『ドラゴン桜2』の勉強法を徹底解剖!過去の受験ドラマも補習!
弁護士でありながら東大受験のノウハウを生徒に伝授するTBS「ドラゴン桜」。ドラマとして落ちこぼれ生徒が勉強の楽しさに目覚めていくのがストーリーだが、その東大に絞り込んだ独特の受験ノウハウの伝授は見どころでもある。今回はドラゴン桜2の受験ノウハウを振り返るとともに、過去のお受験ドラマもおさらいして、学力アップにつながる?必読の特集です。
https://www.tbs.co.jp/dragonzakura/
<ドラゴン桜の関連記事>
【ドラゴン桜2】のネタバレを最終回まで!東大合格者は誰に?
最新!「ドラゴン桜」の東大受験ノウハウとは
日本で流通するかぼちゃはどの産地のものが多いか?
第3話から本格化した東大受験の指導。阿部寛演じる桜木建二が最初に生徒に与えた課題は、中学生の問題集を3週間やること。しかも最低5回。岩崎楓(平手友梨奈)ら東大専科の生徒は「地獄の特訓じゃん」とぼやく。続いて、水野直美(長澤雅美)が毎日、3問クイズのようにメールを送る。
- 「三日坊主とはなにか」
- 「日本で流通するかぼちゃはどの産地のものが多いか?」
- 「朝焼けは雨、夕焼けは晴れなのはなぜか」
実はこれも東大の入試問題だという。かぼちゃについては「ニュージーランド」「メキシコ」「北海道」と生徒の答えが割れる。しかし、寒い北海道と暑いメキシコでは共通点がない。日本での収穫は夏から秋。しかし、メキシコは一年中、温暖だ。ニュージーランドは日本の冬は夏で収穫ができるというわけだ。これは2015年の地理の問題だ。
英単語の覚え方にはコツがある
桜木は「記憶力は人によってたいして違いはなんだ」。水野は「覚え方にコツがある」と説明する。例えば、UNITE(ユナイト)という単語は「 団結する」という意味。「えらい人が決めたんでしょ」という早瀬(南沙良)に、桜木は「その考え方がダメなんだ。東大で一番求められているのは、どれだけ本質を考える力があるかだ」。例えば、語源を調べてみる。UNI(ユニ)には「1つ」という意味がある。
- ユニホーム=チームとして1つに。
- ユニバーシティー=多くの学科が1つに。
- ユニコーン=1角獣。
瀬戸(高橋海人)の答えは「ユニクロ」で、周囲から失笑が漏れたが桜木は「ユニークからの造語。ユニークはたった1つの個性という意味だ。なぜを考え、本質を考えろ!」
東大受験は家庭での過ごし方が大事
自分の息子や娘が東大専科で勉強していることを知り、学校に怒鳴り込んできた親たち。しかし、水野が「台湾の人は京都奈良以外でどこに観光に来るか」という質問を出すと、「千葉。ディズニーがあるし、大阪はUSJがある」「北海道。雪を見たことないんじゃないかな」と答える生徒。「正解。これはクイズじゃない。東大の地理の問題です」。桜木は「受験にとって一番の敵はどうせ、受からないという先入観。それを植え付けるのが親なんです」そして、「東大合格必勝法。家庭の10カ条」を掲げる。
- 一緒に朝ごはんを食べること
- 何か1つでも家事をさせること
- 適度に運動させること
- 毎日同じ時間に風呂に入らせること
- 体調の悪い時は無理させず、休ませること
- リビングはいつでもかたづけておくこと
- 勉強に口出ししないこと
- 夫婦仲良くすること
- 月に一度家族で外食すること
- この10か条を父親と共有すること
「日常生活を大事にして、規則正しい生活をすることが受験には大事なんです」と言うと、母親たちも納得して、帰っていく。
数の暗黙知を身につけろ!
専科に、現れる雪駄の老人。数学の特別講師、柳だ。「仙人じゃん」「ヨボヨボじゃん」と言う生徒に、竹刀で机を叩く。「数学は基礎が大事。小学2年まで戻ってやり直す。計算力が徹底的に不足している」という桜木。柳も言う。「私の勉強はスパルタだ。詰め込みこそ教育だ。練習問題100問。満点以外認めない。3分で解け。そうしないと、数の暗黙知は身に付かない!」。水野は「考えなくても身につく力のことよ。自転車乗る時、何も考えないでしょう。それと同じこと」。柳は「夏までに高校レベルに。激上げ? 違う!爆上げだ!」
語彙力を高めるには
5話では、「語彙力」を高めることを桜木は指導する。英単語ではなく、日本語の語彙力だ。次のうち何をやれば語彙力を高められるか。
- カラオケに行く
- 映画を見る
- ゲームをやる
- 図鑑を読む
答えはゲームだ。「マジカルバナナやろう」と水野が言う。「苦労じゃなく楽しい努力をすれば、覚えられる」と言う。
「つまり」「例えば」「要するに」「いわば」「すなわち」「言い換えれば」
6話では専科は合宿に突入。合宿2日目には、朝6時から制服姿でラジオ体操をさせられ、生徒たちは文句を言うが、桜木は「これは東大の試験を想定している、お前らジャージで試験を受けるのか。朝6時、いつものルーティンなら、本番も意識しないで臨めるだろ」。
続いて、国語の特別講師 太宰府治(安田顕)がやって来る。「東大受験に向けて国語を教えるなんて気が重いな、荷が重いな」と気弱そうだったが、突然、「文章の構造がわかってないですね。困りましたねぇ」。黒板を叩き、「国語とは科学だ。そして創作とは建築学である!建築学を無視した創作物はすべてくそだ。優れた文章とは建築学に乗っとって作られている」と大声を上げる。元に戻った太宰府は「文章は言いたいことは一つなんです。手を替え品を替え、頭の中で構築することなのです」と説明。
- 同等関係 言い換えをしている 「つまり」で繋ぐ
- 対比関係 反対のもの 「それに対して」で繋ぐ
- 因果関係 原因→結果 結果→原因
「東大の問題はこの3つでできている。そして【同等】が一番大事。それは英数国理社、全てで、言い換える力が大事なんだ」と桜木。
「つまり」「例えば」「要するに」「いわば」「すなわち」「言い換えれば」
これが大事なのだと。
ぼそぼそシャドウイング
7話では英語の特別講師、由梨杏奈先生(ゆりやんレトリィバァ)がやってくる。踊りながら「こんな感じやん」。シャドウイングというリスニング方法を伝授。「ボソボソシャドウイングや」といい、桜木も「水泳もバタアシからやるのと同じ。外国人にキャンユースピークジャパニーズ?と聞け、スシ、スモウって返してくるだろ。まずはそれでいいんだ」と言う。由梨も「テキトーとモノマネ」がポイントと指南。「時間かけて慣れるんだ!」。そして東大模試のポイントを伝授する桜木。
- その1 東大模試は年6回受けろ
- その2 国語は必ず古文から解き始める
- その3 数学は言葉で方針を書く
- その4 必ずおやつを持っていく
- その5 社会は既習範囲しか出ない
- その6 リスニング試験でメモをとるな
お受験ドラマに見る合格のための極意や受験ノウハウは
大きな紙に書くスケッチブック学習法
深キョンが塾講師のT B S「初めて恋をした日に読む話」(2019年)
「ドラゴン桜」だけが受験ドラマではない。深田恭子演じる塾講師が、横浜流星演じる高校生の東大受験をアシストするストーリー。先生と生徒の恋物語が軸ではあるのだが、スケッチブック学習法が出てくる。数学など、問題を解く際に、様々な思考や考えが浮かびますが、大きな紙を使用することで、あとで見直すときに全体像が見えやすくものだという。
https://www.tbs.co.jp/hajikoi_tbs/
カンニングペーパーを作れ!好物は早めに食え!
NHK「受験のシンデレラ」(2016年)は小泉孝太郎が指導役
こちらは、人生の希望を失ったカリスマ予備校講師、五十嵐(小泉孝太郎)と落ちこぼれの女子高生、真紀(川口春奈)が挑む東大受験のお話だ。ここでは数々の極意が紹介された。
全国模試を目前に控える真紀に、五十嵐が支持したのは「カンニングペーパーを作れ!」だった。訳のわからない指示に驚く真紀だったが、もちろんそれは冗談だが、五十嵐の狙いは「試験に出そうな問題を予測できる。自分の苦手をあぶりだせる」だった。さらに「好物は初めに食え!」。これはまず問題を解き始める前に得意な問題から解いていけというもの。そうすることで、メンタル的にも落ち着くことができるからだ。太極拳に真紀を連れ出す五十嵐。体を動かしながら暗記すると覚えやすくなることを実践させ、古文・漢文を次々に暗記させた。
全国模試の結果は、東大E判定で落ち込む真紀に、五十嵐は「よくやった!」と褒める。模試は「できないところを見つけて、課題を見極める」ものという考え。結果を気にするものではない、と言い切った。ケアレスミスの多い真紀に対し、五十嵐は「試験問題は遠足の荷物だと思え」。遠足に行く前日にも当日にもチェックするのが荷物。試験も同じように、例え解けたと思ってもチェックをする習慣をつけるように説いた。
7月には、世界史に着手した真紀。しかし。覚えることが膨大にある。五十嵐は「結局はイケイケな奴が国を治めて、栄華を極め、しかし、その後衰退し、また新たなイケイケな奴が国を作るを繰り返す」と伝える。大河ドラマや映画などを見れば、人物に興味を持つことが記憶につながるので、悪くないという五十嵐。日常の中にミッションを設けることも有効だ。「これが答えられたらやきそばが食べられる」というようなことを。
https://www.nhk.or.jp/pd/juken/index.html
受験ノウハウは「ドラゴン桜」よりも
「日本語を制する者は受験を制する」。五十嵐の受験に対する基本的な考えだ。つまり問題や回答にある言葉を正しく読み解くことが重要なのだ。共通テストに変わっているので、話は古くなるが、センター試験は8割5分を目指して確実に8割をとれ、と言う考え。センター試験対策は次の通り。
- ①塗り絵を完成させる作業だと思え!苦手な教科から逃げるな!
- ②ひたすら過去問をやれ!マークシートも本番と同じサイズのものを使え!
- ③マークシートはすべて埋めろ!そのために過去問をやる時はタイマーを5分短くセットして取り組め!
- ④緊張したら他の受験生全員はハゼだと思え!
これは共通テストにも通じることだろう。
東大に行くなら2次試験も難関である。五十嵐の戦略は次の通りだった。
- ①東大文化2類の合格最低点は6割、全教科で高得点をとる必要はない、あくまで合計点で勝負しろ!
- ②戦略が命!何をとり何を捨てるかを見極めよ!
- ③得意分野はさらに伸ばし、1カ月頑張っても伸び率が悪いものは捨てろ!潔さが大事!
- ④他大学に比べてクリエイティブな問題が多い東大2次試験は楽しんだもん勝ち!
- ⑤自由英作文はとにかく簡単にでも埋めれば得点が稼げるから捨てるな!
- ⑥数学は大きな問題のうち1つはサービス問題、それを見極めて勢いをつけろ!1問目が超難問の場合は迷わず捨ててサービス問題へ移れ!
- ⑦世界史は横のつながりで覚えろ!
如何だろう。「ドラゴン桜」もすごいが、ここまでノウハウや極意にこだわって作られていたことにも驚く。大学受験を描いた作品は、他にも有村架純主演の映画「ビリギャル」などがある。本格受験シーズンを前に、今から受験ドラマで「極意」をおさらいしておけば。受験のテクニックはさまざまだし、合うか合わないかは人それぞれ。でも共通しているのは、いかにいつも通りの状態で臨めるかと言うこと。勉強できるドラマを見れば、一挙両得です。
コメント