが2人を守りたいのだと気づき、ルイの提案を却下する。河都は「頑張ってる人が好きだが、頑張ってる人が溺れるのを見るのがもっと好き。ルイはどんな顔をするのか」とワクワクする。

ルイはこの会話(河都が「ガーデン」を経営していることを認める発言)を録音していたという。さらに、ミチルの証言も入れた告発動画を予約投稿しているというルイ。

河都はルイの顎(あご)を殴った。さらに、ルイに馬乗りになって首を絞める河都。ルイの意識が消えていく・・・。

ルイが気付くと、テルマとイズミがいた。そばには頭から血を流して倒れている河都と、割れた酒瓶がある。テルマとイズミが殴って助けてくれたようだ。テルマとイズミはGPSアプリをたどって助けに来たのだ。

起き上がった河都に殴られるテルマとイズミ。ルイは「やめろ!!!!」と叫ぶ。河都がルイに襲い掛かる……直前、テルマとイズミが河都に食らいついて倒す。ルイがハイヒールの先端をを河都の耳に突き刺した。テルマとイズミも椅子を使って河都に攻撃。河都は動かなくなった。

ルイたちは河都の隠れ家から逃げることに成功した。イズミの家に戻った3人。テルマとイズミは望月から話を聞いたという。ルイに守られていたことを…。

ルイは過去を話す。妹と母を守るため、父に包丁を向けた。父は逃げ出して、サインした離婚届を送ってくれた。それから家族3人、平穏な日々だった。ある日、愛が早く帰ってきてほしいと連絡もらったのに、ルイは望月と会っていて、帰るのが遅くなった。家が全焼し、母と妹が亡くなった。私のせいだと思ったルイ…。

過去を打ち明けてくれたことで、ルイたち3人は(姉妹ではなく)「仲間」として絆を強めた。

その後、ルイたちは河都の死体を隠すべく、隠れ家へ戻った。しかし遺体が消えていた。生きていたのか?もし生きていてもあのケガでは遠くにいけない。誰かが助けたのか?(このとき、ルイはスカーフのようなものを見つける。)

河都が失踪したことになりニュースになった。告発動画によって河都がエスコートクラブ「ガーデン」を運営していたことが世間に知らされ、連続殺人事件にも関与していると見られている…と報じられる。河都が被害者女性のスマホを持っていたことから犯人として有力視されている。

ベビスタの3人は河都にエスコートクラブの活動を強制され、拒否したら暴力を受けたことをテレビで語る。

河都の妻・麗子(加藤ローサ)は娘に「パパは…。もうすぐ会えるわよ」という。(意味深!)

ベビスタの6周年記念ライブは大成功。事務所まるごと東京進出が決まった。

イズミにはつわりが?

この先にもっとヒドイ地獄が待ち受けていることをルイたちは知らなかった。

この第6話までは、ほぼ原作通りのストーリー展開です。ベビスタの周年記念ライブが原作のラストであり、河都の失踪やベビスタの東京進出はドラマオリジナルです。なので、7話以降の「東京編」からは原作既読でもまったく未知の領域となっていきます。楽しみです。

この6話まで、増田貴久さん演じる矢崎弁護士が大人しすぎるのが不気味です。本当に河都が連続殺人事件の犯人なのか?河都は生きているのか?亡くなったならば、河都の遺体を運んだのは誰か?・・・麗子さんの「パパに会える」発言が怪しいので、遺体を運んだのは麗子さん?ベビスタを追い詰める切り札にしてるのでしょうか。いや、女性が1人で遺体を隠すのは困難。麗子さんと矢崎弁護士の2人が関わっていそうです。

羽浦の腕時計(埋めたときに着用していた時計)は、なぜ調査会社の下谷に渡ったのか?ここも疑問なんですよね。つまり、羽浦の死体を掘り起こして時計を奪った人物は誰かってことなんですが。まだまだ謎が多いですけど、怪しい人物キャストの格からみて、まっすーとローサさん2人に絞られると思うんですよねえ。まあ、矢崎が遺体を掘り起こす意味がないので、謎なんですが…。連続殺人をする動機も不明。うーん…どうなんでしょう。

7話【正体不明の脅迫】東京進出も再び窮地に…

河都(城田優)に暴力をふるわれながらも、必死で抵抗した「ベイビー★スターライト」の3人。ルイ(田辺桃子)の告発動画がきっかけとなり、河都の悪事が報道されることに。「ベビスタ」は河都の被害者となったことで世間に注目され、東京へ進出し、順調に売れていく。 そんな中、3人宛てのファンレターが届く。中を開けると、「お前たちの罪を忘れるな」という文字が……!? さらに、今後の活動をおびやかす衝撃的な事実が明らかになる!

今後の活動を脅かす衝撃的な事実とは、センターのイズミが妊娠したこと。お腹の子の父親は羽浦だ。アイドルは続けられないし、殺した男の子を産むことは現実的でない。後日、ルイとテルマに付き添われて病院に行ったイズミ。しかしエコー写真を見たイズミは気が変わって、産みたいと言い出す。亡き母が「ありがとうね、イズミ。お母さんを幸せにしてくれて」と言ってくれた。イズミは亡き母と同じく、妊娠して幸せを感じていた。ルイとテルマは何とかすることを決意する。

2通目の脅迫状が来た。「コントラバスのケース、4人で運んだ、階段で降りた、車に乗せた。」という文字が…。ルイたちは脅迫状の送り主はミチル(なえなの)だと推理。そこでミチルを挑発する内容をSNSに書き込み、おびき出す作戦に出る。

河都の会社は麗子の父が引き継ぎ、麗子も手伝っている。矢崎は顧問弁護士を引き続き担当。麗子は失踪後に離婚できるのは3年だと聞いて長いとショックを受ける。そして「矢崎くん、6年前のあの日」と言いかけてやめる麗子。

ルイは、麗子がテレビのインタビューで被害者や社員たちに罪滅ぼししていきたいとコメントしていたのを見た。そこで、ルイが麗子に接触し、ベビスタのスポンサーになってもらうことを提案。被害者を助けることで麗子の勤める会社のイメージアップになるメリットがある。麗子は承諾した。

ミチルは体を売っていたが、SMプレイ(?)を強要され苦労していた。そんな中、ルイのSNSでの挑発的なコメントを見て、怒りがわくミチル。ルイたちが車に乗るところに現れたミチルはナイフを持って突進。マネージャーの土井が盾になり、ナイフはカバンに突き刺さった。そこへ、上司の姪と会っていた望月が駆けつけたが…。ルイたちは警察沙汰にしなかった。

脅迫状の送り主はミチルではなかった。ルイはミチルにお金を渡して帰す。ミチルでないとしたら、あの日、何者かが羽浦(田村健太郎)殺害後のルイ(田辺桃子)たちの行動を見ており、山までついて来たと考えられた。ルイたちが羽浦を埋める場面も見ていて、(遺体を掘り起こしてから)羽浦の時計を盗んで下谷に送ったのもその誰か、か?それは行方をくらませている河都(城田優)の可能性もあるが、ルイたちが知る由もない……。

土井(トラウデン直美)は水着のCMを理由なく断ったルイたちに不信感を募らせていた。そこで「ベビスタ」の3人は、イズミ(林芽亜里)の妊娠を伝え、土井の協力を得ることにした。今の事務所に居づらくなるが、そのことならルイが解決していた。麗子がスポンサーになってくれたからだ。

イズミの休養前にルイたちはCM撮影をした。7か月後。イズミの休養中も出演するCMは流れ、ルイとテルマ(横田真悠)は2人体制でアイドル活動を続けていた。
ついにイズミは、子供を出産。感動でいっぱいの中、イズミ宛てにお祝いの花が届いた。ところが、それは羽浦を埋めた場所に何者かが並べた花(黒いバラ)と同じものだった。脅迫状を送って来た人物の仕業と考えられ、ルイは「監視されているのかもしれない」と危機感を覚える。

そのころ、ミチルがブランドのバックを何者かに買ってもらい、代わりに、事件当日、羽浦が血まみれだったkとをばらした。しかし、ミチルは何者かに腹部を斧で何度も傷つけられて……。

東京編がスタートしました。正体不明の脅迫者がベビスタの3人に迫るのですが、送り主はミチルではないもよう。矢崎弁護士が怪しいと思うのですが、うーむ、推理する要素はあまりないです。6年前がカギになるのでしょうけど……。

あとは、ストーカーの久保(水間ロン)も候補だと思うのです。久保は調査員の下谷をストーカーと勘違いして突き落としたり、不倫疑惑のルイに逆恨みをしたりしてましたが…。そういえば久保は殺人未遂だと思うので、実刑になってないのでしょうか?脅迫者になってる状況じゃないのかな。

連続殺人事件の犯人が脅迫者と一致しているとも考えられます。1話で殺人犯と遺体掘り起こしの人物が同じネックレスをつけていたように見えました。脅迫者と遺体掘り起こしの人物が同じか、というのも分からないですけど。謎が深まっていて、見えない存在に襲われる恐怖があった第7話でした。

8話【脅迫者の正体…連続殺人の謎…新たな刺客…】

警察で、ミチルが新たな被害者となった連続殺人事件の捜査が進められていた。ルイたちの元へやってきた望月(曽田陵介)は、ミチルが殺されたことを伝えた上で、身の危険を感じることはないかと問いかけるが――。
その頃、河都の妻・麗子(加藤ローサ)は、娘の美鈴からパパにいつ会えるのかと聞かれていた。戸惑う麗子に、美鈴は「ママ、言ったでしょ。もうすぐ会えるって」と告げて――

詳細は放送後に更新します。

ドラマ【推しの殺人】最終回の考察、予想

【推しの殺人】には原作があります。

なので原作の結末を参考にしながら、ドラマの結末を放送前に考察&予想してみましょう。

最終回結末はオリジナルのハッピーエンドに?

ドラマ版は、クライムノベルの原作に、ドラマオリジナル要素を加えて全13話で放送します。

なので、原作とは違うラストになるでしょう。

原作のラストは解釈が分かれる結末でした。ルイたち3人は逃亡するかもしれないけれど、逮捕される予感もします。自首する可能性もあります。でも、4周年を祝うステージには立てました。アイドルのてっぺんに立てなくても、小さなライブハウスでのステージに意義を見出せました。不仲だった3人がこの3人でアイドルをやる幸せをつかめました。ある意味、ハッピーエンドです。しかし、河都を殺したこと(生死不明なので傷害事件の可能性も?)が表沙汰になるでしょうから、アイドルを続けることが難しいためバッドエンドといってもいいでしょう。

……ドラマ版のラストは逆にハッキリとしたハッピーエンドを予想&期待します。例えばですが…ドラマではオリジナル要素として「連続殺人事件」が起きるのですが、その犯人が河都で、ルイたちが正当防衛ぎみに河都を殺したりしたら、一応、ルイたち3人が今後もアイドルを続けられるハッピーエンドになると思います。原作でルイたちが羽浦を山に埋めた事実に気づいたのは河都だけでですし。マネージャーも気づいてるっぽいですが、ルイたちの味方になってくれていました。なので河都を消したら丸くおさまるのですが…。

はたして一体どんな結末に?