ドラマ「名探偵明智小五郎」は「トリック」そっくり!?評価は面白い?つまらない?
江戸川 乱歩の名作推理小説を現代風にしたスペシャルドラマ「名探偵 明智小五郎」が放送されました。
監督は「TRICK(トリック)」なども手がけた木村ひさし氏が務め、小ネタなど類似性が多くあります。
放送前から話題でしたが評価は賛否両論のようで…
また、ドラマのネタバレも含みますのでご注意ください。
「名探偵 明智小五郎」とは
3月30・31日放送にテレビ朝日にて放送されたスペシャルドラマです。
江戸川 乱歩の名作推理小説「明智小五郎」をサイバー犯罪など現代風にアレンジし、西島秀俊と伊藤淳史の名コンビが事件に挑みます。
「TRICK(トリック)」とは?
自称天才マジシャン・山田奈緒子(仲間由紀恵)と物理学教授・上田次郎(阿部寛)の名?コンビがインチキ霊能力者や怪事件に挑むミステリードラマです。
2000年7月7日から深夜枠で放送、大好評だったためゴールデン枠進出、スペシャルドラマ放送、三度の映画化を果たしました。
2014年公開の映画『トリック劇場版 ラストステージ』とスペシャルドラマ『TRICK 新作スペシャル3』をもって完結しました。
「トリックを暴く」というミステリー要素だけではなくコメディ要素などのバランスが絶妙で人気を博しました。
「TRICK(トリック)」との類似性
監督が同じ
「名探偵明智小五郎」は「TRICK(トリック)」ともに木村ひさし氏が監督と演出を務めています。
そのため作風の特徴が大きく似ています。
小ネタ
銀行のハッキング事件を受け小林芳雄(伊藤淳史)率いる「サイバー捜査支援室」がエレベーターに乗り込もうとする……
と「あっすいません。こっちです」と反対のエレベーターだった
明智が事務所で「ジャッキー・チェン」映画のような修行を行っている
「居酒屋・金田一」など有名な名探偵をいじる
などのクスッと来る小ネタ・パロディネタが多かったです。
強烈な登場人物
明智と共に行動する個性派の凄腕のハッカー3人
凄腕のハッカーだが黒電話を愛する以外は本名すらも不明な謎の男「黒電話」
小林の妻で幻の地下アイドルだった「まゆぽよ」と四天王
など主役以上に濃いキャラクター付けされた登場人物が多く登場していました。
ちなみに四天王は実在するアイドルグループでもあります。
評価は…….賛否両論!
明智小五郎見てるんだけど、無駄な意味のないやりとりが堪らなく好きだ…。
そう、意味がないから面白いのだよ!— 四つ目 (@4tsume_0_0) 2019年4月1日
明智小五郎だと言われなければ、コメディ探偵ドラマとしてクオリティは高かったのですよ、キャストも良かったし!wタイトルやラッピングの大事さを嫌な意味で感じさせてくれる、もったいないドラマでした。
— ゆたかちひろ (@yutakachihiro) 2019年4月1日
う~ん。明智小五郎面白くない。設定は現代的なサイバー犯罪というのは歓迎するけども、江戸川乱歩臭が全くない。ただスナックの名前とか部長の黒とかげ茶にちりばめてるだけで、子供騙し。今日の氷漬けの娘とかは良かったけど。つまり全編を通して妖しさが全然なかった。
— じゅりお (@jjjurion) 2019年3月31日
ギャグ演出が多い
小林がことあるごとに噛みたおし周囲の人間が唖然とする(間の抜けた効果音付き)
刑事部長の浪越謙次朗(香川照之)の好物「黒トカゲ茶」の強烈な匂いに全員が悶絶する
などギャグシーンがかなり多く含まれており、これらは何度も繰り返されていました。
「お約束」というよりも過剰でしつこい演出となってしまっていました。
特に放送前はこういったギャグ的な演出は匂わせていなく、「シリアスと思ったらコミカルな展開」に肩透かし感はありました。
アクション要素など詰め込みすぎ
犯人の暗号を解き現場に向かうと犯人の手下が待ち構えており明智が乱闘するシーンが多く含まれていました。
正直、ワンパターンな上に話のテンポが悪くなっていた印象が強かったです。
事件の本筋と関係ない要素
小林の妻:真由美(岸井ゆきの)が実は伝説の地下アイドルで夫にも活動を隠していました。
小林に問い詰められるとごまかしたり、不機嫌になったりとこのやりとりは2夜に渡って続いていました。
が、最終的に事件の本筋に絡むことなくギャグ演出で終わってしまいました。
犯人に繋がる伏線などが唐突に明かされる部分もあり、アクションなどをいれるより本筋をしっかりと描写して欲しかったです。
「名探偵 明智小五郎」感想まとめ
- 1夜目:少年法に守られて反省もなく暮らしている元少年達への復讐、うまくいかない人々の思いや苦しみ
ネットの匿名性、集団心理で裁きを下そうと暴走する民衆 - 2夜目:体裁や世間体だけを守るために権力を振りかざし、他人を切り捨てる者
などドラマの根本にあるテーマは非常に重いものでした。
- シリアスをやりたいのだったらそれ一本に絞って展開して欲しかった
- 小ネタやコメディ要素が苦手な方には厳しい
というのが感想でした。
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