【御上先生】9話ネタバレと感想!御上や富永の踏み出す勇気に感動!
松坂桃李主演のドラマ【御上先生】第9話が3月16日に放送されました。
9話ではヤマトタケルの正体や3年2組の不正入学者が明かされます。
また、御上や富永の踏み出す勇気に感動も…。
今回は【御上先生】9話のあらすじネタバレ&感想・考察について紹介します。
第8話< >最終話
【御上先生】9話のネタバレ
【御上先生】9話のあらすじネタバレです。
富永(蒔田彩珠)の家庭事情
「助けて」という富永(蒔田彩珠)の元に向かった御上(松坂桃李)と次元(窪塚愛流)。彼らが目にしたのは、聡明で、明るい彼女とは程遠い、苦しみを抱えた姿だった。
御上と次元は近くの次元の家まで富永を連れて行く。富永の弟は歩けず、軽度の知的障害があり、夜8時に部屋に入るというマイルールがある。富永はいつもその時間を過ぎてから家に帰るようにしていた(そのためゲーセンにいた)。
弟に嫌われた日を富永は覚えている。言っちゃいけないことを言ってしまう親戚の人が、姉は東大に行ける頭脳があるのだから弟に半分わけてあげればいいのにと言った。その日からだ。最近、弟が荒れてて、母一人では抑えきれなくなったと連絡が来た。富永が帰ると物が散乱していて「いい加減にしなさい」と怒った。血を流す弟の手を見た富永は、弟のために私ができることはここにいないこと、と思ったという。
話を聞いた御上(松坂桃李)は電話をくれたことを感謝し、生徒に頼られるのはうれしいものだと話す。
次元(窪塚愛流)の母・珠代(山田真歩)は富永の母に連絡したから明日は土曜日だし、泊って行くようにという。そして、うどんを差し入れる。
悠子(常盤貴子)は不倫でなく性被害!?
一方そのころ、神崎(奥平大)と戸倉樹(高橋恭平)が悠子(常盤貴子)のアパートで話をしていた。
から語られる隣徳学院で起きた出来事、が抱えていた苦悩が明かされ、明らかになり始める隣徳の不正。そして遂に、ヤマトタケルが姿を表す。その人物は、本当に味方なのか、それとも敵なのかー
戸倉は試験問題を入手するために学校のシステムに侵入したが、バレて失敗した。
冴島は戸倉が処分にならないよう必死に学校と交渉した。
戸倉は「ちゃんと罰を受けるべきだったんです」という。
神崎は何か「条件」があったのでは?と疑問だ。
冴島は生徒の精神状態に配慮できなかったから私の責任だという。
神崎は、冴島が学校を辞めた理由は「不倫ではなく性被害だった」と指摘。
戸倉は「自分をかばったことでいろんなことの歯車が狂った。そのせいで、娘は傷ついて、あんな事件を起こしてしまった」と推理し、土下座して謝罪する。
冴島は戸倉の顔を上げさせて「私は学校側がやっている不正の手伝いをしていたの」と白状する。
隣徳はずっと不正入学の生徒を受け入れていた。それを筒井先生に知られて関係を迫られた。しかし証拠はない。
冴島は「戸倉君、謝るのは私のほうだから。一人で空回りして傷つけた。あなたのことも娘のことも」という。
帰り際。戸倉は「先生が全力で守ってくれたこと、忘れません」と礼を言う。
後日。神崎は登校前に真山弓弦への手紙をポストに投函する。
槙野の抱える思い
槙野恭介(岡田将生)は津吹隼人(櫻井海音)のことを見舞う。津吹の妻・麻衣からの差し入れも持ってきた。
槙野は手術後、どうするのか尋ねる。槙野はもちろん文科省に戻ってきてほしいが、「辞めるなら今だぜ」と伝える。
津吹は「めちゃくちゃですね」と苦笑。
槙野は「津吹が…2人目なんだよ」という。
津吹は「知ってます」と言う。倒れたことをきっかけに、気持ちが崩れ、結局、自死されたことを…。
槙野は(異変に)気づいていた。御上にも言われた。でも「意地になっちゃってさ」と槙野。
津吹は「怖くて眠れないです」と本音をもらす。
槙野は戻ってくるなら全力でサポートするし、転職するならなんでも力になると話す。
津吹は槙野の顔色を心配し「俺なら大丈夫ですから」と笑う。
是枝の母も娘を心配してた?
是枝文香(吉岡里帆)は父・雅和と喫茶店でケーキを食べながら話す。是枝の母は厳しくて食べさせてくれなかったことを思い出す。
是枝は隣徳学院の「寄付者芳名録」を取り出して「徳井さんに話を聞けたの」と切り出す。徳井は古代理事長の高校時代の同級生だが、寄付をしていないことが不自然だった。徳井は(隣徳学院の前身の)塾の立ち上げのときは外部監査をしていたが、裏金疑惑があって手を引いたようだ。
雅和は、是枝の母がケーキを食べさせなかったのは文香の食が細かったからであり、徳井につなげたのも文香の母であることを話す。是枝の思いは母に伝わっていたようだ…。
溝端主任は何か隠し持っている?
学校にて。溝端主任(迫田孝也)が自身の机の引き出しを開ける。そこにはSDカードがある。意味深な顔つきでそれを見つめる…。
御上が母と向き合う
御上は富永と次元をともなって、老人ホームに入所中の母・苑子(梅沢昌代)に会いに行く。長男の宏太(新原泰佑)を失った悲しみから精神を病んだ母に対し、御上は「僕は孝だ。宏太は死んだんだ」と話す。
母はずっと御上のことを兄の名前「宏太」と呼ぶ。御上はそれでいいと思っていた。しかし、「嘘だなと思った」という。
御上:「宏太と呼ばれるたびに息ができないくらい苦しくてね、向き合わないとって思ったんだよね。僕は御上孝だ。御上宏太は死んだんだ」
苑子:「私が殺したの…」
御上:「母さんのせいじゃない。宏太は、兄さんはね、自分でそれを選んだんだよ」
苑子:「違う。全部私のせい…」
御上:「母さん。僕はね。宏太と二人分生きているつもりだから。ずっとそうだったし。これからも。」
苑子は御上の手を取って「孝?」と呼びかける。
御上は頷いて「そうだよ。孝だよ」と答える。
苑子は御上のほほを触って確かめる。
その様子を見ていた富永は涙ぐむ。
その後、飲食店にて。冨永は弟のりゅうちゃんと向き合うと話す。
御上は今度会ったら母はまた「宏太」と呼ぶと思う、という。そして「弟さんも富永さんの気持ちに応えてくれるとは限らない。それはわかってるんだよね」と尋ねる。
富永は「わかってる。気持ちと言葉がずれちゃうことがあるのも。わかってる。私たちですらそうなのに、りゅうちゃんにはすごく難しいことなんだって。でも今日は『愛してるぜ。りゅうちゃん』って言いたい。かわいくて大好きなのに、ずっと言えなかった。それが一番つらかったから…」と涙し、「もし次、宏太って呼ばれても、言えたほうがよかったよね?おかみ」と問う。
御上は「そうだね」と頷いた。
帰り道。次元は検事になるなら色々な人生をしらなきゃ、という。富永は「できるよ。愛を知らないとやっちゃいけない仕事だと思うから」という。笑いつつもプレッシャーに感じる次元。
3年2組は勉強に集中
秀才の和久井にはクラスメイトたちが群がる。
御上や是枝の元にも、生徒たちが教えてもらいにいく。
登校してきた富永は「(弟と?)けっこう感動的だったよ」と次元に話す。御上にも親指でグッドポーズで示す。
試験が近づいていて、3年2組は互いにフォローし合いながら、勉強をする。そして…試験日を迎える。
古代と塚田は、御上を取り込む
古代真秀(北村一輝)から呼び出された御上は、溝端完(迫田孝也)の後釜になること、中岡壮馬(林泰文)に会ってほしいことを伝えられる。御上は引き受ける。
古代は塚田幸村(及川光博)に電話をして「御上君を選んだってことですね」といわれる。
塚田は中岡壮馬(林泰文)から連絡があり、槙野(岡田将生)は御上への嫉妬で使えないと言われたと話す。
古代は「教育の理想を持たない人はすべて退場していただきたい」と答える。
ラーメン屋にて。御上は是枝に、国家予算の概算の修正前に僕を取り込みに動いてきたことを報告
是枝は溝端がきっと心を開いてくれると話す。溝端は元々情熱ある先生だったのだ。
そんなことで半休
槙野は半休を取って、文科省を後にする。同僚に「津吹、これから手術でさ」と説明。津吹の妻が急な陣痛がきてることも説明するが…。多忙な同僚たちは「そんなことで半休?」と疑問だ。槙野は反論せず「そんなことで」と同調しながら、帰る。
弓弦が母と面会へ
弓弦(堀田真由)は、神崎と面会に来た冴島に、あらかじめ考えていた内容をメモを見ながら伝えた。
- 私はもうお母さんに会いません。
- お母さんは私を忘れてください。
- 渋谷友介くんを殺したのは私です。
- お母さんのせいじゃない
- ( ほんとうはさみしかった…と消された跡があるが)「本当にごめんなさい」と告げる。
神崎は「弓弦さん、すごくわかるんだけど…。ここにいる人、みんな罪を抱えてる。誰とも分け合えない罪を。それは消えないよ。だって何をしても渋谷友介さんは生き返らないんだから。でもどれだけの思いで冴島先生がここにいるのか。俺、知ってるから」という。
冴島は「あなたの言いたいことわかった。わかったつもり。ちゃんと一人で償いたいのね。神崎君が、御上先生が、あなたにそれを教えてくれたのね。それなのに私は自分さえ犠牲になればってあなたをひとりぼっちにして。全部弓弦のため。全部生徒のため。そんな姿を見せ続けることが、母親としても、教師としても一番ダメだった。見ようともしなかった。そしてあなたを追い詰めた。弓弦が言ったことはきちんと考える。でもせめてもう一回あなたと話がしたいの」と訴える。
3年2組の成績は?
模試の結果がでる。3年2組の成績はありえないくらい上昇した。
御上の首がつながった。
3年2組の生徒たちは検討会を開始。
是枝は勉強の話をしている生徒たちを見て「すごい。こんなことできるんだ」と感動する。
冴島が証拠を渡す
冴島は神崎を呼び出して、神崎がいなければまた物分かりの大人のふりをしていたと感謝する。
神崎は人が変わることは大変だという。
冴島はUSBを差し出す。
ヤマトタケルが現れる
次元の家にて。神崎、次元、冨永、是枝が集まってる。
御上はもう一人来るまでUSBの中身を見るのを待てという。
現れたのはヤマトタケルこと槙野だった。
2人は最初から結託していて、御上は隣徳を、槙野は文科省を調べていたのだ。
冴島が証拠を出せなかった理由
神崎は冴島から「(USBを)出せなかった理由ごと託す」と言われた。
証拠がないと言っていたのだが、出せなかったのには理由があった。かばっているのは戸倉だけでなかった。
(回想)冴島は<こんなもの渡したら負担になるけど、でもあなたを信じることにしたから>と神崎に託した。
データには不正入学の生徒の名簿一覧があった。その中に千木良遥(髙石あかり)の名前があった。寄付者は「父」となっている。(つづく)
【御上先生】9話の感想・考察
【御上先生】9話の感想・考察です。
ヤマトタケル&3年2組の不正入学者が判明
9話は話が大きく進みました。ヤマトタケルの正体が槙野だったことは予想通り、と思った人は多いことでしょう。御上と槙野の対立関係はいつも第三者がいるときだったし…。是枝先生がヤマトタケルは官僚ではないか?と言っていましたしね。
また、事前告知されていた3年2組の不正入学者ですが、千木良でした。千木良を演じるのは髙石あかりさん。朝ドラ「ばけばけ」ヒロインに抜擢されている注目の若手女優です。ここまで、椎葉の親友としての立ち回りはあったものの、それほど目立った役どころではなかった千木良。ここにきてキーパーソンとして躍り出てきましたね。
次回はもう最終回ですけれど高石あかりさんの見せ場があると思うので楽しみです。
弓弦の償い方と覚悟に共感
弓弦は、自分が渋谷友介(沢村玲)を刺し殺したのは母・冴島のせいでないことや、親子の縁を絶つことを宣言。ちゃんと一人で償いたいという覚悟ですね。
それはそうだよな、と私は共感してしまいます。御上先生はバタフライエフェクトという用語を使って、不倫記事が影響を与えたようなことを言っていましたが…。殺人をしたのは真山弓弦であり、責任は弓弦にあります。不倫記事が遠因だったり、親の離婚や父の暴力が原因であったとしても、なんだろう…。不幸な環境だったら他人を殺していいのでしょうか? NOです。
弓弦の場合、ドラマでよくある復讐劇というわけでもないですしね。自分の不幸な環境を世界のせいにして、世界を変えるために、という動機っぽいので、弓弦は自分の責任として償うべきだと思います。
自己犠牲は美談にならないということ
冴島は「自分さえ犠牲になればって、あなたを独りぼっちにして」と謝っていました。
「全部弓弦のため、全部生徒のため」・・・そうして自分を犠牲にしてしまった冴島。
冴島は夫の暴力をひとりで受け続けて、弓弦を守っていたのでしょう。自分を犠牲にしてきたのでしょう。
それが弓弦はつらかった…ということですね。
自己犠牲は美談になりがちですが、そうならないというケースもあるということですね。
それは、御上と母の関係でも描かれていました。
御上は母に「宏太」と呼ばれるのが嫌だったけれど、母がそれでよいならと、我慢してきました。つまり自分を犠牲にしてきたのですね。
集団のために自己犠牲になって尽くすことは美談になりがちですが、それじゃダメだし、最善じゃないよな。個人も集団もどっちも幸せにならないとダメ。お国のために喜んで死ぬ、みたいな、そんな考え方はもうやめましょうよ、と思わされました。
富永さんも弟のために、自分を犠牲にして、居場所を失っていたのですが、愛を伝えたようですね。けっこう感動的だったようで、よかったです。
御上や富永の踏み出す勇気に感動
私がいいなあと思った細かい部分やセリフですが・・・御上が次に母がまた宏太と呼ぶことになったとしても「僕は孝だ」と伝えたことは良かったと思ってるというシーン。
その前に御上は、弟が富永の気持ちに応えてくれるとは限らないと言っていました。そうなんですよ。限らないのです。
物事は自分の思い通りになるとは限らないのです。物事というか、人生がそうなんですよね。きっと。
それでも、1歩踏み出した御上や富永の勇気に感動しました。
思い通りにならなくても踏み出す勇気が大事なのですね!
さて。次回は最終回。卒業式も描かれるようですが…。不正入学の闇はどうなっていくのでしょうか。25分拡大ですが、時間が足りないような気もしますが、最後の最後まで見届けます!
【御上先生】番組情報
【出演者】 松坂桃李、吉岡里帆、迫田孝也、臼田あさ美、櫻井海音、林泰文、堀田真由、高橋恭平、岡田将生、及川光博、常盤貴子、北村一輝 他
出演者2 <隣徳学院3年2組>奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、豊田裕大、上坂樹里、髙石あかり、八村倫太郎、山下幸輝、夏生大湖、影山優佳、永瀬莉子、 森愁斗、安斉星来、矢吹奈子、今井柊斗、真弓孟之、西本まりん、花岡すみれ、野内まる、山田健人、渡辺色、青山凌大、藤本一輝、唐木俊輔、大塚萌香、鈴川紗由、芹澤雛梨、白倉碧空
【スタッフ】 脚本:詩森ろば 音楽:鷺巣詩郎 主題歌:「Puppets Can’t Control You」 ONE OK ROCK (Fueled By Ramen / Warner Music Japan) 演出:宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜 プロデューサー:飯田和孝、中西真央、中澤美波
「御上先生」最終話(10話)はTBS系にて3月23日(日)21時から放送です。お見逃しなく!