【べらぼう】9話の感想!蔦重と瀬川の悲恋が「切ない」と話題

横浜流星主演の大河ドラマ【べらぼう】9話「玉菊燈籠恋の地獄」が3月2日(日曜)に放送されました。

蔦重(横浜流星)は瀬川(小芝風花)の身請け話を耳にして、初めて瀬川を思う気持ちに気づく。新之助(井之脇海)はうつせみ(小野花梨)と吉原を抜け出す計画を立てるが…

本記事は【べらぼう】9話のストーリーと感想について紹介します!

目次

【べらぼう】9話のあらすじネタバレ

蔦重の告白

市中の地本問屋たちが吉原と手を切ると言い出し、蔦重(横浜流星)は、細見などを作っても、市中で売り広められなくなることを危惧する。そんな中、鳥山検校(市原隼人)が、瀬川(小芝風花)を身請けするという話を耳にする。

その時、初めて瀬川を思う自分の気持ちに気付いた蔦重は「行くなよ…頼むから行かねえで…お前があいつの所に行くのがやなんだよ俺がお前を幸せにしてえの!だから行かねえでくれ」と瀬川に思いを告げた。

松葉屋といねの作戦

松葉屋の夫妻は瀬川が見請けを断ったことで、男の存在(=蔦重)を疑い監視をつける。だが、蔦重と瀬川の密会の証拠はつかめない。

いね(水野美紀)は、瀬川にひと晩5人もの男の相手をさせる嫌がらせを決行する。瀬川は「先代の瀬川もこうやって気の進まぬ身請けを飲のまされた挙句、自害したのでは?」と言う。いねは「脅しのつもりかい?悪いけど、わたしゃ4代目が可哀想なんて毛筋ほども思っちゃいないんだよ。あれは松葉屋の大名跡を潰してくれた迷惑千万なバカ女さ」と一蹴した。

一方、松葉屋(正名僕蔵)は蔦重にいねがいないところで話があると呼び出す。松葉屋が襖(ふすま)を少しだけ開けると、そこには四つん這いになって性行為中の瀬川の顔が見えた。瀬川と蔦重は目が合ってしまう。

松葉屋は襖を閉めて「どれだけ飾り立てたって、これが瀬川の務めよ。年に2日の休みを除いてほぼ毎日がこれさ。この先どう考えてっか知らねえけど、お前さんはこれを瀬川に年季明け(年季明けとは年季奉公の期限が終わること。年季奉公とは一定期間の奉公と引き換えに前金を支払う制度)まで、ずっとやらせるのかい?客を取れば取るほど命はすり減っていくもんだ。年季明けの前に逝っちまうなんてこともザラさ。今お前にできんのはな、何もしねえってことだけだ」という。

新之助(井之脇海)とうつせみ(小野花梨)の駆け落ち

一方、小田新之助(井之脇海)は、思いを寄せるうつせみ(小野花梨)を連れて吉原を抜け出そうと、思い切って駆け落ちを計画する。

新之助は同じ長屋に住むひさ(東雲うみ)の協力を得て通行切手を入手した。この通行手形があれば、うつせみを連れて吉原から逃げ出すことができる。

最後の客の相手を終えたうつせみは松葉屋をこっそりと抜け出して、新之助と合流した。

明け方。2人は通行切手を使って大門(おおもん、四方を塀と堀に囲まれていた吉原遊郭への唯一の出入口)から抜け出すと、手を取り合って駆けだす。

日が昇ったころ、松葉屋では蔦重(横浜流星)が女郎たちに貸本を見繕っていた。起き上がってきた瀬川(小芝風花)に、蔦重が『天網島』を渡すと、表紙をめくった瀬川は目を見開いた。そこには偽造した通行切手が挟まれていた。蔦重は新之助とまったく同じ駆け落ち方法を考えていたのだ。

いね(水野美紀)が「うつせみ!」と叫びながら、2階から下りてくる。「誰かあの子を見なかったかい」と、いねは慌てている。

いねはうつせみが「足抜け」(※境遇、特に芸妓・娼妓の身分から借金を清算せずに逃亡し抜け出すこと)を図ったと悟った。

懸命に走り続ける新之助とうつせみだが、追っ手に捕まり、うつせみは松葉屋へ連れ戻される。

いねは縛られたうつせみの顔に水をぶっかけるお仕置きする。うつせみは、「ただ、幸せになりたくて…」と言う。いねは「ろくな暮らしなんてできないよ。あんた養おうとあいつは博打。あいつ養おうとあんたは夜鷹。成れの果てなんて、そんなもんさ。それが幸せか?ああ?幸せか?それのどこが幸せなんだって聞いてんだよ!」と、うつせみを責め続けた。足抜けをしたらどうなるか、ほかの女郎たちへの見せしめでもある。

一方、新之介は自害しようとしたが、蔦重がうつせみは殺されないと伝えて止めた。

瀬川が身請けを決める

瀬川は、うつせみの駆け落ち失敗を見て、心を決めた。いねと2人きりになると四代目瀬川を「迷惑千万」と言った本心について尋ねる。いねは、自分一人の色恋のために後に続くはずだった多くの女郎の幸せになる道を20年近くも潰したことを怒っていた。花の井が瀬川を継ぎたいと言ってくれて、これで多くの女郎たちが救われると喜んだという。

いねは「ここは不幸なところさ。けど、人生をガラリと変えることが起きないわけじゃない。そういう背中を女郎に見せる務めが「瀬川」にはあるんじゃないかい? 瀬川を背負うってことはそういうことだと思うけどね」という。

五代目瀬川は、この名を背負う意味を改めて考え、翌日、松葉屋へ貸本に来た蔦重に通行手形入りの本を返して、こう告げる↓

「この本、馬鹿らしゅうありんした。この話の女郎も間夫も馬鹿さ。手に手を取って足抜けなんて、うまくいくはずがない。この筋じゃ誰も幸せになんかなれない。馬鹿らしくて面白かったって言ってんだよ。この馬鹿らしい話を重三(じゅうざ=蔦重)が勧めてくれたこと、わっちはきっと一生忘れないよ。とびきりの思い出になったさ」と瀬川。

本を返す時に手と手が一瞬重なり合いました。今でも両想いです。でも、結ばれることは許されません。瀬川は蔦重との恋を胸にしまい、烏山の元に行くことにするのでした…。

その後、正式に瀬川の身請けが決まった。身代金は1400両だ。年の暮れに出て行くことに。

同じく年の暮れに住み慣れた場所を去るのは、田安賢丸(寺田心)。「種を蒔けば芽が出ましょうか?」という妹・種姫の言葉からある妙案を思いついていた(つづく)

【べらぼう】9話の感想&解説

蔦重と瀬川の悲恋が「切ない」と話題

「べらぼう」9話は、蔦重と瀬川の悲恋が「切ない」と話題になっています↓

両想いがやっと実ったというのに、別れなくてはいけないというのは切ないです。

でも、蔦重が駆け落ちしようと言ってくれたこと、その思いを抱えて瀬川は今後も生きていくようです。

両想いの2人が結ばれない展開は悲しく、ショッキング。

でも、同時にそれほどの恋をすることができたというのは幸せなことだなあ、と見てて羨ましくも思ってしまいます。

悲恋はつらく切ないけれど、美しく幸せな気持ちにもなりました。

【べらぼう】9話の出演者&スタッフ

出演者 【出演】横浜流星,小芝風花,井之脇海,小野花梨,市原隼人,安達祐実,水野美紀,飯島直子,かたせ梨乃,高橋克実,片岡愛之助,寺田心,中村蒼,正名僕蔵,伊藤淳史,山路和弘,

【語り】綾瀬はるか

【作】森下佳子

【音楽】ジョン・グラム

「べらぼう」9話

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