【ちょっとだけエスパー】ネタバレあらすじ全話!原作&最終回考察・宮崎あおいの正体は?

「ちょっとだけエスパー」全話あらすじネタバレ
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テレ朝系火9枠で新ドラマ『ちょっとだけエスパー』が放送!

この記事では、『ちょっとだけエスパー』の全話ネタバレ・あらすじ、最終回考察などを毎週更新して紹介していきたいと思います。

人気脚本家・野木亜紀子さんの最新作で、野木さん念願のSF作品なんだね。

ちょっとだけエスパーがどう世界を救うのか、楽しみ!

宮崎あおいの正体・考察

【ちょっとだけエスパー】ネタバレあらすじ全話

1話「愛してはいけない妻」

会社をクビになり、全てを失ったどん底サラリーマン・文太(大泉洋)が再就職した仕事は、“ちょっとだけエスパー”になって、世界を救うことだった…!?しかし、命じられるのは、意味不明なミッションばかり。さらには、謎の女性・四季(宮﨑あおい)と仮初の夫婦生活を命じられることに…。-ちょっとだけエスパーには、実に不条理で不可解なルールがある。「人を愛してはならない」果たして、文太は世界を救うことができるのか⁉

全てを失った文太はネットカフェを泊まり歩いている。VR(バーチャルリアリティ)で転落していく映像を見る文太。そんな中、文太のもとに「ノナマーレ」から試験の案内が携帯に届く。後日、文太は早速、ノナマーレの入社試験の面接に挑んだ。「覚悟がある」と言い放つ文太だが、「どうして無職なのか」と問われると答えられなかった。

試験後。ベンチにて、文太はちょっとした横領で会社をクビになったことを社長・兆(岡田将生)に話す。すると兆に誘われ、明日の最終面接に進むことに。

翌日、会社「ノナマーレ」で文太を待っていたのは兆ひとりのみ。兆は目の前のカプセルを飲むよう指示。怪しむ文太だが、人生ドン底なので思い切って飲んだ。すると、まさかの合格!?兆から「あなたは今日からエスパーです」と告げられる文太。仕事は世界を救うことだという。

文太は混乱したまま社宅に向かう。すると、見知らぬ女性・四季(宮﨑あおい)が出迎える。兆が言うには、文太は四季と“仮初の夫婦”として生活しなければならないらしい。しかも、四季はなぜか文太を“本当の夫”だと思っていた。
 翌朝、文太が指定されたアプリにログインすると、ミッションが通知される。しかし、どれもこれもどうでもいい内容ばかり…。

  • ミッション52:外出する鈴木琢磨に傘を夜まで持たせる。
  • ミッション53:寝ている佐藤満の目覚まし時計の時刻を5分早める(進める)。
  • ミッション54:高橋健作のスマホの充電を14時までにゼロにする。

文太は兆に課された初ミッションをクリアしたものの、「これが世界を救う…?」と腑に落ちない。

そんな中、文太は自分が“触っている間だけ他人の心の声が聞こえる”ちょっとだけエスパーになったとわかる。はしゃいで次々と触りまくるが、暗い内容も聞こえてしまうデメリットもあった。

大泉洋さん演じる文太には人に触れると心の声が聞こえる、という能力があると判明。ちょっとだけというのは、触れている間だけ聞こえるという制限のことだと思います。

大泉洋さんは、「文太の能力は、ちょっとだけとはいえ、なかなかのエスパー。でもこの能力は非常に怖いなと思ったので、僕は絶対欲しくないです。世界を救うにはいい力かもしれないけど怖い!」とコメントしていました。どういうこと?と思っていましたが、その謎が解けました。たしかに、世界を救う点で人の心をのぞくことが役立ちそうです。しかし人のマイナスの感情(不平不満、愚痴、希死念慮)も聞いてしまうので、聞かなければ良かったとも思う場面も出てきちゃいますね。大泉洋さんの立場でも人が笑ってくれていると思って触れたら気を遣われてただけだったとか?劇中でも文太がマイナスの心の声を聴きすぎてベンチでぐったりしていました。使い方次第ですが、たしかに怖いですね。

文太は四季に会い、漬物石をプレゼントしたこと、プロポーズの思い出まで設定されていることに驚く。しかし円寂(高畑淳子)は、四季(宮﨑あおい)はお芝居をしていない、合わせてあげるのも仕事だと文太にいう。

社宅に戻る。そこで、桜介(ディーン・フジオカ)、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)たちがノマナーレの同僚社員で、今日のミッションの手助けをしてくれたエスパーだと分かる。桜介は花咲エスパーだ。でもエスパーと社外にバレたらクビだ。

桜介が庭に出てアサガオを満開にさせている様子を塀の隙間から大学生の市松(北村匠海)がじっと見ていた。市松は驚きながら「エスパー」とつぶやき、引き続き、中の様子をのぞき込む。

今日のミッションに成果があったことが分かる↓

  • ミッション52の鈴木→借金返済。
  • ミッション53の佐藤→昇進が決まった。
  • ミッション54の高橋→結婚が決まった。

文太は「いやいやいや」と信じることができない。ちなみに四季は社員でないし、世界を救うミッションのことも知らないとのこと。

文太は、花を見る四季に触れる。すると「幸せ。いつまでもこうしていたい。愛してる」と心の声が聞こえた。

ラスト。兆から文太に電話がくる。秘密厳守は2番目で、1番目のルールは「ノマナーレ」→ノン・アマーレ(人を愛してはならない)だという。(つづく)

会社名「ノマナーレ」ってネット検索しても出てこないし、どういう意味なのかと思っていたら…。ノン・アマーレの略(短縮形?)なんですね。愛してはならない。amare(アマーレ)がイタリア語で「愛する」。それに否定形の「ノン」ということですね。いやあ、でも、この宮崎あおいを好きにならないのは無理すぎますって(笑)

大泉洋さんも会見で「第1話で(宮崎さんが)手を振ってくれるシーンがあるんですけど、可愛すぎて思わず笑顔になってしまった。監督に『笑わないで!』って言われたんですけど、『見てみろお前、可愛すぎるぞ』と。その後、監督も『あれは笑っちゃいますね』と(笑)。まさに天使でした」と振り返っていました。天使の笑顔の宮崎あおいを愛しちゃいけないなんて、厳しいですね!

第1話は、まだまだ謎が多いストーリーです。兆の目的は何なのか。世界を救うとは、こういう個人レベルを救うことなのか?そして何より、四季が文太を本当の夫だと思っていることが謎。漬物石やプロポーズの思い出を語るときの四季は嘘をついてなさそうですが…。一体どういうこと?謎が深まる初回で、続きが楽しみです。

2話「天使」

ちょっとだけ心の声が聞こえるエスパーになった文太(大泉洋)。翌朝、「ノナマーレ」から新たなミッションが届く。 【ある画家が目的地に着くのを阻止する】という、またしても意味不明な内容だ。
文太は、ノナマーレの仲間である花咲かエスパー桜介(ディーン・フジオカ)、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)らと共に、ミッションを遂行することに。
なぜか仮初の妻・四季(宮﨑あおい)まで巻き込んで、世界を救うべく箱根大涌谷へ向かう!

文太は社長・兆(岡田将生)から

  • 鈴木に傘を持たせたことで、杖を忘れた大富豪に傘を貸して借金返済へ。
  • 佐藤の目覚まし時計を5分進めたことで、エリアマネージャーと会うことができて昇進へ。
  • 高橋のスマホの充電を0にしたことで マッチングアプリの相手と会えなかった。その後、運命の人と出会えた

と聞かされた。でも未来のことをなぜ分かったのか不思議だ。兆はDecision Treeについて説明する。この世界にはたくさんの分岐点があり、それぞれどこかに繋がって波及して新しい未来を作っているという。

文太は、画家・千田守(通称:センマル)が目的地に着くのを阻止するため、桜介(ディーン・フジオカ)、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)ら仲間と共に、ミッションを遂行することに。さらに、仕事が休みの四季にクリーニング屋の車を借りてもらってセンマルの車を追う。

パーキングエリアのトイレにて。文太がセンマルに触れ<300万円の価値があるのか?>と心の声を聞く。

芦ノ湖にて。写真を撮ろうと言う四季。通りかかったセンマルに頼むことになった。桜介はセンマルの持っていた絵を破壊しようとする。中身が見えた。それはパウル・クレーの作品「忘れっぽい天使」で、高額な絵だ。文太がセンマルに触れると<俺が描いた贋作だけどな>と聞こえた。

こうしてエスパーたちはセンマルが贋作師だと知る。その後、センマルを食事に誘う。カレーを食べる面々。
センマルは「本当ならもう人と会っているはずでした。でもトラブル続きで、神様がそっちへ行くなって言ってるみたいな」という。
四季は「そういうのあると思います。天使が肩に手を乗せるんです。『そっちに行ったらだめだよ』って。でもその声が届かないんです」という。

センマル生きていくのにお金がかかるから、「藁をもつかみたい人間は
藁をもつかむでしょ」という。

食後、今度は黒い卵を食べることに。そこで文太が罪の気持ちもなく横領して、10年で300万になったと話す。それで人生が台無しになった。俺の人生が300万と思ったら、泣いたという。それに引き換え、センマルはプライドよりも目の前にあるお金という藁を意識的につかもうとしていると言い、「お金を欲しがって何が悪い」と叫ぶ。
しかしセンマルは「お金じゃありません。私が掴もうとしている藁はプライドです。絵の価値そのもの」という。
贋作師が画風を真似て描いた絵を美術館が6000万円以上の値で買って
25年も飾っていた。世間は偽りの絵でも評価した。

文太は、センマルと意気投合し、ミッションを失敗しようと、センマルを芦ノ湖へ向かわせた。世界を救うと社長に言われたが、世界が自分を救ってくれたことないから、抗うのだ。
ゴンドラを降りる際、文太はセンマルに「やりたいことやってください」と激励。

暗転。なんと、センマルは目的地に行かず、贋作を売ることをやめていた。車に戻ったセンマルは電話で取引相手に「やりたいことが思いついた。黒い卵を描いて美術館に飾られたら贋作より愉快だ」と語る。

仲間たちは文太が心を読めると知った。文太は桜介、円寂、半蔵にセンマルが<黒い卵が描きたい>と言っていたと話す。円寂は「天使の話 さみしくなっちゃった」という。なぜなら天使が止めることに気づかなかったから。ここにいるみんな、人生失敗していた。
半蔵が「四季さんは事故で旦那さんを亡くしているんです。眼の前で悲惨な死に方だったって。その旦那さんを文太さんに重ねているという」という。
世界を救うことは分からない。でも目の前の四季を救うことは分かる文太たち…。

【新情報】四季は夫を事故で亡くして精神的なショックを受けたようです。それで文太のことを旦那さんと思い込んでいるようです。

水辺にて。四季は文太のの肩に手を置く。<私がいること忘れないでね>と心の声。

ミッションクリアのメールが来た。そこには「千田は画家として一生を終える」と書かれていた。文太は「いつか美術館で黒い卵の絵を見られるかも」と笑うが……。センマルは車にはねられて…。(つづく)

ミッションクリアできたし、センマルは犯罪に手を染めなかったし、ハッピーエンドだったのに…。衝撃ラストが待っていました。画家として一生を終えることは出来たかもしれませんが、それって亡くなるという意味だったとは…。ビックリ仰天なラストでした。

文太たちと仲間の掛け合いは楽しいし、宮崎あおいは可愛いし、楽しめる作品ですが…。今回、バッドエンドだったことで、社長の兆の出すミッションが怪しくなってきました。つまり、ミッションで対象者の未来を変えることには代償があるのでは?という疑惑が生まれたということです。過去を変えることの代償として、新たな悲劇を引き起こしてしまったのかもしれません。ということは、兆は世界を救うヒーローではないの?

ただ、まだ兆の「世界を救う」意味が不明なのでなんとも言えません。 兆のツリーではもっと深いところ、核戦争を止めるとか世界を救う未来を見ていて、ミッションを通して変革しているのかもしれません。その変化で代償が出てしまうこともあるのかも。まだまだ今後の展開に注目ですね。

3話「世界を救う私たち」

文太(大泉洋)は 同僚である花咲かエスパー・桜介(ディーン・フジオカ)に 実は息子がいると知ることに…。 さらにレンチンエスパー円寂(高畑淳子)、アニマルお願いエスパー半蔵(宇野祥平)ら 仲間たちが抱える秘密も徐々に知ることになり…。 そんな中、彼らに届いた新たなミッションは、【爆発で人が死ぬのを止める】。 しかも標的の場所は、お祭りで人が賑わう神社で…!? 果たして文太たちは、人々を救うことができるのか…! 一方、文太は「愛してはならない」というルールがありながら 仮初の夫婦生活を送る四季(宮﨑あおい)と徐々に距離が近づいてゆき…?

文太は仲間たちが抱える秘密を知る↓

  • 円寂(高畑淳子)は質素な生活を送っていて、家族はなく、独り身だ。3話終盤ではホームレスとの会話で、かつて悪い男と付き合っていたことを示唆している。
  • 半蔵(宇野祥平)は元警察官で、警察犬が相棒だった。動物虐待の人物を殴った過去があった。
  • そして桜介は殺人犯で…。

兆は「ヒーローの恋は、アイドルの恋以上にあってはならない」と、文太に釘を刺す。恋より使命を重視してほしいという理由らしい。また、それは家族であっても同じだという。兆は桜介(ディーン・フジオカ)に家族と近づきすぎていると注意する。

【桜介の過去】桜介は花屋をしながら、息子の紫苑(新原泰佑)の登校を毎日、見守っていた。桜介は悪い仲間から足を洗って漁港で働いていたのだが、かつての仲間・陣内がやってきて、呼び戻されそうになる。妻子を守るため、桜介は陣内を殺した。2年が経過。元妻(徳永えり)が再婚し、再婚相手が紫苑と特別養子縁組をした。桜介は紫苑の父親でもなくなった…。

文太たちは、爆発の瞬間、客たちを避難させたり、屋台の鉄板で爆風を防いだりして、ミッションを成功させる。

ガス爆発の際、3人はそれぞれ大切な人や動物を助けた。

  • 文太は父親に置いていかれて泣いている少年を助けた。自分の子供の頃と少年を重ねた文太は、過去の自分を救ったことになる。
  • 桜介は離れ離れとなっている息子の紫苑(新原泰佑)を助けた。
  • 半蔵(宇野祥平)は柴犬の佐助を助ける。

現場に居合わせていた狐の仮面を被った男は、仮面を脱いだ。正体は市松(北村匠海)だった。
兆は「正体不明のファクター。未確認因子があるようだ。それが何かはまだ分からない。そのせいで発令がギリギリになってしまったけれど、ミッションは成功した」と独り言のようにつぶやく。

市松は悪役なのでしょうか。でも、彼が爆発を引き起こしたわけでも、文太たちのミッション遂行を邪魔したわけでもありません。ただ見守っていただけ。でも、怪しさたっぷりですね(笑)

終盤。実の父親のことを知らないはずの紫苑が桜介の勤める花屋に振り向く場面が描かれた。

3話のラスト、熱が出て仕事を休んでベッドに再び入る四季。文太は、テーブルの上に置いていたEカプセルが1錠分足りないことに気付く。驚いた文太は四季に「これ、飲んだ?」とカプセルを見せる。四季は「うん。風邪薬」とつぶやく。文太は絶句する。(つづく)

第3話ラストでまさか、まさか、の展開。四季さん、エスパーになっちゃうのでしょうか。でも、“Eカプセル”は、飲むとその人物の特性によって能力が変わるとのこと。なので、四季はどんな能力が開花するのか、それはそれで楽しみです。

4話「未確認因子」

四季(宮﨑あおい)が風邪薬と間違えて文太(大泉洋)の“Eカプセル”を飲んでしまった! それ以降、「いつも誰かに見られている気がする」という四季――。 文太らにミッションを課しているノナマーレ社長・兆(岡田将生)もまた、 “得体の知れない未確認因子”の存在を感じ始め…。 そんなある日、「たこっぴ」に招かざれる客がやってくる。 「たこ焼き研究会」に所属する大学生・市松(北村匠海)だ。 四季と仲良さげな様子をみて、ほのかな嫉妬心が芽生える文太。 そんな中、たまたま四季の誕生日を知ることになり―? 加速する恋。 果たして、ヒーローたちに忍び寄る不穏な“異変”の正体とは…!?

桜介(ディーン・フジオカ)の花屋に息子・紫苑がやってきて、両親が結婚記念日だから花を買いたいという。しかし紫苑は桜介が鉄板で爆発から守ってくれた人なのか尋ねる。認めた桜介は鍛えてるから重い鉄板も持てたと言う。

文太と半蔵は大学に潜入し、市松の身辺調査をする。普通の大学生のようだと結論づける文太たち。しかし大学のカフェスペースで、市松がパソコンでノナマーレのメンバーの名前と能力を整理している。文太だけ能力が不明だった。

その後、文太はクリーニング屋の夫婦から「ぶんちゃん。もう四季ちゃん泣かせたらダメよ!」「迎えに来たの?今日 四季ちゃん誕生日だもんね」といわれる。四季が誕生日だと知った文太はプレゼントを買いに行くが、四季が何を好きなのか分からず買えなかった。

文太はクリーニング屋に戻り、四季に誕生日プレゼントを買えなかった事を謝る。正直に話す文太を抱きしめる四季。しかし、「ぶんちゃん 誕生日、明日だよ」と意外な一言が。直後、怪しい人影があったため、文太が後を追う。その人物は市松だった。

市松を見失ったふりをして尾行した文太は、市松のアパートにたどり着く。半蔵の動物お願い系の能力を使って停電を起こす。あわてて外に出た市松。文太は市松を捕まえて、妻に近づかないように脅すが…。心の声を聴くと、ストーカーではない様子。市松は「超能力研究会」のチラシをみせて「俺を弟子にしてください」とお願いした。市松は桜介が花を咲かせる場面を目撃し、半蔵の能力も知っていた。文太は能力を得るために筋トレをすることを指示して、部屋を後にする。

平蔵は兆(岡田将生)に報告すべきだと言うが、文太は社会人は上司に言わないほうがいいこともあると言う。

桜介の花屋に来た紫苑。桜介は「紫苑」という花を渡す。
その後、桜介は紫苑と撮った写真を見て嬉しそうだ。
しかし紫苑は花束を捨ててしまう!?

翌日。文太と四季は横浜デート。お互いに好きなことを確認していく。家に戻った2人は、誕生日会をする。文太は四季に「愛してるよ」と伝えた。そして、誕生祝いのケーキの蝋燭を四季が吹き消そうとした。その時、フッと吹いた四季の息で文太とケーキが縁側まで吹っ飛ばされてしまう。文太のEカプセルを飲んでしまった四季に、エスパーが発現したのだ!

そのころ、久条(くじょう)(向里祐香)が市松と紫苑にEカプセルを飲ませていた。(つづく)

【文太に関する新情報】
元妻は背が低い。……Eカプセルをどこに薬を置いていたのかという話題の時、「洗面台の一番上です。前の元妻は届かなかったんですよ。背が低いから」と文太が明かしていた。
文太はリーダー。……兆が「リーダーの自覚が芽生えてきましたね。あなたにはリーダーの素質があります」と文太を褒めていました。
文太の能力の範囲。……文太が半蔵の足の指に触れたが声は聞こえなかった。触る場所を上に変えっていき、太ももあたりで心の声が聞こえていた。頭に近い方がハッキリ聞こえる?

4話では3つの問題が起きました。1つは四季にエスパーが発現してしまったこと。2つ目は、市松にエスパーのことがバレてしまったこと。3つ目は、文太が四季を愛してしまったこと。ノマナーレのルールでは、エスパーのことは口外禁止、人を愛することも禁止です。社長の兆は“異変”に気づいてるようですが、それは謎の女「久条」の動きのことなのでしょうか。それとも上記3つの問題のこと?ともかく、敵キャラクターが登場でますます面白くなってきましたね!

5話「Bit Five VS Villain」

吹っ飛ばし系エスパー・四季(宮﨑あおい)が爆誕。ちょっとだけエスパーな5人組、その名も《ビットファイブ》!?
新たなエスパー誕生をボスの兆(岡田将生)に報告できぬまま、文太らに緊急招集がかかる…。【ある組織が受け渡しを行うアタッシェケースを奪って海中に沈めよ】 という特別ミッションには、人の命がかかっているらしい。 更に文太は兆に居残りを命じられ、衝撃の《使命》を告げられる。そして迎えた決戦当日――。 そこに現れたのは、世界を救うミッションを邪魔する《敵》-ヴィラン-。HERO vs Villain。 はたして、戦いの行方は―?

  • Bit Five=ビットファイブとは、四季(宮﨑あおい)が命名した文太たちのチーム名。
  • Bitは「少し、ちょっと」などの意味があります。
  • villainは英語で「悪党」「悪者」「悪役」などの意味があります。

文太(大泉洋)が聞いた衝撃の《使命》とは、10年後に1万人が死ぬ事態から救うという使命だった。文太はその使命を仲間に言えなかった。

円寂(高畑淳子)の過去が今回、明かされた。

結城(吉田鋼太郎)の秘書として横領の罪をかぶって、10年の懲役となった。骨の髄まで屈辱を味わった円寂がホームレス生活から“第3の人生”を歩むさん演じる結城も登場する。結城は、と因縁のある男。

円寂は業務上横領、詐欺罪、公文書偽造などで10年の実刑を受けた。結城(吉田鋼太郎)の秘書だった円寂は、すべての罪を被って出頭した。既婚者の結城から「帰ってきたら今度こそ幸せになろう」と言われたが、結城は一度も面会に来なかった。裏切られたのだ。出所後、ホームレスになっていた円寂を兆が「第三の人生を始めませんか」とスカウトした。

円寂は「殺したい男がいたの」と文太に明かす。25才で出会って60才まで35年間尽くした人に騙されて捨てられて骨の髄まで屈辱を味わった。しかし、あいつを殺して私も死んだら、一生あいつに捧げることになると思い、バカバカしいと思ってやめたという。

Bit5・マイナスワン(※四季がいないため)は、アタッシュケースに殺人ウイルスが入っていると聞かされていて、ミッション遂行に燃える。

そんなBit5-1の前に現れた敵・Villainの正体は、市松(北村匠海)、そして桜介(ディーン・フジオカ)の息子・紫苑(新原泰佑)、謎の女・久条(向里祐香)の3人だった!彼らも“ちょっとだけエスパー”だ。↓

  • 市松(北村匠海)の能力:静電気ビリビリ系エスパー。
  • 紫苑(新原泰佑)の能力:鼻水が止まらない系エスパー。
  • 久条(向里祐香)の能力:音波を操る系エスパー。

市松は文太たちのことをなぜかVillainと呼んで、敵視していた。文太たちは彼らを「ヤングスリー」と呼ぶことにした。

文太は市松に触れたとき「文太たちのミッションのせいで、1000万人が死ぬ」と糾弾する心の声が聞こえた。「ノナマーレ」の社長・兆(岡田将生)からは「ミッションで、1万人を救ってください」と言われていただけに、何を信じればよいか、動揺する文太。

海沿いでのバトル中、四季がやってきて、ヤングスリーを吹き飛ばし、形勢逆転するBit5。そこに突然、謎の白い男(麿赤兒)が現れ、「ジャンクションを戻しに来た」と雪を降らせて、ヤングスリーとともに消え去った。

四季が残されたアタッシュケースを拾うと、中身は空っぽだった。文太は意味が分からない。

そのころ、社長の兆はヤングスリーのことを画像で確認していた。彼らとのバトルの中に四季がいることに気づき、驚く兆。

ラスト。四季がたびたび見ていた“ぶんちゃんが死ぬ悪夢”の文太の顔が、兆に見えて…。(つづく)

一筋縄ではいかない野木脚本。5話になっても翻弄されるストーリーです。文太たちが世界を救う正義のヒーローだと思っていたら違うのでしょうか。もしかして市松たちの方が正義?!だって、1万人より1000万人を救うことの方が価値があるような……。でも、命の重さなんて数字で計算できないよ。いや、そんなの建前だよ、って混乱しちゃいます。新キャラの白い男(麿赤兒)の正体も謎ですし、四季の元夫が兆かもしれないラストも意味深。謎が謎を呼ぶ展開で、ますます面白くなってきましたね。

6話「兆し」

文太(大泉洋)の前に現れた敵・市松(北村匠海)は「ミッションのせいで未来で1000万人が死ぬ」と心の声で激白した。世界を救っているヒーローは自分たち、そう思っていた文太たちは、その真意を確かめるため、市松たちYoung3を呼び出し、話し合いの場を設けることにする。 一方、四季(宮﨑あおい)がEカプセルを飲んで《吹っ飛ばし系エスパー》になってしまったことを知った兆は、直接、四季をノナマーレに呼び出す。
 たびたび見ていた“ぶんちゃんが死ぬ悪夢”の文太の顔が、兆に見えるという異変が起こり始めた四季は、初対面の兆に問いかける。「私、兆さんに会ったことありますか?」

兆は四季を呼び出して、カプセルを飲まなければエスパーが消えること、口外しないこと、人を愛さないことを伝える。しかし四季はぶんちゃんを愛してしまっているので困る。四季は兆に会ったことがあるように感じた。

兆に会って以来、四季の記憶が混乱していく。誕生日に漬物石をもらった日のことを思い出すと、思い出の中の文太が兆に変わる。文太はそんな四季を抱きしめた。その後、文太が桜介に相談する。桜介は「文太も四季ちゃんに言っちゃえよ。愛してるって。どうせ旦那は死んでいるんだよ。死んだヤツはライバルでもないんだよ!」とアドバイス。

文太は桜介と円寂と半蔵に市松に会って、「ボスは1万人救うって言うが、市松は1000万人死ぬって言う。どっちを信じるか」と問う。みんなボスの方を信じているが、市松たちYoung3を呼び出し、話し合いの場を設けることにする。 

市松の大学の学食(カフェテリア?)で話し合いの場を設けられた。白い服の男は仲間ではないらしい。久条(向里祐香)は親友・八柳(小島藤子)が兆に雇われてEカプセル開発に関わっていたが、やがて殺害されたと告白。亡くなる前、八柳は久条にジュラルミンケースを託していた。中にはEカプセルと手紙があった。

<久条がこの手紙を読んでいるということはみんな殺された。失敗したなら全部処分してください。そして忘れて。私のことも。雇い主は言っていた。自分は兆しを作っているだけだと。兆しさえ作れば、人は簡単に迷い込む。たとえそれが、間違っていようとも>

久条はそのEカプセルを飲んだという。場面は現在に戻る。久条は「兆しの正体、本名」について問う。テーブルを叩くが、これは合図だった。隠れている紫苑が静電気を流した。これに音波振動を加えれば爆発が起きる。そう脅す久条。しかし、起きなかった。隠れていた桜介が紫苑を取り押さえたからだった。久条や市松は立ち去る。

半蔵はカラスに頼んで久条を追って家を調べることにした、と兆に報告する。

一方、四季は勤め先のクリーニング屋店主から入社半年を祝われた。2年前から勤めていると思っていた四季。だが、前の店だったようだ。客のぶんちゃんの服に入っていた名札が思い出されるが…。

夜。文太が帰宅。すると四季が必死にフォトウエディング写真を探していた。でもどこにもなくて、パニック状態の四季。ふと、客のぶんちゃんの名札が文人だったと思い出す四季。

四季は文人だからぶんちゃんって言うの?」とパニック状態に。文太は四季を抱きしめことしかできない。

四季の本当の夫はボスの兆(岡田将生)で、 本当の彼の名前は、文人《フミト》 だった――。 その衝撃の事実に気づいた文太は兆と直接対決すべく、夜にノナマーレに乗り込む。文太は兆に触れて心の声を聞こうと試みる。しかし、すりぬけてしまう。兆は立体映像だという。「私の実体は、2055年、30年後の未来にある」と明かす兆。

一方、桜介(ディーン・フジオカ)は市松の家に行き、紫苑を騙すな!と迫る。すると桜介のエスパー(?)により、半身の皮膚が変色し、生命の危機に瀕する市松。 「花を咲かせるだけ」の能力、だったはずなのになぜ――。

市松が倒れている中、紫苑がやってくる。「アイ…」と呟く市松。
市松の回想……。パソコンの前に市松がいた。チャットアプリが立ち上がる。

<そちらは2025年だよね。驚かないで。こちらは2055年。私は市松。未来の君自身。だから「I」とでも呼んでくれ>

第6話も衝撃の連続。兆は四季の夫だというのは予想通り。しかしもう一つは予想外でした。兆が未来を予測して行動している点から未来人だとは予想されました。でも、実体が2025年になくて立体映像だなんて!映像にしてはよくできすぎてるやろ(笑)しかし現代に実体の兆=文人がいるはずだよね。今どうしているのだろう。事故で意識不明とかかなあ。

兆によると市松はのちの博士(なんの博士かは不明)らしいですが、アイをボスとする市松たちと、兆をボスとする文太たち。どっちが本当のヒーローなのか?あの白い服の男は何者か。誰が敵で、誰が味方?いやあ、この予測不能なストーリーはオリジナルドラマのメリットですね。原作ありだとこうはいきません。

そしてアイが「I」。つまり「わたし」を意味していて、未来の市松博士が2025年の自分に連絡してきたとは。めっちゃワクワクするSF展開です。でも、瀕死の状態の市松。助かるよね?生きて!

7話「選ばれし者」

四季(宮﨑あおい)の本当の夫は兆(岡田将生)で、文人《フミト》という名前だった――。そして、兆は「私の実体は、2055年、30年後の未来にある」と明かす。 一方、桜介(ディーン・フジオカ)はエスパーで市松(北村匠海)を瀕死の状態に追い込んだ。「花を咲かせるだけ」の能力、だったはずなのになぜ――。 エスパーの恐ろしい変貌に動揺する桜介の身にも異変が起きて…。 俺たちはヒーローではなかった――? 自分たちが信じて疑わなかったミッションは本当に世界を救うのか。 揺れる文太たちに兆が告げる「真実」とは――。

市松サイドのボスとされていた「アイ」は、2055年の“未来の市松”自身だった。アイが開発したEカプセルのレシピが2025年に持ち出されてしまった。歴史が変わるのは重罪なので、アイは極刑になるかもしれない。アイは2025年の市松に歴史改変を止めるよう指示した。

そんな中、文太のもとに、桜介(ディーン・フジオカ)から電話がかかってくる。混乱したまま市松(北村匠海)のアパートに向かうと、そこには、半身の皮膚が変色し、息絶え絶えの市松が横たわっていた。さらに、久条もやってきた。桜介の能力は酸化だった。成長を促進させることで花を咲かせていたのだ。市松の喉元が干からびたのは、「老化」ということだった。

久条は、市松の脱水のエスパーを自分自身に使えば助かるかもしれないという。文太たちは市松にEカプセルを飲ませた。やがて市松は回復していくことに…。

円寂(高畑淳子)と半蔵(宇野祥平)は、以前自分たちがミッションで救ったはずの千田守が突然死していた事実を知る。まさか死んだのは自分たちのせいなのか? これまで自分たちが行ってきたミッションは果たして正義だったのか、徐々に不安を覚え始める。

文太は四季に俺の前の家のこと覚えてる?とかまをかける。「町屋東だよね。エキチカのアパート。定食屋はよく行っていたよね」と答える四季。その後、文太はその定食屋に行き、現代の文人に出会うが……なんと、文人は独身で四季の存在を知らなかった。一体どういうことか?

そのころ、兆は2025年の文人に文太が接触したことで新たなジャンクションが生まれ、30年後の2055年が更新されたと気づく。一方、この更新によって、連絡が途絶えていたアイが再び市松に連絡をくれた。アイが消えたことで自分の死を恐れていた市松は安堵する。アイは毎日連絡していたつもりだけど、ログがないから「ゆらぎが生じたのかもしれない」と言った。

紫苑が桜介に報復に来た。花屋にいた柴犬・佐助が桜介を守ってくれた。動物病院で手当てしてもらった佐助は命に別条がなかった。

一方、四季は前の職場のクリーニング屋に行き、今年4月に突然辞めたこと、その日は停電があったことを元同僚から聞かされる。その日、兆と会ったような記憶があるが……。

たこっぴー縁側にて。四季が兆と会った日のことを思い出す。2026年4月 この店に来て 洗濯物のポケットに社員証を忘れた兆=文人は、四季と親しくなって付き合い、結婚することになった。たこ焼き屋の2階に住み始め、四季は近くの小林ランドリーで働くことになった。兆は「ナノレセプター」を飲めば記憶がインストールされるという。この薬剤を飲むと、四季は2035年までの10年間の記憶が脳の奥深くに格納される。今日の記憶は目覚めたときにはきれいさっぱり忘れることになる。四季は「なんのためにインストールするの?」と問う。兆は「四季を救う為」と答える。

たこっぴーに、兆=文人が現れて、四季と会う。四季は夫《ぶんちゃん》が、文太ではなくフミト(岡田将生)であることを思い出していた。

4月のあの日、四季は「ナノレセプター」を飲んだが、停電の影響からインストールが失敗。未来の記憶と現在が混じってしまい、四季は混乱する。そこで、兆は未来での文人と同じ部屋や、面倒見のいい円寂(高畑淳子)、そして夫の代わりとなる文太を用意することにした。

兆はもう一度、四季にナノレセプターを飲んでもらい、再インストールしてほしいと頼む。 文太と暮らした半年間の記憶を失う代わりに、 すべてを元通りにしようという提案だ。

四季は自身の意志で、ナノレセプターを吹き飛ばした。そして、「ぶんちゃんは文太。
あなたじゃない。」と告げた四季は、その場にいた文太の元へと駆け寄って抱きしめ合う。

そこへ、円寂、半蔵、桜介がやってきてた。兆は、ヒーローに“選ばれし者”の条件を告げる。それはディシジョンツリーの外にいる人間、つまりこの世界から《いらない人間》であること。 もしもエスパーにならなければ、今年中に死んでいた人間であること。 衝撃の事実を告げられた文太(大泉洋)らBit5は愕然とする。

第7話ラスト、第1話冒頭で文太が観ていたVRの映像が再び流れる。(つづく)

四季さんと文人が出会うのは2026年4月、つまり来年という衝撃の展開。頭が「?」でいっぱいになりましたよ。この脚本家はどういう頭脳をしているのでしょう。かなり驚かされました。

この半年間で、四季にとっての“ぶんちゃん”は文太になった……という愛の場面は感動的でした。でも、四季を救うために未来(2026年~2035年)の文人とのことをインストールする意味が現時点でよくわからないです。後で、そういうことか!となるんでしょうけど…。

なぜ未来の記憶をインストールしなくてはならないのか?もしかして、四季が文人と出会わない (あるいは選ばない)2026年のルートになりかけているから、記憶のインストールをしているのでしょうか。記憶の奥深くにあれば、文人を選ぶはずだから…。

ここで整理すると…。兆は「10年後に1万人が死ぬ」ことを止めることが目的だったはず。でもアイによると、兆の歴史改変で「1000万人が死ぬ」ことになる予定。その兆は、四季を救うために未来からやってきた(データ送信してきた)、と。

興味深いのはアイが「2055年から2025年には送れる。2026年だと迷子になる。2027年だと素数で送れない」と言っていたこと。未来からデータ送信するにしても2025年じゃなきゃダメだったということですね。だから2026年に兆がやってきて、四季が文人を選ばせるように工作することは無理だった。2025年しか無理だったから未来の記憶をインストールなんて変なことしているのかな?

あと、別方向から考察すると、兆は四季が文人と出会わないルートにするために未来の記憶をインストールしたのかも。キーポイントは「四季を救うため」。10年後の2035年、四季と文人は事故に遭い、四季は亡くなってしまうのかも。文人は俺と出会わなければ、四季は生きられたはずだと思い、2055年から2025年に立体映像を送り、四季に未来の記憶をインストール。四季は記憶の奥底でこの人を好きになると不幸になると分かっているので、潜在意識で文人を拒絶することに……。みたいな。どうでしょうか。

ともかく、インストールを拒否した四季は、文太との夫婦関係の継続を選びました。これは予定外すぎるというか、歴史改変ですよね。いらない人間だったとしても、かなり変わってるような…。7話まで来てるのに、どういう結末になっていくのかいまだ予測不能。今後も楽しみです。

8話「」

ヒーローに“選ばれし者”の条件を告げられた文太(大泉洋)らBit5は愕然とする。そんな中、突如、桜介(ディーン・フジオカ)に異変が……。 そんな中、解雇を通告されるエスパーたち。しかし文太だけは、決して逃れようのないミッションを与えられる。さらに兆は、市松(北村匠海)にもある取引を持ちかける!
ついに明らかになる兆が“世界を変える”理由。 バラバラになったエスパーたちの運命は? 文太とフミト、ふたりの《ぶんちゃん》が選ぶ愛の結末とは?

詳しくは放送後に更新します。

【ちょっとだけエスパー】原作と脚本家

原作や脚本は、誰が書いているのでしょうか?

原作は?

原作は無しです。

脚本家は?

脚本家は、『海に眠るダイヤモンド』などを手掛けた野木亜希子さんです。原作を正しく読み解いてエピソードを取捨選択する手腕が高く評価されている。また、社会性とエンターテインメントを切り離さずに描くのも得意な脚本家。

■過去作品(テレビドラマ)

  • 『空飛ぶ広報室』
  • 『重版出来!』
  • 『逃げるは恥だが役に立つ』
  • 『アンナチュラル』
  • 『MIU404』
  • 『海に眠るダイヤモンド』

■過去作品(映画)

  • 『図書館戦争』シリーズ
  • 『俺物語!!』
  • 『アイアムアヒーロー』※大泉洋主演。
  • 『罪の声』
  • 『カラオケ行こ!』
  • 『ラストマイル』

野木亜紀子(のぎ・あきこ)…1974年生まれ。東京都出身。日本映画学校卒業(第8期生)。『さよならロビンソンクルーソー』で2010年の第22回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、同作のテレビドラマ化で脚本家デビュー。2021年、『罪の声』で第44回日本アカデミー賞 最優秀脚本賞を受賞。2025年、『ラストマイル』で第48回日本アカデミー賞 最優秀脚本賞を2度目の受賞。新作が待望される人気脚本家のひとり。

【ちょっとだけエスパー】最終回・結末の考察

原作が無いので最終回結末は読めませんが、なんとか考察していきます。

結末は大泉洋が地球を救う?

本作は放送前から期待度が高い作品。『アンナチュラル』『MIU404』『海に眠るダイヤモンド』など、名作を生み出してきた野木亜紀子さんのオリジナル脚本ですから。

主人公の文太(大泉洋)は、会社をクビになったどん底サラリーマン。そんな文太がある会社の最終面接に合格し、与えられた仕事は“ちょっとだけエスパー”になって世界を救うこと。しかし謎の女性と夫婦になったり、不条理で不可解なルール“人を愛してはならない”が課せられたりします。

ここからどんな展開が待っているのか、放送前時点でよく分からないです(笑) SFラブロマンスとか、ジャパニーズヒーロードラマだと言われていますが…。ヒーローとしての能力がみんなしょぼいです。大泉洋さんの能力だけは不明なので、そこに期待したいところ。スゴイ能力だけど「ちょっとだけ」だから能力の時間が短いとか、回数制限とか何かしらあると予想されます。(※1話で大泉洋さんの能力が判明しました)

「世界を救う」とは何を意味しているのかもキーポイントになることでしょう。例えば、第三次世界大戦を止めるとか、温暖化を止めるとか?核戦争を止めるとか?

核戦争といえば映画『ターミネーター』は、核戦争・通称「審判の日」を防ぐために、未来から「ターミネーター」が送られてきますが…。本作もそんなイメージがふくらみます。「ノナマーレ」社長の兆(きざし)(岡田将生)は未来人とかも、あり得そうです。

具体的な「地球を救う」は不明ですが、ともかく、文太(大泉洋)たちは、「本当にこれが世界を救うことになるのか?」と首をかしげずにはいられないおかしな任務を成功させているうち、本当に地球を救うというスケールの大きいハッピーエンドになると予想します。

世界を救うとは個人を救うこと?

※1話で世界を救うことについて少し判明しました。

【追記】1話では、ささいなミッションをクリアしたことで、借金返済・昇進・結婚などの成果が出ました。個人それぞれにとっては大きなことですが、世界を救うとの関連が見出せません。

日曜劇場「御上先生」(TBS系)にあった、パーソナルイズポリティカル(個人的なことは政治的なこと)を思い出します。第1話時点では、個人を救うことが世界を救うことに繋がる…とでも言いたいのかな?と解釈します。そうなると本当に世界を救うという放送前の予想がハズレですね(笑)

世界を救うとは1万人を救うこと

第5話で、文太たちには「10年後に1万人が死ぬ事態」から救うという使命があることが分かりました。

しかし、市松は文太たちのミッションで1000万人が犠牲になると思っていて、止めようとしています。

世界を救うヒーローは誰か。この点は終盤の見どころになっていきそうです。

【考察】宮崎あおいの正体は?

宮崎あおい演じる四季の正体について、考察していきます。

四季(しき)は、「ノナマーレ」が用意した社宅で文太(大泉洋)と暮らす謎の女性。クリーニング店で働いている。記憶喪失なのか、文太のことを本当の夫だと思い込んでいる。

文太の方が記憶喪失? / 四季について1話放送後の考察

■1話で判明した事実

  • 四季はノナマーレの社員ではない。
  • 四季はエスパーではない。
  • 四季は世界を救うミッションのことを知らない。
  • 文太らは、エスパーやミッションのことを四季に知られてはならない。
  • 文太らは、四季を愛してはいけない(人を愛してはならない)。
  • 文太は四季に漬物石を誕生日プレゼントであげた。四季は自身が「漬物石のように重い女」と自覚あり。
  • 文太は四季に普通のプロポーズ。花火を見ながら「結婚してくれませんか?」と言ったエピソード。
  • 文太は漬物石やプロポーズのことを回想というか妄想している。具体的な映像が挿入されたが一体…。

■1話放送後の考察

  • 四季は記憶改変の能力がある可能性。文太と四季はもともと夫婦で、相手の記憶を消す能力を四季が持っているかもいしれない。でも何のために?
  • 四季と文太ともに記憶喪失の可能性。映画『エターナル・サンシャイン』のように記憶除去手術を受けた男女とか?
  • 四季は兆の妻や恋人の可能性。愛してならないルールがあるのが根拠。兆は四季を守るために、エスパーたちにミッションを課している?
  • 四季の正体を文太だけが知らない可能性。文太が「あの人おかしいですよね」「芝居うまいですよね」と四季について言ったときの円寂(高畑淳子)や半蔵(宇野祥平)反応に違和感あり。
  • 四季は、くたびれたワイシャツを再生するミッションの可能性。桜介(ディーン・フジオカ)が四季を愛するのは文太に任せたと言っていたから。桜介も四季と仮初の夫婦の体験者かもしれない。四季はあの天使のような笑顔&可愛さで相手を再生、復活させていくのかも。
  • ドラマの設定自体がメタバースの世界でのロールプレイゲームの可能性。初回冒頭で、文太がVRで転落死する場面が意味深に挿入されていたから。VRゴーグルを外して現実に戻ったが、本当は仮想世界がまだ続いて、「兆」はゲームの世界の道先案内人、「四季」も現実にはいない人物とか?

と、列挙してみましたが、有力なのは…。文太の方が記憶喪失の可能性はあると思っています。初回冒頭のヴァーチャルリアリティの世界が続いている説もあり得そう。文太は死んでいる説もありますが、それはあまり見たくない展開。せめて怪しすぎるあのカプセルで仮想世界に飛んだ!の方がいいかなあ。

記憶改変された? / 四季について2話放送後の考察

■2話で判明した事実

  • 四季は夫を事故で亡くしている。
  • 四季は夫の悲惨な事故死を、目撃してしまった。
  • 四季は文太を本当の夫と思い込んで、精神的に安定してきている。

■2話放送後の考察↓

四季は精神的ショックによる記憶喪失で、文太を本当に夫だと思っていると分かりました。でも、文太を夫だと思い込むには、夫と文太の容姿や雰囲気が似ているなどの要因が必要だと思います。

桜介は1話で「四季ちゃんの旦那役はあんたに任せた」と言っていました。ということは、過去に桜介も旦那役を務めていたの?

でも、桜介と文太は容姿が全く似てません。誰かの能力(記憶改変?)で、桜介を、そして文太を、あんたの旦那だよ!と思い込ませたのかもしれませんね。

クリーニング屋の言葉が不思議

【疑問点】クリーニング屋の夫婦が「文ちゃん」と呼んで存在を認識してるのが不思議でした。歓迎ぶりも違和感ありまくりです。

もしかしたら、文太の記憶の方が怪しい気がしてきました。ノマナーレの人々の話の方が嘘というか…。

それともクリーニング屋の夫婦もノマナーレの社員で、夫婦の設定を合わせてくれてるのかなあ。

あるいは四季の亡き旦那が文太にめちゃくちゃそっくりとか?

それとも、四季が心が落ち着いてからクリーニング店に勤め出して、文ちゃんが出張に行ってると伝えていたのかも。やっと帰ってきた文ちゃんに会えから店主たちが感激したのかな。

四季の夢が変化【第5話より】

第5話ラスト、四季がみていた、ぶんちゃんが死ぬ夢の「ぶんちゃん」の顔が兆社長になっていました。

円寂がかつて、四季は事故で夫を亡くしていて目の前での事故で悲惨な死に方だったからショックを受けていると話していました。

見かねた円寂が、夫は出張に行っていると嘘をついたのですが…。

この、四季の目の前で亡くなった夫が兆なのでしょうか?

四季の本当の夫が判明【第6話より】

四季の本当の夫が兆(岡田将生)だと第6話で判明しました。

でも、四季の目の前で事故死したはずなのに一体なぜ?

2055年に兆の実体がいるそうですが、2025年の兆はどうしているのだろう。

まだまだ謎が多いですね。

四季と文人の出会いは1年後だった【第7話より】

四季と文人の出会いは1年後だったことが第7話で判明。

ちょっと難解になってきましたが、四季に文人との記憶が中途半端にあったのは、未来からきた文人が四季に未来の記憶を(停電のため)中途半端にインストールしたから。

このインストールの目的がイマイチよく分からないので、視聴していても混乱してしまいますが、まあ、そこは後で解説されるのでしょう。

とりあえず、四季に未来の記憶をインストールする目的は四季を救うため、だそうです。(7話時点)

一体どういうことか?今後のストーリー展開に注目していきましょう。

【考察】兆(岡田将生)の正体は?

岡田将生が演じる役は、兆(きざし)という役名。兆しとは何かが起こる前ぶれを示す言葉です。

兆は予知能力者なのか、未来人なのか分かりませんが、ささいなことが違うと未来で大きな結果が得られることが分かっているようです。第1話では、本当に小さいミッションですが、得られる成果は個人レベルでは大きかったです。だんだん成果が大きくなるのでしょうか。

兆は四季を救うためにミッションを課しているという説もあります。「愛してならない」ルールから、兆は四季の恋人説もありますしね。

第2話では「ツリー」について説明していた兆。ちょっとした分岐点で結果が変わるという意味は分かりましたが、それが世界を救うことになるという意味が分からないですね。そもそも、兆はなぜ分岐点が分かるのでしょうか。

第2話のミッションで贋作師の犯罪を止めたことで、死去するという代償がありました。兆は未来からタイムトラベルしてきた時間犯罪者の可能性もあると思います。ダークヒーローみたいな。ミッション遂行で良い結果もあれば、悪い結果に見えることもあるケースもあるのでは?

でも、代償がありつつも、兆はバタフライエフェクト(小さな変化が時間の経過とともに大きな変化になること)と同じように、小さいミッションから最後には大きなミッション・地球を救うことをしたいのかもしれません。核戦争を止めるとか、地球規模なことを…。

第5話ラストで、兆は四季の本当の夫で、つまり亡くなったのかも?ということが示唆されました。兆は未来人で、未来から運命を変えるために来たのでしょうか。もしかしたら、1万人死ぬ未来の中に四季ちゃんがいるとか?でも、未来人の登場はSFすぎますかね。それに、自分が死ぬ事故のところは変えられないのかなあ。ちょっとだけじゃないとダメってことでしょうか。

第6話で、兆の本名が「文人(ふみと)」と判明。四季(宮﨑あおい)の夫であり、本当の“ぶんちゃん”でした。2025年の兆=文人は立体映像でした。実体は未来(30年後の2055年)にあり、2025年の過去にリモート通信のようにして映像データを送っているのだそうです。なんだか壮大な話になってきましたね。

【考察】本当のヒーローは誰か?テーマはトロッコ問題か

兆が文太に伝えたのですが、「今から10年後、1万人が死ぬ大惨事が起こる」とのこと。1万人を救うため、文太たちにミッションがあるのです。

でも、市松によると「文太たちのミッションのせいで、1000万人が死ぬ」とのこと。市松の根拠は、未来に博士になっている市松(通称:アイ)が兆の通信をハッキングして得たシミュレーションの結果だそうです。

5話・6話という中盤になってきて、本当のヒーローは誰か?兆や文太たちか、アイや市松たちか?誰が敵で味方か分からない展開になってきています。

ここで時間軸を整理しましょう。

  • 10年後:1万人が死ぬ。
  • 10年後以降、1000万人が死ぬ。(※兆たちのせいで)

私(筆者)「10年後の1万人の死亡」の中に四季ちゃんが含まれているのだと予想、考察します。だから、兆が「10年後の1万人」を救う=愛する人を救う、というわけです。これ自体は良いことですけれど…。

しかし、兆たちが1万人を救ったことで未来を(悪い方に)変えてしまうことになるとのこと。市松(通称:アイ)が1000万人の犠牲といっているのは、兆や文太が1万人を救ったから起きてしまったものなんですね。

倫理学で出てくる「トロッコ問題」みたいな展開ですね。つまり、「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」というやつです。

連ドラ終盤では、四季の命か、1000万人の命か、という残酷な問題が突きつけられるのかもしれませんね。理想は、どっちの惨事も防げると良いのですが…。

(※6話終了時点)


  • 番組名:「ちょっとだけエスパー」
  • 脚本:野木亜紀子
  • 監督:村尾嘉昭、山内大典
  • 出演:大泉洋、宮﨑あおい、ディーン・フジオカ、宇野祥平、北村匠海、高畑淳子、岡田将生、ほか
  • 放送日/放送局:毎週火曜21:00-21:54/テレ朝系