【世にも奇妙な物語2023夏/虹】のネタバレと解説!西畑大吾(なにわ男子)の最後の笑みの意味は?

世にも奇妙な物語2023夏

【世にも奇妙な物語2023夏/虹】のネタバレと解説!

【世にも奇妙な物語2023夏】オムニバス4作品の内の1作は、西畑大吾(なにわ男子)さん主演「虹」です。

南條拓也(西畑大吾)がカメラをのぞくと、学生服姿の美しい少女の姿が!?不思議な少女との出会いから始まる短編ドラマ。その結末の解説もします。

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【世にも奇妙な物語2023夏の特別編】はTVerまたはフジテレビオンデマンドで配信中。(2023年6月現在)

目次

【世にも奇妙な物語2023夏/虹】のネタバレ

【世にも奇妙な物語2023夏/虹】のあらすじネタバレを紹介します。

冒頭。川沿いの公園で、カメラをのぞいている南條拓也(西畑大吾)。顔をあげると、南條拓也(奥田瑛二)は75歳の姿になっていて・・・

セーラー服の少女

ある日、南條拓也(西畑大吾)は、中古カメラ店で一目ぼれして、二眼レフを買った。その日の夜は雨。拓也はカメラを丁寧に手入れする。

翌朝。人材派遣会社の岡田から「雨で仕事は休みです」とメールで連絡がきた。やがて雨が上がり、青空になった。カメラを持って公園に行き、空を見上げると、そこには虹が出ていた。

拓也が虹を撮影しようと二眼レフを構えてのぞき込むと、セーラー服姿の美しい少女(井頭愛海)がこちらを見つめていることに気づく。不思議に思い顔からカメラを離して見るが、そこには誰もいなかった。

拓也が再びカメラをのぞくと、やはり、そこには少女が立っている。その少女は拓也をどこかに案内するかのように、歩いて行く…。

拓也はカメラをのぞきながら、少女の後を追いかける。時折、少女は拓也の方を振り返りながらどこかへ向かっていく。空を見上げてみると、虹がかかっていた。

湖のそばへ行くと、カメラの中の少女が笑顔で手を振りながら、姿を消してしまう。カメラから目を離すと、そこには洋服を着た女性(井頭愛海)が花束を持って立っていた。

少女の正体

拓也は、その女性とベンチに座って話す。その女性、川上愛美(かわかみ まなみ)(井頭愛海)は「不思議な話ですね」と言った。そのセーラー服の女性は七美(ななみ)で、愛美の妹だった。七美は虹が好きで、4年前、18歳で亡くなる時もここに来たがったという。

妹は「虹の麓(ふもと)にたどり着けたら幸せになれるんだ」とよく言っていたという。

その日から拓也と愛美は仲を深めていった。

そして、あの公園で、拓也は愛美に指輪をプレゼントした。七美はあの日以来、姿を見せなくなっていた。愛美は「あの日、妹があなたをここに連れてきてくれたのかもしれないね、二人を出会わせるために」と語った。

愛美は、虹の絵が描かれ【虹のふもと まなみ ななみ】と書かれた石のもとに、花束をささげる。

結末

愛美と拓也は、二人で時を重ねていく。10周年記念日、20周年、30周年、40周年、50周年…。

現在。75才の拓也(奥田瑛二)は、ひとり背中を丸めて、ソファーに座り、しょんぼりとしている。

部屋にはセーラー服の少女の写真。隣りには思い出のカメラ。そして愛美の遺影。

拓也は愛美のことが忘れられなく、もう一度会いたいと思っている。

拓也がベランダに出て下を見る。すると、空に虹がかかり……。拓也は公園に向かった。

あの湖の場所で、七美の声が聞こえてきて、こう言った。

七美「虹を追っても無駄よ。幸せも、夢も、そして、人生の意味も。それらはまるで虹のように気まぐれに現れては消えてしまう。追っても追ってもたどり着けず、近づいたかと思えば、跡形もなく消え去ってしまうから。でもそれらは、決して幻なんかじゃない。ちゃんと、あなたの中にある。悲しまないで。思い出が美しくあるのは明日のためだから」

七美の隣りには愛美もいて、二人とも、消えた。

拓也(奥田瑛二)がカメラをのぞいても、もう少女はいない。

ラストカットはカメラから顔上げた笑顔の拓也(西畑大吾)。(おわり)

【世にも奇妙な物語2023夏/虹】の解説

【世にも奇妙な物語2023夏/虹】の解説、感想です。

西畑大吾(なにわ男子)の最後の笑みの意味は?

【世にも奇妙な物語2023夏】のラストを飾った短編ドラマ「虹」。

西畑大吾(なにわ男子)の最後の笑みの意味は何でしょうか?

なぜか「ループもの」と指摘する人が、います。

ループと思った理由は、おそらく、ラストに奥田瑛二さんから西畑大吾さんに変化したからでしょう。

タモリさんが虹を掴んだら、蛇(へび)になって襲われかけたところ、気になりましたよね。

この「蛇」があったからループと思ったのかもしれません。

脱皮を繰り返す蛇は死と再生の象徴ですから。

しかし、へびは虹の語源にもなっているそうですよ。↓

虹の語源・由来 漢字の「虹」が虫偏なのは、古代中国で、竜になる大蛇が大空を貫く時に作られるものが「にじ」と考えられていたことに由来する。

虹の語源より

「ループした」という意味ではなくて、語源からへびを登場させたのだと、私は解釈します。

さて。ループでなければ、西畑大吾(なにわ男子)さんの最後の笑みの意味は何でしょうか?

終盤。拓也は、75才になり、愛美に先立たれて、ひとり寂しげに人生を送っていました。ベランダへ出た拓也が、ベランダの手すりを乗り出して下を見たのは、死にたいと思っていることを表現しているかのようです。というか、死ぬ気だったように見えます。

そんなときに虹がかかりました。もう一度、愛美に会いたいと公園に向かい・・・そこで七美がもう一度、現れて「ちゃんと、あなたの中にある。悲しまないで。思い出が美しくあるのは明日のためだから」と励まします。

七美の隣りには愛美もいて、消えてしまいました。もう現れることはないのでしょう。

ラスト、若い拓也(西畑大吾)が微笑んで、物語は終了。この若い拓也の笑顔は、幸せな思い出の象徴なのだと思います。

大切な人との思い出は幻ではなくて、あなた(75歳の拓也)の中にある・・・。若いころの拓也が幸せそうに笑っていたその場面を最後に視聴者に見せた理由は、こういう思い出が拓也の心の中に残っているんだと視聴者に見せてくれたのだと思われます。

また、思い出が美しくあるその理由は、「明日を生きるため」と七美が言っていました。このことから、もう一つ別に、強引かもしれませんが、最後の拓也の笑顔の意味を解釈すると・・・若い拓也の笑顔は「幸せだったよね」、思い出を胸に「明日も生きようね」と今の拓也に笑いかけてくれたように、私(筆者)は感じました。

以上の2つの意味を解釈しましたが、皆さんはどう感じましたか。

物語全体や七美の言葉を通して、思い出に縛られて悲しんで動けなくなるのでなく・・・思い出と共に歩んでいける人生だと素敵だなとも思いました。

【世にも奇妙な物語2023夏/虹】の出演者

南條拓也(25歳)…演:西畑大吾(なにわ男子)

川上愛美/川上七美…演:井頭愛海

南條拓也(75歳)…演:奥田瑛二

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画像出典「世にも奇妙な物語」HP

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