【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」のネタバレ!唯一解けなかった恐怖の謎!
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」のネタバレ!唯一解けなかった恐怖の謎!
実写版【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」が5/29に放送。
原作「亡霊学校殺人事件」がタイトルと設定を変更して初の実写化。
日本の怪談の定番「花子さん」がモチーフの怖い事件。金田一でも解けなかった唯一の謎とは?
今回の記事では原作版【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」のネタバレをお届け。
【金田一少年の事件簿】配信情報
【金田一少年の事件簿】放送後からhuluで配信予定。
さらにhuluでは歴代の【金田一少年の事件簿】を期間限定で配信。最新作に備えて過去の名作を見返すのはいかがでしょうか?
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん」の収録巻
「トイレの花子さん殺人事件」の原作「亡霊学校殺人事件」は第一期の短編。【金田一少年の事件簿短編集3殺人レストラン】に収録、全5話。
歴代のシリーズでも短編から初の実写化となる事件。実写版では舞台が廃校舎から廃病院に変更されています。
登場する怪人は廃墟のトイレにさまよう少女の亡霊「花子さん」。
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん」の原作「亡霊学校殺人事件」は【DMMブックス】で購入できます。
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」の登場人物(出演者)
伊能耕平(中川大輔)
山科大附属高校の美術部3年生。グループのリーダー格。
人当たりのいい青年だが、かなり横暴な性格で他の部員を振り回すことも多かった。
美術の才能があり、絵画がコンクールで入賞する腕前。だが、女性のヌードをモチーフにしており、問題視された。
国枝真紀(田辺桃子)
山科大附属高校の美術部3年生。活発な性格の女性。
伊能の元恋人であったが破局。「彼の絵画のモデルになったのでは?」と噂されている。
鳴沢研太(小野寺晃良)
山科大附属高校の美術部2年生。伊能たちの後輩で雑務も積極的に引き受けている。
その一方、伊能の横暴さには頭を抱えている。
金田一とは友好的で彼に伊能と国枝の関係を教えた。
獅子島隆(篠原悠伸)
山科大附属高校の美術部2年生。気さくな性格で肝試しにもノリノリで参加する。
が、事件の最中では臆病な面が見られ、見栄を張っていた様子。
実写版では国枝を巡って伊能と三角関係だった、という設定が追加された。
松岡修吉(実写版未登場)
宿泊先の民宿なぎさ荘の管理人。食事も彼が作っている。
村上草太(実写版未登場)
不動高校2年生。金田一と美雪の親友。
実写版での役割は佐木に変更された。
謎の少女(?)
民宿なぎさ荘で時折、金田一の前に現れる少女。
もう一つの「花子さん」の噂を金田一たちに教えた。
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」のネタバレ 事件編
金田一は卓球大会に張り切る
ある夏の日、金田一、美雪、草太の3人は海へ旅行。民宿には美術高校の学生たちも合宿で訪れており、意気投合。彼らに卓球に誘われる。
実は金田一は卓球が大の得意。イニシャル入りのマイボールとラケットも持参しており、張り切る。
金田一は意気揚々と卓球場へ。転がってきた民宿のピンポン玉を拾い上げて決め顔。
が、松岡が「夕食の支度が出来ました」と呼びに来て卓球大会はお開き。鳴沢は金田一が持っていたピンポン玉を回収し、フロントに返しに行く。
見せ場が無く金田一はふて寝してしまう。
廃墟で肝試し
そんな中、伊能たちがやって来て金田一たちを今度は肝試しに誘う。民宿の裏は墓場(だから格安)、その奥に廃墟となった校舎がある。
廃墟に行くのは全員が初めてだが、有名な心霊スポット、という。
目的地は「花子さん」が出ると噂がある一階女子トイレの一番奥。一番手がピンポン玉の入った缶をトイレに置き、その後、一人ずつピンポン玉を取ってくる。
明かりはろうそく一本と火が消えた時用のライターのみ。
鳴沢がくじを作り、順番を決める。その途中で隣の部屋に置いてあった伊能の携帯電話がなり、彼は出ていく。
イタズラ電話だったらしく、くじを引くのは伊能が最後になった。
肝試し開始前、美雪は金田一にお願いをする。
肝試しは順調に進み、金田一の番に。夜の廃墟はやはり不気味だ。金田一が女子トイレの一番奥の扉を開けるも掃除用具入れだった。個室は1つ手前。
トイレの個室はますます気味が悪い。金田一はさっさとピンポン玉を回収しようとする。が、缶を倒してしまい、ピンポン玉を便器に落としてしまう。「そうだ」とある方法で誤魔化す。
肝試しは終盤。だが、伊能が出発から1時間経っても戻ってこず、全員で廃墟まで探しに行く。
トイレの個室には誰もいない。缶の中は空で伊能がここまで来たのは間違いない。
廊下に血の跡が。と思いきやただの赤いインク。国枝たちは「伊能のイタズラ」として民宿に戻ることにする。
もう1つの「花子さん」の噂
民宿にて金田一の前に少女が現れ、赤いちゃんちゃんこを着た「花子さん」の噂について語る。
学校の女子トイレで少女が亡くなり、吐いた血で白いブラウスが赤いちゃんちゃんこのように真っ赤に染まった。
さらにもう1つの「花子さん」の噂が。
イタズラ好きの女の子が服を真っ赤に染めて同級生をからかい、遊んでいた。
ところがその女の子はトラックに跳ねられて死んだ。血で服が赤いちゃんちゃんこのように染まっていた、という。
金田一がふと目をやると女の子の姿は無かった。
殺人が発生 赤いちゃんちゃんこを着た遺体
翌朝になっても伊能が帰って来ず、金田一たちは探しに行く。
そして、墓地で伊能の遺体を発見。伊能の服は赤いインクでまるで「花子さん」のちゃんちゃんこのように真っ赤に染められていた。
さらに遺体のそばには「花子乃墓」があった。
金田一たちは地元の警察署で事情聴取。伊能のポケットにはピンポン玉が入れられていた。
それを見た金田一はある違和感を覚える。
伊能の死亡推定時刻は昨夜の午後11時半から12時。肝試しの最中で全員が一緒にいてアリバイがあった。
腑に落ちない金田一は美雪、草太と共にトイレをもう一度調べる。
金田一は物置を開け、ここにも違和感が。さらに壁に真新しい白い線が付いているのを発見する。
その後、剣持警部から連絡が入る。地元の警察には知り合いがいないので事件について情報を得て貰っていた。
- 伊能の死亡推定時刻は肝試し中で間違いなし
- 死因は毒物による中毒
- 指に猛毒が塗られた針が刺さり、即死
- 壁に残っていた白い線は石膏
- 遺体のポケットにあったピンポン玉から複数の人物の指紋
金田一は旅館の備品の貸し出し表をチェック。「巧妙な心理トリックにひっかかった」とすべての謎を解く。
金田一は一同をトイレのに呼び出し、推理を開始する。
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」のネタバレ 解決編
真犯人「花子さん」の正体
俺の負けだ
ここまで理路整然と追い込まれちゃあね…
でも、あいつを殺したことは
別に今も後悔なんてしちゃいないぜ!
真犯人「花子さん」の正体は鳴沢研太。
自動殺人のトリック
鳴沢は自動的に伊能を殺害するトリックを仕掛けていた。
まず鳴沢はくじ引きに細工。くじの中には1番から5番の紙しか入れていなかった。
ポケットに入れていた携帯電話のリダイヤル機能で伊能に電話を掛け、席を外させた。そして、自分は6番を引き、伊能に最後の7番を引かせた。
金田一は実際に一番奥の物置を開ける。そこには何故か便器が。よく見たら発泡スチロールで作ったものだった。
全員トイレに行ったのは今日が初めて。「一番奥」と聞かされていたら物置を開ける。
明かりはろうそく一本だけでトイレは薄暗くて不気味。さっさとピンポン玉を取ったら帰りたい。
鳴沢はその心理を利用した。掃除用具を出し、石膏で作った便器を設置。壁に残った白い線は石膏が擦れた時に付いたもの。
さらに缶にどこに触っても猛毒が付着する針を仕込んだピンポン玉を入れる。
なにも知らない伊能はピンポン玉に触れ、猛毒が回って死亡。ドアは内開きの上、バネで勝手に閉まる。
金田一たちがトイレを調べた際には伊能の遺体があった。
鳴沢は廊下に垂らした赤いインクで伊能のイタズラと誘導した。
深夜、トリックに使った道具を処分。伊能の遺体を墓地に運んで旅館から持ってきたピンポン玉をポケットに入れた。
2つの予想外の出来事と決定的な証拠
証拠はそのピンポン玉。2つの予想外の事態が重なり、伊能の指紋の他にも美雪と金田一の指紋が検出された。
実は美雪は怖がって肝試しに行っていなかった。金田一は美雪に持参したマイボールを渡しており、缶に触れていない美雪の指紋が付くわけがない。
さらに金田一は便器の中にピンポン玉を落とてしまい、マイボールで誤魔化した。
本来ならピンポン玉に金田一の小さなイニシャルが入っているはずなのに無かった。
鳴沢が金田一の指紋が付いたピンポン玉を手に入れられるのは卓球大会の時の一度だけ。旅館の備品の返却者には鳴沢の名前が書かれていた。
伊能の遺体の指紋を付ける方法もあった。が、指先には猛毒の針が刺さった跡と血があり危険と判断。鳴沢は安全で確実に彼の指紋が付いている旅館のピンポン玉を選んだ。
鳴沢が念には念を入れたことが決定的な証拠となってしまった。
動機は復讐
鳴沢の動機は伊能に弄ばれて自殺に追い込まれた妹の復讐。
伊能が描いたヌード作品のモデルの足には鳴沢が幼い時に妹に付けてしまった火傷の跡があり、彼が弄んだと確信。
さらに伊能は「顔が趣味じゃなくてね。体だけ利用した、モデルなんて単なる素材」とヘラヘラと吐き捨てた。
金田一は今まで事件を解いた経験から鳴沢に「人殺して…誰かが本当に救われたことなんかない。救われない魂をもう1つ作っただけじゃないのか?」と悲しげに語りかける。
結末 残った恐怖の謎
俺が殺した伊能の「救われない魂」はー
どこに行くのかな…?
やっぱり、あの暗いトイレの中を
さまよい続けるんだろうか…
連行される最中、鳴沢はふとそんなことを思う。
そして、刑事にある事実を告げる。
鳴沢「廊下に赤いインクを垂らしたけど、伊能の死体にはインクを付けていないないんだ。」
その後、金田一たちは松岡から「民宿に少女なんていない」と聞かされる。交通事故で死んだ少女の名前は花子だったという。
こうして解明されることのない謎を残したまま「トイレの花子さん殺人事件」は幕を閉じた。
遊ぼうよ…お兄ちゃん…
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」のまとめ
【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件(原作:亡霊学校殺人事件)」は短編でありながら、内容は濃く、怪人名あり、と長編に匹敵する作品。
被害者の伊能はやはり、クズ。予定外の鳴沢が美術館に来た時に動揺していたのを見ると彼の妹をモデルにし、自殺に追い込んだ自覚はあった様子。
でも(取り巻きがいたとはいえ)鳴沢の前で妹を侮辱する発言。救われないのではなく、救えない。
トリックと犯人当ては仕掛けられるのは鳴沢しかいないので簡単な方。その代わり、事件の不気味さと怖さは長編以上。
赤いちゃんちゃんこの謎は金田一でも解けない謎で残りました。でも謎でもトリックでもない本当の怪奇現象であり、恐怖倍増。
実写版【金田一少年の事件簿】「トイレの花子さん殺人事件」は5/29(日)22:30から放送。定番の怪談がどう実写化されるのか楽しみです。
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