【ほん怖2025/行きずりの紊乱者】ネタバレと感想!謎と不気味な余韻に浸る

「行きずりの紊乱者」

【ほん怖2025/行きずりの紊乱者】ネタバレと感想!

上野樹里さん主演の【行きずりの紊乱者(びんらんしゃ)】がリマスター版として放送されます。

「紊乱」は、秩序や規律が乱れること、または乱すこと。

不気味で謎めいた余韻が話題になった作品です。

今回の記事では【ほん怖2025/行きずりの紊乱者】のネタバレと感想をお伝えします。

【ほん怖2025/行きずりの紊乱者】のネタバレ

老婆のような人物

運転免許を取得して以来、毎日のようにドライブを楽しんでいた絵理(上野樹里)は、その日も友人の景子と車で出かけていた。深夜2時、そろそろ帰宅することにしたふたりは、とある峠に差しかかった。すると、反対車線に自転車に乗った老婆のような姿が見えた。しかも、その人物は絵理たちに向けて手を振っていた。

男の子を駅まで送る

車を止め、近づいてくるその人物に声をかける絵理。しかし、そこにいたのは、老婆などではなく、小学生くらいの男の子だった。少年は、事故に遭って入院した父親のところに行くから「駅まで行きたい」と絵理たちに告げた。ふたりは戸惑いつつ、その男の子を乗せて駅へと向かった。

「母親はどうしたのか」と絵理が男の子に話しかける。男の子は、「先に行くよう言われた」という。

その不気味な雰囲気に、ぞっとする絵理たち。しばらくすると、男の子が突然ふたりに「どこに住んでいるのか」と尋ねる。「旭川だけど…」と答える絵理。

すると男の子は、父親を見舞うのは後でもいいから「一緒について行きたい」と言い出す。
絵理は、逃げ出したい衝動を抑えながら何とか駅にたどり着き、男の子を降ろす。

再会の恐怖

絵里は車を急発進させて、駅から遠ざかる。
絵理たちが乗った車は、やがてとある交差点で停止。
信号待ちをしている間、景子は「あの男の子は絶対おかしい」とまくし立てた。すると…

コンコンと車の窓を叩く音が…。

恐る恐る振り返ると、そこにはあの男の子が立っていた。

あれが何だったのか分からない。だが後からわかったことだが、あの場所では子供と老婆がよく目撃されるという。

(おわり)

【ほん怖2025/行きずりの紊乱者】の感想

謎と不気味な余韻に浸る

少年の正体は最後まで明かされず、いったい何だったのか説明されないまま物語は幕を閉じます。

視聴者としては「あの少年は何者?」という謎を抱えながら不気味な余韻に浸ることになります。

おそらく、少年は霊だったのだと思いますが…。

父のお見舞いでなく旭川に遊びに行きたくなってしまったから、再び現れたのでしょうか。謎です。

ほん怖クラブの菫怜ちゃんは、「生霊だと思って。おばあちゃんだと怪しまれるから、子供に変わってあの世に連れていこうとした」と解釈していました。

たしかに老婆だったのに少年に変化した点は違和感がありましたね。生霊だと可能なのかな。でも、生きてる霊というよりも私はあの道で亡くなった人たちの霊なんじゃないか、と思いましたが…。

霊が車に乗る話は実話?

さて。【ほん怖】は、ほんとにあった怖い話というくらいだから実話なのでしょう。

ですが、こんなふうに霊が車に乗ってくることが実際にあるのでしょうか。

幽霊が車に乗ってくる話は、都市伝説としてよくある話です。例えば・・・

【青山墓地とタクシーの話】:雨が降りそぼる夜、青山墓地(霊園)から下谷(ときに池袋)までタクシーに乗った女が、目的地の家に着いたとたん消えてしまった…という話。

【震災後のタクシー運転手の話】:2011年の東日本大震災の後、被災地のタクシー運転手たちが相次いで「消えた乗客」の存在を語り始めています。インタビューして調査をまとめた『呼び覚まされる 霊性の震災学』 (新曜社)金菱 清(ゼミナール) 編集 という書籍もあります。関連ドラマ:「水平線のうた

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「怖いやつ」「もう一度見たい」と反響

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Jima

2016年からドラマ9で執筆。朝ドラ・日曜劇場などを担当。ドラマは毎クール10本以上鑑賞。独自の視点で面白い記事を心掛けます。

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