【千住クレイジーボーイズ】のキャストとあらすじと感想!足立区が舞台の感動の下町物語!

2017年2月15日に放送されたドラマ【千住クレイジーボーイズ】。

塚本高史さん、小池徹平さん、比嘉愛未さんなどが出演していました。

約1時間の放送なのですが映画並みのクオリティの高さを持ち、感動を誘うドラマとなっています。

下町人情ってやっぱりウルッとくるものがありますよね。

今回は【千住クレイジーボーイズ】のキャスト、あらすじ、感想をお伝えします。

目次

ドラマ【千住クレイジーボーイズ】のキャスト

塚本高史(役:辰村恵吾)

お笑いグランプリで優勝経験も持つ人気芸人だったがコンビを解散して以来は売れない芸人としてファンの女の家で生活していた。しかし女に追い出され、ヤケ酒をして酔っぱらって起きた時には足立区の河原にいた。

小池徹平(役:斉藤 行)

辰村恵吾の元相方。恵吾に解散すると言われた時、「お前が俺のネタをダメにしている」と言われ解散を受け入れた。現在は小学校で給食を作っている。足立区出身。

比嘉愛未(役:指江のばら)

いちごという娘がいるシングルマザー。朝から晩まで働き、娘を一人にしていることに罪悪感を感じている。プライドの高さから周りの助けも受け入れない。

スマイリーキクチ(役:田淵)

のばらが昼間に働いている喫茶店のオーナー。

阿由葉さら紗(役:指江いちご)

のばらの一人娘。好きな食べ物は「お母さんがお湯を入れてくれたカップラーメン」。お母さんが家にいないことで寂しさを感じている時、恵吾と出会う。

辰巳智秋(役:金子)

野町の後輩。ペンキ屋。

辻修(役:平井)

野町の後輩。町の電気屋で働いている。

奥村正(役:地蔵のオンジ)

町の長老。ほとんど喋らないがたまに口にする一言は適確でみんなの行動を左右する。

品川徹(役:岩丸龍二)

銭湯の主人。野町の紹介で恵吾を雇う。

北村有起哉(役:野町巧馬)

元々ヤンチャをしていたが若者たちにとっては頼れる兄貴分。町の床屋。

ドラマ【千住クレイジーボーイズ】のキャストとあらすじ!

男が目覚めると全裸で段ボールを来た奇妙な格好だった。

そこは金八先生のオープニングで使われていた足立区の土手。

しかも目の前にはチンピラ二人とそれに絡まれたと思われるメガネのおじさんが立っているという妙な状況。

彼らに強引に連れられてとある喫茶店に辿り着いた。

マスターと女店員一人の小さなお店。

そこのマスター(スマイリーキクチ)は「お笑いの人だよね?」と話しかけてくる。

主人公の男の名前は辰村恵吾(塚本高史)。

元々漫才コンビを組んでいたのだが、解散してファンの女のところでヒモ生活をしていた。

しかし嫌気がさした彼女に追い出されてやけ酒を飲んで酔っ払った結果、あの土手で寝ていたのだった。

そしてチンピラ風の二人と絡まれている風のおじさんはそこの常連だった。

そこに入ってきたのは斉藤 行(小池徹平)。

彼は恵吾が「クレイジーボーイズ」というコンビを組んでいた相方、ユキと呼ばれていた。

ユキは今、小学校で給食を作る仕事をしている。

そしてチンピラ風の人たちはユキの地元の先輩だった。

ユキの先輩、床屋の野町(北村有起哉)は強面だが恵吾の昨日の失態で服代やタクシー代などを立て替えてくれていた。

更に野町はその代金を返してもらうために仕事まで紹介してくれた。

恵吾が連れて来られたのはとある銭湯。

そこで恵吾は嫌々ながら働き始めた。

ユキが仕事を終え、帰ろうとすると生徒の女の子がパンを持ち帰ろうとしているのを見かけた。

規則では給食の持ち帰りはできないので注意しようとすると「内緒だよ」と言い、行ってしまった。

恵吾はその頃、銭湯の仕事をしながらお笑いのネタを書いていた。

ユキと解散してからも彼はピンで芸人をしている。

そこに先ほどユキが見掛けた女の子がやってきた。

女の子は恵吾に「パンはお母さんにあげるの。お母さんが帰ってくるまでここにいていい?」と言われた。

そこに怒り狂った女性が来る。

彼女は指江のばら(比嘉愛未)、女の子・いちごの母親だった。

娘を厳しく叱りつけているのを見た恵吾が「まぁまぁ」とばかりに宥めようとすると彼女はヤンキー口調で責め立ててきた。

いちごは「また来て良い?」と聞くとのばらは「ダメ」と答えた。

夜、恵吾が薪をくべていると、建物の二階から声がしてきた。

そこでは「メモリアルリバース千住」という町おこしイベントの企画会議が開かれていた。

その会議にはユキも参加していた。

出し物を決めている時、恵吾の名前が出てきた。

ユキは激しく反対したが周りのみんなは乗り気だった。

恵吾は会場に乗り込んで拒否、しかしそのイベントをバカにした言い方に怒ったユキと言い争いになった。

恵吾はピン芸人という立場ではあるものの、今はステージには立っていない。

ユキと解散してから初めてピンで立った舞台、そこで観客に「裏切り者」と罵られ、物まで投げられたのがトラウマになっていたからだ。

ユキは人気者で解散の際にニュースなどで「ユキを捨てた」と痛烈に批判されたことで恵吾は嫌われ者となった。

次の日、恵吾が街を歩いていると町おこしのポスターが至る所に貼られていた。

そこにはなんと恵吾が出演することが大々的に書かれていた。

恵吾にイベントに出て欲しくないユキはそのポスターを剥がして回った。

二人は喫茶店に呼び出された。

ユキはコンビを解散してから、地元の千住という町に助けられた。

だからこそそのイベントをバカにする恵吾が許せなかった。

と、そこに足から血を流しながらのばらが入ってきた。

娘のいちごがどこかに行ってしまったという。

そこで喫茶店の常連たちは地域のみんなに声をかけ、一緒にいちごを探すことになった。

すぐに何十人もの人が集まった。

そんな中、「地蔵のオンジ」と呼ばれるこの地域の長老的存在の老人が下を指さす。

その方向には銭湯の薪置き場がある。

みんなは急いでそこへ向かうといちごがぐっすり眠っていた。

集まった人々は探している間にみんなで食べられるようにと食べ物をたくさん持ってきていた。

みんなそれをのばらに手渡し「良かった」と帰って行く。

のばらも恵吾も「何故みんな無駄足を踏んだのに怒らないのだろう」と不思議だった。

いちごが目を覚ますと、彼女は予想外なことを言い出す。

「お母さんがずっと元気ないから、お母さんを笑わせて欲しい」と芸人の恵吾に頼みに来たそうだ。

いつも強気なのばらだが、この時は泣いていた。

のばらはいちごを連れて帰る。

暗くなってしまったので野町、恵吾、ユキが家まで送った。

のばらは親子給食の時の話をする。

いちごは「お母さんのカップラーメンが好き。お母さんがお湯を入れてくれると美味しくなる」と嬉しそうに語っていた。

シングルマザーののばらは昼も夜も働かないと食べていけない、しかしいちごに寂しい想いをさせてしまって、しかも自分に気を遣わせてしまったことが情けなくて悔しかった。

そしていちごには絶対に自分が可哀想な子だとは思って欲しくないと思っている。

野町は助けてと言っても良いと申し出るが、のばらは「今助けてって言ったら今まで全てがダメになっちゃう」と断った。

恵吾も芸人として同じような想いをしていたからか、心に響いた。

のばら達を送り届けると野町は話す。

「ああいう親子は案外大勢いるんだよな。夢の見方もわからないくらい現実が重くてよ、だからこの街の子供には1つでも多く楽しいもの、きれいなもの、かっこいいものをみせてあげてーんだよ。」

これが野町たちが町おこしイベントを必死に企画している理由だった。

恵吾はユキの家に帰るとネタを書いていた。

そして「俺、出るよ」とイベントへの参加を決めた。

仲の悪いユキと恵吾だったが、ユキは作った料理を机の上に置いて行った。

翌日、ユキは剥がしたポスターを貼って歩いた。

祭り当日、その祭りは恵吾の思った以上の客入り、昨年はなんと5000人も集まったそう。

ステージでは恵吾の番が近づいてきた。

そのステージ裏で恵吾はピンとしての初舞台のトラウマを思い出していた。

いよいよ恵吾の番になり、ユキがステージ裏に呼びに行くと恵吾が走り去ろうとしているのを見つけた。

ユキは恵吾を追いかけ、河原で追いついて殴った。

ユキ「何やってんだよ!立てよ、舞台に立て!」

恵吾「放せ!誰も俺のことなんて見てなかった。お前がいなきゃ俺のネタなんて何の価値もなかったんだよ!それを思い知らされてよ、なんでまた舞台に立てると思うんだよ。」

ユキはまた恵吾を殴った。

恵吾「俺のピン芸なんて誰が観たいんだよ!」

ユキ「俺が観たいんだよ。お前言ったよな、俺がお前のネタをダメにしてるって。悔しかったけどお前がもっと面白くなるならそれ見たいなって思ったから。俺に見せろ!」

恵吾は舞台に立った。

血だらけの顔で客たちは心配していたが恵吾は話し始めた。

どうも初めまして。

(自分の血を見て)なんじゃこりゃ!

まぁ血なんですけどね。

見ての通りですよ。

最近俺ね、目黒出て千住に住むようになったんですけど、もうカルチャーショックばっかり。

足立区って個人情報守るとか関係ないんだよね。

この間も銭湯にいたら隣にいたジジイがね、服脱ぎながら、自分の名前、家族構成、住んでる家の住所、全部俺に言ってくんの。

ジジイ個人情報丸見えだよ。

そのジジイがさ、毎日辛い事ばっかりなんだーって言うわけよ。

で、なんでって話聞いたらね、朝は病院行って膝のマッサージして、近所で飯食って、銭湯行って、一杯引っ掛けて寝て、毎日辛いんだーって。

いやジジイ優雅だな!それちょっとしたセレブじゃねーかよ。

でも足立区って昭和っぽくて楽しいよね。

夕暮れの北千住歩いてると良い匂いがする。

商店街でから揚げ、飲み屋街で串揚げ、路地裏でカツアゲ。

もう町全体がアゲアゲなんだよね。

俺足立区に住んでわかった。

この町はね、義理と人情に長けてる。

ただ、マナーとモラルに欠けてる。

粋だね。

足立区ってね、知らない人でもガンガン話しかけてくるでしょ。

さっきもその辺にいたババァがね、あれあんたどうしたの元気ないね、お腹でもすいてんの?ってカバンゴソゴソしながらね、これで好きなもんでも食べなってくれたのが割り箸。

そこは普通金だろ。

そもそもね、血まみれの人間捕まえて腹減ってんのって…クレイジーかよ。

のばらは笑い、いちごはそんな母を見て笑った。

ユキはボロボロと泣いていた。

と、そこで祭りの目玉であるシャボン玉がライトアップされながら飛んでいた。

子供たちは喜んで遊んでいる。

ステージを降りた恵吾はのばらに話しかけた。

「来たんだ。どうだった?」

のばら「酷過ぎて笑えた。」

「笑えたならいっか。」

子供たちがはしゃぐ夜の空には無数のシャボン玉がキラキラと光っていた。

祭りが終わり、ユキと恵吾は銭湯で話していた。

ユキ「俺さ、今栄養士目指してんだよね。うまいもん食うと笑顔になるだろ。家でまともな飯食えない子にも給食だけは笑顔で食ってほしいんだよ。俺はそういう給食を作る人になりたい。」

恵吾「お前そういう仕事向いてると思うよ。あのイモの煮たやつ旨かったしな。」

ユキ「ありがとう。お前はさ、やっぱ芸人が向いてるよ。俺舞台上でライト浴びてるお前見るのが好きなんだ。だから頑張ってよ。」

恵吾「うん。」

1年後、喫茶店ではいちごがのばらの手伝いをしていた。

そこにはいつも通り常連たちもいる。

テレビでは恵吾があの足立区のネタをやっており、大うけだった。

そこに恵吾がやってきた。

その時、地蔵のオンジがテレビを消し、こう言った。

「クレイジーかよ!」

ドラマ【千住クレイジーボーイズ】まとめ

ピン芸人になって大バッシングを受けたトラウマから舞台に立てなくなってしまった恵吾。

それを救ったのは少女の優しさと元相方の夢でした。

軽く感動を誘うお話でしたね。

漫才をしているはずなのに、見ている人々の表情をカットインさせるだけで感動を演出するという技術はすごいなと思いました。

塚本高史さん、小池徹平さん、比嘉愛未さんと良いメンバーが揃ったのでついつい見てしまった方も多かったと思います。

そしてNHK BSプレミアムなので見れなかった方もまた、多かったのかもしれません。

このメンバーなら民放でやれよって思ってしまうんですけどね。

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