【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】ネタバレと視聴率!全盛期の山口智子に釘付け!

古畑任三郎スペシャル しばしのお別れ
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【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】ネタバレと視聴率!全盛期の山口智子に釘付け!

【やんごとなき一族】放送延期の穴埋めとして【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】が2022/4/14(木)に放送。

犯人役は当時、トップ女優として活躍していた山口智子さん。舞台で華麗に舞いながら大胆なトリックを仕掛ける。

全盛期の山口智子さんが2022年の視聴者も魅了!!

今回の記事では【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】のネタバレと感想、視聴率をお届け。

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】配信情報

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】の配信は残念ながら未定。

ですが、FODプレミアムでは【古畑任三郎シリーズを一部を除いて配信中。

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】ネタバレ

花言葉の勉強

花を持ちながら視聴者に話しかける警視庁刑事部捜査一課の刑事・古畑任三郎(田村正和)。

えー今夜は花言葉のお勉強を。

まずシクラメン、花言葉は疑惑。

ソメイヨシノ、花言葉は美しい人。

シダレグワ、花言葉は知恵。

そして、ミヤコワスレ、花言葉はしばしのお別れ。

古畑任三郎でした。

2人の華道家の因縁

ある日、古畑は部下の今泉慎太郎(西村雅彦)の誘いでフラワーアレンジメントスクールの体験入学に来ていた。

古畑は「性に合わないんだよ」とぼやく。スクールに通っている今泉も生花のセンスはイマイチ。

帰り際、スクールの学長で華道家・二葉鳳翆(山口智子)に挨拶。鳳翆は今泉に「来週の発表会に出てみない?ずっと光るもの持っていると思っていたから」と誘う。

気を良くした今泉は出演を承諾する。

発表会当日、大御華道家・二葉鳳水(長内美那子)がやって来る。鳳水は鳳水に対して「今見ておかないといつ潰れるか分からないから。またあの妙ちくりんな踊りが見られるのね」と嫌味。

楽屋にて今泉は古畑に2人の因縁を説明する。

  • 鳳翆は元々は鳳水の弟子、時期家元候補だった
  • だが鳳翆は一方的に独立、華道と踊りを組み合わせた新しい流派を創設
  • 激怒した鳳水は鳳翆を潰そうとしていると噂

客席にて、古田の後ろの席に鳳水が座る。鳳水は付き人に席を立たせた後、こっそりと鳳翆の楽屋へ向かう。

鳳翆(山口智子)の殺人計画

鳳翆は舞台を利用し、鳳水を殺害する計画を立てていた。

まず鳳翆は鳳水に誕生日プレゼントとして緑の宝石が付いたネックレスを渡し、首に掛ける。そして、こっそりとお茶に遅効性の睡眠薬を混ぜる。

鳳水は「戻ってらっしゃい。私を敵に回すとろくなことがない。アンタにはそれしか道はない」と言い、鳳翆の背中をひっぱたく。

本番直前、鳳翆は栄養ドリンクを飲み気合を入れる。さらにスタッフに「どうしても赤の照明を使いたいの」と注文。何とか間に合う運びとなった。

客席の照明が落ち、舞台が開演。鳳翆はフラメンコを華麗に舞いながら花を生けていく。圧倒的なパフォーマンスに息を呑む古畑。すると鳳水は席を移動してしまう。

赤い照明が灯りパフォーマンスは佳境へ。鳳翆は舞台の上から客席の隅々まで見渡す

鳳翆のパフォーマンスが終わり、次は今泉の出番。

だが、サンバのリズムに乗れていないわ、花は落とすわでグダグダ。古畑も呆れてしまう。

その間に、鳳翆はこっそりと客席へ。眠っている鳳水の腕に毒物を注射し、殺害

鳳翆は鳳水の首からネックレスを回収しようとする。だが、中々取れず、時間が無かったので諦める。

一方、グダグダの今泉はヤケになって「今夜はとってもヒヤシンス。明日は雪がフリージア」と花の名前でしょうもないダジャレを連発。

これには古畑を含めた観客全員がドン引きしてしまう。

鳳翆は照明ブースに到着。今泉のパフォーマンスは強制終了となった。

古畑の指摘

舞台の終了後、観客席で鳳水の遺体が発見され、古畑が確認。鳳水には持病があり、自然死と考えられた。

だが、古畑は首に付いていた痣が気になる。上着を捲り、腕に注射針の跡を見つける。

楽屋に戻った鳳翆は冷蔵庫から栄養ドリンクを取り出して一気飲み。そこに古畑が到着。

古畑は机の栄養ドリンクが気になり、手に取る。そして、鳳翆に鳳水の死を伝え、話を聞く。

師匠が亡くなったのに鳳水は悲しむ素振りを見せない。

古畑は遺体の注射の跡は最近打たれたもの、病死に見せかけた殺人の可能性を指摘する。

鳳水が自分で薬を注射したのもありえない。上着は捲れていなかったのに、下のブラウスは捲れていた。ごわごわして違和感を感じるはずだ。

古畑は「これほどまでに大胆な殺人を私は知りません」とする。

鳳翆は「先生は自分で捲り、発作で亡くなった後に上着だけがずれ落ちたんじゃない?」と指摘。

「ありえますね。しかし問題が1つ」と古畑。客席は冷房が効き、寒いくらいだったからだ。

スタッフがパフォーマンスを録画したビデオテープを持ってきて鳳翆に渡す。古畑は観客のリストを頼む。

鳳翆に殺人は不可能

古畑たちは客席に移動し、話は鳳水に注射を打った時の状況について。注射を打たれたとしたら、抵抗するはず。他の観客がいる中では危険過ぎる。

古畑は「眠っていたとしたら」と睡眠薬で眠らされていた可能性を指摘。鳳水の口元にヨダレが垂れていたからだ。

観客のリストを確認した古畑は「分からなくなりました」と嘆く。

鳳水が買った席はJ-11(古畑の真後ろ)。だが、遺体が見つかったのはそこからだいぶ離れた席。(鳳水は人が少なく、舞台が見やすい席に移動した。)

パフォーマンス中は観客席は真っ暗で犯人は近くにいない限り、鳳水の移動を確認できない。

鳳翆は「良かった。私これで容疑者から外れるわ。だっては幕が開いた時、舞台の上だもん」と勝ち誇る。

確かに鳳翆が鳳水を殺すのは不可能だった。

古畑は鳳翆に探りを入れる

翌日、鳳翆は事務所で話を振られた時に備えて今泉のパフォーマンスをビデオで確認。あまりにもしょうもなかったので、さっさと早送り。

見終わった頃、古畑と今泉がやってきて「司法解剖の結果、殺人と断定された」と告げる。

今泉は舞台が気になってしょうがなくビデオを見返す。

古畑は鳳水の遺留品を見せながら鳳水が睡眠薬を飲んだ状況について説明。

  • 睡眠薬は鳳水が病院で処方されたもの
  • 遺留品に飲み物を入れるポットは無し
  • 当日、会場の自動販売機は故障中だった
  • 睡眠薬は粉で飲み物なしで飲むのは無理

つまり、鳳水が観客席で睡眠薬は飲めず、事前に別の場所で飲んだことになる。

今泉が見ていた鳳翆のパフォーマンスが佳境に。赤い照明の影響で見にくい。「よく見えるから」と古畑は今泉に部屋の電気を消させる。

すると鳳翆は「画像がひどいから」と慌てた様子で電気を付ける。

その後、3人は鳳水の通夜へ主席。本家の関係者は裏切り者が来たことに対してピリピリ。

鳳翆はフラメンコを交えながら菊の花を鳳水に霊前に添える。明らかな本家への挑発行為だ。

古畑と今泉も見様見真似で菊の花を添える。

古畑VS鳳翆

その後、3人はバーへ。今泉は早々に酔いつぶれてしまう。

ふと古畑は生けてあった花が気になる。ヒヤシンスとフリージアだ。

古畑は「今夜はとってもヒヤシンス」と呟く。鳳翆は「なに今の?古畑さんってそういう人なんだ」と呆れる。古畑はこの反応を見逃さなかった。

古畑は鳳翆を追求していく。

古畑「最初に引っかかたのはですね、なぜ今泉が発表会に抜擢されたのか。実はそれも犯罪計画の一部だったんですね。」

鳳翆「ですねって、誰に言っているわけ?」

古畑「犯人は本番の間の短い時間を利用して鳳水先生を殺そうと考えた。でも弟子たちのステージは見ておきたい。別に見なくてもどうでもいい生徒を一人だけ抜擢した。それが今泉なんです。つまり犯人は今泉がなりふり構わず踊っている間に鳳水先生を殺害したんです。だから貴方、今泉のステージを見ていないんです。」

さっきのダジャレは今泉がパフォーマンス中に言っていたもの。もし舞台を見ていたのなら反応しないとおかしい。鳳翆はビデオを早送りで見たので何を言っているのかまでは分からなかったのだ。

鳳翆「で、言いたいことがあれば言えば?」

古畑「ここからは推測です。貴方と鳳水先生は2人しか知らない特殊な関係性で結ばれていた(鳳水の一方的なレズ感情)。鳳水先生はですね貴方からの電話で呼び出された。彼女と貴方は犬猿の仲で通っています。だから彼女はこっそり貴方の楽屋に向かった。そこで何があったか、はっきりしているのはですね、貴方は睡眠薬が入ったお茶を先生に飲ませたということ。そして、彼女の方もある置き土産を残していたということ。背中の痣です。」

鳳翆は鳳水に背中を叩かれ赤く痣になった。衣装は背中が開いたもので着替える時間はない。誰かに見られたら人と会っていたのがバレてしまう。そこで急遽、スタッフに赤い照明を頼んで舞台上はごまかした。

鳳翆「面白い、面白いけど証拠にはならないね。」

確かに痣が残っていたとしても鳳水と会っていたという証拠に過ぎない。鳳翆は会っていたことは認めた上で自信満々で追求する。

鳳翆「いい?古畑さん、私に先生を殺すのは不可能なの。絶対に。その理由は貴方が一番ご存知のはず。来て。」

2人は舞台の上に移動する。

鳳翆「私が先生を殺したというのなら、どうやってあの人の席を見つけたわけ?私は舞台の上にいたの。忘れないで。だから私には絶対に無理なの。あの人を殺すことは出来ない。」

古畑「同感です。」

鳳翆「やっとここまで来れたんだもん...悪いけど私、こんなことで辞めるわけにはいかないの。」

古畑「しかし鳳翆さん、解けない謎は無いんです。私好きなんです、人の謎を解くのが。」

鳳翆「じゃあ、この謎も解いてみたら?楽しみにしています。」

古畑「いやー楽しい夜でした。お休みなさい。」

古畑は今泉を連れ戻しにバーに戻る。今泉は苦しそうで古畑はネクタイを緩め、あることに気づく。

そして、鳳水のある遺留品を確認する。

スポットライトが灯り、再び視聴者に話しかける古畑任三郎。

古畑「最後の謎です。一体、二葉鳳翆はどんなトリックを使って暗闇で鳳水先生を殺害したのでしょう?ヒントは死体の首にあった痣。もうお分かりですね。古畑任三郎でした。」

鳳翆が仕掛けたトリック

古畑は鳳翆の元へ向かい、追求する。

古畑「もっと早くに気がつくべきでした。貴方が電気を付けるのがあまりに素早かった。部屋を暗くすると貴方が仕掛けたトリックが露見してしまう。計画ではネックレスも持ち去るはずだった。被害者の首にあった痕は引きちぎろうとした時のものですね。結局貴方、最大の証拠を残したまま現場を立ち去る羽目になったんです。はい、これが謎の答えです。」

古畑が電気を消すと鳳水のネックレスの緑の宝石が光りだした。鳳翆はこの光を頼りに鳳水の席を特定したのだった。

古畑は更に畳み掛ける。

古畑「光が他の客の影で確認できなかったら意味がない。そんな計画を犯人が立てるわけがない。鳳水さんがどこに座っていても光を確認できる場所はたった1つ、そう舞台の上です。暗闇でこれが光っていられるのは5分が限度なんです。5分の間に舞台に立っていたのは貴方しかいません!!自供して頂けますか?」

結末

鳳翆は観念したように「いつから怪しいでた?ずいぶん最初の頃から目をつけていたでしょう」と尋ねる。

古畑が最初に目を付けたのは初めて楽屋で会った時。その時に触れた栄養ドリンクのビンはまだ冷たかったので飲んだ直後ということ。

仕事終わりに栄養ドリンクを飲む人間はまずいない。鳳翆はやって来る刑事と互角にやり合うために気合を入れていたのだった。

鳳翆「お手上げね。」

古畑「参りましょう。」

鳳翆「もっと辛い目に何度もあってるし、何よこれぐらい。大したことじゃないじゃん。私、きっと帰って来るから。」

古畑「お待ちしてます。」

そして、古畑は栄養ドリンクを差し出す。それを一気に飲み干す鳳翆。

鳳翆「行こ!!」

最後まで堂々としている鳳翆を古畑が連行し、事件は幕を閉じた。

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】完。

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】のまとめと感想

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】は1996年に放送された作品。

  • 1つ1つの事柄が1つの真相へと繋がっていく
  • 古畑が鋭く犯人を追求していく
  • 今泉とのほっこりするやり取り
    再放送ではカットされた部分も多いですが

など見どころ満載。名作はいつ見ても色あせず面白いです。

山口智子は最も綺麗で芯が強い犯人

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】の犯人・二葉鳳翆を演じていたのは山口智子さん。当時放送された多くのドラマでヒロインで出演していたトップ女優。

  • 作中で披露した華麗なフラメンコ
  • 古畑にも最後まで動じること無く対決
  • 罪が暴かれても強く生きようとする様

とその演技全てが圧巻の一言。

【古畑任三郎】シリーズの中でも山口智子さんは最も綺麗で、最も芯の強い犯人でした。

「山口智子変わらずキレイやねぇ~大好きな女優さんのうちの一人」、「山口智子美しさ最強過ぎんか?」、「決して折れない〝戦う女〟二葉鳳翆を演じる山口智子が素晴らしい」と全盛期の山口智子さんに視聴者も釘付けでした。

ちなみにフラメンコは当時の山口智子さんが趣味としていたもの。それがドラマの脚本に取り入れられました。

【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】の視聴率

放送当時の視聴率は驚異の34.4%。全シリーズ通じて最高視聴率を叩き出しました。

2022年再放送時の【古畑任三郎スペシャル/しばしのお別れ】の視聴率は分かり次第、お伝えします。

この記事で使用している画像:日本映画専門チャンネル「古畑任三郎スペシャル しばしのお別れ」