ドラマ【PJ~航空救難団~】全話あらすじ&ネタバレ!見どころや主題歌もご紹介

PJ~航空救難団~

内野聖陽(うちのせいよう)主演のドラマ【PJ~航空救難団~】(読み方:ぴーじぇー~こうくうきゅうなんだん~)が、2025年4月24日(木)21時からテレビ朝日系でスタートします。

本記事では、【PJ~航空救難団~】の全話のあらすじやネタバレをご紹介するとともに、原作の有無や脚本家について、また主題歌の情報などを詳しくご紹介します。

ストーリーのネタバレが含まれるため、未視聴の方はご注意ください。

ドラマ【PJ~航空救難団~】の概要

テレビ朝日系木曜9時ドラマ【PJ~航空救難団~】は、航空自衛隊航空救難団「PJ(パラレスキュージャンパー)」の教官と訓練生が過酷な訓練に立ち向かう、テレビ朝日初のレスキュー大作です。

航空自衛隊が全面協力し、リアルかつ壮大なスケールで描かれる今作品。ほかのどの組織でも救助ができないという状況で、出動するPJはヘリコプターが着陸できない山岳地帯での救難活動や、幅広い能力が求められる水難救助などを行う究極の救難部隊です。

極限まで自分を追い込み、過酷な訓練を行う教官と個性的な訓練生が織りなす群像劇。手に汗握る展開もありそうですね。

ベテランの教官と、初々しい訓練生が信頼関係を築きながら成長していく姿が楽しみです!

ドラマ【PJ~航空救難団~】1話のあらすじ・ネタバレ

1話あらすじ

舞台は航空自衛隊・小牧基地。人命救助の最前線で活動する「航空救難団」の中でも、過酷な任務を担う救難員=PJ(パラレスキュージャンパー)を目指し、選び抜かれた若者が訓練に挑む。厳しい選抜試験を突破し、救難教育隊に入隊したのは、沢井仁、藤木さやか、白河智樹、長谷部達也、西谷ランディー、東海林勇気、近藤守の7名。彼らを待ち受けていたのは、主任教官・宇佐美誠司による型破りかつ情熱的な指導だった。

7人は、それぞれが秘めた思いと覚悟を持ち訓練に臨む。なかでも沢井は幼少期に航空救難団に救出された過去を持つが、その際に自分は救助されたが父親が命を落としており、そのことで母を苦しめてしまったという強い罪悪感を持っている。そしてその真剣さゆえに、宇佐美の型破りな指導に反発し、仲間との距離も縮まらずにいた。

ある日、沢井はついに宇佐美に感情をぶつけるが、その返答は意外なもの。一方で、宇佐美と元妻・乃木真子の娘である大学生・乃木勇菜が、卒業論文のために訓練の見学に訪れることとなり、物語は新たな展開を迎える。

1話ネタバレ

救難団になるための訓練がスタート
舞台は航空自衛隊・小牧基地。​航空救難団(通称PJ)の候補生になるための超難関の選抜試験を突破した7人の訓練生が、教育隊長・堀越正一の訓示を受けていた。そこへ救難ヘリコプター・UH-60Jが到着し、主任教官・宇佐美誠司がヘリから降下して登場。この日から彼の型破りな訓練が始まった。

毎年訓練生は60%程度、多くても80%しかPJにはなれないというが、宇佐美は全員卒業を目指すという。しかし宇佐美のやり方に訓練生の感じ方はそれぞれ。好意的な意見もあれば批判的な意見も持っており、熱い指導や距離の近さに苦手さを感じているメンバーもいた。そんな宇佐美は過去の右膝を負傷し、それがきっかけで教官の道に進んだ過去があるという。

つらい経験
訓練生たちは、それぞれの過去や思いを抱えながら厳しい訓練に挑んでいたが、なかでも沢井仁は、幼い頃の経験から自責の念を抱いていた。父親と訪れていた雪山で自分が滑落したことが原因で遭難し、自分だけが助かってしまったのだ。そして、そのときに救助してくれたのがPJの宇佐美だった。

優秀ですべての訓練を問題なくこなしていく沢井だったが、訓練の中で沢井は宇佐美の訓練や考え方に疑問を抱きはじめる。そして宇佐美も、行き急ぐ沢井の心の危うさに気づき始めるのだった。沢井は宇佐美に「自分はいつでも死ぬ覚悟ができている」と命をなげうってでも人を助けたいことを伝えるが、宇佐美は「そんなのは覚悟とは言わない」と彼を一蹴。

クビをかけた勝負
徐々に不満を大きくしていった沢井は、ある日宇佐美に反発してしまう。沢井は自分の命ばかり気にするやつに人を救えるのかと問いかけ、それを聞いた宇佐美は訓練棟を縄梯子で駆け上がる勝負をしかけ、勝たなければ沢井をクビにすると言う。

何度も勝負をするが力の差は歴然。ついに諦めて笑顔で負けを認める沢井だったが、宇佐美は「作り笑いはいらない」と言って彼と真摯に向き合う。そこで自身の過去について明かし、父親が死んだのは自分のせいだと話す。

一人前の救難員に
そして、人を死なせてしまった自分だからこそ、自分の命をなげうってでも誰かの命を救わなければならないという胸の内を明かした。それに対して宇佐美は「救おうとしても救えなかった命もある」「誰かを救おうとして死んでいった人の心があることも知っている」そして「命を無駄にするな」と沢井を強く抱きしめた。

そこで沢井は、自分を救ってくれた人のような救難員になりたいといい、その思いを受け取った宇佐美は必ず一人前のPJにすると誓うのだった。そして、「お前自身は自分を許してやれ」と沢井に語りかけると、彼はこれまでの悲しみを吐き出すように涙を流した。

ドラマ【PJ~航空救難団~】2話のあらすじ・ネタバレ

2話あらすじ

宇佐美指導のもと、PJを目指す学生たちの訓練が進められるなか、通常の訓練のほかにプールでの訓練が開始される。

かつて水泳競技で国体出場経験を持つ藤木さやか(石井杏奈)も臨んでいたが、過酷な訓練に苦戦を強いられていた。そして海上救難現場を想定した連日の厳しい訓練により極限状態に陥ったさやかは、次第に水に対する恐怖心を抱くようになり、必死に立て直そうと試みるも、もがけばもがくほどパニックに陥ってしまう。

訓練終了後、沢井仁(神尾楓珠)は、励ましの言葉をかけようとするも、さやかは「私が女性だからって上から目線はやめて」と苛立ちをあらわにする。そんななかで、学生たちはバディで水中での応急対処訓練に臨むこととなり、沢井とさやかがペアを組むことに。

「日頃から行動を共にし、呼吸を合わせておけ」という宇佐美の教えに従い、歩み寄ろうとする沢井に対し、さやかは依然として頑なな態度を崩さなかった。この状況を見かねた宇佐美は、さやかを呼び出し…

2話ネタバレ

水中訓練
主任教官・宇佐美の指導のもと、PJを目指す学生たちによる過酷な訓練が続けられていた。大学のレポート作成のために訓練を見学することになったのは、宇佐美の娘である乃木勇菜だ。そんななかで始まったのが、水上での救難任務を想定したプールでの水中訓練。

しかし、あまりに過酷な訓練内容に、水泳の国体出場経験をもつ藤木さやかでさえも苦戦を強いられていた。繰り返し行われる訓練のなかで、彼女は水への強い恐怖心に襲われてしまう。

男女の壁
藤木を気遣い、沢井仁は励ましの声をかけるが、藤木は「女性だからって上から目線をやめて」と怒りの表情を向ける。藤木は初の女性訓練生という立場上、どうしても特別扱いされてしまうことに不満を感じていたのだ。

そんな状況の中、学生たちはバディを組んでの水中応急対処訓練に臨むこととなり、宇佐美の采配により青木と沢井がペアを組むことに。宇佐美から「日頃から行動を共にし、呼吸を合わせておけ」という指示を受け、歩み寄ろうとする沢井に対し、青木は依然として距離を保ち、頑なな態度を崩さない。

乗り越えられるのか
2人の険悪な関係に気づいた宇佐美は、事態を重く見て、個別に青木を呼び出してキャッチボールを始める。宇佐美はキャッチボールをするなかで、青木に対し、相手に心を丸投げにしているところを見たいと伝える。しかしその後のバディ訓練で、青木は息ができないほどのパニック状態に陥ってしまった。

周囲からは体力的に限界なのではないかと声が上がっていたが、宇佐美は訓練の内容に差は付けないと宣言。青木の強い精神力があれば、壁を乗り越えられると信じているのだ。

バディとしての関係がうまく築けない沢井は、宇佐美からの助言を得て青木をゲームセンターに連れ出す。2人でひとしきり遊び打ち解けたところで、藤木が昔から男性に負けたくないという強い意志を持っていることを知る。沢井はそんな青木に「一緒に訓練をクリアしよう」と宣言。

自分で自分の心を救う
その後の訓練、多少のトラブルはありつつも、2人は助け合いながら無事にクリア。壁を乗り越えた青木に対し、宇佐美は「お前は今日、お前自身の心を救った。あっぱれだ!」と彼女の頑張りを褒め称えた。しかし、その様子を見ながら白河智樹(前田拳太郎)は不安そうな様子を見せていた。

また、見学に来ている勇菜は訓練の様子を見て「普通じゃない…」と怪訝な表情を浮かべるが、それでも心をさらけ出して立ち向かっている学生たちと父・宇佐美にはなにか感じている様子。

ドラマ【PJ~航空救難団~】3話のあらすじ・ネタバレ

3話あらすじ

数々の試練を乗り越えるなかで、PJを目指す彼らの間には次第に仲間意識が芽生え始め、互いに支え合いながら前進する日々が続いていた。

やがて、海上での総合実習が目前に迫る中、プールでは新たな訓練が開始される。限られた呼吸を維持しながら、水中に設置された3カ所のエアーステーションを巡回するという極限の内容だ。ところが、訓練中に呼吸が苦しくなった長谷部達也(渡辺碧斗)が意識を失い倒れてしまう。その様子を目の当たりにした白河智樹(前田拳太郎)は、激しい恐怖に襲われ、動揺を隠せなくなる。

白河は、養護施設で育ち、かつての仲間たちの“ヒーロー”になることを夢見て救難員を志した。選抜試験の成績はトップであり、同期からの信頼厚い。しかし、過去の訓練で溺れかけた藤木さやかや今回の長谷部の姿が脳裏にフラッシュバックし、次第に白河の身体は震えてしまうようになる。恐怖を振り払おうとするかのように、彼は無理なトレーニングに没頭しはじめるが、学生たちは次第に彼の変化に気づき始めていた。そして、誰よりも早く白河の変化を見抜いていたのが、主任教官・宇佐美だ。

そんな中、学生たちはついに救難ヘリコプター・UH-60Jに搭乗し、実際の海上における救難訓練に臨むこととなる。ヘリの扉が開かれ、強い緊張と恐怖を懸命に抑えながら、降下の準備を整える学生たち。しかしそのとき、白河の様子に異変が生じる。想定外の事態に学生たちが動揺する中、宇佐美はある重大な決断を下すのだった。

一方その頃、宇佐美の元妻である乃木真子が、突然、救難教育隊の教官室を訪れるという出来事が起こる。

3話ネタバレ

過酷な水中訓練が続く
過酷な海上総合実習が間近に迫る中、プールでは新たな訓練が開始された。それは、酸素が限られた水中で呼吸を維持しながら、3カ所に設置されたエアーステーションを順に巡るという極めて高難度のもの。

4人ずつ、2つのチームに分かれて訓練を行うが、その最中で長谷部達也が突然呼吸困難に陥り、意識を失ってしまう。その様子を目の当たりにした白河智樹は、言いようのない恐怖に囚われていた。

心の変化
白河は養護施設で育ち、相撲の大会で勝ったことを機に、仲間たちから「ヒーロー」と呼ばれていた。そして、本当の「ヒーロー」になることを夢見て救難員を志したという過去を持つ。選抜試験ではトップの成績で合格し、同期からも一目置かれる存在となっていた彼だが、過去の訓練中に溺れかけた藤木や今回の長谷部の姿が脳裏に蘇り、次第に心身に変化が訪れる。

平静を装い、気丈に振る舞おうとするも、内面の動揺は次第に大きくなり、ついには全身の震えを抑えきれなくなるのだった。その不安を打ち消すかのように、白河は無理なトレーニングに没頭するが、周囲の仲間たちは異変に気づき始める。そして誰よりも早く白河の心弱さを察知していたのが、宇佐美であった。

恐怖心が支配
訓練は進んでいき、いよいよ海上総合実習の当日。ヘリコプターから降下を行うフェーズに入ったところで、白河は恐怖で身体が動けなくなり、行動を起こせなくなってしまった。自信がないという彼に向き合うために、宇佐美は稽古を付けてくると彼らのもとに向かった。

授業を取りやめて相撲を取ろうという宇佐美。何度も宇佐美に倒されるうちに、白河は本音を吐き出し始める。彼のなかにある恐怖と、今のままでは救難員にもヒーローにもなれないという気持ちをぶつけ、その勢いで宇佐美を打ち負かした。

宇佐美は「弱くて情けないところを見せてもヒーローにはなれる。一人で強がらず目の前にいる奴らを頼れ」と熱く語り、白河は涙を流す。白河のために戦いたい、白河といっしょに戦いたいという学生たちの姿から、より一層学生たちの絆が深まっていくようだった。

乗り越えた先に
再び海上総合実習が行われ、降下前に肩を組んでお互いを励まし合う学生たち。いよいよ白河の番になると、意を決したように飛び降り、彼に続いて全員が飛び降りに成功。無事に訓練をクリアするのだった。

その姿を見た宇佐美も、嬉し涙を流しながら海へ降下する。その姿を見ていた沢井は、幼い頃に助けてくれたPJの姿を思い出していた。

訓練の日に自宅にいた宇佐美の下に、元妻の乃木真子(鈴木京香)から電話がかかってくる。勇菜から沢井が雪山で救助された経験があることを聞いた真子は、過去の資料を調べて、昔雪山の救助で助けられなかった男性の息子が仁ではないかと伝える。

ドラマ【PJ~航空救難団~】4話のあらすじ・ネタバレ

4話あらすじ

元妻・乃木真子(鈴木京香)からの連絡により、12年前に雪山で救助した少年が、現在訓練をしている沢井仁(神尾楓珠)であることを知った宇佐美は、同様ながらも真子に口外しないよう伝える。訓練に私情を持ち込みたくないためだ。

訓練はもっとも過酷とされる山岳総合実習へ。訓練生たちは、2日間でわずか2リットルの水しか飲むことができない過酷な条件下で、30キログラムもの荷物を背負いながら山岳地帯を捜索し、要救助者をヘリコプターへ収容するという、命を懸けた実地訓練に臨む。

宇佐美は、ルートの選定やチーム全体のペース管理を担うリーダーとして、大学時代に山岳部で活動していた近藤守(前田旺志郎)を任命。序盤は余裕を見せていた訓練生たちだったが、次第に疲労が蓄積し、東海林勇気(犬飼貴丈)が遅れを取り始め、ついには膝をついてしまう。これに対し、宇佐美ら教官陣は「動けないなら置いていけ」と、あえて突き放すような指導を行う。

「全員で最後までやり遂げ、共に卒業する」と誓い合った7人の訓練生たち。しかし、極限状態に追い込まれた彼らの中から、ついに脱落者が…?

4話ネタバレ

山岳救助の訓練がスタート
12年前、雪山で救助した少年が、現在PJを目指して訓練に励む沢井仁であることを、元妻・乃木真子から知らされた宇佐美は、思わぬ因縁に愕然とする。しかし、訓練に私情を挟みたくない宇佐美や、真子勇菜にもそのことを口外しないように念を押す一方、その事情を知らない勇菜は、訓練生たちに寄り添おうと張り切っており、過酷な山岳総合実習への同行にも意欲を見せていた。

山岳救助の実習は、2日間で口にできるのは2リットルの水だけという過酷な状況で30キロの荷物を背負って山を捜索し、遭難者をヘリコプターに収容するという命がけの内容だ。宇佐美は、コースの選定およびチームリーダーとして、大学時代に山岳部だった近藤守を指名。

動けない隊員を助け合う
山岳救助訓練当日、集合時間に1分遅れた学生たちは、30kgの荷物を背負ったまま腕立てをさせられ、体力を奪われた状態でスタートすることに。タイムキーパーを務める近藤のもと、序盤こそ順調に進んでいた訓練だったが、次第に学生たちの疲労は限界に近づいていく。

そして、2時間ほど経過したところで、東海林勇気が隊列から遅れ始めてしまう。やがて膝をつき、動けなくなってしまった東海林に対し、宇佐美ら教官陣はあえて厳しい姿勢を崩さず、「動けない者は、置いていけ」と冷徹に言い放った。

沢井と白河が東海林の荷物を代わりに持ち、全員で一緒に山を登り進めていく。東海林は、初めこそ応援してくれていた妻との関係が悪くなっており、眠れない日が続いていたために体調を整えられていなかったのだという。

極限状態での判断
要救助者発見後にヘリコプターの着陸位置まで向かう途中、近藤は現在地を見失ってしまった。引き返す時間はなく、学生たちの体力が限界に近づいている、そんな極限状態で彼が思い出したのは、出発前に宇佐美から言われた「自分の胸にコンパスを持っているのはお前だけだ、自信を持て」と言われたこ。その言葉を信じ、そのまま進むと判断。

近藤の言葉を信じてついていく学生たちは、なんとか時間内に指定された場所までたどり着き、喜びに浸っていた。しかしそんな彼らに教官らは、もう1度要救助者の救助が必要であると告げ、学生たちは集中力を失ったまま、再度救助に向かう。

無駄な動きが増え、本当の極限状態に陥った彼らだったが、沢井の声掛けをきっかけにもう一度気力を取り戻して救助訓練を続行。しかし要救助者の搬送時に、白河が足を捻っていたことが判明。学生たちは全員で手分けして白河を助けるが、東海林はその場面を見て、心を新たにするのだった。

限界のその先
最後まで力を振り絞る学生たちだったが、ついに藤木が気を失ってしまう。沢井が藤木を背負い、沢井の荷物を近藤が持ち、さらに歩みを進めていくことに。途中で藤木は回復し、彼らは到達し、全員で要救助者の搬送を終えた。

その夜山頂でキャンプをする学生たち。楽しそうに過ごしているところに、宇佐美が顔を出す。そして宇佐美は藤木を名指しし「藤木さやか3等空曹。今まで良くやったが、ここまでだ」と告げる。

ドラマ【PJ~航空救難団~】5話のあらすじ・ネタバレ

5話あらすじ

山岳総合実習を終えた学生たちだったが、その夜に宇佐美は、藤木に対し「藤木さやか三等空曹。これまでよく頑張った。だが、ここまでだ」と告げる。突然の言葉に学生たちは愕然。

しかし、特例として再び全員で同じ訓練に挑戦できる“補備”の機会が与えられ、7人は「もう一度、全員でやり遂げよう」と気持ちを新たにする。そんな中で、浮かない表情を見せる藤木は、宇佐美に「自信がありません」と胸の内を明かす。

心の整理がつかないまま、夜になっても眠れずにいた彼女は、テントを抜け出し、薄暗い山道をひとり歩き始めてしまうのだった。翌朝、目を覚ました沢井は藤木がいないことに気づく。小牧基地も連絡は入っておらず、急遽訓練は中止に。学生は規定上捜査活動ができないが、宇佐美の独断によって一緒に捜査活動を強行することになった。

一方その頃、宇佐美の元妻で看護師長の乃木真子は、勤務先の病院で教官・仁科蓮(濱田岳)の妻である芽衣(黒川智花)と再会を果たす。その場には勇菜も訪れていたが、芽衣の出産に立ち会うために駆けつけた仁科を見て…

5話ネタバレ

迷いながら
山岳総合実習を終えた救難員を目指す学生たち。過酷な訓練を全員で乗り越えた彼らの絆は深まっていたが、その日の夜、宇佐美は藤木に対して「藤木さやか3等空曹。今まで良くやったが、ここまでだ」と告げる。原因は途中で気を失ってしまい、一人で歩くことができなくなってしまったから。

本人はもちろんメンバーたちはショックを隠しきれないが、宇佐美は彼らに、明日再度全員で同じ訓練に挑む補備の機会を与える。学生たちは「もう一度みんなでやり遂げよう!」と気合を入れ直すものの、藤木は浮かない表情を見せていた。そして宇佐美に「自信がない」と打ち明け、宇佐美は励ましの言葉をかけるが、一人テントに戻ってもその表情は曇ったまま。

その後眠れずテントを抜け出した彼女は、暗い山道をふらふらと歩きだしてしまったのだ。迷いを断ち切るように山を登っていく藤木は、太陽を見ながら決意を新たにしたように見えた。が、その瞬間に足を滑らせ滑落してしまう。

翌朝起きた学生たちは、藤木がいないことに気がつく。教師たちにも報告したが、本部にも連絡は行っていないとのこと。安全管理上で学生が捜索することはできないと言う教官たちだったが、自分たちも探したいという強い意志を汲み取り、宇佐美が独断で操作に参加することを許可した。

必死の捜索活動
怪我をしている白河と体調不良の東海林は下山させ、ほかのメンバーは教官とタッグを組んで藤木の捜索を開始。沢井と組んだ宇佐美は、過去に助けられなかった男性の息子が沢井であることを本人に言えず、モヤモヤとしている様子だ。また沢井は、昨夜に藤木が宇佐美と話していたことが、彼女を追い詰めたのではないのかと言い、宇佐美は複雑な表情を浮かべる

捜索を進めるなかで、宇佐美はモヤモヤを晴らすためなのか、沢井に「俺を叩け」と命令。一瞬怯む騒いだが、宇佐美の頬を殴ると、普段の彼が戻ってきたようだ。そして宇佐美は、「藤木は山を降りていない」と断言し山を登っての捜索を始めた。

宇佐美の考えによると、藤木は自分にできるのか限界なのか迷っていた状態で、迷いながら希望を見つけるために山を登っていたと考えられるというのだ。それを聞いた沢井は「サンサン太陽サンシャイン」という言葉を思い出し、2人は朝日の登る方向へと進む。

向かった先にいたのは、意識を失った藤木。応急処置をし、教官たちによって藤木はヘリで運ばれていく。ヘリで藤木は薄れゆく意識のなかでもPJとして対応している教官たちを目に焼き付けていた。命に別状はなく、全治2週間の怪我だったが、彼女は糸が切れたような状態で、学生たちも宇佐美も精神的な部分を気にしていた。

新しい自分
後日、回復した藤木はメンバーたちの前に姿を見せる。宇佐美は、自分の言葉が余計なプレッシャーになってしまったことを藤木に謝り頭を下げる。しかし藤木は、そんなことはない、自分の勝手な行動で迷惑をかけたと、全員に謝罪。

宇佐美に補備を伝えられた際、彼女は諦めきれない自分と、続ける自信がなくなった自分がせめぎあい、気づいたら暗い闇の中を歩いていたそうだ。心は無理だと思っていたが、登ってきた太陽を見て気持ちが奮い立った際、事故に遭い腕を怪我しているのに気がついた。怪我をしていれば訓練は続けられない、救難員になれなかったら死んでもいいと思ったという。

それに対して宇佐美は、藤木を見つけた際に、自分の服を切り、出血部位を心臓より高く上げ止血をしようと試みてていた痕跡が残っており、たった1人でもあの状況のなかでPJとしてできることを考え抜いた。よくやったと伝える。

それを聞いた藤木は、宇佐美が言った「藤木の心を救ったのは、何があっても逃げなかった藤木自身だ」という言葉を思い出したからできたのだという。そのときに心臓が改て脈打つのを感じ、初めて、「生まれてただけですごい」のだと感じることができた。そしてあのとき、新しい自分が生まれた。というのだ。

初めての辞退者
そんな藤木は宇佐美にこう告げる。
「3等空曹、藤木さやか、救難員課程を辞退させてください」

覚悟していたような宇佐美と、涙を流しながらそれを聞くメンバーたち。宇佐美は藤木の意思を尊重するとしたうえで、ここでやってきたすべてが、今後の藤木を支えると力強く伝える。そして藤木に「今の自分が好きか」と問うと、彼女は笑顔で「はい」と答え、宇佐美は嬉しそうに「それだけであっぱれだ」と伝えた。

藤木が去る日、宇佐美とメンバーたちが彼女の前に現れる。そして宇佐美は「今、猛烈にお前と走りたい」と言い、メンバー全員で最後のランニングを行うことに。いつものように大きな声を出しながら走る藤木は、ここで経験したさまざまなことを思い出し、大粒の涙を流していた。

門の前で藤木を見送る宇佐美と学生たち。宇佐美の「元気でな」という言葉と、みんなの「お元気で」という言葉を胸に、藤木は全員に別れを告げて歩き始める。

ドラマ【PJ~航空救難団~】6話のあらすじ・ネタバレ

6話あらすじ

藤木さやかが辞退した後、彼女を追い詰めたのは宇佐美であるという告発があり、教育隊長の堀越正一(宍戸開)は、宇佐美に自粛を申し渡した。宇佐美に代わって大山順一(眞島秀和)が訓練を担当することになるのだが、宇佐美の不在に動揺を隠せない学生たちは、集中力を欠いたままでいた。

なかでも、特に宇佐美を尊敬している長谷部達也(渡辺碧斗)は、自衛隊幹部の父の力を借りれば、この自粛措置を撤回できるのではないかと考え始める。

その頃、長野県に線状降水帯による大規模災害が発生していた。現地の警察・消防および周辺の救難隊では対応が追いつかず、救難教育隊にも出動命令が下される。派遣されたPJメンバーたちは、現場で懸命に救助活動を行い、やがて崖の上にある学校で倒れている男性を発見。

無事を確認し、ヘリへの収容を試みようとしたその時、山中から地鳴りのような音が響き始める。崩落の危険を察知した彼らが収容を急ぐ中、校舎の奥から微かな泣き声が聞こえてきて――。

6話ネタバレ

宇佐美への告発
藤木さやかが自ら救難員課程を辞退した後、近しい人物から宇佐美の教育方針について問題があったと告発があり、宇佐美はしばらく教育の場から離れることになる。代わりに大山順一(眞島秀和)が訓練を担当することになるのだが、ショックを受けた学生たちはいまいち集中できずにいた。

ちょうどその頃、長野県で起きた水害のレスキューのために、仁科蓮(濱田岳)と中林誠(高岸宏行)を含むPJたちが派遣され、現場に出発する。彼らを見送った宇佐美は、膝の検査をするために真子や勇菜が暮らす入間の家に行くことに。

従うことの大切
学生たちのなかでは、宇佐美のやり方をよく思っていなかった大山が告発したのではという憶測が飛び交い、そのせいで揉め事が起きていた。そんななか、長谷部は父親である陸上自衛隊の将補である父親に掛け合い、宇佐美の自粛を取り消してもらえないかと考え始める。

自宅に戻り、勇菜と過ごしていた宇佐美のもとに、沢井、東海林、長谷部の3人が訪れ、長谷部は父親に自粛を取り消すようお願いしたことを伝えた。しかし宇佐美は「それが自衛官として正しい行動だと思うか」と3人に語りかける。
自粛は上官から指示されたから従っているのであり、指揮系統に従うのが自分たちの組織であること。現場で正しい判断ができるように育ててくれるのも上官であると伝えると、長谷部は「申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

しかしその後、監理観察室まで宇佐美の状況が伝わってしまい、関係者全員に聞き取りを行いパワハラが常習化していないかを確認しなければならなくなってしまう。学生たちにも普段の教育について聞き取りが実施されると大山から伝えられるが、その頃から長谷部の様子がおかしい。

弱い自分
順番に聞き取りが行われていくなかで、長谷部が姿を消してしまう。学生たちに宇佐美や大山も加わって探すと、建物の屋上で座り込む長谷部の姿が。宇佐美が長谷部に近づくと、彼は自分が告発したと告白する。

長谷部は藤木が辞めたことにモヤモヤしており、訓練の際に藤木を追い詰めたのが宇佐美ではないかと考えるようになってしまい、思わず告発文を送ってしまったそいう。こんな卑怯な自分には人を救う資格がないという長谷部に対し、「人を救う資格があるやつはどんなやつだ」と問う宇佐美。

「本気で人を救いたいと思っている人」だと長谷部は答えるが、それを聞いた宇佐美は屋上から飛び降りようとする。その瞬間、長谷部と2人を追いかけて来ていた沢井と近藤が彼を掴んで引き上げた。

必死に助けた長谷部に、宇佐美は「ずるくて卑怯な自分がいてもいい」と彼の弱さを認め、今回の件は長谷部が高所恐怖症を克服するための訓練だったとして事なきを得たのだった。じつは大川も、長谷部が告発者だと気づいており、裏で長谷部が疑われないように手を回してくれていたようだ。

その時現場では
その頃、長野県で救助活動をしていた仁科と中林は、土砂崩れの危険性がある場所で要救助者を発見し救助に向かっていた。周囲は今すぐにでも崩落してしまいそうな状況だが、近くの建物のなかにまだ人がいることに気づいた仁科は自分の判断で屋内へ捜索に向かう。

建物内にもすでに土砂や木がなだれ込んでいる状態だったが、無事に子どもを発見し、救助…しかし次の瞬間、山崩れが起こり建物は飲み込まれてしまった。

ドラマ【PJ~航空救難団~】7話のあらすじ・ネタバレ

7話あらすじ

自粛を解かれた宇佐美は無事に学生たちの訓練に復帰できることになり、全員の士気がますます高まっていく。しかし長谷部には、この騒動のなかである考えが生まれたようで…?

一方、線状降水帯による大規模災害の被災地に派遣された仁科が、斜面崩落に巻き込まれて行方不明になったと、緊急連絡が入る。多くの教官が愕然とするなかで、教官として初めて担当した学生である仁科をかわいがっていた宇佐美は、気丈に振る舞っていた。

また、教育隊長である堀越正一(宍戸開)から連絡を受けた仁科の妻・芽衣は祈るような気持ちで夫の帰りを待ち続ける。ュース速報で救難活動中の事故を知った真子勇菜は、次男が生まれたばかりの仁科や芽衣のことを考え、胸が張り裂けるような思いだった。

7話ネタバレ

放送後に更新します。

【PJ~航空救難団~】原作について

【PJ~航空救難団~】は、原作のない完全オリジナル作品です。監督は平川雄一朗さん、脚本は髙橋泉さんが担当します。

平川雄一朗さんの経歴

1972年1月23日大分県生まれ。​日本工学院専門学校放送芸術科を卒業後、映像制作会社での演出補を経て、2000年にオフィスクレッシェンドへ入社し、演出家としてのキャリアを本格的に開始。

​2011年『レゾン・デートル』で第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。​翌20122003年、TBSドラマ『Stand Up!!』第7話で初演出を務め、2006年には同局の『白夜行』でチーフディレクターとして注目を集めました。​2007年には映画『そのときは彼によろしく』で映画監督デビューを果たしその後数々のヒット作を生み出しています。

代表作として、ドラマ『JIN -仁-』、『ROOKIES』、『義母と娘のブルース』、Netflixドラマ『御手洗家、炎上する』など。

髙橋泉さんの経歴

1973年11月1日生まれ、埼玉県出身。​2001年、廣末哲万氏とともに映像ユニット「群青いろ」を結成し、自主制作映画『ある朝スウプは』(2003年)で注目を集めました。​同作は第26回ぴあフィルムフェスティバルでグランプリおよび技術賞を受賞し、さらに第23回バンクーバー国際映画祭のドラゴン&タイガー・ヤングシネマ賞も獲得しています。 ​

代表作は、『東京リベンジャーズ』シリーズ(2021年・2023年)、『警視庁アウトサイダー』(2023年)などなど。​

ドラマ【PJ~航空救難団~】の見どころは?

ドラマ【PJ~航空救難団~】の見どころをご紹介します!

航空自衛隊全面協力

今作品の見どころは、なんといっても航空自衛隊が全面協力し、リアルな描写を表現しているところです。水難救助、山岳救助など、極限状態での救助シーンが迫力ある演出には注目です。

また、作品は​映画並みのスケールで描かれる点も魅力。出演者は役作りのために体を鍛えたり髪型を変えたりしており、真摯に作品と向き合っているようです。

豪華な出演陣

ドラマ【PJ~航空救難団~】には、初々しい訓練生たちを支える、豪華なキャストが出演します。実力派かつ個性的な俳優さんばかりなので、彼らの演技にも注目したいですね!

ドラマ【PJ~航空救難団~】の主題歌

主題歌は「Vaundy」の新曲『僕にはどうしてわかるんだろう』に決定しました。この楽曲は、ドラマのための描き下ろしです。

ドラマ【PJ~航空救難団~】のあらすじ・ネタバレは毎週更新

本記事では、ドラマ【PJ~航空救難団~】のあらすじやネタバレを最終回まで毎週更新していきます!ぜひドラマとともに楽しんでいただければと思います。

【PJ~航空救難団~】は、2025年4月24日(木)の21時からスタートします。初回は拡大スペシャル!