【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】全話あらすじ&ネタバレ!結末の考察や見どころもご紹介

波瑠主演のドラマ【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】(読み方:あいしー~しゅんかんきおくそうさ・ひいらぎはん~)が、2025年1月21日(火)21時からフジテレビ系でスタートします。

本記事では、【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】の全話のあらすじやネタバレをご紹介するとともに、原作の有無や脚本家について、また主題歌の情報などを詳しくご紹介します。

ストーリーのネタバレが含まれるため、未視聴の方はご注意ください。

目次

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】あらすじ

フジテレビ系火曜9時ドラマ【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】は、瞬間記憶能力「カメラアイ」を持つ女性刑事・柊氷月(ひいらぎ・ひづき)が、忘れられない過去と向き合いながら仲間とともにさまざまな事件を解決していく、完全オリジナルドラマです。

見た光景を瞬時に記憶できるカメラアイを活かして難事件に立ち向かうストーリー、そして氷月が主任を務める警視庁捜査一課第3強行犯第1係「柊班」に所属する癖のある刑事たちの過去やトラウマも描く、単なる刑事ドラマではない新感覚のドラマとなっています。

「氷の女王」とも呼ばれるほど、犯人に対する徹底的で容赦のない追求をするストイックな性格の氷月が、柊班のメンバーたちとどのように関わり、どうやって過去の自分と向き合っていくのでしょうか。

癖のある仲間たちのキャラクターや、彼らの過去などにも注目したいですね!

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】1話のあらすじ・ネタバレ

1月21日(火)放送の1話のあらすじとネタバレをご紹介します。

1話あらすじ

殺人事件

小金井署の管内の空き家で起きた殺人事件で、柊氷月(波瑠)が主任を務める捜査一課第3強行犯第1係(通称:柊班)が実況見分を行います。遺体の身元はスーパーの店長である小山田満(水澤紳吾)で、彼は接客態度に問題があることから住民と揉めることが多い人物でした。氷月は実況見分後にある女性が遠くから現場を見ていることに気がつき話しかけますが、彼女は去って行ってしまいました。

7年前の事件

現場を見ていたのは相川遥(山口まゆ)という人物で、7年前に起きた浅倉さつき(森ふた葉)の行方不明事件の際にSNSで顔出しをして目撃情報を募っていたさつきの友人でした。話を聞くと、遥は未だにさつきを探しており、殺人事件が起きた夜に現場の空き家から、さつきの路上ライブにときどき来ていた男と同じような服装の男性が慌てて出ていく様子を見たといいます。

怪しい男

調査を進める中で、氷月と土屋は過去にスーパーで女性ものの下着を盗み、小山田に目をつけられていた江藤達夫(黒羽麻璃央)という男性に出会います。女装が趣味という彼ですが、氷月にはなにか感じることがありそうな様子。その頃、殺人現場の調査をしていた穂村と木皿は、隠されていた血痕のついた包丁と上着を見つけます。

殺人事件と行方不明事件

凶器には江藤の指紋が付いていました。柊班は江藤の確保に向かいますが、氷月は江藤を追わずに彼の自宅に乗り込み、監禁されていたさつきを発見。その後の調査で殺人と拉致・監禁を自供した江藤は無事に逮捕されますが、罪の意識が低い彼の様子を見て氷月は怒りを顕にしました。

1話ネタバレ

空き家で起きた殺人事件
物語は小金井署の管内の空き家で起きた殺人事件から始まります。 捜査一課第3強行犯第1係主任の柊氷月や、同課の土屋健次郎(山本耕史)、穂村正吾(森本慎太郎)、木皿啓介(倉悠貴)、瑞江律(柏木悠)が現場に向かい実況見分をすると、そこは何年も放置された空き家で、遺体はその1室の畳の下に横たわっていました。

遺体はスーパーの店長である小山田満。彼は接客態度に問題があり、たびたび住民と揉めていた人物でした。捜査から小山田は空き家とは別の場所で殺害され、運ばれてきた可能性が高いことが分かります。実況見分が終わったとき、氷月は遠くから見ていた女性に気が付いていました。 そして土屋に「7年前、12月13日木曜日、14時5分に彼女を見た」と伝えるのです。

7年前に見た女性
氷月と土屋は殺人事件の調査とともに、現場にいた女性・相川遥について調べ始めます。氷月が記憶をたどると、彼女は過去に起きた行方不明事件の関係者であることが分かります。路上ライブをしていた、当時16歳の浅倉さつきが行方不明になった際に、その友人である遥がSNSで顔出しをして目撃情報を募っていたのです。

氷月はカメラアイ、つまり瞬間記憶能力の持ち主であり、1度見たものを写真のように記憶できる能力を持っているため、SNSに投稿された時間や情報を覚えていました。その能力を活かし、柊班は高い犯人検挙率を誇っているのです。

遥のもとを訪れ事件について聞き取りを行う氷月と土屋。はじめは警察を拒絶するような遥でしたが、氷月が7年前の事件についてことを覚えていることを伝えると、心を開いてくれ話し始めます。当時さつきに救われたという遥は、家族も諦める中で未だにさつきを探していました。そして殺人事件の日に現場の空き家から、さつきの路上ライブにときどき来ていた男と似た服装の男性が慌てて出ていく様子を見たというのです。

過去にトラブルを起こした男性
同じ頃に、小山田が店長だったスーパーで揉め事が起こり、ほかの客からやり玉に挙げられていた江藤達夫という男が目についた氷月。彼は過去にスーパーで女性ものの下着を窃盗したことで小山田に目をつけられていたといいます。

江藤の自宅に向かい話を聞く氷月と土屋ですが、彼の部屋には女性のワンピースや下着などが干されていました。本人によれば女装の趣味があり、下着を窃盗したのも恥ずかしかったからだそう。しかしそんな江藤に、氷月は疑念を抱いているようでした。

その頃、殺人現場の調査をしていた穂村と木皿は、現場の壁の中に隠されていた血痕のついた包丁と上着を見つけました。そして鑑識の結果、刃物に付着していたのは江藤の指紋だったことがわかります。

事件の真相
江藤を確保するために買い物帰りの彼のもとに向かう柊班でしたが、一度取り逃がしてしまいます。しかし氷月は江藤を追いかけず、ほかのメンバーに任せました。なぜ追いかけないのかと詰め寄る土屋に対し、江藤が持っていた袋に入っているギターの弦を指差す氷月。

氷月は記憶をたどり、さつきが江藤の家にいるかもしれないと、彼の家に向かいます。窓を割って江東の家に入ると、家の中には不自然に鍵がかけられている部屋があり、鍵を壊して侵入すると、そこにはさつきが監禁されていました。逮捕された江藤にさつきを保護したことを伝えると、彼は7年前にさつきを誘拐したことを自供し、その理由を「社会から隔離された人間の精神がどのように変わるか実験をしていた」と楽しそうに話します。

しかし、普段スーパーで女性の用品を購入することを小山田に怪しまれており、実験の邪魔になると思った江藤は自宅で彼を殺害したというのです。まったく罪の意識がない様子の江藤に詰め寄る氷月でしたが、土屋がその場を収めて彼を逮捕し、今回の事件と7年前の事件は同時に解決しました。

事件の本筋と並行して描かれていたのが氷月が抱えている心の傷でした。「一度見たら忘れない」氷月は口癖のように言います。部下や妹の陽菜(加藤菜津)に対して冷たい態度を取っており、職場では氷の女王と呼ばれている彼女ですが、自室でクローゼットが閉まっていることに気がつくと過去に見た殺人の現場らしき場面がフラッシュバックし、大きく動揺する姿を見せました。

また土屋についても他の班の主任である勝村が「前科がある」と明言していることから、なにか隠された過去がありそうな様子。物語の最後には警務部監査官室で貝原松也(今井朋彦)に氷月について報告している様子も描かれており、今後どのように関係性が変わっていくのか注目したいポイントです。

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】2話のあらすじ・ネタバレ

1月28日(火)放送の2話のあらすじとネタバレをご紹介します。

2話あらすじ

連続身投げ

連続して発生した2件の身投げ事件が、自殺として処理されることに納得していなかった柊班のメンバーたち。2件とも身元が特定できずにいましたが、事件から数日後に小林梓(森日菜美)という女性からのタレコミで、1件目の遺体が安達景子(嶋村友美)であることが判明します。彼女は自殺しようとする安達をたまたま見つけて声をかけたが振り切られて飛び降りたといいますが…

自殺前の様子

その後の調査で安達と小林、そしてほかに男女1人ずつの4名が飛び降り前に同じ車に乗り込んでいたことが分かります。車を運転していた男性・武田彰(竹財輝之助)を追っていた穂村と木皿は、後日彼らが合流するところを見つけて声をかけました。その際に武田が穂村に暴行したため、公務執行妨害罪で一度逮捕します。

集団自殺

もう1人の女性は菊池麗華(佐藤みゆき)という人物で、それぞれを聴取した結果、武田の車で睡眠薬を飲み集団自殺を図ったものの、3人は自殺に失敗したという結論に至りました。武田がSNSで自殺志願者を募っていたことから、柊班は武田が自殺ほう助をしている可能性があると考えます。しかしその証拠を得ることができず、武田は釈放されてしまうのです。

犯人は誰?

氷月のカメラアイの力で、安達は誰かにビルの屋上まで運ばれていたことが分かります。菊池に改めて話を聞いたところ、武田は金品を奪う目的で自殺志願者を集めていたこと、そして死にきれなかった安達をビルから突き落としたことが分かりました。穂村と木皿は武田の再逮捕に向かいますが…

2話ネタバレ

連続身投げ事件が発生
ある工業地帯の雑居ビルから投身自殺をしたと思われる女性の遺体が発見され、柊班が現場を確認します。身元を特定するものを持っておらず身元不明のまま3日が経過しますが、別の雑居ビルで同じく身投げと思われる男性の遺体が発見されるのです。

氷月や柊班のメンバーは事件の関連性を疑うものの、上の判断により2件とも自殺で処理されてしまうことに。しかし後日捜査一課長・安田大丸(石黒賢)から、1件目の遺体の身元を知る人物からのタレコミがあったと情報をもらい、捜査が許可されました。

タレコミをしたのは、小林梓という女性で、彼女は自殺した女性を安達景子という人物だといいます。小林は、自殺を図ろうとしている安達にたまたま遭遇して説得をしたが、振り切って飛び降りてしまったというのです。

SNSで募った集団自殺の可能性
しかしその後の調査で、小林は安達が自殺する前にほかの男女と同じ車に乗り込んでいたことが判明。運転していたのは武田彰という男性で、穂村と木皿が追っていたところ、彼の車に小林ともう一人の女性が合流する場面に遭遇しました。

武田は声をかけた穂村に暴力をふるったために公務執行妨害罪で逮捕。小林と菊池麗華も連行されていきます。武田は安達のクレジットカードを持っており、さらにそれを使った経歴があったため経緯を確認しますが、3者はそれぞれ安達に財布を処分してほしいと頼まれたと供述。しかし小林だけは証言があいまいでした。

そんな折に安達の解剖結果から、血中から睡眠薬の成分が検出されたことが分かり、なにか裏があると感じた柊班のメンバーたち。そこで木皿が武田のスマホに入っていたSNSアプリにログインし、自殺志願者を募っていた投稿を見つけました。その投稿には、安達と小林、菊池、そして2件目の飛び降り事件で亡くなった長居がコメントをしていたことが判明するのです。

身投げではない?
改めて3名を取り調べると、武田は母親の介護が辛く自殺を考えており、一緒に自殺をしてくれる人を集めていたのこと。そして事件の当日は全員一緒に睡眠薬を服用したものの、安達以外の3人は死に至らなかったといいます。小林が目を覚ましたときにはすでに安達の姿はなく、ビルから飛び降りた後だったこともわかりました。

柊班のメンバーは2件の自殺に武田が関わっていることから安達が自分の意志で飛び降りたという供述を疑いますが、公務執行妨害で勾留できる期間には限りがあり、一度彼を釈放することに。しかしその後穂村と木皿の調査により、武田の母親がすでに老人ホームに入居しており介護に悩む必要がないこと、武田が金に困っていたことを突き止めます。

その情報を聞き、手がかりを見つけるために記憶を探る氷月。すると安達の靴に付いているものと同じペンキが、現場に置かれていたブルーシートに付着していたことに気が付きます。しかし飛び降りの現場までにペンキの跡はなく、安達が自分の足で現場まで向かったという証言と矛盾していることが判明しました。

犯人が死亡して事件は未解決に
氷月は改めて菊池を呼び出しその事実を突きつけると、観念したように当日のことを語り始めます。睡眠薬を服用しても死ぬことができなかった安達は、死ぬのが怖くなったと車から降りて帰ろうとしていたそう。すると武田が乱暴に止め、スタンガンで彼女を気絶させたうえに目撃していた菊池を脅し、一緒に安達をビルの屋上まで運んだといいます。

しかし途中でブルーシートにペンキをこぼしてしまい、そのタイミングで安達の靴に付着しました。屋上に運ばれた安達は一瞬意識を取り戻しますが、抵抗虚しく武田に突き落とされてしまったというのが事件の真相だったのです。

武田の目的は自殺志願者を集めて、彼らの金品を奪うことでした。その供述から武田の再逮捕に向かった穂村と木皿。しかし武田の自宅前に到着すると、そこには武田の遺体が横たわっていたのです。

事件は一度解決したように思われましたが、犯人が亡くなったことで真相は闇の中へ。次回は不可解な事件の真実が明らかになります。

今回のストーリーでは、瑞江と氷月のやり取りのなかで氷月の母親が亡くなっていることが確定しました。また、妹の陽菜とのやり取りで陽菜が両親について忘れていることも言及されていました。なぜ氷月が鮮明に覚えていて陽菜はすべてを忘れてしまったのか、今後その理由も明らかになっていくでしょう。

3話あらすじ・ネタバレ

3話のあらすじとネタバレをご紹介します。

3話あらすじ

武田を襲ったのは

勝村班と合同捜査することになった柊班。武田を襲った犯人は、SNSで武田の妻を名乗る人物からの依頼で実行したと供述しました。SNSの開示請求を行うと、亡くなったはずの安達の名前が使われていたのです。

襲撃

安達の個人情報を知っている人物として氷月と土屋が菊池のもとに、木皿と瑞江が小林のもとに向かいます。そこで菊池は武田から脅されていたことを話しますが、小林は怯えた様子で逃げてしまいました。その後木皿と瑞江の2人は何者かに襲われ瑞江は意識不明に。

SNSのアカウント

2人を襲った犯人は柊班が逮捕しましたが、彼もまたSNSを通じて依頼されていました。氷月が記憶を辿ると、2つのSNSアカウントはそれぞれ小林と菊池が運用していたことが判明。

事件は解決するも…

菊池は勝村班が対応し問い詰めると、自分たちがSNSを運用して犯人に依頼したことを自供。依頼をしたことの後悔で自殺しようとする小林は氷月が説得して確保し、無事に事件は収束しました。しかしその後瑞江は…

3話ネタバレ

SNSアカウントは誰のもの?
勝村班と合同捜査することになった柊班。木皿の調査で武田を襲った犯人を特定して逮捕すると、SNSで武田の妻を名乗る人物からの依頼で実行したと供述しました。しかし武田は結婚していません。依頼者のSNSの開示請求を行うと、その持ち主は亡くなったはずの安達だったのです。

安達の個人情報を知っている人物として柊版は土屋と菊池を疑います。氷月と土屋が菊池のもとに、木皿と瑞江が小林のもとに向かい、菊池からは武田から脅されていたことを聞き出しました。しかし小林は怯えた様子で逃げてしまいす。

見知らぬ男からの襲撃
小林が怪しいと感じていた瑞江は張り込みをしたいと言い、木皿も一緒に張り込むことに。しかしその後2人は突然何者かに襲われ、瑞江は意識を失うほど殴られてしまいます。瑞江はその状態でもなお必死に喰らいつき、犯人の手を引っ掻いていました。

意識はあるものの入院することになった木皿と、意識が戻らないままの瑞江。木皿は自分が何もできなかったことを、穂村は瑞江に対して犯人を捕まえろと強くあたってしまったことを後悔している様子ですが、氷月は2人が責任を感じる必要はないとなだめます。

2人ともが犯人
瑞江の爪からは犯人の皮膚片が検出され、前科のあった男性と一致したことから逮捕に繋がりました。彼もまたSNSを通じて依頼されており、そのアカウントも安達の名前で登録されていたことが判明します。

調査に行き詰まったように見えた柊班でしたが、氷月が記憶を辿ると、2つのSNSアカウントに使われていた写真がそれぞれ小林と菊池の特徴に一致していたことがわかります。勝村班と手分けをして彼女たちのもとに向かいますが、小林の部屋を訪れた柊班は自殺をほのめかすような文章を発見。

衝撃の展開に
菊池のもとに向かった勝村班が彼女を問い詰めると、SNSを運用していたのが自分たちであること、そして菊池の殺人は小林が、木皿と瑞江を襲う依頼をしたのが菊池であると自供。武田に脅されていたため仕方なかったという菊池に、勝村は言葉には責任が伴うと語気を荒げました。

ビルの屋上から飛び降り自殺しようとする小林は氷月の説得により無事に確保することができ、事件は収束しました。しかしその後病院で木皿と面会していた穂村から氷月のもとに1本の電話が入ります。

連絡を受け、病院に駆けつけた氷月と土屋が目にしたのは、息を引き取った瑞江の姿でした。

病院で意識のない瑞江に対し、氷月は自分の過去を語りました。彼女が幼い頃に見て忘れられない事件は、父親が母親を殺害している現場だったのです。その後氷月と陽菜は加害者家族として周囲から攻撃されたり冷たい目で見られたりしてしまい、氷月は人が怖くなってしまったといいます。

氷月よりも幼かった陽菜はその時の記憶を忘れているようですが、氷月は記憶を消すことができません。記憶のなかで何度も事件が繰り返され、前に進めずにいると弱音を吐きました。彼女が陽菜に冷たくあたるのは、このことを思い出してほしくないからということのようです。

4話あらすじ・ネタバレ

4話のあらすじとネタバレをご紹介します。

4話あらすじ

男性の遺体を調査

公園で発見された殺害と思われる男性の遺体を調査することになった柊班。男性は会計士の西村圭一郎(三福エンターテイメント)であり、金銭トラブルで家族と別居中でした。彼は投資家の奥貫純生(小久保寿人)が立ち上げた新興ヘッジファンドの経理も担当しており、最近では周囲に投資をあっせんしていたこともわかります。

誘拐事件発生

氷月の記憶から西村の発見現場の野次馬の中に、奥貫の妻である梨々花がいたことを突き止め、氷月と土屋は奥貫邸に訪れます。しかしそこでは奥貫本人の誘拐事件が発生しており、特殊班が配備されていました。一方で穂村は奥貫が投資に失敗し、20億の損失を出していたことを突き止めます。

口止め

その後警察への通報を咎める文章とともに奥貫の指が梨々花宛に届き、早急な事件解決が求められる状況に。氷月と土屋が梨々花に話を聞くと、西村が発見される前夜に奥貫が誰かに襲われて怪我をして自宅に戻ってきており、自分の足で病院に向かったことがわかります。奥貫から口止めをされていたため、梨々花はだれにも明かせずにいたのです。

誘拐犯は…?

その後の調査で奥貫が治療を受けた病院を発見し、対応した院長から気になる証言を得ることができます。奥貫は襲われた怪我の治療後、誘拐された後に1人で切断された指の治療に訪れていました。西村の遺体の状況や誘拐後に奥貫が1人で行動していることなどから、氷月は狂言誘拐ではないかと睨みます。

4話ネタバレ

公園で発見された遺体
瑞江の殉職に心を痛める柊班のメンバーたちですが、事件は待ってくれません。柊班は、公園で発見された殺人事件の被害者と思われる男性の遺体について捜査を任されます。男性は会計士の西村圭一郎。遺体には首を締められた跡があり、背中から黄色い布をかけられ、胸元には死後につけられたと思われる数字のような傷がありました。

西村は金銭トラブルで家族と別居中であり、最近では周囲の人間に投資をあっせんしていたことが判明。それは投資家の奥貫純生が立ち上げた「ノア」という新興ヘッジファンドで、西村はこの会社の経理を担当していることもわかります。

氷月は奥貫の顔を見て記憶を辿り、彼の妻であり元モデルの梨々花が西村が発見された現場の野次馬の中にいたことを思い出しました。そして穂村はヘッジファンドを、氷月と土屋は梨々花の調査をすることに。

誘拐事件が発生
梨々花に話を聞くために奥貫邸に向かった氷月と土屋でしたが、そこには誘拐事件を担当する特殊班がいます。聞けば奥貫本人が誘拐され、梨々花のもとに1億円を要求する脅迫文が届いたそうで、今は梨々花に聴取できる状況ではありませんでした。

状況を聞いた氷月は、脅迫文を受け取った後に警察へ通報せず西村の遺体発見現場に来ていた梨々花に違和感を覚えます。一方で穂村はヘッジファンドで奥貫が投資に失敗し、20億円ほどの損失を出していることを突き止めていました。

2つの事件の関わり
しかしその後殺人事件と誘拐事件の捜査はどちらも思ったように進まず、梨々花のもとには警察に通報したことを咎める文章と、奥貫の指が1本入った荷物が届けられます。氷月は特殊班と係長に西村の殺害と奥貫の誘拐事件に関係性があることを伝え、事件を早急に解決するためにと、梨々花への聴取を許されました。

氷月と土屋が梨々花に話を聞くと、彼女は隠していた事実を打ち明けます。じつは西村の遺体が発見された前夜に奥貫は誰かに襲われて腕と背中を怪我した状態で自宅に戻ってきていました。梨々花にこのことを誰にも言わないよう口止めし「裏切られた」と言い残して自ら病院に向かったというのです。そして翌日に誘拐の脅迫文が届きます。

新たな事実
奥貫との約束を守るためにすぐには通報できなかった梨々花。しかし、近所で奥貫との関係性があった西村が殺害されていることを知り、奥貫もトラブルに巻き込まれたのではないかと考えて通報したといいます。その後の調査で穂村が奥貫の傷の治療をした診療所を発見し、治療を担当した院長に話を聞くと新たな事実が判明します。

院長は奥貫が襲われた際の傷のほかに、切断された指の治療も担当していたというのです。しかも2回目の治療は誘拐されている状況にもかかわらず、奥貫1人で診療所に訪れていました。この事実や西村の遺体の状況などから、氷月は奥貫が西村の殺人についてなにか知っている可能性があること、そして本人による狂言誘拐ではないかと考え、公開捜査を行うよう訴えます。

4話では穂村が刑事を目指した理由が明らかになりました。彼は過去に姉を目の前で通り魔に殺されており、二度とこんなことが起きてほしくないという思いを持っていたのです。そのため瑞江を亡くしたことに相当なダメージを受けており、冷静でい続けている氷月に強く当たってしまっていました。

氷月はその思いに行動で応えます。誘拐事件への柊班の介入を渋っていた特殊班と係長に「規則やしがらみではなく刑事の仕事を全うしたい」と訴え、事件解決の足がかりとなる梨々花の証言を得たのです。

そんな氷月を見た穂村はこれまで氷月のことを誤解していたこと、温度差を感じていたことを謝罪。氷月は「穂村の熱量に勝手にあったまっている」「瑞江の思いを私達で繋いでいこう」と伝えます。ほころぶ穂村の表情から、2人の心が通ったように見えました。

5話あらすじ・ネタバレ

5話のあらすじとネタバレをご紹介します。

5話あらすじ

新しい情報

奥貫の誘拐は公開捜査に切り替えられ、新たに得た情報から奥貫を確保します。調べてみると、奥貫に出資していたディーラーが逃走時の車を貸していることがわかり、ディーラーに話を聞くと「恩があり無料で貸した」とのこと。

本当の人間性

その後調査を進めるも、西村を殺害した犯人を見つけ出すことはできません。氷月は改めてカメラアイを使い、ディーラーが無償で車を貸したことを嘘だと見抜き、そこで奥貫の人間性が浮き彫りになります。柊班は梨々香に事情を話し、彼が隠れそうな場所として都内の実家を教えてもらうのでした。

証拠を発見

梨々花に聞いた柊班が奥貫の実家を調べると、そこに彼が滞在していた痕跡と、庭の土の中から血痕のついた包丁を発見します。一方その頃奥貫は釈放されて、梨々香が待つ自宅に帰ってきますが…

裏切り

梨々花に対して西村と同じ裏切り者の目をしているという奥貫は、彼女に事件当日のことを語ります。西村に襲われて反撃し、殺害したというのです。その後証拠を持った柊班が突入し、奥貫を逮捕して事件は解決しました。

5話ネタバレ

奥貫を確保
奥貫の誘拐を公開捜査に切り替えると、新たな情報提供者が現れます。奥貫が訪れていた病院の駐車場で奥貫らしき人物とトラブルになったというその男性は、奥貫が乗っていた車の写真を撮影していました。氷月はその写真を木皿に託し、車の情報を追ってもらいます。

木皿は、奥貫がホームセンターにいることを突き止め柊班に連絡。奥貫は柊班に確保される際に暴力をふるったため、公務執行妨害で一旦逮捕されました。取り調べによると、狂言誘拐を企てたのは、西村を襲った犯人から身を守るため、そして梨々花を警察から守ってもらうためだったといいます。

奥貫の信者たち
奥貫は西村や自分を襲った犯人は出資者のひとりに違いないといい、捜査班は出資者を総当り。また逃亡の際の車は知り合いのディーラーに借りたといい、ディーラーはお世話になった過去があるため車は無償で貸したといいます。病院の院長も同じように奥貫を助けており、まるで神と信者のような関係だと氷月や土屋は感じていました。

その後梨々花にも話を聞くと、奥貫とはお金目当ての結婚と言われるがそうではなく、信じてくれる人を幸せにしたいという奥貫の世界観や考え方に心を打たれ、好きになったといいます。その様子を見た土屋と氷月は、彼女もまた奥貫の信者のひとりであるのかも知れないと考えます。

奥貫の本性
出資者を調べた捜査班でしたが、そのなかに事件当日アリバイがなかった人物は存在せず、当初から睨んでいた奥貫が怪しいと考える柊班。その後氷月のカメラアイで、ディーラーのもとに梨々花が持っていたのと同じ十字架のキーホルダーがついたスーツケースがあることを見つけます。

穂村がディーラーに向かい、スーツケースを捜査すると未使用の札束が3億円入っていました。奥貫は表向きは出資者に寄り添う神のような存在でしたが、実際には自分だけ勝ち逃げをして私腹を肥やそうとしいたことがわかり、彼の強欲で、自分勝手な人間性が浮き彫りになってきます。

柊班はその事実を梨々花に伝え、捜査への協力を仰ぎます。その結果、奥貫が身を潜めそうな場所として、都内の実家を教えてくれたのです。柊班がその家を捜査すると、彼がそこで過ごしていた形跡があり、さらに庭の土の中から血のついた包丁を見つかりました。その頃、奥貫は一旦釈放され自宅に戻ってきます。

本当の裏切り者は誰か
梨々花が待つ家に帰って来た奥貫は、自分のことを裏切った西村と梨々花が同じ目をしていると強く当たり、事件当日のことを語り始めました。西村の自宅で現金をスーツケースに詰めていた奥貫は、そのお金を自分のものにしたい西村に包丁で襲われ、腕と肩を怪我します。奥貫がそれに抵抗し西村を絞殺した後、イエス・キリストとユダの関係性になぞらえて西村の胸に傷をつけたといいます。

奥貫のことを信じて待っていた梨々花は大きなショックを受け、奥貫から逃げようとしました。そこへ柊班が突入し、証拠の包丁と鑑定結果から奥貫と西村の結婚であることが判明したという事実を突きつけます。梨々花に裏切られたと声を荒げる奥貫に対し、土屋が「ずっと信じていた梨々花さんを裏切ったのはお前だ」と厳しく声を上げ、奥貫は連行されていきました。

5話では、木皿が氷月に不安を吐露したシーンが印象的でした。木皿は襲われた日のことがフラッシュバックするようになっており、病院に訪れた氷月に、本当は捜査一課に配属されたのが嫌だったことや、現場に出るのが怖くて仕方なかったことをつらそうに語りました。

それを聞いた氷月は、母親の事件のことを思い出しながら、木皿と同じように怖くて動けなかった過去があることを話します。そして瑞江がどんな思いで警察官をしていたのかを伝えると、木皿は前向きな表情に変わり、氷月とのわだかまりが少し解消されたように見えました。

6話あらすじ・ネタバレ

6話のあらすじとネタバレをご紹介します。

6話あらすじ

団地での殺人事件

とある団地の一室で平間幸恵(滝沢涼子)という女性が殺害される事件が発生し、勝村班が捜査を任されることになります。土屋と穂村は応援に向かうよう指示され、氷月は監察から話しがあるため捜査には参加できないことに。

怪しいのは誰?

被害者と同居していた次女・葉子(吉田怜香)が事件当日から行方をくらましていることから、彼女が犯人でないかと疑う勝村班。土屋と穂村は事件の第一発見者でもある長女・純子(荒井玲良)から話を聞き、葉子が彼氏である・海老塚堅斗(宮崎秋人)のことで幸恵と揉めていたことを教えてもらいます。

彼氏の支配

海老塚の自宅にいた葉子に接触した土屋は、彼女がDVを受けており逃げられない状況ではないかと考えました。その後木皿の協力もあり葉子の行方を特定した土屋と穂村は、葉子に事情を確認し、殺人の犯人が海老塚であることを聞き出しました。

事件は解決するが…

勝村班に現場へ向かってもらい、海老塚は無事に逮捕され事件は解決します。一方で監察から尋問を受けていた氷月については瑞江の殉職についての処分はなかったものの、部下を適切に管理できていなかった点を鑑みて配置換えになることが伝えられました。

6話ネタバレ

氷月は捜査できない?
とある団地の一室で起きた殺人事件について、勝村班が捜査を任されます。土屋と穂村は応援に行くよう命じられますが、氷月は瑞江の殉職の件で監察から話があると言われ、捜査に参加できないことに。

殺人事件の被害者はその部屋に住む平間幸恵。現場には凶器と見られる灰皿が残されており、第一発見者は離れて暮らす平間の長女・純子とその娘でした。幸恵は次女の葉子と同居していましたが、純子は葉子と連絡が取れないといいます。土屋と穂村が聞き取りなどの調査を行いますが、勝村が上から目線の指示をしてきて捜査を制限されてしまい、思うように身動きが取れません。

その頃、氷月は監察から厳しい尋問を受けており、瑞江の殉職について正しい判断が行われていたのかを問われます。

家族の揉め事
穂村は入院中の木皿に協力を仰ぎ、葉子が事件当日にバイト先を辞めていたことを突き止めますが、勝村はその後の捜査を勝村班が行うといい穂村の手柄を横取り。土屋はその様子を見て、勝村に「また同じことを繰り返すのか」と意見します。

勝村は過去に部下の手柄を何度も横取りし、そのせいで部下に殴りかかられたことがありました。それを止める際に間に入った土屋が勝村を殴り、土屋は閑職に飛ばされたのです。そして監察官の貝原は、その不祥事に目を瞑ることを条件に、氷月の監察を行うよう指示していたのでした。勝村の態度に怒る穂村でしたが、土屋は独自に調査をしようと提案。

改めて純子に聞き取りをする土屋と穂村は、最近幸恵と葉子が、葉子の交際相手である海老塚堅斗のことで揉めていると幸恵から相談されていたことを聞き出すことができました。幸恵は葉子に、海老塚と別れたほうがいいと説得していたというのです。

様子がおかしい?
土屋と穂村は海老塚の職場に訪れて話を聞きますが、事件の日から連絡がついていないといいます。海老塚は少年院上がりで親にも愛想をつかされて苦労していた人物だそうですが、勤務態度はいたって真面目。海老塚の自宅を教えてもらい向かうと、そこには海老塚と葉子の姿がありました。

葉子に話しを聞こうとする土屋と穂村でしたが、海老塚が遮って話をさせてくれず、バイクで逃げられてしまいます。穂村は木皿にバイクのナンバーを伝えて追跡してもらうことに。葉子が幸恵を殺害したと考える勝村班に対し、土屋は葉子の様子から、彼女が海老塚からDVを受けており「ストックホルム症候群」になっているため、逃げられないのではと考えていました。

事件の解決とともに訪れたのは…
その後木皿からバイクは乗り捨てられていて追跡はできなかったが、葉子がSNSにアップした画像からある程度の場所が特定できたと連絡が入ります。土屋と穂村がその住所付近に向かうと、1人で歩いている葉子を発見。

葉子の手の甲にはたくさんの傷がついており、それを見た土屋は葉子を説得して話を聞くことに成功しました。事件当日、葉子は自宅で幸恵に海老塚と別れるよう言われていたといいます。しかし突然訪れた海老塚が葉子を連れて行こうしたため幸恵が止めてつかみ合いになり、逆上した海老塚が幸恵を殴って殺害したというのが真実でした。

その後海老塚が潜伏しているアパートを聞き出した土屋と穂村は、勝村班に連絡し海老塚を確保しに行ってもらい、海老塚は無事に逮捕されました。そして事件解決と同時期に、氷月の処遇が決定します。査問委員会にかけられることはありませんでしたが、柊班は捜査一課長直属の特別待機班に配置換えになることに。

その帰りに直帰だと思っていた土屋を署内で見かけた氷月。土屋は観察室に入り、貝原から氷月の内偵を継続するように言われており、氷月はそれを廊下で聞いてしまいます。出てきた土屋は逃げる氷月を追いかけて話そうとしますが、氷月は土屋に監視していたことの怒りをぶつけて「信じられない」と去っていきました。

調査に参加できない氷月は、監察から瑞江の殉職について厳しい尋問を受けていました。監察官の貝原は氷月が経験した幼い頃の両親の事件から、彼女が人を信じられない人間であり、人格に問題があると決めつけている様子でした。

土屋は人格に問題はないと伝えますが、貝原は聞く耳を持ちません。そんな折に捜査一課長である安田が貝原のもとを訪れ、人事に関わる人間が偏見を持って氷月に接していることに対して問題があるのではと問いかけます。

氷月を警察から追い出したかった貝原でしたが、結局瑞江の殉職では査問委員会にかけないことに決定しました。しかし配置換えとなった先は、一課長の指示なしでは捜査に関われない立ち位置。せっかく木皿も退院してきてやる気を見せているところでしたが…

7話あらすじ・ネタバレ

7話のあらすじとネタバレをご紹介します。

7話あらすじ

森での自殺事件

特別班に配置換えとなった柊班が初めて担当するのは、森で起きた女性の自殺事件でした。亡くなっていたのは花形紗奈(大出菜々子)。人目のつかない場所で亡くなっていましたが、派手な演出がされており不審な点も複数あります。

携帯と1000万

現場からは紗奈の携帯が見つかっておらず、さらに事件の前日に口座から1000万円が引き出されていることがわかりました。紗奈の自宅にいた彼氏と名乗る男性・進藤大地(濱田龍臣)も、そのお金のことは知りません。

父親の暴力

紗奈は3年前に父親からの暴力から身を守るために家を出ており、以降一人暮らし。コンカフェでバイトをしてお金をためていたようでした。父親とは一人暮らしをしてからも会っていましたが、彼は1000万円は受け取っていないといいます。

配信者

紗奈の父親の話から、彼女のSNSを知った柊班。そこには日々の愚痴が書かれていましたが、そのほかにアカウントの情報から紗奈がライバーとして活動していたことがわかります。

7話ネタバレ

動揺する柊班が新たな事件を調査
柊班は木皿の快気祝いの席で、一課長預かりの特別版に配置換えになったことを氷月から知らされます。特別版は強行班が扱うほどでない優先度の低い事案を担当する、補欠的な立場にあるといいます。氷月は穂村や土屋に異動願いを出してもいいと伝えますが、2人はすんなりと受け入れられない様子。

そんななかで、柊班は自殺と思われる事件の調査を任されることになりました。亡くなっていたのは花形紗奈、22歳。ひと気のない森で黒いドレスに身を包み、椅子に座ったままの状態で発見されました。横に置かれたテーブルには口紅がついたティーカップ、周囲にはトランプのカードが散乱し、近くの木には遺書と見られる「私は穢れた黒うさぎ。先立つ不孝をお許しください」と書かれたカードが張り付いていました。

氷月は木皿とともに紗奈の自宅に向かいますが、そこには彼氏だという公務員の男性・進藤大地がいます。紗奈から合鍵を受け取っていたという進藤は、紗奈と連絡がつかないため待っていたといいます。

消えた1000万円
紗奈の死因はパラコートによる中毒死であり、周辺の足跡も紗奈のもののみ。自殺の可能性が高いものの、唯一携帯電話だけが発見されておらず、さらに紗奈は死の前日に1000万円を一括で引き出しているなどの不審な点があるため自殺だと断定できない状況です。

その後進藤から改めて話を聞くと、彼は現場に残されていた文章を見て、自分のために残した遺言だと思うといいます。以前から紗奈の様子がおかしく、浮気を疑って問いただしたことがあったそう。しかし貯金を引き出していたことも、貯金額や貯金する理由も知らないといいます。

一方柊班には大きな動きが。穂村は勝村と土屋の会話の内容から、土屋が氷月の内偵していたことや監察側に回って捜査一課に戻ったことなどを知ってしまいました。穂村がそれを木皿に話すと、木皿も監察の動きを怪しく思い、独自に監察が氷月を追い出そうとした理由を調べていたといいます。そして初めて、氷月が加害者家族でありながら被害者家族であることを知るのです。氷月の父親は多額の借金を作り、家族に暴力を振るっていたのでした。

紗奈の事情
土屋と穂村は、進藤から聞いた紗奈のバイト先であるコンセプトカフェに聞き込みに行きます。同僚の話では、紗奈はコンカフェで仕事しているのが不思議なくらい愛嬌がなく、男性が苦手な様子だったそう。彼氏がいることを知ると驚いた様子を見せていました。

氷月と木皿は紗奈の母親・詩織(吉沢梨絵)から話を聞きます。紗奈は3年ほど前に家出をして一人暮らしをしていますが、家出の理由は父親・龍二(波岡一喜)による暴力でした。闇金に借金をして追い詰められた龍二は、詩織や紗奈に手を上げるようになり、詩織は紗奈の身を守るために彼女を家から追い出したというのです。

龍二は暴力だけでなく詩織や紗奈から生活費やお小遣いを巻き上げていたこともわかり、紗奈が亡くなって以降連絡が取れなくなっていました。氷月は龍二について知る中で、何度も自分の両親の事件を思い出します。

もう一つの姿
すると貝原は氷月の父親に龍二が似ていることに目をつけ、彼女に龍二の捜査をさせるよう土屋に指示します。それは、龍二と対峙した際に、氷月に不祥事を起こさせ警察から追い出す機会を作ろうとしているからでした。

土屋は貝原の指示を無視して1人で龍二を探し、逃げる龍二を確保。土屋が聴取を行うと、龍二は紗奈が一人暮らしをしてからも何度も会いに行っていたが、お金は受け取っていないといいます。1000万円についても知らないとのことでした。

龍二は紗奈がSNSで家族や日々の愚痴や苦しみを呟いているのを見て、そこまで苦しんでいたのだと実感し後悔している様子。そのアカウントの名前は「黒うさぎ」。最後の投稿には遺書と思われる文章と同じ「私は穢れた黒うさぎ。先立つ不孝をお許しください」と書かれていました。そして、アカウントの情報から、彼女は黒うさぎという名前でライバー活動をしていたことがわかります。

氷月の過去を知った穂村は氷月に自分は裏切らない、柊班がどうなっても氷月に食らいついていくと宣言。氷月の表情が緩んだように見えました。

さらに土屋も、龍二の捜査を独自に行なったのは自分の判断であり監察からの指示ではないこと、そして内偵を断ったと氷月に伝えます。土屋は、氷月が彼のような人間と会って自分の父親と重ね、苦しむ姿を見たくなかった、つらい過去を抱えながらも刑事として立ち向かう氷月の支えになりたかったといいます。

土屋の裏切りを知った穂村と木皿はショックを受けていましたが、氷月の過去や思いを知って、氷月に着いていくという決心をしているようでした。

8話あらすじ・ネタバレ

8話のあらすじとネタバレをご紹介します。

8話あらすじ

別々の調査

土屋は単独で龍二を調査し、氷月たちは紗奈の恋人・進藤への再聴取を行います。進藤は相変わらず紗奈がライバー「黒うさぎ」だったことを知らなかったと主張し、ショックを受けている様子でした。

配信者とファン

そんななか、紗奈は黒うさぎとして1,000万円の投げ銭を受け取っており、中でも「サッドハッター」というファンが800万円を払っていたことが判明。さらにサッドハッターは紗奈と個人的に会っており、その件で炎上していたことが発覚します。しかしファンへの聞き取り調査では、炎上以前に紗奈に恋人がいると疑う者はいませんでした。

父親の存在とストーカー

土屋の熱心な調査により龍二が紗奈について話したいと出頭し、やはり紗奈から金は受け取っていないと確定します。そしてそれと同時に、彼女がサッドハッターからストーカー行為を受けており、龍二がその相談に乗っていたことも判明。

メガネ

その後氷月のカメラアイで辿った紗奈の部屋にあった写真から、紗奈が進藤の前で「信頼する相手の前では外すはずのメガネ」をかけていたことに気づきます。紗奈の家に向かった氷月と土屋は、そこで私物を回収しているという進藤を見つけ…

8話ネタバレ

本当の姿を見せる相手
土屋は龍二が紗奈を殺害した可能性を単独で捜査することになり、氷月、穂村、木皿の3人は改めて進藤に聴取を行いました。進藤は引き続き、紗奈がライバーであることを知らなかったと主張し、隠されていたことにショックを受けている様子。

捜査中のある日氷月が帰宅すると、妹の陽菜が「黒うさぎ」が亡くなったニュースを見て動揺していました。彼女は「黒うさぎ」を推していたそうで、氷月は陽菜との会話の中で、投げ銭という仕組みがあることを知ります。そして、黒うさぎの配信を改めて確認すると、配信の中で「黒うさぎ」として活動する際にはメガネをかけ、本当に信頼する人の前でしかメガネを外さない発言に気が付きます。

ファンからの投げ銭
その後の調査で、黒うさぎはリスナーから総額1,000万円の投げ銭を受け取っており、中でも「サッドハッター」というファンが800万円もの大金を投じていたことが判明しました。さらに、紗奈はサッドハッターと個人的に会っており、そのことが原因で炎上していたことも明らかになります。氷月たちは炎上時に紗奈を攻撃していたファンに接触し、聞き取り調査を開始。

ファンの証言によると、多くの視聴者は黒うさぎの配信を通じて疑似恋愛を楽しんでおり、投げ銭をすることで彼女を「自分のものにできる」と錯覚する人もいたようです。また、配信に映る家には男性の気配が一切なく、炎上する以前に彼氏がいることを疑っていたファンがいなかったこともわかりました。

一方、土屋は龍二が消費者金融に入る姿を目撃し彼を追うと、借金の返済をしています。土屋が「紗奈から受け取った金で返済をしているのではないか」と問い詰めますが、龍二は断固として否定しますが、金の出どころについて明言しようとしません。

ストーカー被害
その頃、氷月は「黒うさぎ」のリスナーたちが、彼氏の存在に全く気づかないほど進藤の私物を隠していたにもかかわらず、進藤自身が紗奈のライバー活動を知らなかったというのは不自然ではないかと疑問を抱きます。そして木皿ともに改めて進藤に話を聞くことに。

進藤によると、彼が紗奈と最後に会話を交わしたのはバレンタインデーの日でした。その日、しばらく連絡が取れなかった紗奈のもとを訪れると、紗奈は「距離を置いたほうがいい」と進藤に告げ、「これから大切な人と会う」と言い残して立ち去ったということでした。

そんな中、龍二が「土屋と話がしたい」と警察に出頭します。彼は違法な仕事で闇金への返済を行っていたために金の出どころを言えなかったと告白し、本当に紗奈からは金を受け取っていないと強調。また、紗奈が家出した後も連絡を取っていたのは、彼女がストーカー被害に遭っていることを知り、力になりたかったからだと説明しました。

そして龍二のスマホに残っていた紗奈とのメッセージ履歴から、バレンタインデーの日に紗奈が会っていた「大切な人」とは龍二であったことが判明しました。さらに、紗奈が亡くなった日にも龍二と会う約束をしており、その際に彼に1,000万円を渡す予定だったことが明らかになりす。また、メッセージの内容からストーカーの正体がサッドハッターであることも特定されました。

写真に写った姿
氷月はカメラアイで記憶をたどり、紗奈の家にあった写真の中から、進藤と紗奈が一緒に写っているものを見つけます。しかし、その写真の中で紗奈はメガネをかけており、配信で言っていた「本当に気を許した相手の前ではメガネを外す」という言葉と矛盾していることに気が付きました。

氷月は進藤が紗奈のライバー活動を知っていた可能性が高いと考え、土屋とともに彼の自宅を訪れるも不在。もう一つの家である紗奈の家に向かうと、進藤が自分の私物を回収している最中でした。すると例の写真はすでに燃やされており、証拠隠滅を図った形跡がありました。

氷月が進藤に「紗奈が黒うさぎであることを知っていたのではないか」と問うと、彼は動揺して逃亡を試みますが、駆けつけた木皿と穂村により確保。進藤は取り調べで、黒うさぎに対して全財産を投げ銭し、ようやく選ばれた男になったと思っていたと語ります。

しかし、紗奈に大切な人がいると彼は、お金のために利用されていたのだと悟り、「誰にも渡したくない」と思い犯行に及んだことを認めました。こうして事件は解決しますが、土屋はこの事件を最後に警察を去っていきます。

今回は土屋が過去に葛藤していたことが明かされました。土屋は勝村とのトラブルの際に、苦労せずに捜査一課まで上り詰めたが、成果が挙げられずもがいていたとのこと。そんなときに勝村が同期の自分に先を越されて焦っているのだろうと煽ったことで、カッとなって殴ってしまったというのです。

捜査一課という立場さえ失ったときに監察に声をかけられ、氷月の監視役になったという経緯を明かしました。しかし氷月の警察官としての生き様を見ている中で、最後くらい警察官として誰かを救えたらと心変わりしました。

土屋は事件解決後に警察を去っていきますが、その際の氷月とのやり取りで誤解が解けたように見えたのがせめてもの救いでした。また今回は、木皿が異動願を出さないと宣言したのも印象的でした。氷月と穂村、木皿が残った柊班の今後はどの様になっていくのでしょうか。

9話あらすじ・ネタバレ

9話のあらすじとネタバレをご紹介します。

9話あらすじ

班の解散?

氷月は父・夏見喜次(杉本哲太)の出所を知り、さらに陽菜が夏見に面会していたことを知ってショックを受けます。 氷月は陽菜に夏見に会えないよう伝えますが、陽菜は聞き入れません。同時期、氷月は係長の赤松から柊班の終了を告げられます。

父の出所と事件

ついに夏見が出所しました。そしてその日の夜、小金井初管轄の交番で警察官が襲われ、拳銃が奪われる事件が発生。 犯人は残り4発の弾丸が入った拳銃を持ったままであり、勝村班を中心に捜査が進められます。氷月も捜査に加わりますが、その途中で拳銃を持った夏見と遭遇し、逃げられてしまいます。そして 現場には殺人前科のある岩田春樹(木原勝利)が亡くなっていました。

被疑者

父親が被疑者となり、氷月は捜査から外されてしまいます。その後休暇を取得し、独自に捜査を進めようとしますが、安田一課長の配慮により、土屋がサポートに回ることに。さらに勝村の協力もあり、穂村・木皿も氷月のもとに向かうことになります。

氷月の決意

ついに集結した柊班。氷月は父親の事件以降の苦しさや辛さをメンバーたちに吐き出し、3人はそれを受け止めます。そして4人で夏見のもとに向かうと、彼は拳銃を持って佇んでいるのでした。

9話ネタバレ

父の出所と事件
氷月の父・夏見喜次が出所することを知った氷月は、陽菜が夏見に面会していたことを知りショックを受けます。そして、もう夏見に会わないでほしいと伝えますが、陽菜は反発。

それと同時期に、氷月は係長の赤松から班の解散を告げられ、穂村と木皿は動揺していました。土屋は刑事総務課へと異動し、柊班のメンバーは3人だけになっていたことも、解散の理由だと係長から伝えられます。

そんな折、ついに夏見が出所しますが、その日の夜に小金井初管轄の交番で警察官・田所保(橋本拓也)が襲われ、拳銃が奪われる事件が発生。監視カメラには、目出し帽を被った何者かが刃物で田所を切りつけ、その後拳銃を奪い田所に発泡している様子が映し出されていました。犯人は残り4発の弾丸が入った拳銃を持ち去っており、勝村班が中心となり犯人の手がかりを追うことに。

父との再開
柊班も捜査に加わることになり、情報提供のビラ配りをしていた氷月と小金井が近くで発砲音を聞き氷月が走り出します。するともう一発銃声が聞こえ、現場に行ってみると、そこにいたのは拳銃を持った夏見でした。動揺しながらも逃げる夏見を追う氷月でしたが、すぐ近くで撃たれて亡くなったと思われる男性を発見。

男性の名前は岩田春樹(木原勝利)、殺人の前科がある人物でした。氷月は警察に逃げた男が父親だったと言い出すことができませんでしたが、鑑識の調査により現場からの夏見の指紋が見つかり、被疑者として勝村班を中心に夏見を追うことになります。そして氷月は身内が被疑者であることから捜査から外されてしまいました。

氷月は捜査一課長の安田に休暇を申し出て、今後のことをゆっくり考えたいと伝えます。安田は発砲事件を単独で捜査するのは認めないと言いますが、氷月の意思は変わりません。休暇を認めた安田は、土屋に連絡を取り氷月のサポートをするように指示。夏見を追う可能性があることから、土屋は穂村、木皿と連携を取り、氷月のことを追いかけます。

事件の被害者と娘
氷月と陽菜は家族のことについて、改めて向き合うことに。陽菜は氷月と家族の話ができないことを辛かったと氷月に伝え、氷月は事件を忘れてもらうことで守っていたつもりになっていたと謝ります。そして、陽菜が夏見と何を話したのかを確認し、氷月は夏見が今どこにいるのかを特定したようでした。

氷月は陽菜に休暇を取っていることを告げず、夏見に会いに行くと行って家を出ました。一課は氷月が陽菜から夏見の情報を聞き、そこに向かっているのではと懸念します。木皿が土屋に連絡を取り、一課が氷月の動向を追っていることを伝えます。土屋は陽菜から事情を聞き、氷月が夏見を追っていったと思われる母親の墓がある鎌倉に向かいました。

その頃、岩田の事件で新たな目撃者が見つかり、穂村と木皿が事情を確認することに。目撃者とは岩田の娘であり、彼女は拳銃を発泡したのが夏見で間違いないといいます。彼女は現場で岩田と会い、金をせびられていたと告白。最初に事情聴取をした際にそのことを隠していましたが、出所してからも家族に迷惑をかけてくる岩田を恨んでおり、死刑にしてくれた犯人に逃げてほしいと思っていたというのです。

氷月の想い
穂村と木皿は勝村に夏見が鎌倉に行った可能性が高いと伝え、勝村は2人に鎌倉に向かうよう指示。氷月は母親の墓に行きますが、そこで夏見と会うことはできず、墓地を後にしようとした際に土屋と合流しました。

夏見が向かいそうな場所を追っていく氷月に続き海辺に氷月と着いた土屋。そこに穂村、木皿も合流し、2人は柊班全員で夏見の捜査をしたいと強く申し出ます。しかし警察官としてではなく一個人として会うと食い下がる氷月。土屋は、なぜそこまで自分を追い込んで彼に会おうとするのかを問います。

すると氷月は、忘れられないことが耐えられず、ずっと父親を憎んでおり、苦しい思いをしていたと胸の内を明かします。そして、何度も母親を殺す父を思い出してしまい、あのとき殺しておけばよかったと思ってしまう自分が嫌だったこと、だからこそ父親と向き合わないと前に進めないと、涙を流して訴えました。

その思いを聞いた土屋は、拳銃を持っている被疑者に接見する以上危険であるため、3人が同行することを条件に氷月が夏見に会うことを了承します。そして夏見が向かったと思われる場所に向かうと、拳銃を持った夏見が佇んでいました。氷月が拳銃を渡すよう要求するとすんなり引き渡してくれますが、それを受け取った氷月は彼に銃口を向けたまま考え込んでしまうのでした。

今回は氷月の本心や妹の陽菜の本心もわかり、出所した父親との向き合うことを決めました。そして心の内を柊班の3人に伝えると、彼らは柊のことを受け入れるのでした。

一方で、赤松と安田、そして監察官の貝原は氷月の処遇について話す場面で貝原が氷月を執拗に監視する理由が明らかになります。彼は過去に少年課のとある警察官を調査した経験があることを明かします。その警察官は、殺人の前科がある父親を持つ少女を執拗に厳しく取り締まろうとしていたといいます。

しかし度が過ぎた取り締まりを懸念し貝原が警察官を少女の担当から外すが、その後少女が人を殺したというのです。その少女と氷月が重なる部分が多く、氷月も同じようなことになるのではないかと懸念していました。

10話(最終回)あらすじ・ネタバレ

10話のあらすじとネタバレをご紹介します。

10話あらすじ

独自の調査

銃刀法違反で夏見を逮捕した柊班。彼は2つの事件は自分がやったといいいますが、氷月は夏見がなにか隠していると確信し、柊班は処分を覚悟し独自に捜査を進めることに。土屋は休暇を取得して捜査に加わるといいます。

犯人が2人?

カメラアイで新たな手がかりを見つけた氷月は、岩田の娘・千晶に話を聞きます。すると彼女は父親が撃ったのは自分だと言いました。もう一人の被疑者である夏見に氷月が話を聞くと、実際に売ったのは岩田の息子・康介であることが判明。

父親

拳銃を持ち去り、自分の人生を終わらせたかったという夏見に、氷月は忘れたくても忘れられず苦しい思いをしていたこと、しかし家族として過ごした記憶も忘れられないと伝えます。氷月の思いを聞いた夏見は、声を上げて涙を流すのでした。

新たなスタート

柊班は捜査一課に戻ることになり、土屋に加えて小金井がメンバーに加わりました。氷月は過去を乗り越え、信じられるメンバーたちと新たな一歩を踏み出しました。そして変わった自分や環境とともに、新たな事件に挑んでいきます。

10話ネタバレ

夏見の隠していることは?
夏見に銃口を向けたまま考え込んでしまった氷月でしたが、引き金を引くことはしませんでした。彼は警察官が拳銃を奪われた事件と、岩田が射殺された事件の両方を自分の犯行だと認めますが、供述にはあいまいな点が多く、氷月はまだ隠していることがあると確信。被疑者を確保したことは手柄でしたが、氷月は勝手な捜査をしたことを赤松係長に叱責され、穂村と木皿も今回の事件から外されてしまいます。

その日帰宅した氷月は、妹の陽菜と向き合う決意をしました。陽菜に対し、過去や私に縛られずに幸せになってほしい、私は私のために生きると宣言。そして氷月は夏見の事件を単独で捜査しようとします。そこに休暇を取って捜査に加わるという土屋が現れ、さらに穂村と木皿も処分されることを承知の上で捜査に参加するというのです。氷月はそれを受け入れ、柊班は夏美を殺害する理由があることから、岩田の息子・仙川康介(木下暖日)と、娘・仙川千晶(近藤華)を手分けして調査することに。

穂村と木皿は康介を、土屋と氷月が千晶にそれぞれ話しを聞くと、康介は父親が殺害されたことを通報しなかったのは、ずっと家族を苦しめる父親を殺してくれた犯人に救われたからだといいます。一方で千晶は、憎んでいた父親でも、目の前で殺されてしまったことに複雑な表情を浮かべていました。その頃夏見は勝村班から取り調べを受けますが、証拠が見つからずに逮捕が難しい状況です。

発砲したのは誰なのか
氷月はカメラアイで岩田を発見したときのことを辿ります。すると、現場から逃げていく夏見のズボンの後ろ側に返り血が付いていた事を発見。本来は発砲していれば身体の前面に返り血がつくはずであり、この事実が夏見の発砲ではないことを示していたのです。

この手がかりを持って再び千晶のもとに訪れた氷月と土屋。改めて話を聞くと、事件の日は康介と千晶が岩田を現場に呼び出して会っていたことがわかりました。そこでも金の無心をしてくる岩田と康介がもみ合いになり、康介は警察官から奪った拳銃で岩田の足に発砲したのです。そして千晶は渡された拳銃で岩田の胸を撃ったと自供。それを受け、氷月は勝村に夏見の事情聴取を申し出ますが、規則違反であることを理由に断られます。しかしそこに係長がやってきて、夏見の事件を柊班に担当させろと指示してくるのです。しかもそれは、瑞江長官からのお達しでした。

夏見と対峙し、強く彼を問い詰める氷月。そんな氷月に圧されて夏見は本当のことを語り始めます。現場近くで銃声を聞いた夏見があの場所に駆けつけると、そこには岩田に銃を向ける千晶の姿がありました。夏見は幼い頃の氷月と同じ目をしていた千晶から逃げたくない、犯罪を犯してほしくないと思い、千晶から拳銃を奪います。しかしその拳銃を取り返そうと掴みかかってきた康介と揉み合いになり、その中で康介が岩田に向けて発砲してしまったというのが実際の事件の流れだったのです。兄弟はその場から立ち去り、夏見の手に拳銃が残りました。

それぞれの理由
拳銃を持ち去ったのは、出所してきて生き方を見失った自分を終わらせようとしていたから。そして、最初から本当のことを言わなかったのは、20年かけても過去の償いができないことがわかって、自分だけが楽になろうとしたことを知られたくなかったからだったと夏見は言います。

本当はすべてを終わらせたかったという夏見に、氷月は終わりなんてないと語気を荒げます。そして母親を殺した夏見のことを忘れたことはないけれど、それと同時に家族として過ごした記憶、夏見の娘として過ごした記憶も忘れられなくて苦しかったと訴えました。最後に「あなたを許すことは決してない」と夏見に伝え、氷月は取調室を後にします。廊下には、笑うように嗚咽する夏見の声が響き渡りました。

穂村と木皿は康介の取り調べをします。康介は拳銃を奪うことは単独で計画したといい、家族を守るためにやらざるを得なかった、自分たちの人生を守っていくためには仕方なかったと訴えます。それに対し穂村と木皿は、康介がしたことは犯罪だと怒りをあらわにし、康介も自分の罪の重さに気がついた様子。

その頃千晶は氷月と土屋、勝村から取り調べを受けており、父親を憎んでいたことは事実だったけれど、殺したかったかどうかはわからないと苦しそうに言います。氷月は自分と似たような境遇になってしまった彼女に寄り添い、今回の罪を一生抱えて生きていかなければならないけれど、いつか必ず心から信じられる人、支え会える人に出会えると千晶に伝えました。

それぞれの新しい道
事件解決後、陽菜は彼氏と暮らすために家を出ていくことに。夏見の面会には行くと思うという陽菜を、氷月は受け入れていました。そして「今度一緒に食事に行こう」と姉妹らしい会話をして、お互いの人生を歩むために踏み出しました。

柊班はというと、捜査一課に戻ることが決定。土屋も改めて一課に配属されることになり、さらに新たなメンバーとして小金井が加わり、新生柊班が始動しました。

氷月は一課長に、カメラアイを恨んでいたけれど、忘れることが必ずしもいいことでないと気づいたと話します。それは、瑞江、木皿、穂村、土屋が氷月にかけてくれた言葉やその姿を忘れたくないと思ったからだというのです。心を溶かした氷の女王とそれに着いていくメンバーたち、強い信頼関係で結ばれた柊班なら、どんな事件にも立ち向かうことができるでしょう。

土屋が戻ってきた際、監察官の貝原も「蛙の子は蛙ではなかった」と、氷月を認めた様子。そして、改めて同じ課として活動することになった勝村も柊班を受け入れるシーンが描かれており、氷月本人だけでなく、彼女を取り巻く環境や人々の心も同じように変わっていったことがわかりました。

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】原作と脚本家について

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】に原作はありません。、脚本家である高橋悠也さんによる完全オリジナル作品となっています。

脚本家:高橋悠也さんの経歴

高橋悠也(たかはし・ゆうや)さんは、1978年2月11日生まれ、東京都出身の脚本家・俳優・演出家です。劇団「UNIBIRD」を主宰しており、その舞台の作品すべてにおいて脚本や演出を担当しています。

代表作として、テレビドラマでは『仮面ライダーエグゼイド(2016年~2017年・テレビ朝日)』、『マウンテンドクター(2024年・関西テレビ・フジテレビ)などがあります。ほかにも仮面ライダーシリーズなどでは映画の脚本を手掛けおり、テレビアニメ『曇天に笑う(2014年・日本テレビ)』、『ルパン三世 PART IV(2015年・日本テレビ)』、『久保さんは僕を許さない(2023年・AT-Xほか)』などでは、脚本だけでなくシリーズ構成も行っています。

舞台やドラマ、映画やアニメなどの幅広い作品に携わっている脚本家ということで、独自のストーリーや世界観も楽しみです!

また、演出にはドラマ『ストロベリーナイト(2012年・フジテレビ)』 、映画『シティーハンター(2024年)』などの作品を担当した佐藤祐市(さとう・ゆういち)さん、ドラマ『笑うマトリョーシカ(2024年・TBS)』、『わたしのお嫁くん(2023年・フジテレビ)』などを担当した城宝秀則(じょうほう・ひでのり)さんの2名がクレジットされています。

佐藤祐市さんは、久しぶりのゴールデン連続ドラマで身が引き締まる思いであること、緊張しながら準備や撮影に立ち向かっていることを明かしており、多くの方に楽しんでいただける作品になるように挑みたいとコメントしています。

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】の結末は?

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】は原作のないオリジナルドラマであるため、誰にも結末が予想ができません。

ただし氷月が過去になにかを抱えていること、そして柊班のメンバーたちも事情やトラウマを抱えていることから、それらと向き合う場面が多く描かれるのではないかと予測できます。また、氷月がカメラアイという特殊能力を持っていることが、彼女の過去のトラウマに関わっている可能性も高いといえるでしょう。

そして、新感覚の刑事ドラマであることも明かされているので、事件を解決するだけにとどまらず、さまざまな人間模様が描かれそうです。さらに柊班のメンバーと関わり事件を解決していくことで、最終的に氷月の心が溶けていく様子も見ることができそうです。

個性の強いキャラクターばかりのドラマなので、ひとりひとりが深堀りされていくことで、どんどん世界観にのめり込んで楽しむことができそうですね!

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】の主題歌

主題歌は、ずっと真夜中でいいのに。の『シェードの埃は延長』に決定しました!
ずっと真夜中でいいのに。は、ボーカルのACAね(あかね)を中心に結成されたバンドで、楽曲ごとにメンバーが流動的なのが特徴です。

ずっと真夜中でいいのに。として地上ドラマの描き下ろし主題歌は初めて。

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】の見どころ

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】の見どころをご紹介します!

実力派俳優が集結

主演は女優やタレント、モデルとして幅広く活躍している波瑠さんです。波瑠さんがフジテレビの連続ドラマで主演を務めるのは、2023年の『わたしのお嫁くん』以来となっており、その際に演じていた汚部屋暮らしのキャリアウーマンという役柄とはガラッと変わり、冷徹でストイックな雰囲気の氷月をどのように演じるのかが見どころです。

またほかにも山本耕史(やまもと・こうじ)さんや、SixTONESの森本慎太郎(もりもと・しんたろう)さんといった、実力のある個性派俳優が揃っています。今後もどのような出演者が登場するのか、期待です。

キャストや相関図の詳細はこちらでご紹介しています。ぜひチェックしてみてください!

舞台は警視庁捜査一課第3強行第1係

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】の舞台となるのは、波瑠さん演じる柊氷月が主任を務める警視庁捜査一課第3強行第1係、通称「柊班」です。警視庁捜査一課は、都内で発生する凶悪犯罪を捜査する部署であるため、捜査の緊迫した雰囲気も見どころのひとつといえるでしょう。

とくに柊班には癖のあるメンバーばかりが揃っているので、氷月の特殊能力であるカメラアイだけでなく、ひとりひとりのメンバーが事件や自分と向き合って解決していく姿も注目したいポイントです。

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】のあらすじ・ネタバレは毎週更新

本記事では、【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】のあらすじやネタバレを最終回まで毎週更新していきます!ぜひドラマとともに楽しんでいただければと思います。

【アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜】は2025年1月21日から毎週火曜日21時に放送されます。初回は15分拡大版!

アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜

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