【世にも奇妙な物語/ああ祖国よ】ネタバレと感想!原作星新一の平和ボケの風刺が凄い

視聴者を“奇妙な世界”へといざなう人気ドラマ『世にも奇妙な物語’24 冬の特別編』が12月14日(土)に放送されました。

オムニバスドラマ4作品のうちの1作は、尾上松也さん主演&星新一原作の【ああ祖国よ】です。

アフリカの小国が突如、戦争をしかけてきた?報道特番を担当する私は、その小国について調べて…。

敵の船の本土到着まであと40日。祖国の運命はどうなる!?

今回は【世にも奇妙な物語2024冬/ああ祖国よ】ネタバレと感想について紹介します。

目次

【世にも奇妙な物語2024冬/ああ祖国よ】ネタバレ

世にも奇妙な物語2024冬/ああ祖国よ】のあらすじネタバレです。

原作は、「ショートショートの神様」と呼ばれた星新一さんの同名小説(短編集「おみそれ社会」所収)です。

アフリカの小国が宣戦布告?!

ある朝。テレビ局で番組制作を手掛ける“私”(尾上松也)のもとに上役(津田寛治)からの電話が鳴った。

「起きろ、戦争だ。本物の戦争だ」という。

しばらく前に独立したアフリカの小国・パギジア共和国が突然、我が国に宣戦布告をして、小さな船2隻(せき)で、我が国に攻めてきているという。わが国には40日かかるらしい。

特別報道番組にて

私は上役の指示で「特別報道番組」を担当することになった。

うちの局のとくダネになった理由は、独立したてのパギジア共和国に大使館はなく。宣戦布告をどこに持っていくべきか外国人旅行者に尋ねていたからだった。その旅行者のひとりがうちの局に縁があって、情報をくれたという。

私は、パギジア共和国の調査を始める。

そして特番で、宣戦布告のことを報じた。

番組でのディスカッションにて。政府高官は早急に対応すると困っていた。

進路が、南米経由でなく、インド洋経由で、40日ほどで到着予定だとも速報で報じた。

番組が好評?

局には電話が殺到。SNSでトレンド1位にもなった。

パギジア連合艦隊の到着まで35日。

首相は毎日、「誠に遺憾」と同じことを繰り返し、つまらない受け答えだ。

パギジア連合艦隊の到着まで30日。

番組でディスカッションをしていても、進歩がなく、つまらない。

パギジア連合艦隊の到着まで25日。

飽きられることを恐れた上役は私に新しい企画を考えさせる。

私は「豪華プレゼントクイズ。この戦争の目的は?」という企画をスタート。

意外に好評だった。

宣戦布告の理由とは?

パギジア連合艦隊の到着まで22日。

私は上役の指示で海外に行く。そして、ハナモキシ王国にパギジア連合艦隊が寄港するところに出くわす。

司令官へのインタビューを取ろうとする私だが、港にいた兵士に囲まれる。

通訳者を通してインタビューの許可を取ろうとするが・・・

通訳者は単語20個ぐらいしか知らなった。

兵士たちが銃をかまえた。

ストップ!!!

黒人の美人女性が止めた。海軍のエライ人のようだ。

私は「ユア、チャーミング」と褒めて、宣戦布告の理由を尋ねる。

女性司令官は「あなたたちの国の解放のためですわ。どの国も戦争の時に使ってる言葉じゃありませんか。こっちの都合のいい状態にするという意味ですわ」という。

私は女性司令官に男性のタイプを尋ねると、女性は誠実で生活力がある人だが、今は結婚よりも仕事をとるという。

私は国民へのメッセージを問う。

女性は「無益な抵抗はやめよ。両手を上げて、出てこい、ですわ」という。

女性はガボア・ポキンという名前で、「また戦場で相まみえましょう」と言って、去る。

民衆は危機意識なし

パギジア連合艦隊の到着まで19日。

帰国し、局に戻った私は上役から拍手された。

国民はまだ敵と思ってなく、戦争よりもガボア司令官が人気で、パギジア共和国の兵隊に志願する者も現れている。

視聴率が高く、民衆の圧力で、政府も何も番組にいえない。

パギジア連合艦隊の到着まで14日。

りりしくリリカルなガボア司令官のファッションをまねする人が多く現れる。

民衆は、未知への期待、特等席からの見物で、この状況を楽しんでいた。

パギジア連合艦隊の到着まで12日。

パギジア連合艦の人気は世界中で話題だ。番組が世界に売れ、海外配信サービスがガボア司令官のドラマ化も決定。

上役によると、我が国の特使が同盟国に直訴に行くようだ。

同盟国の要人は「私の国の駐屯地になりますか」「(それが嫌なら)今までお譲りした武器で戦いなさい」と、使者をつっぱねた。

「ああ祖国」の結末

パギジア連合艦隊の到着まで3日。総理周辺では、威嚇射撃をするか、検討中。犠牲者が出たら国民も真剣になるという。総理は「検討します」と決断しない。そうしてるうちに、我が国の領海に侵入された。

パギジア連合艦隊の到着まで1日。大艦隊だ。しかし本物は2隻だけで、あとは全世界のテレビ局の中継用の船だった。

上役は独自ルートから常緑場所をつかんだらしい。

パギジア連合艦隊の到着・当日。ボートによって、6人の兵隊とガボア司令官が上陸。テレビ局社長と交渉へ。

社長は賠償金1億ドルを要求されたので、承諾し、友好を結んだ。

テレビ局で、歓迎の特番が撮影される。

上役は1億ドルなんて苦しくないという。

私は「金銭こそ最強の武器」と、あきれる。

上役は「ガボア特番で視聴率稼ぐぞ」と意気込む。

私は「誰かが何とかしてくれる。想像したとおりだ」とあきれる。

大団円。外国からの客をもてなすことは気持ちいい。

私は上役と廊下を歩く。

今度は、南太平洋の小さな島「バンヤ共和国」が宣戦布告して、セスナ機1機で向かっていた。(おわり)

【世にも奇妙な物語2024冬/ああ祖国よ】の感想

【世にも奇妙な物語2024冬/ああ祖国よ】の感想です。

原作星新一の平和ボケの風刺が凄いと話題に

星新一の原作小説が日本の平和ボケについて風刺していて、凄いと話題になっています。

SNSでの反応をまとめていきます。↓

星新一さんが警鐘を鳴らしていた日本の危うさ、平和ボケ。↓

  • のんきに国民が敵国にあこがれて楽しむ。
  • 視聴率至上主義で信念のないマスコミ&報道番組。
  • 決断しない&事なかれ主義な政府。
  • お金で解決する結末。

これって、現代日本のこと?と思ってしまう作品でした。

ただ、この風刺を面白いと思うか、日本を風刺して怖い・笑えないって思うか、そこは賛否わかれるところではありました。

「もっとコメディに振り切ってほしかった」なんて感想もありましたね。私(筆者)は面白かったのですが、世にも奇妙な物語は人気シリーズだからか辛口なコメントも多いようですね(笑) みなさんは楽しめましたか。


世にも奇妙な物語「ああ祖国」

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