【嫌われる勇気】9話視聴率・あらすじ・最終回ネタバレ!メシアの正体と誘拐事件の謎に迫る!
アドラー心理学について解説したベストセラー「嫌われる勇気」を原案にした刑事ミステリー【嫌われる勇気】。
8話からいよいよ最終章に入り、物語はクライマックスへと向かってグイグイと進んでいます。
9話では、刑事・庵堂蘭子(香里奈)の誘拐・監禁事件の謎、人の心を巧みに操り犯罪を起こさせる悪の黒幕“メシア(救世主)”の正体にも迫ります。
8話のラストでは、蘭子のバディ・青山年雄(加藤シゲアキ)が刺されるという衝撃の事件が発生。
- 青山の生死は?
- 蘭子はメシアを捕らえられるのか?
- 過去の誘拐事件の真相は?
- 失踪した父親の行方は?
多方面に広がっているようで、実は複雑に折り重なっていそうな巨悪の謎がついに解明される!
今回は【嫌われる勇気】9話の視聴率とあらすじ、最終回ネタバレ、メシアの正体について。
【嫌われる勇気】9話視聴率
【嫌われる勇気】9話の視聴率は5.9%。
初回の8.1%から下降線を辿り、ついに最低記録を更新してしまいました。
急速に核心へと踏み込んでいく物語。
謎が謎を呼び、ドラマは一段と面白くなってきたのに、残念な結果です。
すべての謎が明かされる最終回では視聴率も盛り返せるのでしょうか?
【嫌われる勇気】9話のあらすじ
満開の桜のもと、花束を抱えて歩く蘭子(香里奈)。墓前に佇み、手紙を読む。
「今、庵堂さんがこの手紙を読んでいるということは、僕はもうこの世にはいないっていうことですよね…」
かなり意味深な青山年雄(加藤シゲアキ)の手紙。彼は本当に死んでしまったのだろうか。
青山が刺された夜。いったい何が起きたのか!?
事件現場に駆けつける8係一同。
青山は帝都大学へ大文字教授を訪ね、警視庁に戻る途中に襲われたようだ。
蘭子が青山のカバンが開いていたことを気にしていると、すぐ近くで別の刺殺体が発見された。
被害者はIT企業に務める近藤隆雅。
なぜか近藤は蘭子の実家の鍵を携帯。
そのキーホルダーは蘭子が以前父・庵堂道則(勝村政信)にプレゼントしたものだった。
腹部を刺された青山は一命はとりとめたものの重症。
「青山の仇は必ず俺達の手でとる」といきりたつ係長・半田陽介(升毅)や同僚たちをよそに、蘭子は「これは私の課題」とひとりで戦う決意を固める。
近藤が持っていた鍵を持ち、弟の悠真(堀井新太)と実家を訪れる蘭子。
家の中は、時が止まったように変わっていなかったが、書斎には百合の花が飾られていた。
それは蘭子が誘拐された場所にあった花とよく似ている。花を飾ったのは誰?
蘭子は、事件前に青山が訪れた大文字教授(椎名桔平)のところへ。
アリバイを問い詰めるが大文字は関与を否定し、「トラウマの否定」について語り出す。
「あなたは過去にとらわれて生きている。過去を払拭しないかぎり、これからもずっと孤独の中を生き続けることになる」
青山のカバンから犯人が何かを持ち去ったと考える蘭子は、大文字の助手・間雁道子(飯豊まりえ)に、何か気づいたら自分にだけ教えてと頼む。
メシア(救世主)の正体は意外なあの人!?
近藤の勤め先で聞き込みをする小宮山(戸次重幸)と浦部(丸山智巳)。
近藤の評判は、仕事ぶりは真面目で優秀だが、気味悪がられてもいた、という二面性のあるものだった。
警視庁では、三宅(桜田通)が動画サイトに近藤の殺害シーンが流され炎上していることを発見。
配信先のホテルをつきとめ、部屋に踏み込もうとする蘭子と三宅。
すると扉を開けた途端に爆発が!
近藤の部屋には爆弾の設計図や薬品があった。
近藤が作った爆弾を誰かがホテルの部屋に仕掛け、動画配信で蘭子たちをおびき寄せたのだろう。
警察の行動を先回りして弄ぶようなかなり手強い敵だ。
帝都大学の大文字研究室。
助手の道子が、准教授の土方登志郎(寿大聡)が借りていた本「日本中世史補」から「上杉暗号」のページが切り取られていたことに気づき、蘭子に告げる。
「上杉暗号」で事件現場に残された漢数字を解読すると答えは「メ・シ・ア」。
医師になりすました土方は、入院中の青山を再び襲いにかかるが、半田が送った三宅隆俊(桜田通)と鉢合わせして逃亡する。
青山と近藤を襲ったのは土方だったのだ。
再び拉致・監禁された蘭子の運命は?
蘭子は小宮山と浦部を別の場所にミスリードすると、ひとりで土方のマンションに踏み込む。
壁には外国人の犯罪者または犠牲者?の写真や子供の落書き、「通り魔事件」の新聞記事が貼り付けられたボードがあり、その近くには青山と近藤を刺したときの変装に使われた凶器や服もあった。
どこからか現れた土方に襲われるが逆に追い詰める蘭子。
土方はメシアではないと言い切る。
「メシアは自分の手を汚さない臆病モノ。警察の動きを熟知する人物が安易に姿を見せることはない」
土方は「すべてメシアの指示に従っただけ」といい、蘭子にクローゼットの扉を開けるよう促す。
父の警察手帳を見つけた蘭子。その動揺した一瞬の隙をついて土方が!
大文字の研究室。土方について大文字に訊ねる半田と三宅。
土方は大学で犯罪心理学を学んだ後、大学院生として帝都大学に入り、大文字についたという。近藤は土方と同じ大学の出身だった。
「土方が犯罪者だと気付かなかったのか?」と詰め寄る半田をかわし、大文字は持論を展開。
「犯罪心理を学ぶ者の中には、犯罪者を英雄扱いし、崇めてしまうことがある。自分にとっての救世主“メシア”だと」。
大文字は何かを思い立ったようにどこかへ向かう。
一方、病院では青山が事件現場で土方が「先生」という人物に電話をしていたことを思い出し、病院を抜け出すと大文字のもとへと向かった。
そのころ蘭子は、18年前の監禁場所に拉致されていた。
土方は蘭子の父の死体を見て興奮したなど猟奇的な思考や体験を嬉々として語る。
「メシアは私たちにとっての指導者であり、先生の教えは絶対」
そこへ誰かがやってくる。その足音は蘭子が18年前にこの場所で聞いたものと同じだった。
「先生! お待ちしてました!」と歓喜する土方の胸を一発の弾丸が貫く。
銃口は次に蘭子に向けられ…
どうなる蘭子!?
【嫌われる勇気】最終回ネタバレ!みんな怪しすぎ!メシアの正体と誘拐・監禁事件の謎に迫る!
物語の発端は、18年前の蘭子誘拐・監禁事件。
なぜ蘭子は誘拐・監禁されなければならなかったのか。
一旦は誘拐犯=メシア(救世主)と思われたが、実行犯の土方と近藤は抹殺されてしまった。
2人を操っていた人物こそがメシア。いったい誰なのか?
大本命の臭いをずっとプンプンさせていた大文字教授では陳腐すぎる。
そこで全話を再度見直してヒントを探し、仮説を立て検証してみました。
メシア(救世主)の正体は? 犯行の動機は?
大文字哲人説
犯罪心理学を究めている教授なら、人の心を操るのは簡単。
15年前の「金属バット撲殺事件」当時、大文字は少年犯罪を教育心理学の観点から研究しており、当時まだ学生だった土方と裁判の傍聴に通っていた(8話)。土方とはかなり長い年月を共にしながらも、「とても熱心な研究者だったが、まさか彼が…」(9話)。犯罪心理学の専門家に関わらず、土方が犯罪者だとまったく気付かなかったというのは不自然。
研究室でいつもレコードをかけているクラシック音楽は、パガニーニの「24のカプリース(奇想曲)作品 1 第24番」。パガニーニは、その作品と比類なき超絶技巧から、“悪魔に魂を売り払った”といわれる作曲家であり弦楽奏者。大文字も、研究のためか地位または名誉と引き換えに、悪魔に魂を売った? たとえば少年犯罪の記録を取り考察するといったような警察の極秘プロジェクトに参加してしまったとか。教会に行くのも懺悔のためか?
蘭子の誘拐・監禁事件についても真相を知っていそう。「お父さんが(大文字と蘭子を)引き合わせてくれた」と語ったり、庵堂家の事情に詳しいことから、神奈川県警の連絡役として大文字と交流があった蘭子の父・庵堂道則とは双方“信頼”し合う仲で、蘭子を見守っているという気もするし、大文字がメシアだったらあまりにも意外性がないので、この線はナシかと。
警察内部の犯行説
10話予告で、青山たちが発見した蘭子の監禁状況を記録したノートには、「本葉は前葉に同じ」という警察独自の言い回しのメモがあったため、誘拐・監禁事件に警察内部の誰かが関与していたことは間違いないだろう。
半田係長説
一見、部下思いのやさしい上司っぽい半田だが、組織には逆らえない。蘭子のことも気づかっているようで、実は監視しているような。微妙に謎の行動も目に付く。
蘭子の弟・悠真の画像を見てすぐにわかったことから庵堂家に詳しそうなのに、蘭子から18年前の誘拐・監禁事件の記憶を聞き出したり、捜査から手を引かせようとしている。
9話で入院中の青山の様子を見張りの刑事にたびたび聞いていたはずなのに、「急に青山が心配になって」と三宅をわざわざ送った。土方が青山を襲うタイミングで見張りの刑事が警察の誰かからの問い合わせに対応して席を外していたのも気にかかる。そもそも見張りの刑事がいるのだから三宅を派遣する必要がない。
大文字に「お久しぶり」といった挨拶が意味深な空気感。15年前か18年前の事件以来とか?
蘭子の監禁現場に、先に出た大文字より早く到着して土方を抹殺するのは難しそうだけど、そこはドラマですからね。
浦部説
土方の部屋を捜索中、小宮山が半田に「蘭子が土方に拉致された」と報告していたときのコワイ目つきで一気に怪しく見えてきたのがこの人。おバカなふりは事件をミスリードするための芝居? 実はちゃんとFBIで研修していてITも得意だったりして。
蘭子とバディを組んでいたことがあるのは、監視のため?
いつも「女から」といっている電話は、メシアからの指示連絡の可能性もあり、メシアというよりはしもべのひとりかも。
蘭子の父・庵堂刑事部長説
終盤になり急に登場し、かなり怪しいと思われたが、10話予告で「自分のせいで蘭子が誘拐された」といっていたり、メシアに殺されたと土方に思われていたことから、可能性は低い。
庵堂が持っていた調査資料のようなノートは、大文字の研究室で青山が発見したノートと似ている。実は警察関係者のだれかが少年犯罪を教育臨床心理学の観点から研究するために、少年たちを操り、記録をとっていた。それを発見したため、拉致されて殺されたが実は一命をとりとめ、死んだふりをして身を隠している?
鑑識・梶説
「先生」と呼ばれてもおかしくない人物のひとり。
8話の「金属バット撲殺事件」に絡めるように、高校時代は野球部といっていた。不良少年グループの集合写真に梶さんに似てる人がいるなー、と思ったけど、梶さんは当時30歳。少年グループの一員ではないが、息子など家族が関わっていた可能性はある。青山の見舞いに行った後は「妻とデート」といっていたので、監禁場所にいち早く辿り着くことはできるし、「上杉暗号」のページを青山に渡したのも気になる。
梶を演じる正名僕蔵さんは、凶悪な役もバッチリこなせる方なので、豹変する可能性も!?
三宅説
父親がキャリアでITに詳しいことから、何かあるのでは? と噂も立っているが、18年前はまだ幼かったはずなのでメシアではなさそう。キャリアの父親が糸を引いている可能性もあるが、父親自体はまだ登場していないので、いきなり出てきて犯人、という線は薄い。いや、それはナシでお願いしたい。
「金属バット撲殺事件」の犯人・佐野祐介説
メシアのしもべであった土方は学生時代、少年犯罪を教育臨床心理学の観点から研究のため、大文字とともに裁判の傍聴に通っていた(8話)。また部屋には、猟奇的犯罪の犯人または犠牲者? 子供の落書き、事件の新聞記事など、少年犯罪に関わるようなものが飾られていた。
大文字が「犯罪心理学を学ぶ者の中には、犯罪者をメシア(救世主)と崇拝することがある」と語る通り、裁判で傍聴した事件の凶悪犯を崇拝した可能性がある。15年前の「金属バット撲殺事件」の犯人は、まさに「安直な優越性」を得るため暴力支配により“特別な存在”になろうとした佐野祐介(鈴木裕樹)だったので土方は佐野を崇拝している?
8話冒頭に登場した佐野の歩き方のテンポが、監禁時に蘭子が耳にした足音と似ている気がする。しかし佐野に殺された兄の復讐を実行する鈴木夏輝(高杉真宙)がメシアから「指示通りに復讐すれば、佐野にすべての罪を着せられるからいくらでも殺せ」といわれて動いていた。本来、復讐の矛先はいちばんに兄を殺害した佐野へと向かうはずなのに、これはむしろ佐野を守るため? 腑に落ちないなぁと佐野説を妄想してみましたが、佐野は蘭子を見ても動じなかったし、10話あらすじに、監禁現場では警察関係者と大文字の足跡しか発見されなかったとあるのでこの線も薄い。そもそも土方の胸を一発の弾丸で貫いたメシア。長年服役していたチンピラの佐野にそんな腕前があるとは思えない。
蘭子の弟・悠真説
15年前の金属バット撲殺事件、その復讐が行われた8話の事件にも関わっている。青山が犯人の鈴木夏輝を諭していたとき、「今ここを生きていない」のくだりで涙を流していたのが気になる。
9話冒頭に出てきた墓地には、青山家の墓が出てきたり、青山の意味深な手紙を読んだりしていたが、10話予告で悠真も墓参りに来ていたので、青山家の墓は実はフェイク? 百合の花も手向けられたことから、庵堂刑事部長のお墓なのではないか? 墓参りは事件解決後のようなので、悠真がそこにいること、晴れやかな笑顔を蘭子に向けていたので違うでしょう。
まだある【嫌われる勇気】の気になるポイント
蘭子自身が封印している辛い過去とは何か?
発見を報じる新聞記事の「無傷で」がズームアップされていたこと。教室に戻ると机の上に菊の花が飾られていたことから、本当に無傷で発見されたのに、いろいろな噂が立ってしまい、いじめもあり? 蘭子は深く傷ついた。ちなみに白い百合の花言葉は「純潔」。実は無傷ではなかった、という可能性は考えたくないですね…。
蘭子の両親はなぜ離婚したのか?
母親が傷ついた蘭子を見ていられなくなり、父親のせいでこんな目に遭ったと許せなくなった。蘭子の家は裕福だったようなので、家に傷が付くというようなことで揉めた可能性も。
蘭子はなぜ誘拐・監禁されたのか?
10話予告で、蘭子の父が床下に隠そうとしていたのは何か?
青山は本当に死んだのか?
いろいろ深掘りしてみましたが、掘れば掘るほどわからなくなってきました。
すべてが解明される最終回が待ち遠しいですね!!
【嫌われる勇気】9話のまとめと犯人予想
青山と近藤を襲った犯人=メシアかと思いきや、その土方はメシアに操られているだけのしもべに過ぎなかった。では、真の黒幕“メシア”はいったい誰なのか?
メシアは、18年前の誘拐・監禁事件だけでなく、蘭子の父の失踪にも関連する15年前の「金属バット撲殺事件」にも深く関わっていると予想。ヒントは大文字が話していたことです。
- 15年前、大文字は少年犯罪を教育心理学の観点から研究しており、当時まだ学生だった土方と裁判の傍聴に通っていた(8話)
- 犯罪心理学を学ぶ者の中には、犯罪者を“メシア”、自分にとっての救世主と崇拝することがある(9話)
土方は、「金属バット撲殺事件」の裁判傍聴により知り合った関係者の誰かをメシアと崇拝するようになったのではないか。という仮説を立てると、暴力的な支配を行う主犯・佐野かとも思われますが、佐野は蘭子と会っても動じず、蘭子の父親のことも知らなかったので、この線はなし。佐野もメシアに操られていただけで、メシアはかつての不良少年グループにいた可能性もありそう。
10話予告で青山たちが大文字の研究室で見つけた、蘭子の監禁現場の写真が保存されている何かの記録には警察特有の用語が記されていたので、警察関係者が絡んでいるはず。
警察関係者だと、蘭子の弟を知っていたり、入院中の青山に見張りがついていることを知りながら三宅を送り、さらに蘭子に捜査から手を引かせようとしている半田係長、土方が蘭子を拉致したことを報告する小宮山をすごい目で睨んでいた浦部も怪しい。FBIで(1日というのはフェイク?)研修しているから実は海外サイトにも詳しかったりして。
しかし、浦部は小宮山とペアだし、半田係長が大文字より先に単独で監禁現場にたどり着くのは難しそう。警察関係者でもっとも早く監禁場所に辿りつけそうなのは、実は「これから妻とデート」といってひと足先に青山の病院を後にした鑑識の梶(正名僕蔵)なんですよねー。鑑識なら実家の鍵を近藤のポケットに入れたり、「上杉暗号」のページを「ポケットに入っていた」といって青山に渡すのも可能。8話の指紋転写方法を指示することもできそうです。15年前の事件当時、梶はすでに30歳ですが、もしも息子がいれば、不良グループと関わっていた可能性もあるし、裁判所や捜査上で土方と知り合った可能性も。実は不良グループの写真に梶さんに似た少年がいたんです。
蘭子の父親は、その記録をもとに捜査し続け、核心に触れようとしたから殺されたか、殺されたふりをして失踪しているのか? 予告では大文字が「お父さんは生きている」といっていたが、真実は?
9話冒頭で蘭子が訪れたのは、本当に青山の墓で、青山は死んでしまったのか?
犯罪心理学に精通している大文字なら、人の心を操るのはたやすく、いかにも本命くさいけど、いくらなんでもそれでは意外性がなさすぎますよね。
謎をさらに広げまくった9話から、次はいよいよ最終回!
すべての謎がどのように解明され、どのように収束されるのか、気になって眠れません!
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