【黄金の刻】のキャスト・相関図・ネタバレあらすじ!西島秀俊が「セイコーグループ」創業者に!

テレビ朝日ドラマプレミアム(スペシャルドラマ)「黄金の刻(とき)〜服部金太郎物語〜」が3月30日に放送されました。

主演・西島秀俊さんが“東洋の時計王”と呼ばれた「セイコーグループ」創業者・服部金太郎を演じます!

今回は【黄金の刻】のキャスト・相関図・ネタバレあらすじについて。

目次

【黄金の刻】のキャスト

西島秀俊(役:服部金太郎)

服部金太郎(はっとり・きんたろう) 服部金太郎 ……… 「服部時計店」(現:セイコーグループ)の創業者。 現在の銀座で古物商「尾張屋」を営む父・服部喜三郞と母・はるの間に産まれた一人息子。幼いころから習字やそろばんなどを学び、優秀な成績を収める。 13歳(数え歳)で、洋品雑貨問屋「辻屋」の丁稚奉公に。この頃、主人・辻粂吉(船越英一郎)の娘で初恋相手・浪子(高島礼子)と出会う。やがて、近隣の時計店の技術などを目の当たりにし、時計商になることを決意。修業を経て「服部時計修繕所」から始めたお店は「服部時計店」へと成長していく。 しかし店が火事に遭い、大きな損害を被る。その時に出会ったのが、後に妻となる山本まん(松嶋菜々子)だった。真面目で頑固だが、江戸っ子特有のユーモアも持ち合わせる。

青年期のキャスト:水上恒司

水上恒司

青年期は水上恒司さんが演じます。

松嶋菜々子(役:服部まん)

服部まん(はっとり・まん) ……… 服部金太郎の妻。 群馬県の綿問屋・山本兼十郞の娘で、兼十郞の形見の時計の修理のため、金太郎のもとを訪れる。その後、金太郎のお店が火事に遭い大きな損害を被ることになるが、その際に再会。後に結婚し、娘・信子を授かる。 金太郎の仕事を少しでも手伝うべく勤勉で、従業員たちの面倒も率先して見る良き妻であり、良き母親でもある。

青年期のキャスト:和内璃乃

青年期は和内璃乃さんが演じます。

山本耕史(役:吉川鶴彦)

山本耕史

吉川鶴彦 (よしかわ・つるひこ) ……… 卓越した腕を持つ時計職人で、ナナコ彫りの名手。服部金太郎の盟友として、服部時計店の技術面を支えた男。 服部時計店の新工場では技術長として敷地内に住み込んでまで働いた。 社会性に欠きコミュニケーションを取るのは苦手だが、職人技術は誰よりも優れている。

濱田岳(役:岩倉善路)

濱田岳

岩倉善路 (いわくら・よしみち) ……… 服部金太郎と共に「辻屋」で丁稚奉公していた時からの仲で、金太郎を兄のように慕っていた。 金太郎に影響を受け、時計に機械堀りを施す職人を目指すが、とある事件をきっかけに金太郎と袂を分かつ事になる。 幼少期の大やけどによって左手が不自由で、そろばんなどの細かい作業は苦手だが、人に何かを教える能力は高い。

青年期のキャスト: 下川恭平

青年期は下川恭平さんが演じます。

高島礼子(役:辻浪子/河村浪子)

高島礼子

辻(河村)浪子(つじ(かわむら)・なみこ) ……… 金太郎が丁稚奉公をした辻屋の一人娘。金太郎の初恋の相手。 週2回の長唄稽古の往復で、送り迎えを任されていた金太郎と親睦を深めていく。 お嬢様そだちの奔放さと芯の強さを合わせ持つ。

青年期のキャスト:吉川愛

吉川愛

青年期は吉川愛さんが演じます。

街田しおん(役:吉川ふく)

街田しおん

吉川ふく(よしかわ・ふく)……… 鶴彦(山本耕史)の妻。温厚な性格で知性にも溢れたしっかり者。社交性に著しく乏しい鶴彦の手となり足となり、彼の職人生活を支える。

村雨辰剛(役:カール・アズナブール)

村雨辰剛

カール・アズナブール ………スイス商館の時計商。金太郎と袂を分かった善路を自分の会社に引き入れ、金太郎の商売を妨害するようになる。

正名僕蔵 (役:笠井恒雄)

正名僕蔵

笠井恒雄(かさい・つねお) ……… 正名僕蔵 服部時計店の従業員。一番の古株で、金太郎の浮き沈みのすべてを見てきた苦労人。神経質で心配性で、大胆な行動に出る金太郎と鶴彦(山本耕史)にしばしば振り回される。

高嶋政伸(役:吉邨英恭)

高嶋政伸

吉邨英恭(よしむら・ひでゆき) ……… アメリカ系商社ブルウル兄弟商会横浜店で働く日本人の番頭。 父が外国奉行支配定役に就いていた影響で、幼いころから英語に親しむ。海外製の時計を日本の時計店に卸す商売をしていた時、確実に契約書通りに支払いを済ませる金太郎のことを信頼し、関係を深めていく。

船越英一郎(役:辻粂吉)

船越英一郎

辻粂吉(つじ・くめきち) ……… 京橋八官町の洋品雑貨問屋・辻屋の主人。浪子(高島礼子)の父。早くから洋品雑貨を直輸入していた、東京洋品雑貨業界のパイオニア。 教養、見識はもちろん、書をよく読み、英語にも長け、知識人として周囲からも認められている。 金太郎の人物と才能を買い、浪子の夫となり辻屋を継いでほしいという願いを持つ。

【黄金の刻】の相関図

黄金の刻・相関図

【黄金の刻】のネタバレあらすじ

現在、当たり前となっている《正確な時間》の重要性に気づき、日本を代表する稀代の起業家となった服部金太郎。彼がどのような試練を乗り越えて「東洋の時計王」と呼ばれるまでになったのか――。本作史実をもとにしたテレビドラマです。

【黄金の刻】ネタバレあらすじを紹介します。

時計商を目指すまで

1932年(昭和7年)。「服部時計店」の本社では、社長・服部金太郎(西島秀俊)、妻のまん(松嶋菜々子)らが集まり、金太郎の古希のお祝い(70才の長寿のお祝い)の準備が進められていた。しかしひとつの席が空いている。その会に出席する岩倉善路(濱田岳)と金太郎が出会った過去が回想される………。

1874年(明治7年)。洋品雑貨問屋「辻屋」の丁稚(でっち:商家に年季を定めて奉公する幼少の者)である服部金太郎(水上恒司)は、同じく丁稚の善路(下川恭平)と兄弟のような関係だった。

ある日、金太郎は善路の仕事は丁寧で良いのだから後輩に教えるようにと助言した。金太郎は社長の娘の迎えに急ぐ。

社長・辻粂吉(船越英一郎)は金太郎の真面目な姿に信頼を置き、娘の辻浪子(吉川愛)が通う長唄教室の迎えを任されていたのだ。

浪子はお団子でも食べて帰ろうと誘った。お代は払うから、と。最初は拒んでいた金太郎だが、強引に茶屋に連れて行かれた。金太郎は社長に殴られてもいいように、しっかり団子をほうばる。

浪子は父はそんなことしないという。金太郎を評価しているからだ。金太郎は丁稚が終わってから何をするか決めていないが「一番になりたい」という。浪子は金太郎のほほに顔を近づけて、ついていたものを取った。金太郎と浪子の間には幼いながらも恋心が芽生えていた……。

ある日。金太郎は辻粂吉から時計を見せてもらい、とりこになった。善路も見事な掘りに魅了されていた。だが左手がただれている善路は職人の道を諦めている。

金太郎

この針がひとつ動いた先は誰にも分からない。私も善路のこれからも何一つ決まってない。だったら想像するのは自由じゃ!

ある日、金太郎が浪子を迎えに行くと、浪子は稽古を早く切り上げたという。探し回ると「やめてください」と浪子の悲痛な声が聞こえた。ボロい家で2人の男に服を脱がされかかっていた浪子。金太郎は傘を振り回して応戦し、浪子を救いだした。

夜。金太郎は土下座して社長の粂吉に謝った。粂吉は「浪子のことなら心配いらない」と言い、違う話をする。金太郎は一番早くそして一番遅くまで仕事をしてきた。その仕事を高く評価している粂吉は浪子の婿になって「辻屋」を継いでほしいと提案される。

その後、金太郎は浪子と話す。金太郎は「私にはもったいない」というが、浪子は「そんなことない。私も金太郎さんが残ってくれたら嬉しい」という。

浪子がよろけたので、金太郎が浪子を支えた。距離が近づく2人。浪子の下駄の鼻緒が切れていた。金太郎は浪子をおぶって歩く……。

金太郎は辻粂吉に断った。浪子を危険な目に遭わせた事件を機に、時計があればと思い、時計商への道を歩むことを決心したのだ。

粂吉は「勝手にしろ」と怒った。廊下で聴いていた浪子は何も言わず立ち去った。

後日。金太郎が奉公を終えて、旅立ちの日。浪子が父から預かった時計を金太郎に手渡す。

浪子

金太郎さんは1番になる。すごい人になります。

金太郎

必ず、一番の時計商になります。

浪子

その時にはまたお会いしましょう。

服部時計店・黎明期

金太郎は時計店で修行していた。

金太郎はついに明治11年、自宅に「服部時計修繕店」を構えることに。そんな中、辻粂吉から娘が軍医と結婚すると聞かされる。動揺を隠せない金太郎だが、自分も縁談があると言ってごまかす。

辻粂吉

全ての出会いに意味があると分かる日が必ず来る

辻粂吉はそうアドバイスした。その後、金太郎は浪子に会いに行くが、姿を遠くから見るだけで声をかけずに立ち去った。

金太郎の丁寧な作業が評判になり、3年後には「服部時計店」を創業するまでに成長。そこで時計の修理依頼に訪れ、後に妻となるまん(和内璃乃)と運命の出会いを果たす。

まんはナナコ彫りの時計を持ってきた。魚の卵のように見えることから魚々子地(ななこじ)という名前がついた技術の彫りだ。その時計に魅了される金太郎。

そんな順風満帆の金太郎に思いもよらぬ災いが降りかかる。なんと時計店が火事になってしまい…!

金太郎は、まんの持ってきた時計などを救出した。無事だった時計を返して回っている金太郎。すると、まんと偶然会った。金太郎はまんと一緒に時計の音を聞いて……。

大人編:職人探し

明治20(1887)年。金太郎(西島秀俊)は、まん(松嶋菜々子)と結婚し、2人の娘を授かっている。

徐々に店も繁盛し、輸入会社「ブルウル兄弟商会」の吉邨英恭(髙嶋政伸)からの申し出で、金太郎は海外製の無地の懐中時計を仕入れた。その懐中時計に日本で美しい彫り施すことを画策する。だが、妻まんは外国に負けない彫りをできる人がいるのか心配だ。

案の定、職人探しは難航してしまう。そんな中、金太郎のもとに善路(濱田岳)がやって来た。久しぶりの再会だ。善路が「技術は身についています」と協力を申し出る。だが、その技術に未熟さを感じた金太郎は「今は一緒に時計を作れない」と拒否した。

何がダメだったのか言ってください。
この手のせいですか?
よく分かった。
あんたは兄貴でも仲間でも同志でもない。

善路はショックを受け、金太郎と仲違いしてしまう。善路の金太郎への憧れは憎悪に変わってしまった。

吉川鶴彦(山本耕史)との出会い

その後、まんがナナコ彫りの時計の職人を探したという。その男は風変わりだが確かな腕を持つ吉川鶴彦(山本耕史)だ。

金太郎は吉川鶴彦と出会った。500個の時計にナナコ彫りを入れてほしい、と依頼する金太郎。1日3個できるという鶴彦。166日ほどかかるが、金太郎は鶴彦の腕に惚れて、頼むことにした。

同じころ、金太郎へ恨みを持つ善路は、スイス人の時計商・アズナブール(村雨辰剛)と組み、吉川鶴彦に接触。先払いで大金を払うからと交渉する善路。金太郎の商売の邪魔をするべく暗躍する善路だが――アズナブールは鶴彦のことを信用せず破談に……。

鶴彦の試作品が完成。金太郎は絶賛した。鶴彦は「あなたにとって時計とは?」と質問。

時計とは人が作れる宝石だと思いました

金太郎と鶴彦は握手をかわし、国内初の腕時計の製作を目指すことに…。しかし善路が怒鳴り込んできて「日本人には時計なんて無理だ」とけなす。

鶴彦

日本人だって時計は作れます

初代時計塔/善路の妨害

金太郎は、自身が惚れた職人や従業員の技術、人柄を信じて困難を乗り越え、順調に事業を拡大していく。

明治28年(1895年)。増改築を施して服部時計店の新店舗が銀座にオープン。翌1895(明治28)年1月に営業を開始。 銀座のシンボルとなった初代時計塔が完成したのは1894年のことだった。

善路はピニオン旋盤機を服部時計店に売らないよう仕向けた。そして服部時計店は行き詰まる。

金太郎の家族たちはみんなで家から出ていってしまう。金太郎は広い家でひとり食事をする。

技師長の鶴彦の長時間労働に、部下たちは不満がたまっていた。しかし食事も休みもとらない鶴彦が倒れてしまう。部下たちはストライキを決行することに。その夜、金太郎がねじを探していて残っていた。

金太郎と職人たちの話し合いが始まる。

鶴彦さんの思いは時計を作ることだけに向かっている。
だからそこに私の人生を賭けたい。
君たちが鶴彦さんについていくなら私もついていく。

鶴彦はその場で、まんが精工舎(服部時計店の製造・開発部門)の人々のために食事の世話をしていることに気づかされた。金太郎は久しぶりに妻の食事を食べた。彼らの面倒をみたいと申し入れていたのをすっかり聞き流していた金太郎は、まんに謝った。

部下たちは社長・金太郎といっしょに技師長の鶴彦についていくことを決めた。

精工舎は懐中時計「TIMEKEEPER」に続き、精工舎第二の自社製懐中時計で最初の高級懐中時計「EXCELLENT」を発売。

鶴彦はピニオン旋盤機の自社開発にも成功。生産力を高めた精工舎は目覚まし時計分野で世界シェアナンバー1となった。そして1913(大正2)年には国産初の腕時計「ローレル」を商品化する。

空いていた席は浪子

1932年(昭和7年)現在。空いていた席の人物がやってきた。浪子(高島礼子)だった。

妻まんが浪子を招待したのだ。

一番の時計商になったら会おうという2人の約束が叶えられた。

浪子は思い出の懐中時計を動かしてほしいと金太郎に頼む。

関東大震災

大正12年9月1日。関東大震災が未曽有の被害をもたらした。この震災での大火災はおよそ2日間続いた。

文字通り焼け野原になった。ただし社員は全員無事だった。

金太郎は無気力状態になり、社員を一時解雇した。

そんな金太郎のもとに善路がやってきた。

金太郎は自分がいなくても時計は作れるという。善路は「冗談じゃねえ」と怒った。時計塔を見たとき、善路は悔しかったという。

あの時計塔の針を動かしてくれ。止まったみんなの時間をあんたが動かすんだ。

続いて、笠井(正名僕蔵)や鶴彦らもやってきた。工場は焼けたが、残った機械を窃盗集団から守っているらしい。そして焼け跡から出てきたという物をみせる。

精工舎の時計だった。炎と熱風で丸焦げになっていた。金太郎はその時計を抱いて泣いた。

あなたには残ってるじゃないですか。精工舎をこんなにも思ってる人たちが。

妻の言葉が意気消沈の金太郎を再び立ち上がらせた。

結末

金太郎は職人たちを集めて話す。

精工舎の時計はすべて失った。だが預かったお客様の時計もすべて失った。だからお返ししていくところから始めたい、1500ほどあったが精工舎の新品と交換するという金太郎。

損得ではない。お客様との繋がりなんだ。
この世界は時間で結ばれている。
時計はその見えない絆を刻んでいるのだ。
一分一秒正確に知れる時計を作れて、時計に深い愛情を注げる者たちが我が精工舎だ。
どんなに悔いても時間は一秒たりとも戻らない。だから前に進もう。
平等な「時」を届けよう。
それが恩返しであり果たすべき使命だ。

金太郎は宣言通り、時計の弁償を実行した。

金太郎は工場が復旧したら夜間学校も作る気だ。そこでの若い職工たちへの英語指導を善路に頼んだ。善路以上の適任者はいない、と。

あのころ話していたカタチとは違うが、一緒に時計を作るぞ。

善路は承諾した。

1932年(昭和7年)現在。金太郎は浪子が持ってきた時計を修理した。浪子は、時計ができて世界中の人々が同じ時を刻む世界になっていることに驚いている。

金太郎は「当時、あなたに恋をしてました。ここまでこれたのはあなたのおかげ」というが、浪子は「いいえ。奥様のおかげです」と微笑みながら否定する。

お祝いの会が終わり、外に出た金太郎は善路と握手する。その時、午後5時、銀座の時計塔から鐘が聞こえる。

金太郎と善路は時計塔を見上げる。(おわり)

【黄金の刻】のスタッフ

  • 原作:楡周平『黄金の刻 小説 服部金太郎』(集英社刊)
  • 脚本:髙橋泉(映画「凶悪」で日本アカデミー賞・優秀脚本賞受賞。ほかに、映画「東京リベンジャーズ」シリーズ等)
  • 音楽:江﨑文武
  • 主題歌 – MISIA「ゆびきりげんまん」
  • 演出:豊島圭介(SPドラマ「キッチン革命」他)
  • ナレーション:八木亜希子
  • ゼネラルプロデューサー: 服部宣之(テレビ朝日)
  • プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、山形亮介(KADOKAWA)、長谷川晴彦(KADOKAWA)
  • 協力プロデューサー:竹園元(テレビ朝日)
  • 制作協力:KADOKAWA
  • 制作著作:テレビ朝日

【黄金の刻】の放送日

放送日2024年3月30日(土曜)
放送時間21:00~22:54
放送局テレビ朝日系

【黄金の刻】の動画配信

【黄金の刻】の見逃し動画配信は、TVer(ティバー)で期間限定配信。また、TELASA(テラサ)でも配信予定です。

画像出典テレビ朝日/番組HP

黄金の刻

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