『ハヤブサ消防団』彩は天女/聖母として教団を再興!伏線とヒントまとめ!

『ハヤブサ消防団』彩は天女/聖母として教団を再興!伏線とヒントまとめ!
ミステリアスなマドンナ・彩(川口春奈)の正体を考察!あの有名な伝説に由来するヒントが1話から出されていた。「蛍」も「ザギンでシースー」も、あれもこれもヒントだった!気になる伏線とヒントをまとめてみました。

目次

彩=天女/聖母のヒントがいっぱい!

彩=天女/聖母考察のヒントは「羽衣伝説」にちなんだもの、「天女」が登場するアニメやテレビ番組などのネタ、誰もが知ってるあのフードメーカーにちなんだ小ネタなど、いろいろなワードやモノが1話からちりばめられていました。

「羽衣伝説」とは?

「羽衣伝説」は世界各地に存在する伝説の1つです。物語の内容は地域によって違いますが、日本では、三保の松原(静岡県清水市)が有名ですが、調べてみると、各地に羽衣伝説ゆかりの地があるんですよね。伝説は、「天人女房」などとも呼ばれています。

基本的には、「羽衣によって天から降りてきた天女」と「羽衣を隠して天女を妻にする男」が登場します。

水浴びをしていた美しい天女の羽衣をある男が隠してしまう。羽衣がなくて天に帰れない天女を男は妻に。2人は子供も授かり、地上で暮らしていたが、ある日天女は羽衣を発見して天に帰ってしまう。

男は、天女に言われたようにきゅうりを育て、その蔓を伝って天に上るが、「食べちゃいけない」と言われていたきゅうりを食べてしまったため、大水に流されて天女とともに七夕の星となった…というような物語です。

また、「きゅうりを食べた」のではなく、天女が「きゅうりを縦に切ってはいけない」と注意していたのに、勝手に娘を嫁にした男が気に入らない天女の両親が「きゅうりを縦に切れ」と言い、男が縦に切ってしまうと、大水に流されて…。というパターンもあります。

山原浩喜のシャツとタトゥー

山原浩喜(一ノ瀬ワタル)のシャツは「風神雷神」の絵柄。江ノ島の伝説にちなんで考えると、天女の味方。彩は浩喜の作った野菜を食べていたり、浩喜が亡くなった淵に花束を手向けたり、「また放火事件が起きたら浩喜の無実は証明される」と言っていたので、仲はよかったのでしょう。

「江ノ島の誕生と天女」
神奈川県藤沢市の観光名所・江ノ島の誕生について書かれている『江島縁起』によれば…、「昔、鎌倉の山の中の底なし沼に五頭龍(ごづりゅう)が住んでいて、山崩れを起こしたり、火の雨を降らせたり、子供を喰ってしまったり、悪行を重ねていた。欽明天皇13年(552年)、大地震の後に、空が割れると天女が風神雷神等の神々とともに現れ、空から石を降らせ、海から砂を吹き上げて江の島を誕生させた。天女は島の金窟に降りて弁財天となった。

浩喜のタトゥーは、右手は雷神。左手には天女と花籠、菊の花が描かれています。
花籠は、仏教の経典「維摩経」の「観衆生品」の物語「天女散花」に由来。百花仙子という天女が散花して菩薩や声聞弟子の道行を試すと、花は菩薩の体からは離れたが、煩悩を離れていない声聞(仏弟子)たちの体についた花はくっついて離れなかったと言われています。

菊の花
「天女の名所」という名の菊がある。

きゅうりとナス

太郎が家庭菜園で育てようとした野菜が「きゅうり」と「なす」。彩が最後に洗って食べていたのが「きゅうり」です。

●きゅうり(瓜)
「天女のはごろも」「天人女房」などの伝説で、天女の夫がそのツルを上って天女のいる天に行くが、「きゅうりを食べてはいけない」と言われていたのに食べてしまったために洪水が起きて流される、または「きゅうりを縦に切ってはいけない」と言われていたのに縦に切ってしまって洪水に流される…という、羽衣伝説には重要なアイテムです。

太郎がきゅうりを食べる場面が描かれるかが気になりますね!

●なす
羽衣伝説でも有名な「三保の松原」。三保の名産品に「折戸なす」がある。

太郎の小説タイトル

太郎(中村倫也)の小説のタイトルも伏線+ヒントです。

●「地獄の門
「落語天女おゆい」というマンガ&アニメのネタ。落語好きの女子高生が江戸時代にタイムスリップして、天女となり妖魔・妖怪と戦って江戸を守るという物語。悪役が天女の力を利用して「地獄の門」を開こうとするというエピソードがあります。

●「カナンの東
カナンとは、地中海とヨルダン川・死海に挟まれた地域一帯の古代の地名。聖書で「乳と蜜の流れる場所」と描写され、神がアブラハムの子孫に与えると約束した土地であることから、約束の地とも呼ばれる。(参考:wikipedia)

これはハヤブサが「アビゲイル騎士団」の“約束の地”である伏線でしょう。

それは聖母・山原展子の出身地だからです。

●「蜘蛛の天敵
「蜘蛛(くも)の恩返し」という「鶴の恩返し」のような青森県の民話があります。家主に見つかり焼かれそうになった蜘蛛が命乞い。助けてもらったお礼にキレイな女性の姿を借りて嫁となり、天女の羽衣のような美しい織物を織ったけど、正体がバレていなくなってしまったというお話。

●「骸骨を運ぶ鳥
骸骨を運ぶ鳥といえばハゲタカ。「ハゲタカ」といえば、随明寺の和尚・江西を演じる麿赤兒の息子・大森南朋の主演ドラマのタイトルです。ハゲ=坊主と捉えれば江西和尚が事件にからんでいるという伏線、ドラマの内容から「土地を買い叩く」=「アビゲイル騎士団」のフロント企業と思われるルミナスソーラーの伏線であるとも考えられます。
また「骨を運ぶ」鳥=ヒゲワシとすれば、ヒゲのある省吾(岡部たかし)への伏線とも?

「はごろもフーズ」ネタ

シーチキンで有名な「はごろもフーズ」は、羽衣伝説で有名な「三保の松原」がある清水市に本店を擁しています。

太郎が焼くトースト
はごろものシーチキンやコーンはトーストの具の定番です。

中山田のアロハ
はごろもフーズの缶詰「パイナップル」も人気。次の「中山田ファッション」も参照してください。

中山田のファッション&発言のヒント

太郎とともに事件を解決に導くバディ・中山田(山本耕史)がハヤブサを訪れるときは、太郎が「ハワイか!」とツッコミを入れた通り、ハワイに行くみたいなリゾートウェアですが、実はこれも伏線+ヒントです。

ハワイ
鳥取県東伯郡湯梨浜町は、以前は羽合町(はわいちょう)と呼ばれていた。今もその名残りで町にある温泉は「はわい温泉」と呼ばれている。羽衣石城跡という史跡がある。

パイナップル
中山田がよく着ているパイナップルのアロハは、「はごろもフーズ」缶詰ネタか「ハワイ」ネタだと思います。

からくり
ゴルフ中に中山田がほかの小説家の作品タイトルを口にしました。また太郎の家の前でからくり仕掛けに使われるような歯車が不気味に映りました。羽衣伝説は「からくり人形芝居」の演目。

居酒屋「さんかく」のヒント

消防団の憩いの場、「さんかく」のマスターもかなり怪しいですね。彩側の信者か、真鍋側の信者なのか…!?

賀来武彦(福田転球)のシャツ
鶴の模様、酒の名前「鶴舞」→「鶴女房」から。
松の葉柄→天女伝説がある、三保の松原にちなんでいる。

賀来の妻・好恵(氏家恵)のTシャツ
→羽衣伝説ゆかりの地の1つ、大阪市高石市に「羽衣ペンギン公園」(ペンギンはいない)がある。高石市のゆるキャラは天女をイメージした「てんにょん」。

店内のカッパグッズ
人気ドラマ「勇者ヨシヒコ」ではカッパが天女を守る。

うどん
マスター賀来が仕込んで寝かせていたと客に出した「うどん」。栃木県足利市には「羽衣うどん」という名物あり。

あゆの塩焼き
マスター賀来が「今日、釣ってきた」と太郎と勘介に出したあゆ。兵庫県養父市には温泉「天女の湯」と「あゆ公園」がある。

太郎と彩が見た蛍もヒント

4話で太郎と彩が打ち合わせをしたときに出てきた「横溝正史」の作品に「七人の天女」がある。

太郎と彩が一夜を過ごす前に一緒に見たも実はヒント。羽衣伝説ゆかりの地、京都の賀茂神社や沖縄・宜野湾市真志喜の湧泉「森の川」は蛍の名所。

ザギンでシースー」はあの懐かしネタ

杉森登が彩に言っていた「ザギンでシースー」、唐突でしたよね(笑)。このネタは消防団のおじさんたちが東京に行ったときも繰り返されていたので、絶対天女ネタだと思ってたどり着いたネタ元はなんと「とんねるず」でした。

1994年に放送されたとんねるずの冠バラエティ番組「ラスタとんねるず」でも人気があったプロレスラーの豊田真奈美さんは、その飛び技の凄さから「飛翔天女」と呼ばれていました。

ザギンでシースー(銀座で寿司)」「ギロッポン(六本木)」は、とんねるずがよく使っていた業界用語です。

彩は天女/聖母として、山原展子の後を継ぐ

天女がらみのヒントはほかにもあるのですが、これだけ入っていれば、まず彩=天女なのは間違いないでしょう。最初の天女/聖母は山原展子(小林涼子)。彩はその後継者に選ばれ、使命を背負っているのだと思います。

いよいよ最終章。『ハヤブサ消防団』はどんな結末を迎えるのでしょうか?

立木彩/川口春奈

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