【嘘解きレトリック】ネタバレあらすじを最終回まで!原作結末はハッピーエンド?!

嘘解きレトリック

【嘘解きレトリック】ネタバレあらすじを最終回まで!原作結末はハッピーエンド?!

鈴鹿央士と松本穂香が主演を務めるドラマ【嘘解きレトリック】(うそときレトリック)が2024年秋クールにフジテレビ・月9枠で放送!

今回の記事ではドラマ【嘘解きレトリック】のネタバレあらすじを最終回まで紹介していくとともに、原作漫画の結末もネタバレありでお伝えします。

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■ドラマと原作の対応表↓

ドラマ原作漫画
第1話(タロちゃん失踪事件)1巻・第1話
第2話(藤島千代誘拐事件)1巻・3話4話
第3話
目次

【嘘解きレトリック】1話のネタバレ・あらすじ

1話(10/7放送)のネタバレあらすじです。

1話あらすじ

ドラマ「嘘解きレトリック」第1話

 浦部鹿乃子(うらべ・かのこ)(松本穂香)は、物心ついた頃から人の嘘が聞き分けることができた。しかし、その力のせいで村人たちから忌み嫌われていた。母・浦部フミ(若村麻由美)は鹿乃子をかばうものの、これ以上母親に迷惑をかけられないと思った鹿乃子は、田舎の村を出ることにした。

 鹿乃子がたどり着いたのは九十九夜町。行き交う人々が交わす言葉は嘘にまみれている。鹿乃子は“女給至急入用”と貼り紙が出されたカフェー『ローズ』に入るが、女給・リリー(村川絵梨)から、先ほど働き手が決まったばかりだと断られた。
 その頃、『祝探偵事務所』を営む探偵・祝左右馬(いわい・そうま)(鈴鹿央士)は、親友で警察官の端崎馨(はなさき・かおる)(味方良介)を連れて稲荷神社の掃除へ。なぜ警官に手伝わせるのかと訝しむ端崎に「人の生死がかかっている」と言う左右馬。実は、左右馬が事務所を借りている大家が稲荷神社も管理をしていて、家賃をまけてもらうために掃除に来たのだった。人の生死とは貧乏な左右馬のことだった。
 左右馬と端崎が神社に着くと、野犬のような唸り声ととともに「おいてけ〜」と女の声がした。茂みの奥で、鹿乃子が猫とメザシを巡って争っていたのだ。その時、鹿乃子が空腹のあまり倒れてしまう。
 端崎が倒れた鹿乃子を介抱して小料理屋「くら田」へと連れていく。そこは倉田達造(大倉孝二)と倉田ヨシ江(磯山さやか)が営む店だった。そこでご飯を食べさせてもらった鹿乃子は元気になる。そんな中、、倉田家の息子・タロ(渋谷そらじ)がついた嘘に対し、鹿乃子は過剰に反応する。

1話ネタバレ

鹿乃子はウソをつくとお店の人に迷惑がかかるとタロを叱責。タロは、おつかいのお釣りをごまかしていたことを正直に打ち明けた。

鹿乃子は、左右馬の探偵事務所の2階で宿泊させてもらうことに。片付けられておらず、散らかし放題だった。

翌朝、タロが行方不明だった。鹿乃子は責任を感じて捜索に行く。途中、左右馬と会った。左右馬は、タロが神社で猫を飼っていると推理。ふだんはお弁当の一部を与えているが、今日は日曜日なので、お釣りでエサを買うつもりだったのだろう。野犬がいるという噂を聞いたタロは、猫を心配して向かったはず。

神社の近くで男が男の子を「見てないね」とウソをついた。鹿乃子はウソがわかることを左右馬に打ち明け、男を追いかけた。男は小屋に灯油をかけていた。鹿乃子は「何してるのよ」と声をかける。男は「危ないから向うにいきな」という。男は火をつけた。左右馬がイエスかノーで答えられるよう、子供が中にいるのか問う。「いませんよ」という男の言葉はウソだった。

左右馬が火がついた小屋に飛び込み、タロを救出した。しかし、男が左右馬に灯油をかける。そこへ鹿乃子がきて、シャベルで男を倒した。

猫が気になって夜中に神社にきたタロは、男が死体を埋めているのを目撃してしまい、小屋へと逃げた。そのまま男に監禁され殺されそうになったのだった。

鹿乃子は左右馬が、なぜ信じてくれたのか疑問だった。人を悪者にするウソはダメと言っていた鹿乃子がいうからウソじゃないと思ったのだという左右馬。

被害者は、カフェーの女給のマリアだった。ウソで生きている女給だが、ウソで騙され殺された。

鹿乃子は秘密を左右馬に知られてしまったため、町を出ていこうとしていた。すると、屋台を手伝っている左右馬と会う。

左右馬は「うちで働きなさい」と鹿乃子に伝え、ウソがわかるなん便利で、たくさんの人の力になれると告げる。

気持ち悪いと言われたトラウマが蘇る鹿乃子は、私がそばにいるのは嫌じゃないか尋ねる。左右馬の「嫌じゃない」という言葉に嘘はなかった。

こうして鹿乃子は左右馬の助手となった。タロが心配していた猫のイナリも祝探偵事務所で飼われることになった。(つづく)

鹿乃子は左右馬に信じてもらえて、嫌じゃないって言ってもらえて良かったね♪
貧乏探偵とウソがわかる助手のコンビ爆誕で、次回から本格スタートという感じかな。

【嘘解きレトリック】2話のネタバレ・あらすじ

2話(10/14放送)のネタバレあらすじです。

2話あらすじ

 浦部鹿乃子(松本穂香)は自分の力を知っても驚かなかった貧乏探偵・祝左右馬(鈴鹿央士)の助手となった。
 そんな時、左右馬は藤島家への届け物を、事務所の大家から依頼される。藤島家に着くと、夫人の雪乃(櫻井淳子)は優しく2人を迎えた。すると「耕吉!」と呼ぶ声とともに藤島家の娘・千代(片山友希)がくる。探偵小説にハマっている千代は2人の姿を見て、貧乏人だと決めつけて雪乃にたしなめられる。
 そこに、藤島家の運転手、耕吉(宮崎秋人)が千代の履き物を持って現れた。受け取った千代は1人で芝居を見に行こうとするが、雪乃に耕吉に車で送ってもらうよう命じられる。
 千代が出かけると、当主の幸弘(杉本哲太)が姿を現し、探偵仕事の相談をする。幸弘は左右馬に玄関先に放り込まれていたと【藤島幸弘、恨ミハ、忘レナイ】と書かれた手紙を見せた。「対処に悩んでいる」と幸弘が話すと、女中が新たな手紙を持って来た。手紙には【千代を預かったので返して欲しければ金を用意しろ】と書かれていた。

2話ネタバレ

のちほど更新します。

【嘘解きレトリック】原作ネタバレ

原作は、都戸利津(みやこりつ)による同名コミック。2012年12月号~2018年5月号まで「別冊花とゆめ」で連載され、全10巻ですでに完結。

ここでは、ドラマ【嘘解きレトリック】の原作ネタバレあらすじを最終話まで紹介します。

原作1巻のネタバレ

原作第1話:出会い&タロちゃん監禁事件

【出会い】舞台は昭和初期。浦部鹿乃子は人のウソが聞き分けられる能力があった。しかし「鹿乃子がいると心のぞがれてるようで気味が悪い」と疎まれ、生まれ故郷の村を出た。空腹で行きついたのが九十九夜町(つくもやちょう)の神社。そこで、貧乏探偵の祝左右馬と警官の端崎馨と出会う。2人は行きつけの飲食店「くら田」に連れて行き、鹿乃子に食べさせる。

【鹿乃子の能力】くら田の店主の息子・タロちゃんがおつかいのお釣りを「ない」とウソをついていた。それに気づいた鹿乃子は「人を悪者にするウソをついちゃダメ!」と叱った。八百屋さんが悪者になってしまうからだ。しかし後日、左右馬がタロちゃんは神社で犬を飼っているからお釣りをごまかして餌を買おうとしていたと突き止める。

【タロの監禁事件】タロちゃんがいなくなって、町は大騒ぎになった。左右馬は、くら田の店主が神社に野犬が出るから気をつけるようにと言っていたことを思い出して、タロちゃんの居場所は神社だと推理。タロちゃんは神社近くの小屋に監禁され、放火されていた。放火した男にイエスかノーで答える質問をした鹿乃子は、小屋にいないと答えた男の発言をウソと見抜く。左右馬が無事にタロちゃんを救出した。放火した男は殺人犯で、遺体を埋めているのをタロちゃんに目撃され監禁していたらしい。

1話ラスト、探偵の左右馬は鹿乃子を助手に雇った。人のウソを見抜けるのは便利だから、と。鹿乃子は祝(いわい)探偵事務所に住み込みで働くことになった。

原作第2話:左右馬のウソ

2話は、鹿乃子が左右馬はなぜ嘘をついたのかを探るストーリー。左右馬は、薫がお腹を壊したときに介抱してくれた女性=着物に松葉牡丹の模様がった女性が雑誌に掲載されている仲居ではないか?と左右馬に尋ねた。しかし「違う」と左右馬。鹿乃子はそれがウソだとわかります。

左右馬がウソをついた理由は【松葉牡丹の君】が盗っ人であると気づいていたためだった。鹿乃子はそれに気づき、友達の端崎を思ってついたウソだったのだと納得する。

左右馬は、鹿乃子が左右馬のウソに気づいても言えないで一人悩んでいたことに気づいていて、「ひとりで悩まないで。一緒にいるんだから」と伝えた。鹿乃子は私の能力にこんなに向き合ってくれる人はいなかったと感動し、先生の役に立ちたいと決意を新たにする。

2話で左右馬が鹿乃子がウソを見抜く方法やタイミングはいつかを実験する。表情などの視覚は関係なく、金属を叩いたような固いこだまが声にかかることでウソに気づく。事実と違う勘違いや思い込みの場合は分からない。つまり、左右馬は、その人が嘘をついている「意識」が関係していると結論づけた。

原作第3話・第4話:藤島千代ちゃん誘拐事件

祝探偵事務所は依頼がめったになく、暇だった。そんな中、くら田店主で大家さんの頼みで隣町の藤島家にキノコの配達へ行く左右馬と鹿乃子。すると、藤島家の娘の千代が誘拐される事件が発生。運転手の耕吉曰く、演劇を観劇に行った際に何者かに襲われ、誘拐されたという。

しかし鹿乃子は、耕吉が劇場に千代はいないとの発言がウソであることを見抜く。そして藤島夫人に劇場に向かってもらう。左右馬が耕吉と藤島家の主人を足止めしているすきに、藤島夫人と千代が戻って来た。千代はずっと観劇していたのだ。

誘拐事件はすべて耕吉がでっち上げたウソだ。鹿乃子は耕吉が「ウソをついています」と発言。左右馬は耕吉がウソをつくときの癖をハッタリで指摘し、鹿乃子の言葉を藤島家の人々に信じ込ませる。

犯人は耕吉だった。耕吉は同郷の友人の借金を背負ってしまい、身代金でなんとかしようとしたらしい。でも千代を傷つけたくないと考えた偽装誘拐だった。主人が身代金をもって待ち合わせ場所に行ったら雑踏の中で奪って逃走するつもりだった…。

藤島家の主人は耕吉にお金を渡して、借金を返すよう伝える。悪気がなかった耕吉は許され、今後も藤島家につかえることになった。千代は一気に、探偵・左右馬のファンになった。

2日後、千代が新聞の投書で宣伝してくれたおかげで、祝探偵事務所に行列が…。と思ったら、借金の催促だった。(1巻おわり)

原作2巻のネタバレ

原作5話・6話:強盗殺人事件&10年前の殺人事件&幽霊騒動

【強盗殺人】九十九夜町にて、独居老人を狙い金品を奪って殺害した、強盗殺人事件が起きる。

一方、鹿乃子は母に手紙を書いて、村を出て以来初めて住所も知らせた。

【幽霊騒動】桐野寛二はカフェー『ローズ』の女給・リリーとのデートに向かう途中、三十番街の空き家の洋館の窓に首をつった女の霊がいたという。怖くて走り出したら交通事故に遭った。

【謎の女】一方、リリーは映画館で待っていると、見知らぬ女が「この人を探してる」と寛二の似顔絵を持って現れた。浮気相手だと思ったリリー。女にはただのカフェーの客だよ、と教えた。鹿乃子は寛二もリリーもどちらもウソをついてないと分かった。

【10年前の殺人】左右馬と鹿乃子、そして端崎が幽霊屋敷に向かう。その屋敷では10年前、主人が妻を殺害して行方不明になっていた。霊が出てもおかしくないが…。何やらうめき声が聞こえる。女の霊がいた位置を確認し、天井を押すと…隠し部屋が開く。そこには強盗殺人事件の指名手配犯が監禁されていた。さらに屋敷の主人の遺体もあった。

つまり10年前の事件の犯人は夫ではなかった。一昨日、強盗した男はこの屋敷に逃げてきたが、女に絶対見つからない場所として案内され、閉じ込められた。

10年前の犯人。寛二が見た女の霊。強盗犯を閉じ込めた女。リリーの元に寛二を探しに来た女。すべてひとりの人物。

【事件の概要】10年前、画家で屋敷の主人のモデルだった女は、屋敷の夫婦を殺害。妻だけ遺体を残して、夫は隠し部屋に閉じ込めて、事件を夫に押し付けた。10年後、強盗犯にはち合わせた女は強盗犯を刺して監禁し、金品を奪う。しかしそのとき、寛二に目撃された。寛二の落とし物のチケットをたよりにリリーに会いに行った。寛二の口封じのために…。

その後、カフェーに寛二を探しにやってきた女は逮捕される。

鹿乃子の後押しもあり、リリーと寛二は仲直りした。

原作第7話:鹿乃子と千代が少女探偵団結成

7話は、鹿乃子と千代が少女探偵団を結成し、落とし物の鏡の持ち主・利市(りいち)を見つけ出す。しかし、利市は母の形見だという。その発言をウソと見抜く鹿乃子。

その後、鏡を探している女の子がいることがわかる。鹿乃子たちは鏡をを取り返しにいく。

しかし利市は本当の持ち主だった(探している鏡とは別物)。母の形見だというのは妹のように面倒を見ている女の子・ヤイコのためについたウソだった。

鹿乃子はウソが見えるからこそ、(人の気持ちなど)見えないものがあることを痛感し、落ち込む。助手を続けていいのかとも思い悩む。

原作第8話:鹿乃子の過去

8話では鹿乃子が村にいたころのつらいエピソードが描かれる。鹿乃子がウソを暴いたことで、浮気がバレて家庭が崩壊したときも。

鹿乃子は人を傷つけたことで、深くショックを受けた。そこで、誰とも関わらずに生きようと決めた。しかし、左右馬は無理だと言う。

そして左右馬は「嘘が分かるからこそ見えないものがあるならば、嘘が分からない僕にはそれが見える。だから一緒にいればいいんだよ」と言った。

ひとりじゃないと実感した鹿乃子は、助手を続けることにした。

原作第9話:人間の強さ

左右馬は鹿乃子に「嘘がわからない人間は君が思うよりも強いよ」と教えた。そのときの鹿乃子は意味が分からなかったが・・・。

くら田の店主と八百屋の店主が、弁当の注文数の行き違いでケンカになっていた。鹿乃子はどちらの言い分もウソでないとわかる。

八百屋店主は弁当十三と書いたが、くら田店主が注文書を見たときは廿三と書いてあった。(注釈:廿は十をふたつ合わせた字で、二十とも読む)

左右馬は、紙を折っていたことから、インク写りで、十が廿になったと推理した。つまり、どちらも間違っていなかった。ケンカしていた2人は仲直りした。

鹿乃子は、嘘が分からない不安の世の中で傷つけ合い疑い合いながらも信じ合うことができる「人の強さ」を知った

原作3巻のネタバレ

第3巻(原作10話から14話まで)は5話連続で連載された「人形殺人事件」編!九十九夜町をから離れて、田舎の小さな村で起きる因習ものであり、人形がご飯を食べたり亡くなったりする怪奇ミステリーとなっています。

人形殺人事件

貧乏探偵・左右馬と助手の鹿乃子が家賃を払えず、ついに夜逃げ!? 汽車の車内で泥棒に気づき追い詰めた2人。逃亡する泥棒に足をかけて捕まえたのは、端崎馨の姉・雅(みやび)だった。心霊・怪奇雑誌「魔境探報」の記者だ。左右馬たちは、雅に今月分の家賃をエサに取材に同行することに。

行きついた先は「人形が殺された」人形屋敷だった──。1か月前、小さな村のとある滝の近くで女が人形を抱いて死んでいた。名前は柴田イネ。死ぬ直前、遠い親戚の男・柴田に「人形を殺した」と話していたらしい。柴田のもとを体の悪い兄と妹・イネが頼ってきた。そこで柴田はイネを綾尾家の屋敷の女中という仕事を紹介した。

綾尾家の屋敷は人形屋敷と呼ばれている。体が弱いひとり娘の成長を祈願して、人形を育てているという。娘の成長に合わせて等身大の人形を作らせ、着物も着せ替え、食事も与えていた。2年前に綾尾夫妻が事故で亡くなり、今はひとり娘の品子が家を継いでいる。年は17か18と言われている。

足を折った品子が歩いていたり、人形のための食事がなくなっていたり、誰もいないはずの人形部屋から声が聞こえたこともあると噂されている。

イネは台所にネズミが出たことから、人形用のお膳が減るのはネズミのしわざと思い、殺鼠剤を入れた。すると人形が泡を吹いて苦しそうに死んでいたという。誰か人間が死んだのかと思った柴田と駐在さんは屋敷に行くが、遺体はどこにもなかった。イネは人形を死体と見間違えたのだろうと柴田らは結論づけた。

その後、イネは崖から飛び降りたらしく、滝の近くで死んでいた。崖の上にはお堂があった。第一発見者によると、お堂の近くに人形を見たという。

つまり「人形殺人事件」とは2つの意味がある。↓

  1. 柴田イネが人形を殺した事件(=人間が人形を殺害した事件)
  2. 人形が柴田イネを殺した事件(人形が人間を殺害した事件)

鹿乃子は、綾尾品子に双子なのか問うが、違うという。ウソではなかった。しかし品子の発言「うちは誰も死んでない」「イネさんは自殺か事故」がウソであると見抜く。

人形殺人事件の真相

鹿乃子は品子のウソを暴くべきか悩む。左右馬はその時に正しいと思ったことをすればいいと諭す。

雅は、人形の風習の出どころが分からない理由は綾尾夫妻が意図的に隠していたとにらむ。

そんな中、翌朝、人形部屋に血が飛んでいるのが窓から見えた。左右馬はガラスを割って中に入る。すると人形が倒れていた、本物の血がついていた。

そこに品子が現れる。品子の着物には大量の血がついていた。品子は偽物だと言い張るが…。

左右馬は女中に警察と医者を呼び、車を用意するよう頼む。左右馬は怪我をしているのは昨日の品子だという。

鹿乃子の昨日の品子をいないことにしないで欲しいと別人の品子に訴えた。

そんな中、崖の上のお堂に必死にのぼって入り込んだ左右馬。お堂の中の隠し扉からは道が掘られていて、品子の遊び部屋や人形部屋に続いていた。左右馬は途中で出血している昨日の品子を助け、人形部屋に戻った。

別人の品子は昨日の品子を助けてほしいと訴えた。医師が診て、車で搬送された…。

品子は3人いた。つまり3つ子。双子ではないからウソではなかったのだ。

1か月前に殺鼠剤で亡くなったのも品子だった。

今日、昨日の品子が全て打ち明けると言い、別人の品子が怒ってお膳を投げて、不運にも頭部に強く当たって出血してしまったという。出血多量だった昨日の品子は一命を取りとめた。

1か月前にお堂に見えた人形も品子だった。品子は、柴田イネを突き落として殺した人物を目撃していた。その証言からイネを突き落とした犯人はイネの兄だとわかる。つまり、自殺でも事故でもなかった。兄はイネに合鍵を作らせて高価な人形を盗ませていた。呪いだと思っていたイネは「人形を返す」と言い、兄と口論になったようだ。

2人の品子は処分保留となった。

雅の調べで、綾尾夫妻が3つ子であることを隠していた理由がわかった。綾尾夫人は双子の姉妹だった。しかし、どちらかを親族の養子に…という話になった。母は姉を抱いたまま激しく抵抗し、階段から落下して亡くなった。そのトラウマから綾尾夫人は3つ子を隠したがった。夫は親戚から遠ざけるため、この屋敷に引っ越してきた。人形屋敷は、綾尾氏が妻と3人の娘と穏やかに暮らすためにとった策だったのだ。

2人の品子は、名前を改めることにする。さらに自分たちをなかったことにしたくないからと、雅に記事にしてほしいと頼んだ。

後日、雅から遅られてきた2人の品子は自分を偽る人形ではなく、髪形も服装も違って、2人とも個性があった…。(3巻おわり)

原作4巻のネタバレ

原作第15話:千代ちゃんの少女探偵事件簿

鹿乃子と左右馬が夜逃げをして人形屋敷の謎を解いていたころの九十九夜町の話。今回の主人公は探偵小説好きのお嬢様・藤島千代。祝探偵事務所を訪ねると鍵が開いてるに誰もいない。千代は不審がり、事件を妄想。そこにやってきたのが警察の端崎馨。何かメモを残して帰って行った。隠れた鹿乃子は彼を不審者と疑い、左右馬の飼い猫イナリにメモを渡して警察署へ向かわせる。あまりに遅いので、千代も警察に行く。すると、あの男=端崎馨が警察署にいるところを見つけた千代は、逮捕された!と思ってひと安心するのだった。

原作第16話・17話 端崎薫 失踪事件

鹿乃子と左右馬がカフェーなど店を回って、探偵事務所のポスター貼りをお願いして回る。途中、端崎馨が古道具屋の店主と揉めていた。端崎が食器を割った疑いをかけられていた。鹿乃子は否定する端崎に嘘はないと見抜く。左右馬は持ち前の観察力で、鳥のために2階のベランダに用意してた湯のみが(おそらく鳥のしざざで)落下して、1階店頭の食器が割れたと証明した。

感謝する端崎は夜にうなぎをおごるから事務所に行くという。しかし夜になっても端崎が現れない。翌日、官舎にもいなくて警察署に出勤もしてないというので、連絡できない事態を心配し足跡をたどることに。端崎は本橋町に行くと言っていた。その町に住む、雅と仲のいい作家・天野辰典の家を訪ねる。鹿乃子は、女中・ナツの「端崎様と会ってない」という発言がウソと見抜いた。

鹿乃子と左右馬がナツにだけ話を聞くと、外出禁止の坊ちゃんの満(みつる)を連れ出した時に端崎に会ったので隠したらしい。端崎は山の頂上で白い月にお願いしたいという満の代わりに山に行ったらしい。ナツは坊ちゃんを帰宅させるためのウソだと思っているが、左右馬は端崎なら本当に山頂に行くと信じた。

鹿乃子と左右馬が山に行くと、鹿乃子が崖から落ちた。するとそこで端崎に再会する。端崎は足を怪我していた。左右馬が2人を残し、ひとりで助けを呼びに行く。すると途中で、ウソをついたことを恥じたナツから話を聞いた天野辰典や仲間たちが端崎を探しにやってきた。こうして端崎は救出された。

10日後。足が治った端崎が左右馬たちを鰻(うなぎ)に誘う。しかし店主が賭博で逮捕されてしまい、左右馬たちは食べ損なってしまった。

原作第18話

スペシャルショートの回。雨が降って来たので鹿乃子が傘を持って、神社の掃除に行っている左右馬を迎えに行く。しかし実は、左右馬は帰宅していて鹿乃子の傘と僕の傘がないと気づき、あわてて神社へ。そして鹿乃子の迎えを待った。2人は一緒に帰る。左右馬は遠回りして、鹿乃子とアジサイを見た。鹿乃子は、ささやかながらいいものを見て喜んだ。

原作第19話・20話:刀真島殺人事件

刀真島にて、白井峰男が遺体で発見された。桐野寛二が祝探偵事務所を訪ねてきて、峰男が殺されたのは幽霊のしわざかもしれないと相談を持ち掛ける。

その日、寛二は刀真島にスケッチに出かけていた。帰りの船に乗り遅れてしまい。白井コウという女性に声をかけられて、泊めさせてもらった。コウの夫・源は弟・峰男の到着を待っていた。しかし現れなかった。翌朝、峰男が遺体で発見された。

死亡推定時刻は、よる9時20分から同10時ごろ。峰男は9時20分着の船に乗っているため生きていて、血が海水に流れていたことから、潮が引く10時前には岩場に倒れたとみられている。

寛二のアリバイは白井夫婦が証言してくれた。でも寛二は9時半ごろ、外に灯を持った人影をみた。だから幽霊のしわざかもしれないと思ったのだ。

左右馬たちは現地、刀真島へ行く。コウから話を聞くと、寛二と一緒にいたのはウソだと鹿乃子が見抜く。寛二の証言の矛盾は一体?

左右馬は、白井家の時計が1時間早く進んでいたと推理。寛二は自分で時計を持っていたと明かすが、風呂に入ったときにずらし、寛二が酔って寝てるときに戻せばアリバイトリックは成立する。寛二はアリバイ作りに利用されたのだ。

しかし証拠はない。頼みは幽霊の目撃情報だ。寛二は依頼を取り下げると言う。しかし、しばらく左右馬たちが待つと、寛二は依頼を継続した。ウソをついたまま帰りたくないからだ。

警察の協力もあって、目撃情報が見つかった。白井源が自供したことで、主犯の白井コウも観念した。動機は弟の遺産。弟が結婚することになり、子供が生まれる前に犯行を計画・実行したという。

九十九夜町にて。探偵の料金を支払いにきた寛二は「祝くんはなんでもお見通しみたいで怖いね」と鹿乃子に漏らす。鹿乃子は左右馬も私と同じように忌み嫌われてきたのかな?と思った。

原作5巻のネタバレ

原作21話:訳ありの客

21話では、食事処「くら田」の客が何もしゃべらず怪しいと噂になる。そして常連客は、若い女性を狙うひったくり犯の疑いをかける。そこで、左右馬と鹿乃子はその訳あり客の素性を探る。そんな中、ひったくり犯が捕まった。訳あり客は、ひったくりを恐れて防犯のために男装した女性・紅子(べにこ)だった。紅子は枡井荘の従業員になることになた。

原作22話:鹿乃子の母

22話は、故郷を出てきた鹿乃子のもとに母が訪ねてきて、道に迷い、正体を隠した祝左右馬が道案内するというストーリー。母は祝先生はどうして娘と上手くやれるのか疑問だった。事務所について正体を明かした左右馬は、鹿乃子とうまくやれる疑問への答えとして「僕はウソを暴かれるより、本当のことを信じてもらえない方が面倒だから」と告げた。ウソが分かるということは本当のことが分かるということ。母は鹿乃子の帰りを事務所で待ちながら、本当の気持ちを伝えようと決心する。

原作23話:母と娘の再会

鹿乃子は本屋の前で、利市が文字が読めないことでお金を騙しとられれている場面を目撃。犯人は逃亡。鹿乃子は店員になりすました犯人・嘉助を捕まえた。働いている店の坊ちゃんの本が犬に破られたため同じ本を買いに来たが、お金が不足していたという。話を聞いた利市はお金をあげようとする。しかし嘉助は店の旦那に正直に話してみるという。利市と鹿乃子が嘉助のことを信じたため、勇気をもらったようだ。

鹿乃子が事務所に戻ると、母と感動の再会。母の「大好き」という気持ちを受け取る鹿乃子。母は鹿乃子が幸せに暮らしているのを実感し、左右馬らとの出会いがあるならば故郷との別れも必要なことだったと思う。鹿乃子は、あのつらい日々にも光がさす感じがした。

原作24話・25話:孫はどっちか

鹿乃子と左右馬は、端崎雅の知人・天野辰典の依頼で、実原家のお屋敷へ行く。現在の主人は、実原久という老女。久の依頼は、駆け落ちして24年前に亡くなった娘・依里(えり)の孫候補2人のうち、本物を見極めてほしいというもの。

候補は徳田史郎と本条皐月。鹿乃子の能力で、史郎の言葉はすべてウソであるとわかる。背守り(※子供の着物に縫う魔除けのためのしるし)がキーになり、皐月が本物と証明された。久が娘には鶴を縫った。しかし史郎は母が縫ったのは花だったという。だが、実際に皐月がイラストを書いてもらうと久が縫った鶴に似ているのだった。依里は刺繍が下手だったようだ。

史郎はバスで帰った。なぜか史郎は鹿乃子の能力を見抜いてようだった。まさか、と左右馬は疑う。

原作6巻のネタバレ

原作26話:端崎薫が結婚?

端崎薫は結婚が決まった。父の知人の娘で笛沢咲子という人らしい。しかし官舎に婚約破棄するよう促す「脅迫状」が届いていて、端崎は左右馬に依頼にきた。しかし、すぐ差出人がみつかる。端崎を尾行していた女性だった。女性はほっかむりをして顔が見えないが、婚約破棄させるためウソの悪口を並べる。しかし端崎の意思は揺らがなかった。

左右馬たちは女性を尾行。すると、彼女は笛沢咲子、本人だった。好きな相手が他にいるが、家柄の良い端崎家との縁談を喜ぶ両親を思うと断れなかったという。左右馬は自分で決めるよう助言する。

そのころ、端崎はある男に出会って病院に連れていった。男は身分違いの恋で苦しんでいた。端崎は男の思い出の髪飾りを川で探して拾った。そこへ左右馬たちが来て、話を聞いた。その男の恋敵が端崎であることを伝える左右馬。

後日、端崎と咲子は婚約解消した。咲子が婚約破棄を告げ、端崎が受け入れたのだ。咲子の幸せのために…。

鹿乃子は、左右馬から「父も母も継ぐ家もない」と聞く。ウソではなかった。しかし端崎との会話では父が生きてるようだった。どういうことだろう。出会って1年だが、鹿乃子は左右馬のことを知らないことが多く、はがゆく思う。

原作27話:左右馬が逮捕

ある日、左右馬は手紙で呼び出され、田打町の旅館へ出かけて行った。背守りの鶴も記されていたことから、差出人は実原久か、皐月か。鹿乃子は留守番となった。翌日、左右馬は帰って来た。しかし旅館には誰も来なかったという。さらに、差出人は久でも皐月でもないと判明。

やがて警察がきた。左右馬が泊まった旅館の部屋で遺体が発見されたという。遺体は昨日の夜に殺されている。差出人の目的は、左右馬を罠にはめるためだった。左右馬は殺人の容疑で、警察署に任意同行された。

鹿乃子は左右馬を救い出すため、単身で田打町の旅館へと向かう!

原作28話:鹿乃子の単独捜査

かつて徳田史郎を名乗った男が誰かと電話で話をしていた。電話相手の身代わりとして左右馬が捕まったらしい。

鹿乃子が旅館に到着。しかし聞き込みは難航。そんな中、左右馬が泊まったときに受付対応した男性・大島と話すことができる。予約を受けた者は誰もいない。従業員なら偽装できるが…。鹿乃子は警官に締め出されるが…史郎(仮名)が鹿乃子を私の客だと言って助け舟を出す。鹿乃子は旅館の中に入ることができた。

原作29話:鹿乃子と史郎のコンビ爆誕

なぜか史郎は鹿乃子の能力を知っていた。2人は協力して、従業員に聞き込みをすることに。全員に聞いたが、ウソを見抜けたのは、お金をもらって予約を入れた女性・コタケだけだった。

鹿乃子は、左右馬が宿泊した桔梗の間の真上の部屋・芝桜の間に入り、調べる。そして窓から下の桔梗の間に忍びこもうとしたことで、遺体を吊り下げたと気づく。一人が遺体を吊るし、共犯者が合鍵で桔梗の間に入って中に遺体を入れたという推理だ。遺体に松の枝が入ってたことも吊り下げ説を後押しする。

コタケを買収した山田そして芝桜に宿泊していた兄弟も住所が偽装されていた。鹿乃子の推理が有力になり、左右馬の釈放が決まる。

原作30話

手紙の差出人は(篤史に頼まれた)史郎(仮名)だった。だが、犯人ではない。

集山(たかやま)という人物が自分の事業をつぶした篤嗣(あつし)を逆恨みして、殺人の冤罪をかけようとした。篤嗣は左右馬の異母兄だ。左右馬は篤嗣の身代わりに冤罪をかけられたのだった。

桔梗の間を予約した山田の正体は集山で、芝桜の間の兄弟はカネで雇われた人物、殺された人物も深い繋がりはないようだ。

そして史郎は、今は聞こえないが、かつてウソの音が聞こえたと明かす。しかし正体は明かさなかった。

原作7巻のネタバレ

左右馬の兄・篤嗣に会いにいった左右馬と鹿乃子。だが篤嗣の妻が若い男に「ウソ」の告白をされているのを見て…!?

原作31話:千代ちゃんの少女探偵事件簿2

藤島家のお嬢様・千代ちゃんの妄想&探偵ごっこ回が再び。この回では、左右馬の冤罪をはらすため、耕吉の話をたよりに、タカヤマの潜伏先の灯台へ。そこでタカヤマを車でひいて(ぶつけた程度)、そこへ警察がやってきてタカヤマを逮捕。少女探偵のお手柄だったが、左右馬の釈放にはあまり関係なかった。

原作32話33話:映画館下駄間違い事件

鹿乃子はウソを見抜いてスリを防ぎ、青年から感謝された。そんな中、枡井荘で勤務する紅子が映画館のお手洗いで下駄を履き間違えられてしまう。そこで鹿乃子と左右馬が捜査に乗り出す。

カフェーのリリーがウソをついていた。しかし、それは後輩のマサのアリバイのためのウソだった。マサは殺人事件の容疑がかかっていた。

マサはリリーの家に本当に訪ねていた。しかし実際はリリーの家に来なかった。よくよく調べると、別の家に「姉さん」と声をかけて、返事があったのだった。マサはリリーを姉さんと呼んでいたから起きた現象だった。アリバイがあったことで、マサの疑いは晴れた。

リリーと警察は和解した。リリーは警察が疑うからとウソをついた。警察はリリーがウソをついているから疑った。お互い曲がりくねっていて見えてなかったと理解した。

原作33話34話35話:篤嗣の妻の殺害計画

左右馬と鹿乃子は、左右馬の異母兄・佐伯篤嗣(さえき・あつし)に会いに行く。しかし会えなかった。

左右馬は鹿乃子に、篤嗣が正妻の子で、自分は妾の子だと明かす。10歳の時に母が亡くなって佐伯家に引き取られた。下町で育った左右馬は自由奔放に過ごした。父は面白がったが、身分の高い母や生真面目な篤嗣は左右馬を嫌った。左右馬は中学から寄宿舎に入った。それまで2年間、兄とほぼ話すこともなかったという。

鹿乃子と左右馬は、炊き出しを主催する篤嗣の妻・澄子(すみこ)と出会った。そして澄子が男性に言い寄られているところを目撃。しかし男性の言葉はウソだった。

その後、左右馬は男性に近づいて、【あの女】の指示で駆け落ちし、毒を盛る計画を知る。家柄のいい澄子の評判を落とさせた上で、正妻の座を狙うために殺害するのだろう。

殺害計画のことを澄子に話すと、ブスと言われてきた澄子は男からの誘惑がウソだと気づいていたらしい。さらに篤嗣には黙っておいてほしいという。

園遊会にて。篤嗣に縁談があった人々、つまり澄子に恨みがある容疑者が集まる。澄子の紹介で左右馬と鹿乃子が潜入する。

原作8巻のネタバレ

原作36話37話:園遊会にて

園遊会にて。鹿乃子と左右馬は澄子さん殺害計画の黒幕・多江(たえ)を見つけ出した。犯罪に慣れてない多江がボロを出してしまったのだ。澄子は「なかったことにしましょう。幸せになって見返してください。」と言い、許した。多江は涙した。

しかし多江はウソ泣きで…。その後、澄子と2人きりのときにザクロジュースを差し出す。そこへ、鹿乃子と左右馬が駆けつけて飲むことを制止させる。さらに篤嗣も来て、毒なしと証明するために多江に自分で飲むよう命令。多江がグラスを割ろうとした。それが答えだった。左右馬は証拠のグラスを受け取り、警察に渡す。

篤嗣は徹底的に多江の家も攻撃するだろう。せっかく多江は澄子に見逃してもらえたのに、自らチャンスをふいにしてまった。

その後、左右馬は多江の殺人計画の共犯者を警察に突き出した謝礼として、篤嗣から史郎のことについて聞き出す。

原作38話39話40話:ウソつき麗子がついたウソ

篤嗣も史郎(仮)の正体を知らなかった。篤嗣が史郎に田打町の事件で左右馬に手紙を書かせたわけではなくて、史郎が勝手に左右馬を身代わりにしたらしい。事件の2週間前、ある夜会に紛れてこんでいた史郎は集山(たかやま)が篤嗣に何度も面会を求めている情報を得て興味を持った。篤嗣が面会を拒否していると、史郎が集山に篤嗣の弟ならOKと許可を取り、誘いだしたらしい。

左右馬たちは帰宅した。すると、自称・青木麗子という謎の女性が祝探偵事務所に居候することになった。大家さんが麗子の自死を心配して居候させることにしたのだ。

麗子はウソばかりついて、周りを困らせた。ある日、「左右馬先生が結婚したらどうする?」と麗子が鹿乃子に尋ねる。鹿乃子の心は乱れた。考えてもいなかったが…。

鹿乃子と左右馬は、麗子が新聞のとある記事を隠したことを調べ、「尋ね人」欄を発見。麗子の本名は明石蘭子で、槇原家の女中だった。槇原鈴乃の屋敷を訪ねると、鈴乃が婚約してから蘭子がいなくなったという。鈴乃は蘭子が戻らないなら婚約破棄するとまで言い出す。

婚約相手の男性に蘭子が思いを寄せていたのかと思われた。しかし、蘭子の反応のウソから、実はお嬢様の鈴乃のことを好きだったようだ。

左右馬は思い通りにならないものを思い通りにしようとした時にウソをつくという。つまりウソには願望がある。

蘭子は、鈴乃に「結婚おめでとう」とウソをついた。でも、鈴乃の幸せを願いたいとも思っていた。

蘭子は鈴乃のところに戻ってウソをつき続けること、つまり結婚を祝福し続けることにした。いや、蘭子は鈴乃が一番好きだからウソをつきたいのだ。このウソは、いつかウソが本当になる日までつき続けるこになる。

蘭子は鹿乃子に先生とこと「頑張ってね」と告げる。鹿乃子は「私は助手として(先生と一緒にいるだけ)」と言ったが、自分で自分の言葉がウソであることに気づく。つまり、鹿乃子は左右馬への恋心に気づいてしまった。

原作9巻のネタバレ

左右馬への恋心を自覚した鹿乃子。二人で事件を追いながらも意識してしまうが、史郎に鹿乃子がさらわれてしまい…。 嘘

原作41話42話:鹿乃子が誘拐された

元・和泉河伯爵の別邸で火事が起きた。放火犯として疑われたのは端崎馨。しかし目撃者はその名前を聞いただけで、実際に見たのは史郎(仮)の姿だった。

田打町の旅館の事件。今回の和泉河邸の家事。この2つに史郎が関わっている?!
田打町の事件で逮捕された集山(たかやま)の叔父と和泉河伯爵は、ある事件の関係者だ。
9年前、集山の叔父が詐欺被害に遭って自殺。
その詐欺で逮捕された詐欺師の男・武上を援助していたのが、和泉河伯爵だった。
武上は10歳くらいの子供の霊視を使って詐欺を働いていた。
その子は人の心をのぞけるというのだ。
…記者の雅からその話を聞いた鹿乃子と左右馬は、その子は史郎だと思った。

そんな中、端崎馨が祝探偵事務所を訪れる。田打町での事件で、正体不明の男(=史郎のこと)について訊きたいことがあると田打署の刑事が直接、九十九夜署に頼みに来たという。

左右馬と鹿乃子が電車で移動する。すると乗換駅で鹿乃子が誘拐されてしまう。

端崎馨は姉・雅に会いに行き、正体不明の男(=史郎のこと)の写真を見て、九十九夜署にきた田打署の刑事だと気づく。史郎は刑事を装ったニセモノだった。

ということで、鹿乃子を誘拐したのは史郎だった。

原作43話44話45話

左右馬も史郎が誘拐した犯人だと気づく。さらに、雅から情報を得て、後を追いかけてきて端崎馨からお金を借りて鹿乃子の元へ向かう。そこへ藤島千代と耕吉が現れ、違う乗り換え方法を教えてくれた。さらに空に飛ぶ飛行機を見て、近くの飛行場の持ち主が澄子だと知った左右馬は、連絡して目的地まで先回りする。

そのころ、史郎は鹿乃子に「ある人の言葉が真実か嘘か判断して欲しい」と話す。

史郎は捨て子だった。嘘が分かる能力のため育ての親にも捨てられた。そんな時、武上という男に拾われ、「翡翠(ひすい)様」と呼ばれて詐欺の手伝いをした。伯爵とも手を組んで「霊視が出来る霊能力者」として金を稼いだ。史郎は金儲けの道具になりきって、相手の事情や心は考えないようにして生きた。

そんなある日、史郎の能力が消えてしまう。そして警察の手が迫った。武上からカイロ(灰式カイロ)を渡され水路を通って「逃げろ」と言われた史郎。逃げている途中に水門が開いて死にかけたが、生き延びた。

現在の武上は、出所しているが、病気で死にかけていて療養所にいる。史郎は「逃げろ」と言った言葉は嘘だったのか?それとも 本当は死んで欲しかったのか? …鹿乃子に発言の真偽を確かめてもらいたいという。

療養所にて。史郎と鹿乃子は、武上に会う。「お前なんか知らねえ」という武上の言葉はウソだった。しかし「死んでほしかったの?」という史郎の質問に対し、武上は死んでも本当のことは言わないと告げて、容態が急変し、面会は中断に。

鹿乃子は武上の優しさなのかどっちか分からなかった。

療養所のテラス(?)で、鹿乃子と史郎が話す。史郎は自分が空っぽで、何者なのか分からないという。鹿乃子は、ウソが聞こえるからこそちゃんと考えなきゃいけないと学んだし、ちゃんと史郎の心を見つめたいと、史郎に向き合う。

そんなとき、強風でカイロが落ちた。そのカイロを拾おうとして史郎が転落。崖にしがみついているところに左右馬が登場して…。

原作結末|10巻(最終巻)のネタバレ

鹿乃子の能力の手がかりを探しに左右馬と行った奇術師の一座で、鹿乃子は忘れられないあの人と再会する…。レトロモダン路地裏探偵活劇の原作漫画、これにて終幕!

原作46話:史郎パート完結

病院のベランダにて、鹿乃子が史郎に対峙。史郎は崖から落下したが、左右馬が手を伸ばして救出した。その後、史郎は武上の答えがどうであれ「生き直してみたい」と言い、警察に出頭することに。

その出頭の前に記者・雅に9年前に霊視していたことについてインタビュー取材を受けることになった。自分を見つめ直すきっかになるから、と…。史郎は左右馬と鹿乃子に出会え良かったと感謝した。

46話ラスト、ベンチに座る左右馬と鹿乃子。鹿乃子は「先生の隣にいられるのが幸せ」と語る。左右馬は、同じ理由で鹿乃子といると告げた。

原作47話:クリスマス会

47話はクリスマス会をしようとする「くら田」常連客の人たちが、鹿乃子に秘密にしようとする。それは鹿乃子が知れば準備を頑張ってしまうから、彼女を休ませるため。しかし鹿乃子は、「くら田」の主人もおかみさんもウソをついてると分かってしまい、疑心暗鬼に。それを知った左右馬は、「くら田」でわざとサプライズをばらしてまう。常連客がウソをつかなくていいように、そして鹿乃子がウソを聞き分けて苦しまないように。

47話ラスト、クリスマスツリーにつるされた2つの短冊(七夕のやつのような)が映される。左右馬が書いたのは「かのこくんがいつも笑っていられますように」「お金もほしい」。鹿乃子が書いたのは「先生とずっと一緒にいられますように

原作48話・49話:左右馬の過去&友情

48話は左右馬の過去が描かれる。小さいころ、とにかく観察力が鋭い左右馬は、人々から気味悪く思われていた。成長した左右馬は、学校で先生の癖を見抜いてテストの予想をしていた。裏があると思われないため報酬をもらった。しかし予想があまりに当たりすぎたため、同級生から気味悪がられてしまう。

そのころ、同級生の端崎馨とお互いを信頼しあう友情も芽生えた。2人は町でスリを指摘し、未遂で終わらせたこともあった。しかしスリに殴られた。その後、左右馬は端崎に警察になれと言い、端崎は左右馬に探偵になれと告げた。

そして端崎は警察官に、左右馬は探偵になった。この世は生きにくいと思ってきた左右馬。しかし鹿乃子と出会って、面倒なこともたくさんあったが、気が付くと一番分かり合える関係になっていて、「この世は面白い」と思えた。

原作/最終話(50話)2人でずっと一緒に

最終話では、鹿乃子の同級生・君ちゃんが、鹿乃子を訪ねてきた。鹿乃子は自分の能力で君ちゃんを傷つけたことを謝った。

君ちゃんは、婚約者の気持ちがこの先変わらないか知りたがった。しかし鹿乃子は今の気持ちが本物ならば本当と判定する。将来の気持ちの変化なんて分からない。あれだけ鹿乃子を気味悪がっていた君ちゃんが「鹿乃子なんて人の心を読んでない」と言い出す。そして、君ちゃんはあの頃ちゃんと話し合えたらお互いに嫌な思いをしなかったのに「ごめん」と謝った。

君ちゃんと和解して吹っ切れたのか、帰り道、鹿乃子が左右馬に、「先生が好きです。大好きです。ずっとずっと好きです」と告白。左右馬も「僕も鹿乃子くんが好きですよ。ずっと。これからも」と答える。

2人は手を繋ぎ、今の本当を繋げてずっと一緒に幸せでいましょうと笑顔で約束した。

エピローグ(それぞれの結末)↓

  • 史郎は和泉河邸に火をつけた件で懲役刑になった。出所したら実原久が身元を引き受けるという。
  • リリーこと久我山小百合と桐野貫二は結婚した。
  • 藤島千代と耕吉は船に乗って、どこか新天地へ。
  • 篤嗣の妻の澄子は、妊娠している。
  • 端崎馨は、また縁談が流れた。

そして鹿乃子と史郎は…。「ずっと一緒に幸せに」の言葉はウソになることはなく、そして鹿乃子の能力も消えることなく、探偵と助手として2人いっしょに今日も事件に向き合っていた。結婚している描写はないが、2人ずっと一緒にいることが続いているハッピーエンドで幕を閉じた

【嘘解きレトリック】原作結末がハッピーエンドになった理由|考察

鹿乃子と左右馬がずっと一緒にいるという原作結末は、ハッピーエンドだったと思います。

ハッピーエンドになった理由を考察しましょう。

もちろん、シンプルな理由はお互いが好きだから、なのですけどね(笑) その過程についてみていきましょう。

鹿乃子は、左右馬が忌み嫌われていた能力を知っても受け入れてくれたことで恩を感じていました。やがて恋に変化していくのは、いつも左右馬が鹿乃子を支えてくれたからでしょう。迷う鹿乃子を正しいと思ったことをやるべき!と左右馬は助言してくれたりしましたよね。

一方、左右馬は「能力が役立つ」から、「お金儲け出来る」からという理由で鹿乃子を当初は雇いましたが…。鹿乃子の母の登場回で分かったのは、鹿乃子に【本当のことを信じてもらえること】が嬉しいということ。左右馬は過去、テスト予想の的中率が高すぎるなど、観察力が鋭すぎて忌み嫌われていたのです。

つまり左右馬は本当のことを言っても信じてもらえなくて苦しんできました。しかし鹿乃子はウソを見分けると同時に、本当のことも分かります。左右馬にとって鹿乃子の存在はどれだけ救われたことでしょう。

でも、一緒にいて言いたいことを言い合えある心地いい関係にもなっていたので、左右馬は鹿乃子の能力がなくなっても、一緒にいたいと思えていましたね。

このように、振り返ると、2人の出会いは必然に感じます。そして、一緒にいつづけるハッピーエンドの結末も必然ですね♪

【嘘解きレトリック】鹿乃子の能力が消えなかった理由|考察

鹿乃子は、同じ能力を持っていた史郎(仮名)が突然ウソが聞こえなくなったと聞いて、自分もいつか能力を失うのではないか?失ったら先生と一緒にいていいのか?と悩みます。しかし最終巻で物語が完結しても、鹿乃子のウソが聞こえる能力は消えませんでした。

一体なぜでしょうか?ここでは、原作漫画で最後の最後まで、ずっと鹿乃子の能力が消えなかった理由について考察します。

ヒントとなるのは史郎の能力の失い方です。史郎は「翡翠(ひすい)様」として霊視する詐欺をさせられていました。ウソをつく人が悪いからと相手の気持ちは考えず、ただただ商売の道具になりきっていました。

でも史郎も人間です。心が苦しかったと思います。だから、能力を失ったのかな?と思います。自分の心を守るために道具になりきろうとしたけど、なりきれなかったのかなと推察します。

人間には自然治癒する能力があります。その点を考慮すると、心が悲鳴を上げて、能力を失わせようと働きかけたのかもしれないですね。もう限界だよ!能力なんていらないよ!と無意識に治癒させようとした、という考察です。

または、スピリチュアルな感じでいうと、見かねた神様(あるいは神秘的な何か)が史郎の能力を失わせて「翡翠様」役から解放させたとも解釈できます。

一方、鹿乃子は違います。先生の役に立ちたいと能力を喜んで使っています。つまり、能力の使い方が全然ちがいます。

まとめると、鹿乃子はイヤイヤ能力を使っているのでなく、生き生きと能力を使っていることによって、能力を継続できていると考察します。

【嘘解きレトリック】ネタバレは毎週更新

【嘘解きレトリック】のネタバレは毎週更新していきます。また見に来てください♪

ドラマ「嘘解きレトリック」はフジテレビ系で、毎週月曜21時に放送!

画像出典「嘘解きレトリック」番組HP

嘘解きレトリック

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