【一橋桐子の犯罪日記】1話|飯付き、宿付き、介護付き!?刑務所は独居老人の天国なのか!?

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一橋桐子の犯罪日記1話

【一橋桐子の犯罪日記】1話|飯付き、宿付き、介護付き!?刑務所は独居老人の天国なのか!?
同居していた親友に先立たれ、急に孤独と生活の不安に襲われた76歳の桐子(松坂慶子)が終のすみかに決めたのは刑務所!早速“ムショ活”を始めるが…。
今回は【一橋桐子の犯罪日記】1話のあらすじ・ネタバレ・レビューについて!

目次

【一橋桐子の犯罪日記】1話のあらすじ

【一橋桐子の犯罪日記】1話のあらすじです。

親友を失った桐子は悲しみの淵に

一橋桐子は、俳句の会に参加している。今回は動物園で一句。桐子は、同居していた親友のトモ=宮崎知子(由紀さおり)が亡くなり意気消沈していた。かつて水しぶきをあげて、桐子とトモを楽しませてくれた象もグッタリしている。

遺されて 象は 青空ばかり見る

劇中句

三笠(草刈正雄)がこの句を推した。みんなも知子を失った悲しみをその句から感じ取っていた。

とぼとぼと帰宅すると、不動産屋の相田(神田伸一郎)が待ち構えている。桐子は知子の娘夫婦が荷物を取りにくるのをすっかり忘れていたのだ。遺品はすべて車に積み込まれていく。生前トモが桐子に形見としてもらってほしいといっていた黄色いブランケットや文机、キルトまで、全部持っていっちゃうんだ…。明るくて菜の花みたいだったトモが恋しい。

そんな気持ちを思いやることもなく、相田が家の賃貸をどうするかと尋ねる。桐子と知子、年金とバイト代を合わせて2人でギリギリの生活だったため、知子なき今、家賃の支払いが難しくなったのだ。

新リーダーはムショ帰り!?

桐子はパチンコ屋で清掃のアルバイトをしている。知子のことや今後の生活のこと、いろいろ考えてボーッとしていると「仕事に悩みを持ち込むな」と注意する久遠(岩田剛典)は新しいリーダー。同僚(富田望生)が、久遠はムショ帰りという噂のあるヤバイ人だから逆らわない方がいいと忠告する。

佐藤(斉木しげる)という男が訪ねてきた。知子の仏前に焼香したいという。知子の故郷を知っているような感じだから昔からの知り合いなのだろうか。

桐子は知子が病床で読んだ句を思い出す。死期が近い知子は、桐子に「長生きしてね、約束よ」と言っていた。

翌朝、桐子がふと気づくと、俳句の会のみんなから預かった香典や家に置いてあったお金が全部盗まれている。佐藤と名乗った男は焼香を装ったコソ泥だったのだ。交番に被害届を出しに行くと、巡査(中村晴日)が対応するが、喉仏が大きいという特徴だけで犯人を捕まえるのは難しい。お金も取り戻せないだろうと言われ、さらなガックリする桐子。

来月の家賃を支払えない、と不動産屋の相田のもとを訪れる。高齢者1人の入居はただでさえ難しい、としぶる相田。

そこで見たテレビのニュースで、大量の菓子パンを万引きした男が「世の中に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」と供述したことを聞いて感化される桐子。世の中に未練はないが、トモと約束したから死ぬわけにはいかない。

通りがかったスーパーで「イチゴ大福」入荷のポップを見る桐子。イチゴ大福は知子の好物。こんな句が浮かぶ。

万引きを したら刑務所 イチゴ大福

劇中句

ニュースの万引き男を思い出し、大量のイチゴ大福を万引きする桐子。店を出たところで、バイトの榎本雪菜に声をかけられる。桐子は「やりました!捕まえてください」と訴える。

警察を呼んでという桐子を雪菜がすごい剣幕で責める。「さみしいとか世間が冷たいとか関係ない、迷惑だ」。思わず泣き出す桐子は、全部買い取ればいいと店長が釈放。しかし雪菜は、わざとやったことを見抜いていた。

イチゴ大福は、スーパーでアルバイトしていた知子が、安売りの大福にイチゴを合わせて作っていたもの。血糖値が上がりそうと心配する桐子に「好きなもん食べて早く死にましょう」と笑っていた知子。まさか本当に死んでしまうなんて…。思い出が桐子をさらに追い詰める。

三笠の肩透かし

翌日、桐子はスーパーから買い取ったイチゴ大福を店のスタッフに差し入れする。リーダーの久遠からミスについて注意をするため呼び出された桐子は、「刑務所にお詳しいの?」と尋ねるがムッとされて引き下がる。

家賃3万円以下のオンボロアパート「たそがれ荘」に引っ越した桐子。隣人の鶴野好子(竹原芳子)が、「ここは出る」「(部屋番号の)202はふ・き・つ」とわざわざ言いに来る。でも、知子の霊なら大歓迎。知子の遺影に、知子のぬか床を見せ、一緒にぬか漬け食べようと話しかける。

そこに三笠から電話。三笠は桐子の憧れの人。食事に誘われときめく桐子。

捨てる神 拾う神あり、ありがたし

劇中句

おめかしをして出かけた桐子だが、三笠に年下で美人のフィアンセ・斉藤薫子(木村多江)を「いい友達に」と紹介されてガッカリする。

捨てる神 ばっかりなんて 春寒し

劇中句

【一橋桐子の犯罪日記】1話のネタバレ

【一橋桐子の犯罪日記】1話のネタバレです。

偽札造りで刑務所に!?

いいことなんてもう何もない。桐子は一大決心で久遠に刑務所のことを尋ねる。ミステリー小説のネタにしたいという大義名分で。久遠が金を要求するので1000円札を握らせる。

刑務所は食事、家付き。懲役は誰にでもできる軽作業もあるし、病気になれば医者に診てもらえるし、必要となれば介護もしてもらえる。身寄りのない老人にとっては天国ともいえる。ただ、一度は行った人は二度と行きたくないという。

他人に迷惑をかけずに罪が重くて長く刑務所に入れる犯罪は何かと聞くと、久遠は偽札作りを勧める。一番重い量刑なら、無期懲役だ。

ムショ活も本気が大事!?

偽札造りで捕まろうと、コンビニで一万円札をコピーしようとしていると、若者たちが認知症扱いをして邪魔をする。たまたま店内にいた雪菜が外に連れ出す。

公園で「何をしようとしていたのか」と尋ねる雪菜に、桐子は「刑務所に行きたい」と打ち明ける。「超迷惑」という雪菜に「わかってる」けど、もうそうするしかない。知子の死や孤独を洗いざらい打ち明ける。桐子はとくに取り柄もなく、お見合いや恋愛もダメ。それは親の介護があるからだと言い訳してきた。親が亡くなってから、そんな桐子に光をもたらしたのが親友のトモ。トモが死んでから生きる気力もない。刑務所にも入れない。どうしたらいいの?

雪菜は意外な言葉で桐子を励ます。ムショ活は始めたばかりなのに諦めるのが早い、本気ならすぐ諦めちゃダメ、と雪菜。諦めなければ何とかなるから、きっと。

本気になった桐子は掃除にも俄然やる気を出す。久遠に「偽札よりいい犯罪はないか」と問う。また1000円札を握らせると久遠は、「悪人をターゲットにすれば」とアドバイス。

知子と友達になったとき、彼女が「弱い人間だから、悪い人に負けたくない」と言っていたことを思い出す。

隠れ闇金の寺田が「何か困ってるならいつでも貸す」と桐子に声をかける。寺田は、フレンドリーにいろいろな客に声をかけて借金をさせていた。事務所に大金があるはず、と吹き込む春奈。

句会に行くと、三笠は薫子を連れてきていた。

蝶ひらり 塀を越えれば 極楽ぞ

劇中句

本気のムショ活をする決意をした桐子の句は、力強くなっていた。“塀の向こう”としたのは刑務所を想定しているからだが、句会のメンバーのツッコミにはトボけておく。

桐子は、隠れ闇金を営む寺田=悪人としてターゲットにする。10万貸してくれ、返済は事務所の掃除でと頼み込むが、本当の目的は金庫の中にある大金を盗んで逮捕されることだった。

春の夢 娑婆に友なし 未練なし

劇中句

【一橋桐子の犯罪日記】1話のレビューとまとめ

増え続ける高齢者、生活苦や孤独死の問題。家族がいても老後が安泰とは限らないし、決して他人事とスルーできない社会問題をユーモラスに描く秀作。

原作小説とは、桐子と知子の出会い、桐子のアルバイト先、久遠のキャラなどいろいろ設定が異なりますが、全5話でまとめるにはテンポのいい展開だと思います。

同居していた親友が亡くなり、孤独と生活の不安に押しつぶされそうになる桐子。親友と約束したから、死ぬわけにもいかない。そこで行き着いたのがなんと「刑務所」に入ること! 桐子は「誰にも迷惑をかけずに長期刑務所に入れる犯罪」を模索します。

松坂慶子の演技は予想以上に圧巻。人はいいけど、どこか冴えない。でも子供みたいに素直で放っておけない老人をチャーミングに演じています。桐子が憧れ、頼りにしていたトモ役が由紀さおりというのも絶妙なキャスティングです。

奇想天外な設定だけど、桐子の生き様がリアルで説得力があり面白い。キーパーソンの1人雪菜は、正義感が強いのに桐子を逮捕から救ったり、ムショ活をけしかけたり。ちょっと変わった女子高生。雪菜にも事情がありそうです。

桐子の“ムショ活”が成功するのか、思い直すとしたら理由は何か? 次の展開が楽しみです。

記事内画像:(C)NHK

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