ドラマ【ノースライト】前編のネタバレと感想!家に対するNHKの本気が凄過ぎる!
ドラマ【ノースライト】前編のネタバレと感想!家に対するNHKの本気が凄過ぎる!
失踪した依頼人の謎を追う建築ミステリードラマ【ノースライト】前編が放送されました。事件の真相はどこにあるのでしょうか。
さらにこのドラマの主役ともいえるノースライト(北側の光)を取り入れた家にはNHKのとんでもないこだわりが詰まっています。
今回の記事ではドラマ【ノースライト】前編「消えた家族」のネタバレと感想をお伝えします。
ドラマ【ノースライト】前編の視聴率
ドラマ【ノースライト】前編の視聴率は分かり次第、お伝えします。
ドラマ【ノースライト】前編のネタバレ
消えた依頼人
2004年、主人公の青瀬稔(西島秀俊)は建築士として働いていた。青瀬はバブル経済が終わりを迎えてから勤めていた大手の建築会社を追われてしまう。創作意欲が失せ、妻・ゆかり(宮沢りえ)とも離婚、それからは流れ作業のように仕事をこなしていた。
3年前に古くからの友人である岡嶋昭彦(北村一輝)の小さな事務所に拾われて今に至る。
そんな青瀬に吉野陶太(伊藤淳史)という男とその妻から一件の依頼が入る。
吉野「あなた自身が住みたい家を建てて下さい。」
それが吉野が出した唯一の条件だった。久々の創作意欲がかき立てられる依頼に青瀬は全ての思いをぶつけ、信濃追分の地にY邸を完成させる。
北側からの光(ノースライト)を取り入れた北欧建築のY邸に依頼者の吉野も満足する。Y邸は「住みたい家200選」に選ばれ、青瀬の名は広く知られるようになった。
ところが一年後、Y邸に吉岡夫妻が引っ越してもいないことが判明、連絡も取れない状態となってしまう。
青瀬と岡嶋がY邸に向かうと一台の電話とドイツの建築家ブルーノ・タウトゆかりの椅子が残されているだけだった。
2人は蕎麦を食べながら蕎麦屋の主人から話を聞く。三ヶ月前に吉野が背の高い女性と一緒に店に来たのを覚えていた。
吉野の手がかりを求めて
青瀬は吉野の行方がどうしても気になり、仕事の合間を縫って手がかりを探す。まずは吉野が住んでいた下町の借家を訪れる。長らく誰も住んでいないようだが隣の住人(でんでん)から話を聞くことができた。
- 三ヶ月前に指にギブスを付けたガラの悪い男が玄関の戸をしきりに叩いていた
- 家族とはもう一緒に住んでいないようだった
十一ヶ月前に打ち合わせをした時には吉野は奥さんと一緒だった。最近になって家族のトラブルを抱えたのだろうか。
青瀬は今度は残されたタウトのイスから吉野に繋がらないかを調べてみる。タウトが日本に亡命した時に訪れていた寺に向かうと彼に詳しい記者の池薗(池田鉄洋)から話を聞くことができた。
- タウトは弟子の為に設計図を残していた
- 誰かがそれを基にして作った可能性もある
- 本人が作ったものなら印があるはず
青瀬はY邸に向かって確かめてみると印は無かった。するとY邸に電話が掛かって来る。青瀬が出るとすぐに切られてしまった。
コンペでの勝負
翌日の日曜日、青瀬の自宅に岡嶋がやってくる。市が主催する美術館建築の指名が入り、大手の事務所とコンペの勝負をする事になったとのこと。
この仕事を勝ち取れれば事務所は一躍有名になり、岡嶋も張り切っていた。そして、岡嶋は「2人で案を考える、もし自分のよりもお前のが優れていたらその案を取り入れたい」と頭を下げる。
平たく言えば青瀬の案を自分の作品にしたいとのことだ。
岡嶋「俺にはお前と違って自分の作品と言える建築が無い。」
「死んだ後に俺の魂が帰る場所が無いんだ。」
と岡嶋は頭を下げて必死に思いを打ち明ける。
元妻と吉野に繋がりが?
翌日、青瀬は元妻のゆかりが親権を持っている娘・日向子(長澤樹)とカフェで会う。青瀬は月一で会っており、建築に興味を持った日向子に自分が作ったY邸が載った「住みたい家200選」を見せる。
そのままY邸を作るに至った話になる。
青瀬の父親・伊佐久(寺脇康文)はダムで働いており、渡り鳥のように宿場町に移動する生活をしていた。
その宿場町の窓は北側に面しており、そこから優しい光を浴びた。吉野一家も自分と家族構成が同じなこともあり、ノースライトをY邸に取り入れた。
父親は転勤ばかりで友達が少なかった青瀬に九官鳥を買ってくれ、自分は可愛がっていた。ところが高校生のころ、父親は逃げた九官鳥を追って崖から転落、帰らぬ人となってしまった。
すると日向子は「吉野って言う人が前にママに電話を掛けていた」と教えてくれた。
もしかしたら吉野といっしょにいた背の高い女性はゆかりなのだろうか。
青瀬はゆかりと話をする
数日後、青瀬と岡嶋は美術館の建設予定地の下見に向かう。するとそこにライバル会社の設計士の能勢琢己(青木崇高)と鳩山(竹財輝之助)がいた。
能勢は青瀬は以前勤めていた大手建築会社時代からのライバルであり、Y邸の評判も知れ渡っていた。さらにインテリアデザイナーである元妻のゆかりも能勢についていた。
能勢によるとゆかりは今でも青瀬のことを気にかけているという。
その夜、青瀬はゆかりと会って話をする。話題は「住みたい家200選」について。ゆかりは娘の日向子と一緒に見たという。
ということは日向子は以前カフェで話をした時に知らない振りをしていたことになる。「見せてくれたことが嬉しかったんじゃないの?」とゆかり。
続いて青瀬は吉野のことを尋ねてみるが「知らない」と答えるゆかり。
コンペの疑惑
翌日、青瀬は岡嶋からコンペについて重要な話があると呼び出される。繁田(戸田昌宏)という雑誌記者が「岡嶋が市長に賄賂を贈って指名を得た」と疑っているとのこと。
繁田は市長と対立している勢力の手先のような人物、とにかく市長のダメージに繋がるネタが欲しく、岡嶋が市長と酒を飲んだことに食いついたらしい。
2人は繁田は直接会って話をする。繁田は飲み会やサッカー観戦に行ったことを追求、岡嶋は「金は折半だった」とのらりくらりとかわす。
ところが繁田は岡嶋がサッカー観戦のタクシー代を事務所に請求するように伝えたこと、その時に渡った岡嶋の名刺を掴んでいた。
まだ推測の域は出ていないが繁田は「警察の二課も動いている」と告げて去っていく。
吉野の足取り
青瀬は岡嶋に「俺と息子の一創君には嘘をつかないでくれ」と約束して貰う。
その後、池薗から「タウトのイスとよく似たものが見つかった」と連絡が入り、青瀬は熱海の旅館に向かう。
そのイスは確かにY邸にあったものとよく似ていた、旅館の女将によると吉野という男がこのイスを見に来たことがあったという。
吉野の下の名前は「陶太(とうた)」、逆から読むと「タウト」になるので女将は覚えていたのだ。
岡嶋の危機
ある日の夜、青瀬の元に酒に酔った岡嶋が尋ねてくる。賄賂疑惑が明日の朝刊に載ること、調査をする委員会の設置が決まったとのこと。
岡嶋によるとタクシー代と一度飲食代を出したことは事実、もうどうすることも出来ずコンペは降りるという。
青瀬「嘘はつかないでくれと言ったじゃないか!!」
「強引なところは昔と変っていないのか!?」
と岡嶋を問い詰める青瀬。
岡嶋「お前も変っていないよ。その上に立ち、人の心を分かっていないところが。」
「だから家族の問題から逃げたんだろ!!」
と岡嶋は悪態をつく。その後、岡嶋は落ち着いたようで本心を打ち明ける。
岡嶋「すまん、俺はそういうお前が好きだった。」
「お前に認めて貰いたかったのかもな。」
「だがもう終わりだ。」
と岡嶋は目に涙を浮かべる。
青瀬「何が終わりだ!!」
「やったことだけ素直に認めればいい。」
「お前の言うとおり、俺は家族から逃げていた。だがもう逃げたくない。」
「だからお前も逃げるな!!またいっしょに立て直そう!!」
と青瀬は岡嶋を励ますのだった。
翌日、賄賂疑惑が朝刊に載る。岡嶋は息子の一創を学校に送り出した後、妻(田中麗奈)に「もう読んだのか?」と問いかける。彼女はそれには答えずに朝食の準備をする。
ところが岡嶋は突然、腹を押さえて苦しみだしてしまう。連絡を受けた青瀬は急いで病院に運ばれた岡嶋の元に向かうのだった。
ドラマ【ノースライト】前編の感想とまとめ
失踪した依頼人を追うミステリドラマ【ノースライト】の前編が放送されました。
吉野の下の名前は「タウト」から取っているのは偽名で間違いないでしょう。吉野は青瀬のノースライトの思いを知っており、自分の為にではなく青瀬の為に建てたのでしょうか。
また、失踪事件と平行して岡嶋の賄賂事件も扱われます。
演じていた北村一輝さんの名演もあり、自分の満足いく結果が残せない葛藤や建築家の仕事へのプライドが伝わってきました。
登場した家は本物
10月町内某所に建てられたこの家。ドラマ撮影用と立て札があったので、
てっきり民放ドラマだと思ってたらNHKのドラマだった。#NHK
— sachi (@kazane8062) December 10, 2020
なんと事件の舞台となるY邸はスタジオのセットではなく本当に建てられています。
- 北側に面した大きな窓
- そこから見える美しい自然
- ノースライトを取り入れる為の煙突
等にこだわって家が建てられています。
NHKの家と本物に対する本気が凄過ぎます。
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※ 全て2020年12月20日(日)の情報です。最新の配信状況、期限、料金については公式サイトをご確認ください。
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