【べらぼう】10話!蔦重が瀬川に贈った本が「まるで卒業アルバム」と話題
横浜流星主演の大河ドラマ【べらぼう】10話が3月9日(日曜)に放送されました。
瀬川(小芝風花)の身請けが決まり、落ち込む蔦重(横浜流星)。そんな中、親父たちから瀬川最後の花魁道中に合わせて出す、錦絵の制作を依頼され、市中へ調査に出るが…。
本記事は【べらぼう】10話のあらすじネタバレと感想について紹介します!
【べらぼう】10話のあらすじネタバレ
蔦重は錦絵の制作へ
女郎屋の主人・若木屋与八(本宮泰風)が西村屋(西村まさ彦)と手を組み、駿河屋(高橋克実)ら忘八による市中の本屋への締め出しに異を唱え、駿河屋たちの悪評が立つことに。
そんな中、瀬川(小芝風花)の身請けが決まって落ち込む蔦重(横浜流星)は、親父たちから瀬川最後の花魁道中に合わせて出す、錦絵の制作を依頼される。
調査に出た蔦重は、自分の本が市中の本屋から取り扱い禁止になり、捨てられていることを知る。
江戸城では、意次(渡辺謙)が家治(眞島秀和)から、種姫(小田愛結)を自分の娘にして、将来は家基(奥智哉)と夫婦にする計画を告げられる。発言の裏には家基に考えがあった。
蔦重が意次に再び会う
蔦重は、錦絵本に箔(はく)を付けるため、十代将軍・家治に献上することを思い付き、源内とともに、老中である意次に取り次ぎを頼むため会うことに…。
一度しか会ったことのない蔦重だが、意次は「お前!ありがた山か?」と気付き、蔦重が「それは、かたづけ茄子(なすび)」と返した。
意次は以前、日光社参にかかる費用に頭を悩ませていたとき「花魁道中のように見世物にして金を稼げばいい」とアイディアを出した源内に「恩を返さないわけにはいかぬな」と答えた。
二人で見てた夢を蔦重は見続ける
蔦重は瀬川に、勝川春章(前野朋哉)と北尾重政(橋本淳)が描いた「女郎してない女郎の絵」を収めた錦絵本「青楼美人合姿鏡」をプレゼントする。
瀬川は吉原を出ていくに自分の絵を載せてくれたこと、そしてそれが本を読んでいる姿だったことに「わっち、本読んでんだね」「最初で最後さ。わっちの絵はこの世でこれきり」と泣いて喜ぶ。

右端が瀬川。出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-8773?locale=ja)
蔦重は「吉原を楽しいことばかりのところにしようと思ってんだよ。いい身請けがごろごろあって、年季明けまでいる奴なんて、ほとんどいない」と語る。それの実現がかなり困難なことも分かっている。その上で、蔦重は「これが二人で見てた夢じゃねえの? だから俺はこの夢から醒めるつもりは毛筋ほどもねえや!おまえと俺をつなぐのはこれしかねえから、俺はその夢をずっっっっと見続けるよ」と力強く宣言した。
瀬川は「そりゃまあ、べらぼうだねえ」と喜んだ。
瀬川の最後の花魁道中
瀬川の最後の花魁道中の場面では、瀬川の八文字を描く高下駄の音だけが聞こえるシーンで、蔦重が瀬川に語った夢の場面が重なった。
瀬川は大門を出ると、烏山(市原隼人)が待っていた。
蔦重は気持ちを切り替えて、瀬川の最初で最後の絵姿を入れた錦絵本『青楼美人姿合鏡』 を売り始める。親父たちも錦絵本を一斉に掲げる。
蔦重は、瀬川の最初で最後の絵姿を入れた錦絵本であること、すべての花魁をが載っていること、お上に献上された本であることなどを宣伝する。
後日、鶴屋(風間俊介)と鱗形屋は、年の暮れに吉原で細見がばらまかれたということを知り、年明けに発売する細見が売れなくなると話をしている。
西村屋によると書物問屋(=漢籍や医学書など固めの本を売る本屋)の須原屋でも売られていたとのこと。山崎屋と相板元をしたようだ。
しかし、ページを捲っていた鶴屋は、「これは売れません」と断言する。(つづく)
【べらぼう】10話の感想&解説
蔦重が瀬川に贈った本が「まるで卒業アルバム」と話題
蔦重が身請する瀬川=花の井に贈った本が「まるで卒業アルバム」のようだとSNSで話題になっています↓
『青楼美人』最初で最後の瀬川の錦絵との触れ込みで大々的に売り出すけど、女郎たちの普段の姿が載ってる本はまるで蔦重から贈る卒業アルバムのよう。しかもその瀬川を「本を読む姿」で指定したの、蔦重なんでしょ……一番お前らしいってさ……本は二人を繋いだ絆の証……。#大河べらぼう#べらぼう
— 七瀬 亜依香 (@nanaseaika) March 9, 2025
なんか瀬川の卒業アルバムみたいな感じやね(๑´・ω・`) #べらぼう
— ıɥsoʎıɾnℲɐɹıʞ∀ (@DukeSillywalker) March 9, 2025
「女郎をしてない女郎たちの錦絵本」
— 七瀬 亜依香 (創作垢) (@nanase_sousaku) March 9, 2025
まるで瀬川へ贈る卒業アルバムのよう。そこに載る瀬川の姿が「読書中」だなんて、それこそ貸本屋の蔦重からのべらぼうな愛だよ……瀬川はこれを持っていけるんだね……。#大河べらぼう#べらぼう
青楼美人合姿鏡、なんか卒業アルバムみたいな演出にしてくれるやん泣ける#べらぼう
— 13013=萌花の椅子 (@BR323_Sting) March 9, 2025
幼ないころから瀬川を知っている蔦重だからこそ一番彼女らしい姿を切り取った絵になっていましたね。素敵な贈り物でした。
そして蔦重は、瀬川と夢見た未来の吉原を実現するため、夢を見続けるんですね。愛の告白を超えた、すごい宣言だと思います。
あとに続く女郎たちの幸せのためにも身請けされた瀬川。幸せになってほしいですし、今いる女郎たちも年季明けまで生き抜いて、いい身請けもぜひきてほしい、と願うばかり。
切ないけど幸せな展開だった第10話ですが、ラスト、鶴屋(風間俊介)が何やら不穏な発言をしていました。続きが気になりますね。
【べらぼう】10話の出演者&スタッフ
【出演】横浜流星,安田顕,小芝風花,宮沢氷魚,市原隼人,石坂浩二,片岡愛之助,高橋克実,里見浩太朗,渡辺謙,原田泰造,高梨臨,小野花梨,奥智哉,寺田心,中村蒼,本宮泰風,
【語り】綾瀬はるか
【作】森下佳子
【音楽】ジョン・グラム