追悼・ジャニー喜多川さんの映画まとめ!「急げ!若者」から「少年たち」まで!

【ジャニー喜多川】の映画まとめ!「急げ!若者」から「少年たち」まで!

ジャニーズ事務所の“ジャニーさん”ことジャニー喜多川さんが、7月9日に天国へと旅立たれました。

2019年の春は、「映画 少年たち」の製作総指揮をしたことが話題になりました。

ジャニーさんは約半世紀にわたり、舞台やコンサートだけではなく、映画の製作にも関わってきたのです。

そこで、今回は70年代のフォーリーブス主演「急げ!若者」から最新作「少年たち」まで、ジャニーさんが手がけてきた映画をまとめてみました。

ジャニーさん製作や企画ならではの音楽シーンにも注目!

今回は【ジャニー喜多川】の映画のあらすじと音楽シーンについて!

目次

ジャニー喜多川は映画もプロデュースしていた!!

ジャニーズのアイドルたちから「ジャニーさん」と慕われているジャニー喜多川さん。

舞台やコンサートのプロデュースだけでなく、実は映画のプロデュースにも関わってきました。

2019年3月に公開された「少年たち」が、ジャニー喜多川製作総指揮で話題になったばかりですが、過去にはどんな作品があったのでしょうか。

ジャニーズ事務所黎明期のフォーリーブスから、現代のジャニーズJr.まで。

ジャニーさんが企画、製作、演出に関わった映画には、1970年代から2020年を目前にした現在まで約半世紀にわたるアイドルたちの姿と彼らの音楽パフォーマンスが映像にしっかり残されていたのです。

それでは年代別に振り返ってみましょう。

【ジャニー喜多川】の映画/1970年代編

ジャニーズ事務所の黎明期・フォーリーブスや郷ひろみが活躍した1970年代のジャニーさん映画を紹介します。

急げ!若者 TOMORROW NEVER WAITS(1974)/主演・フォーリーブス、郷ひろみ

https://twitter.com/hotchkisspatin/status/1124191327116189696?s=21

ジャニーズ事務所の名を世間に轟かせたアイドル・グループ、フォーリーブスと郷ひろみが主演を務める歌謡青春映画。

孤児院で育ち、それぞれの夢を抱きながら東京で就職した4人の青年(フォーリーブス)が、紆余曲折、仲間の死を経てステージ・デビューを飾るまでの群像劇。劇中のグループ名もフォーリーブスでした。

ジャニー喜多川:製作 主題歌はフォーリーブス「急げ!若者」、劇中歌に郷ひろみ「君は特別」。フォーリーブスのミュージカル・シーンが見モノ!

【ジャニー喜多川】の映画/1980年代編

https://twitter.com/Kyber_Katze/status/1110865443202293760

ジャニーズ事務所の台頭期・田原俊彦、近藤真彦らが活躍した1980年代のジャニーさん映画を紹介します。

たのきんトリオの人気絶頂の80年代は、日本も好景気。アイドル映画なのに海外ロケも惜しみなく実施していました。

ブルージーンズメモリー(1981)/主演・近藤真彦

東宝映画たのきんスーパーヒットシリーズ第2作。マッチ主演の青春ストーリー。船乗りになろうと横浜に向かう主人公・真(近藤真彦)が、芳太郎(野村義男)の母が営むマリンホテルで働き始める。赤字続きで大ピンチのマリンホテルを救うために、真(近藤真彦)・芳太郎(野村義男)・俊之(田原俊彦)がコンサートを開催する。

ジャニー喜多川:製作 主題歌は近藤真彦「ブルージーンズメモリー」。挿入歌に近藤真彦「スニーカーぶる〜す」、田原俊彦「ザ・青春セイリング」「あいつのバラード」

グッドラックLOVE/主演・田原俊彦(1981)

東宝映画たのきんスーパーヒットシリーズ第3作“トシちゃん”こと田原俊彦の初主演映画。ニューヨークやロサンゼルスを舞台に、ひと夏の恋、友情と家族愛、ジャズをテーマにした青春群像劇。ヒロインは真野響子、その弟役に近藤真彦、友人役に野村義男。

ジャニー喜多川:製作 主題歌は田原俊彦「ラブ・シュプール」。挿入歌に「双子座(ジェミニ)の恋人たち」「頬に風を感じて」。ウィーン少年合唱団も出演。

ボーイズ&ガールズ(1982)/主演・シブがき隊

シブがき隊の映画初主演作。東京の全寮制高校の男子高校生(シブがき隊)が、夏休みに寮を抜け出し、リゾート地で体験する恋と冒険の物語。脚本・監督は森田芳光。

ジャニー喜多川:企画 主題歌はシブがき隊「NAI・NAI 16」。挿入歌に「渚のロンリー・ボーイ」「太陽に向かって走れ」「ひと夏だけのメモリー」、ほか。

ハイティーン・ブギ(1982)/主演・近藤真彦

東宝映画たのきんスーパーヒットシリーズ第4作。牧野和子・後藤ゆきお原作の同名コミックを原作にした青春群像劇。財閥の御曹司でありながら暴走族のリーダーとしてツッパっていた翔(近藤真彦)がひとりの少女・桃子(武田久美子)との愛に目覚め、成長していく。

暴走族たちの激しいケンカ、レイプ、妊娠など80年代を象徴するハードなストーリー。田原俊彦、野村義男、金八同級生の三原じゅん子も出演。

ジャニー喜多川:製作 主題歌の近藤真彦「ハイティーン・ブギ」は松本隆と山下達郎の黄金コンビで大ヒット!「さよならなんて、言えないよ。バカヤロー!!!」の台詞も話題に。エンディングにミュージカルシーンも。

ウィーン物語 ジェミニ・YとS(1982)/主演・田原俊彦

東宝映画たのきんスーパーヒットシリーズ第5作。音楽と芸術の都・ウィーンを舞台に、宿命の星のもとに生まれた双子の兄弟の謎を描く。田原俊彦が、養護施設で育った俊一とウィーンの名家の御曹司の1人2役を演じました。ウィーン・ロケでクロイツェンシュタインの城が舞台になったり、マッチがBMWのサイドカーをぶっとばすなど、なんとも豪華な映画でした。

ジャニー喜多川:製作 主題歌は田原俊彦「ラブ・シュプール」、挿入歌に「双子座(ジェミニ)の恋人たち」「頬に風を感じて」。ウィーン少年合唱団も出演。

三等高校生(1982)/主演・野村義男

野村義男の初主演作。赤松光夫の同名小説を原作とした、高校生と教師のふれあいと恋を熱気球に託す夢とともに描く。教師役は田中邦衛、ヒロインは早見優、岡田奈々。川崎麻世、シブがき隊が友情出演した。たのきん映画「ウィーン物語 ジェミニ・YとS」との同時上映作品。

ジャニー喜多川:製作 主題歌は野村義男「待たせてSorry」。

嵐を呼ぶ男(1982)/主演・近藤真彦

東宝映画たのきんスーパーヒットシリーズ第6作で、たのきん映画最後の作品。石原裕次郎主演の名作映画をマッチ主演でリメイク。ドラマーの夢、友情、母親との葛藤、マネージャーとの愛を描く。ヒロインは坂口良子。

ジャニー喜多川:製作 主題歌は近藤真彦「ためいきロ・カ・ビ・リー」。挿入歌に近藤真彦「嵐を呼ぶ男」、田原俊彦「ラブシックレイン」ほか。マッチとトシちゃんのドラム演奏シーンは必見!

あいつとララバイ(1983)/主演・少年隊

少年隊の映画デビュー作。1981〜89年に「週刊少年マガジン」で連載された楠みちはるの同名漫画を実写化した映画。恋愛・不良・バイクという当時の若者の世相を反映した学園ドラマです。主人公はニッキこと錦織一清。

ジャニー喜多川:製作 少年隊「あいつとララバイ」ほか

エル・オー・ヴイ・愛・N・G(1983)/主演・田原俊彦

トシちゃん=田原俊彦、初の単独主演作となるサスペンス映画。田原俊彦はひと目惚れした年上のファッションデザイナーの秘密をめぐり、殺人事件に巻き込まれていく青年を演じています。やはり事件に巻き込まれるボクサー役に近藤真彦。ヒロインは多岐川裕美。

ジャニー喜多川:製作。主題歌は田原俊彦「エル・オー・ヴイ・愛・N・G」。挿入歌に田原俊彦「カフェバー物語」「センチメンタル・ハイウェイ」。

ロックよ、静かに流れよ(1988)/主演・男闘呼組

https://twitter.com/kanon014/status/1126842119400841216

不良のレッテルを貼られた高校生4人組が、ロックバンドに憧れバンドを結成。さまざまな困難や仲間の死を乗り越える姿と熱い友情を描く青春群像劇。吉岡紗千子の同名手記(実話)を男闘呼組主演で実写化。監督は長崎俊一で、単なるアイドル映画としてではなく、ガチな青春映画としての評価も高い。光GENJIがカメオ出演。

ジャニー喜多川:製作。主題歌は、男闘呼組「ロックよ、静かに流れよ(CROSSIN’HEART)」。挿入歌に男闘呼組「LONELY…」「ROLLIN’IN THE DARK」「ルート・17(セブンティーン)」、光GENJI「ガラスの十代」。

劇中に出てくる少年たちの憧れのバンド「CRIME」も実は男闘呼組。

2019年5月には「公開30周年記念上映&スペシャルトークショー」が開催された。

ふ・し・ぎ・なBABY(1988)/主演・GENJI(光GENJI)

GENJIの5人(諸星和己、佐藤寛之、山本淳一、赤坂晃、佐藤敦啓)と、合宿所に置き去りにされた超能力を持つ赤ちゃんの不思議な物語。原案と脚本は「沙粧妙子」「ギフト」の飯田譲治、撮影は「ロックよ、静かに流れよ」の杉村博章。

ジャニー喜多川:企画。主題歌は、光GENJI「いつかきっと……」。

…これから物語 少年たちのブルース(1988)/主演・光(光GENJI)

光GENJIの光(内海光司、大沢樹生)の主演映画。高校生なのにアパレル会社社長でデザイナーの茂(内海光司)とイケメンでスポーツ万能の人気者・亮介(大沢樹生)の対立や友情を描く。

ジャニー喜多川:企画。主題歌は、光GENJI(「いつかきっと……」。

【ジャニー喜多川】の映画/1990年代編

1990年代のジャニーさん映画にはSMAPやデビュー前の相葉雅紀、松本潤、横山裕が主演!

シュート!(1994)/主演・SMAP

1992年にJリーグが発足され、サッカーブームの時代、大島司の同名スポ根漫画をSMAP主演で映画化。サッカーの名門が多い静岡県の高校の凸凹サッカー部が全国大会にまで進む姿を描く。SMAP全員(中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、森且行、草なぎ剛、香取慎吾)で主演した唯一の映画。デビュー前の堂本剛、堂本光一、井ノ原快彦や、ラモス瑠偉、武田修宏ほか当時のJリーガーも出演。

ジャニー喜多川:企画協力。主題歌はSMAP「泣きたい気持ち」。挿入歌にSMAP「心の鏡」 「真夜中のMERRY-GO-ROUND」「負けるなBaby! 〜Never give up」「Hey Hey おおきに毎度あり」、木村拓哉「MR.LONELY」。

新宿少年探偵団(1998)/主演・相葉雅紀、松本潤、横山裕

ジャニーズJr.時代の相葉雅紀、松本潤、横山裕映画デビュー作で、原作は太田忠司の同名ラノベ。男子中学生(相葉雅紀・松本潤)が謎の少女(酒井彩名)を探すうちに不思議な事件に巻き込まれ、マッドサイエンティストと戦うジュブナイルSF映画。謎の少年役に横山裕、ヒロインは深田恭子、加藤あい。

ジャニー喜多川:企画協力。主題歌はジャニーズJr.「Can do! Can go!」。DVD特典映像にはハワイロケ版を収録。山下智久、滝沢秀明、二宮和也らも出演している。

【ジャニー喜多川】の映画/2000年〜

2000年代のジャニーさん映画は、2019年3月に公開された最新作「少年たち」の1本です。

「新宿少年探偵団」以降、ジャニーさんが映画製作に関わった作品が公開されるのはなんと約21年ぶりとなりました。

少年たち(2019)/主演・ジャニーズJr.

https://twitter.com/shonentachi_m/status/1125596294670479360

1969年の初演以来、半世紀にわたり上演されてきた伝説のミュージカルを映画化。少年刑務所を舞台に、少年たちの勢力争いや友情を描く。SixTONES、Snow Man、なにわ男子など、東西ジャニーズJr.の人気グループのメンバーが多数出演し、とくにダンスシーンは迫力満点。

ジャニー喜多川:企画・構成・総合演出。主題歌はSixTONES x Snow Man「Fire Storm」、劇中歌は、ジャニーズJr.「君にこのうたを」「闇を突き抜けて」ほか。

【ジャニー喜多川】映画の原点とは?

ジャニーさんがプロデュースするエンターテインメントの原点は、ブロードウェイミュージカルの金字塔「ウエスト・サイド物語」。

 原点は昭和36(1961)年に公開されたミュージカル映画。米ブロードウェイの『ウエスト・サイド物語』を見て感動した野球チームの子どもたちで、歌って踊る4人組のグループが結成される。少年野球のコーチをしていたのがジャニー喜多川氏。球団名からそのまま、少年たちは『ジャニーズ』と名乗り、昭和37年からNHKのバラエティー番組『夢であいましょう』に出演。翌年には『日劇ウエスタンカーニバル』で初舞台を踏んだ。
週刊女性プライム2015年5月26日号

「ウエスト・サイド物語」はシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の舞台を、1960年代のストリートに、お家問題を不良たちの抗争に置き換えてアレンジしたようなドラマです。

ジャニーさんの映画にも、孤児や不良たち若者の争いと悲恋などを描く青春群像劇が目立ちますね。

あらためて振り返ってみると、映画の原点も「ウエスト・サイド物語」なのだろうと感じました。

また、映画のなかにミュージカルシーンを取り入れるなど、音楽と踊りというエンターテインメントにこだわった演出もジャニーさんならではなのでしょうね。

【ジャニー喜多川】の映画視聴方法とまとめ!

ジャニーさんの映画、昔のアイドルも懐かしいし観たい! と思いますよね。

ところが残念ながらDVD化されているのは90年代以降の作品で、過去作は動画配信もされていません。

80年代以前の作品は中古VHSを買うなどしないとなかなか見られないのですが、作品によってはごくたまーに応援上映会が開催されているようです。

映画の出演者のなかでも現在は退所している人もいるし大人の事情があるかもしれませんが…。

ジャニーズ事務所も最近ついにオンラインショップを開設したので、ぜひ公式さんでDVDやBlu-ray化&販売、動画配信を実現させてほしいですね。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

ジャニー喜多川さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

映画

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