【御上先生】5話ネタバレ考察&感想!千羽鶴の部屋は誰の病室?

松坂桃李主演のドラマ【御上先生第5話が2月16日に放送されました。

5話劇中に登場した「千羽鶴の部屋」は御上の母か兄の病室か?という件について考察!今回は【御上先生】5話のネタバレ・考察・感想について紹介します。

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目次

【御上先生】5話のネタバレ

【御上先生】5話のあらすじネタバレです。

御上と兄と女子高生

5話冒頭。2002年。中学生の御上孝(小川冬晴)が放送室で兄・宏太(新原泰佑)と話している場面からスタート。

宏太が抗議文の紙を裁断している。御上は「兄ちゃん、もうやめなよ。署名とかさ……友達から言われたんだよ。『お前の兄さん、この頃おかしいぞ』って」と伝えた。宏太は「孝にそんな思いさせているのは、申し訳ないと思っているよ。でも、それやらないと、自分じゃなくなっちゃうから」と語った。御上は放送室の隅に配線の束を見つけた。

二人の会話中、放送室に入ってきた女子生徒(守殿愛生)は「どうしたの? 空気ビミョー?」とつぶやく。宏太が「これから昼の放送?」と問いかける。女子生徒は「うんそう。あのさ」と言い、昼休みに流す曲をリストアップしたメモを見せながらヘッドフォンを片耳貸して音楽を聞かせる。

謎の青年(高橋恭平)が再び

東京拘置所の前にて。神崎(奥平大兼)は、立ち止まっている謎の青年(高橋恭平)を見かける。神崎が「あの…面会ならこの先ですよ」と声をかけると、青年は「…いえ、違います」と答え、その場を後にした。

ビジコンに参加へ

3年2組は花宝財団主催の日本最大級の高校生ビジネスプロジェクトコンクールに向けて動いていた。しかし、ここにも大人社会の権力の構図が影響している。

御上は忖度(そんたく)をもぶち破るプレゼンを目指す必要があると話す。

プロジェクトチームは徳守(八村倫太郎)、宮澤(豊田裕大)、冬木(山下幸輝)、富永(蒔田彩珠)だ。彼らは冬木の金融商品のプラン、宮澤の社会貢献のプランどちらにするか話し合いを続けていく。

槙野と中岡、古代のお願い

養護教諭・一色真由美(臼田あさ美)は御上に3年2組の椎葉春乃(吉柳咲良)の健康状態について報告する。登校はできているが生理が重いという。

槙野(岡田将生)は中岡(林泰文)と密かに会い、プランオカミと書かれた紙を見せる。つまり文化祭に御上が関わった証拠になる。中岡は何かのときに役立つとほくそ笑む。

古代は不登校の高校1年生を理事長室登校してもらって、勉強を教えていた。

古代は御上を呼び出し、花宝財団のビジネスコンクールで優勝するのは悲願なので頑張って欲しいが、審査員に内閣府管轄のシンクタンクが入っているため、刺激が強いテーマにならないようにとお願いする。

神崎が真山弓弦と面会

神崎は面会拒否されている真山弓弦(堀田真由)に手紙を出す。やがて真山から御上と一緒という条件でOKをもらった。

神崎は御上(松坂桃李)にお願いして、平日だが創立記念日で休みの日に二人で面会することにする。

神崎は「なんで僕を殺さなかったんですか?あなたの家庭を壊したのは僕です」と尋ねる。
弓弦は「あんたの新聞のことなんて知らなかった」と話す。

(回想)悠子(常盤貴子)が夫・隆文に「なんであんな男と!出ていけ!」と言われて叩かれて倒れる音がする。悠子は「弓弦と話をさせてください」と頼むが、夫・隆文は「必要ない」と激高。その会話と物音を壁の向こうで弓弦は聞いていた。

神崎が「目的は父親への復讐ですか?」と尋ねると、真山は「まさか」と笑う。
神崎は「僕はそうだったから。」という。神崎は新聞記者の父親への当てつけに冴島の不倫スクープを書いたのだ。

御上が「つらかったよね」と寄り添う。唯一信じていた母がいなくなったこと、母がいなくなった家で父は娘(弓弦)に暴力をふるったのではないか。辛くないはずがない…と御上。

神崎は「渋谷加奈子さん、わかりますか?会ってきました。」と切り出す。真山は「やめろ」というが、神崎は「伝えて欲しいと言われたので」被害者の母からの手紙を読み上げていく。

被害者の母からの手紙

今一番憎い人は誰かと言われたら真山弓弦で、息子のいない部屋で私は生きながら死んでいる。だから真山弓弦に言いたいことなんて何もないと思っていたし、ただ消えてくれればいいと思っていた。だが、伝えたいことがあると気づいた。新聞やテレビを通して真山弓弦が生きてきた境遇を知り、どうして真山弓弦があんなことをしてしまったかを分かるような気がしてしまった…という。

「あなたがいた場所は、私と友介が逃げ出してきた場所とすごく似ていたから。結弦さん、あなたが殺した人の背中には、父親が押し付けたタバコの跡があるのよ私はそれをどうしてもあなたに伝えたいと思ったのです。そしてこの手紙を書きながら、あなたがなぜそんなふうになってしまったのか考えずにはいられません。考えたくない。でも考えずにいられない。多分これからもずっと…」と神崎が読み上げた。

神崎は「この人は考え続けてる。だから…僕たちがやめていいわがないんです。」という。真山が「偉そうに!ガキが!」と怒鳴る。神崎は「偉くねえよ!俺もあんたも同罪だって言ってんだよ」と返す。

とある映画の話

神崎と真山、両者の間に張り詰めた空気感が漂っている中、御上は「ある映画で、高級ホテルが少年テロリストに占拠され客が次々に殺された。でもその虐殺の最中、テロリストの少年が客の食い残しのピザを食べるんだ。多分、生まれて初めてのピザだ。彼はそのあまりのうまさに無邪気に笑いだす。自分が虐殺した死体の前で。本当に悪いヤツはきっとそのホテルにはいない。そこにいるのは、ピザを食ったことのない貧しい少年と、たまたま観光にやってきた人よりちょっと金持ちなだけのただの客だ」という。

神崎は「本当に悪い奴はここにもいないって言ってくれてるんですよね? でも…自分の責任だって思わないと進めないから。俺も弓弦さんも。……弓弦さん、冴島先生が本当に不倫してたと思いますか?僕は信じてます。僕が知ってるあの人は、そんなことする人じゃない。」という。

真山は答えず、面会室を出ていく。
廊下に出て座り込む神崎を抱えあげた御上は一緒に歩き出す。

御上はどこかの部屋に入る。部屋にはベッドと洗面台。壁には千羽鶴がいくつも飾られ、机にも折りかけの鶴が置いてあった。御上は誰もいないその部屋を見渡すと、静かに出て行った。

リーマンショックの意味

ビジコン3週間前。3年2組ではビジコンチームが書類エントリーの期限が迫り焦っている。

富永が倉吉(影山優佳)に意見を求める。倉吉は「すごくいいとは思う。欧米だと森林保護にお金を出してる会社が大気汚染の原因になる製品作りをしていると矛盾しているからダメといわれる。これは社会貢献しながら利益を生み出したいから、すごくいい」という。

是枝がファシリテーター(進行促進役)になって、話を進める。是枝はお金を汚いものだと思っていた。ただの紙をお金にしているのは私たちであり、お金として利用できる約束が守られていると信じられているから。つまり、お金は信じることの具現化だ。是枝は「お金ってすごいなあ、人間ってすごいなあ」と今は思う。

是枝は冬木にビジコンチームがやりたいことを尋ねる。

冬木は、父親が外資系の投資銀行でマネーゲームのど真ん中にいたが、リーマンショックで日本法人がなくなったと明かす。そして、リーマンショックについて説明する冬木。

  • 2000年代最初のころのアメリカでは住宅ブームが起きていた。
  • 本来は住宅を購入できないサブプライム(返済能力が低い人たち)にも高い金利を払えば住宅ローンを組めるようになった。
  • それがサブプライムローン(アメリカの低所得者向けの住宅ローン)。
  • 不動産が高騰してるから売れば返済できる。そこに投資家が目を付けた。絶対損しない商品、つまりサブプライムローン自体が投資商品になった。
  • しかし市場が膨れ上がって、住宅バブルがはじけ、家が売れなくなり、資金を回収できない事態が発生。
  • アメリカの大手投資銀行グループ「リーマン・ブラザーズ」が倒産。世界にも影響を与えた。
  • これがリーマンショックだ。

椎葉は「家を持ちたい低所得層の夢を利用してお金儲けをしようとするなんて最低でしょ」という。

冬木は「父親もそう言ってたよ。金融は本来の使命を忘れてしまったって」という。

ビジコンチームの宮澤は冬木の話を聞いて感動した。そしてビジコンに勝つためには福祉や社会貢献を組み込むのが有利だと考えていた。だが、その考えは浅はかで、AO入試対策に使うことも自分たちの利益が大切だ…。冬木の話を受けて、宮澤は「理想の社会をデザインするための金融商品を作りたい」という。

神崎は宮澤に「最初に答え言ってたじゃないか。見学に行ったんでしょ」とヒントを出す。ゴミの再生可能システムを実現した産廃業者や高齢者のオーダーメイドシューズ。つまり投資先を考えろ、ということ。

リターンの一部を社会貢献に充てるのでなく、作った金融商品そのもので社会貢献する…この案でエントリーすることに。そして冬木たちは高校生ビジネスプロジェクトコンクール・最終審査まで進む。これは隣徳学院で初の快挙だ。

次の土曜日の決勝プレゼンには古代理事長や溝端主任も行くことに。受験だけの学校ではないと見せつけたい古代理事長は期待していた。

槙野恭介(岡田将生)、津吹隼人(櫻井海音)も決勝プレゼンに行くことに。事務次官(官僚のトップ)を狙う塚田(及川光博)は御上を警戒しているから槙野や塚田が行かざるを得ない。

そのころ、マスコミに御上の天下り斡旋疑惑の続報となりリークが届く。

決勝プレゼン当日

高校生ビジネスプロジェクトコンクール・決勝プレゼン当日。

中岡壮馬(林泰文)は審査員としてやってきた。観客席には古代真秀(北村一輝)・溝端完(迫田孝也)、神崎も取材にやってきていた。

プレゼン本番、徳守(八村倫太郎)、宮澤(豊田裕大)、冬木(山下幸輝)、富永(蒔田彩珠)がステージに立ち、「高校生が夢見る未来の企業応援ファンド」というテーマで発表する。

72の法則(預金が2倍になるまでの期間を概算で求めるための法則)を用いて、金利0.125%の定期預金では2倍になるのに526年かかると説明。定期預金で実直に暮らす道は絶たれた。政策金利も給与も先進国で最低基準。自分たちの努力でなんとかしろと放り出されている。国の借金が膨れ上がり預金封鎖だってないとはいえない。そこで冬木たちは、堅実かつ社会貢献できる金融商品を提案する。

  • 投資を公募し、そこから専門家をまじえて未来に残したい企業に投資をする。一つ目のWIN。
  • リターンを教育支援などにまわす。二つ目のWIN。
  • 残りを投資家に分配。投資家は社会貢献を実感できる。三つ目のWIN。
  • 冬木の父は「金融マンの誇りを取り戻せるファンドだね」と言った。これが四つ目のWIN。

冬木は「金融マン同士で倍返しし合っている場合ではありません。学校も金融ドラマも僕たちに金融の本当の意味を教えてくれません。『金融』の本来の意味は信頼と助け合いです」とお金の意義を訴えた。

審査結果は?

審査の結果、隣徳高校が優勝した。

槙野と津吹は生徒に囲まれて祝われている御上を見る。そして津吹は「気のせいかな。御上さん泣いているように見えたんですよね」という。

ファミレスでの祝勝会をするという生徒たち。事務局に寄ってから行くという御上。

槙野と御上が目を合わせる。その意味は一体…。

御上の兄のことが雑誌に出る!?

遅れて一人で会場から出てきた御上を待っていた神崎は「話したいことがあるんだけど。昨日、父親から聞いたんだけど、明日、あんたの兄さんの件雑誌に出るって。どうすんの?」と尋ねる。

御上は「どうもしないよ。もう…終わったことだ。」と平然としている。

神崎は「終わってないでしょ?俺があんただったらそんな簡単に終われない。俺はもう大丈夫だから。だから次はあんたが…」という。

(つづく)

【御上先生】5話の考察

【御上先生】5話の考察です。

考察1:千羽鶴の部屋は誰の病室?

5話劇中で、御上が千羽鶴がたくさんある部屋を訪れました。

もしかして御上の母、まさかの兄の病室なのでしょうか。

SNSでも多くの意見が挙がっています↓

■御上の親の病室か?

■御上の兄が生きている説

■高見さん説

御上の親が寝込んでいるというパターンはあり得そうです。また、御上の兄が生きてる説もあります。まあ、御上は自死したと言ってたので、実は命は取り留めました!ってのはアンフェアな気もしますが…。

槙野が墓参りしていたのは高見家の墓。そして槙野が誰かの病室に行ったときベッドに誰もいなくて外で悲鳴が聞こえた場面もありましたね。ということは、高見さんの病室?でも墓参りと矛盾するので、表向きは長期療養中なのか?

御上の親の説が有力な気もしますが、5話時点では情報が少ないし、断片的すぎますね。はたして千羽鶴がある部屋は何なのか。今後の種明かしに注目です。

考察2:本当に悪いのは父親

個人的に渋谷は不倫した男性教師の息子なのでは?と考察していたのですが……どうやら違っていました。

渋谷の父が左遷されてないことで逆恨みした弓弦が刺したのかな、と……。

しかし渋谷が殺される理由は、なかったようです。

その原因は、家庭内暴力をしてきた弓弦の父親であり、渋谷くんの父親でした。

現役東大生のエリートである渋谷は、母子家庭であることは判明していましたが、父親の虐待から逃れていたことが分かりました。

真山弓弦も「父親からの虐待」を受けていました。

つまり、2人の父親が本当に悪い人間なのでしょう。

でも、その本当に悪い人間が処分されていない……ということで、御上や神崎が復讐していくのかな?と今後を予想します。

考察3:御上が語った映画は実在する?

御上が「ある映画」として語ったのは、実在する映画作品です。

この映画とは『ホテル・ムンバイ』(2018年制作、監督:アンソニー・マラス)のこと。

インドの5つ星ホテルがテロリストに占拠され、そこから3日間の奇跡の脱出劇を描いた作品。

2008年のインド・ムンバイ同時多発テロでテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇をもとに作られた映画です。

【御上先生】5話の感想

【御上先生】5話の感想です。

まさかの半沢直樹いじり!

「金融ドラマ」「倍返し」というワードが劇中でありましたが…。

同局の『金八先生』に続いて『半沢直樹』をいじる展開でした。

同じ局だから出来ることであり、攻めてますね♪

リーマンショックを教わった

まさかテレビドラマで「リーマンショック」について教わるなんて思いませんでした。

図解もされていて、分かりやすかったし、低所得者の夢を食い物にしようとして失敗してしまったということがよく分かりました。

ドラマはエンタメなので、お勉強する必要はないのですが、ドラマを見ながら学べるとちょっと得した気分です。

そういえば椎葉は怒っていましたが、実家の和菓子屋が営業してないことと関係ありそうですね。そろそろ椎葉のエピソードも描かれていきそうですね。

次回は御上が兄を語る!

ここまで引っ張ってきた御上の兄の自死の件、次回で詳しく明かされるようです。

これは必見ですね。

というかビジコンの時期が10月だったようですが、受験勉強の追い込みの時期のはずなのに、なんだか皆さん、余裕な気もします。

ビジコンチームは推薦のためでもあるからいいとして、他の生徒はちゃんと勉強してるんですかね。なんだか、よけいな心配をしてしまいます(笑)

【御上先生】番組情報

【出演者】 松坂桃李、吉岡里帆、迫田孝也、臼田あさ美、櫻井海音、林泰文、堀田真由、高橋恭平、岡田将生、及川光博、常盤貴子、北村一輝 他

出演者2 <隣徳学院3年2組>奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、豊田裕大、上坂樹里、髙石あかり、八村倫太郎、山下幸輝、夏生大湖、影山優佳、永瀬莉子、 森愁斗、安斉星来、矢吹奈子、今井柊斗、真弓孟之、西本まりん、花岡すみれ、野内まる、山田健人、渡辺色、青山凌大、藤本一輝、唐木俊輔、大塚萌香、鈴川紗由、芹澤雛梨、白倉碧空

【スタッフ】 脚本:詩森ろば 音楽:鷺巣詩郎  主題歌:「Puppets Can’t Control You」 ONE OK ROCK (Fueled By Ramen / Warner Music Japan)   演出:宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜  プロデューサー:飯田和孝、中西真央、中澤美波

「御上先生」第6話はTBS系にて2月26日(日)21時から放送です。お見逃しなく!


「御上先生」第5話

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