【竜の道】の原作ネタバレ!ドラマの結末が気になる方必見!
2020年4月の火曜9時のドラマは、玉木宏と高橋一生W主演の【竜の道】!
双子の兄弟が人生を賭けた復讐劇です!
この【竜の道】は、白川道の同名小説が原作です。
白川道氏はこの小説を完成することなく急逝、なのでドラマではオリジナルのエンディングを用意してあるようです。
そこでここでは、小説のラストまでをご紹介します。
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【竜の道】の基本情報
【竜の道】は、白川道氏の同名小説が原作となっています。
単行本は2009年刊行の飛翔篇(講談社)と2015年刊行の昇龍編(幻冬舎)。
文庫本は飛翔篇部分の上下巻と昇龍編(ともに幻冬舎文庫)が出版されています。
【竜の道】原作のあらすじネタバレ
①竜一と竜二の生い立ちと目的
物語は双子の兄弟・矢端竜一と竜二が18歳から始まる。
竜一は行方不明になっても騒がれない倉岡恒一という男を金で釣り、自分の身代わりとして廃品業者の養父母とともに火事と見せかけた放火で葬った。
ふたりはこの廃品業者の家の前に捨てられており、彼らは幼い頃から家畜のようにふたりを働かせてきた。18歳まで我慢を続けた竜一は養父母の貯め込んだ金を奪い、ふたりで抜け出す計画をし実行したのだ。竜二は計画通り、遺体を家族3人のものと確認する。
こうして倉岡になりすました竜一は、奪った金を元手に顔を変え、居場所を転々としながら今度は斉藤一成という男になりすます。その間、東大生の竜二とはほとんど連絡も取らなかった。
すべては育った街で唯一自分たちを人間扱いしてくれた美佐の両親の復讐をするためだった。美佐の両親は小さな運送業を営んでいたが、大手二階堂急便の会長・二階堂源平(ドラマでは霧島源平)に会社を騙し取られ、借金を背負った挙句、美佐を連れて一家心中を図った。運よく生き残った美佐だったが、事故のせいで視力を失っていた。(ドラマでは盲目ではない)
竜一は竜二と人生を賭けた復讐のために竜二に日の当たる表街道を牛耳らせ、自分は裏の世界を牛耳ることを誓い合う。それはまるでコインの裏表のようだった。
②準備期間
斉藤一成となった竜一は「株式日日新報」に入社する。ここで株を学び、社長の大野木に認められ、とりいることに成功する。大野木が急逝したのをきっかけに社を乗っ取り、関東で一大勢力を持つ裏組織「紫友連合会」の会長・曽根村始に近づく。曽根村や大野木がからんだ落ち目の仕手戦の金を損がないよう戻し、曽根村の邪魔な人間を消したことで曽根村の信頼を勝ち取った竜一は、「誠心会グループ」の一丸茂に引き合わせてもらい、投資顧問屋を立ち上げるための株の情報をその集めた金と引き換えに得る。次にゴルフ場開発が頓挫している「東亜商事」の北村と会い、金にものを言わせて手を組む。証券金融会社を起こし、詐欺まがいの先物取引で50億もの金を得た竜一は全幅の信頼を置く曽根村に自分の素性や目的のすべてを話した。
二階堂の一人娘・まゆみ(小説では愛人の子、ドラマでは本当の娘で兄もいる)の存在を知った竜一は、旧華族の血を引くまゆみの交際相手を抹殺し、竜二を近づけさせる計画を立てた。二階堂急便を叩き潰すためのとっかかりにするためだった。それともうひとつ。『東京二階堂急便』の社長・大西勇・・・派手好きで芸能人やスポーツ選手のタニマチをきどっていて、唯一本社の社長・源平に意見が言え、政界とのパイプも持っている人間・・・彼は使えると考えた。
準備を整えた竜一は、会社をすべて潰し、邪魔な人間を処分し、曽根村の指示で新たな人間になるべく台湾へ飛び、そこからリオデジャネイロへ飛んだ。台湾には斉藤一成の屍が上がった。
一方、竜二の方は東大から運輸省(ドラマでは国土交通省)へキャリアとして入省。表でその世界を牛耳るために歩き出していた。
③美佐の不思議な力
美佐は竜一と竜二にとって妹のような存在。その美佐には不思議な力があった。未来を予言するのだ。竜二の国家試験合格や諫早湾の出来事。近所の大火やアメリカ西海岸の火山が百何十年ぶりに噴火することなどを予言し、的中させていた。そして竜二が言うには美佐は竜一が生きていると感じているらしい。その力を知ったマスコミが騒ぎだしたが美佐は九州にいるため、さほど気にしていない竜一だった。しかし、美佐が竜二の言うことも聞かずに東京へ来ることになった。しかも竜二のすぐ近くに住むという。ふたりの関係をマスコミが気づけば竜二も注目される。それだけは避けたかった。竜一にとっては大事であるとともに目の上のタンコブのような存在だった。美佐はまゆみに近づいた竜二に、最近知り合った女性は災いをもたらすから距離を置くようにとも言った。東京へ来た美佐は、童話作家として活躍するようになる。
世はまさにバブル直前、一年半後に竜一が再び顔を変え、ブラジル国籍の「和田猛」として戻って来た時には竜二によって50億の資金が150億になっていた。
④準備期間その2
一旦リオから帰ってきた竜一は、曽根村が我が子のように育てた娘のような存在の宇田咲とアメリカへ行き、再び戻って来た時には咲の籍に入り、日本国籍を取得する。咲は竜一のすべてを知っている信頼出来る存在。これで曽根村と竜一、咲は親子も同然の関係になる。
竜一は竜二にまゆみと結婚し、二階堂急便を乗っ取るよう命令する。源平は脱税のもみ消しのため、前総理に数億もの工作費を払っている。二階堂急便の金庫番的な会社「協立商事」との関係などを探るためだった。そしてそれを足掛かりに曽根村の提案した政界へ進出させようと考えていた。
そんな折、竜二に興味を持つ人間が現れる。元・東京地検検事でフリーライターの沖和紀だ。竜二の過去を調べ、実家の火災に不信感を抱く。竜二からそのことを聞いた竜一は沖を葬り、竜二は省庁を辞職してまゆみとの結婚の打ち合わせのため、源平に会う。
そんな折、曽根村が脳梗塞で倒れる。命は取り留めたものの、このままでは 今後の計画に支障をきたす。最大の協力者を失うかもしれない竜一は、廃人になった曽根村を利用する方法を思いつく。
原作【竜の道】のまとめ
原作は、ここで終わっています。20年余りをかけ周到に準備している途中でまだ復讐は始まっていません。主に竜一が裏社会でのし上がっていく過程の中で、非情で用心深い竜一のキャラクターと、竜一に全幅の信頼を置き、ちょっぴり優しい竜二、そして不思議な力を持つ美佐との愛情が事細かに描かれています。ドラマでは最後の復讐の結末まで描かれるはずなので、そのエンディングが気になります。果たしてふたりの復讐はどのような形で終わりを告げるのでしょうか?
※追記
7月28日に第1話が放送されました。気になるのはその冒頭のシーンです。
竜一に暴行され顔が腫れ上がった竜二に、竜一は銃を向けます。そして容赦なく引き金を引く。倒れ込む竜二。
恐らくこれはこのドラマの結末なのだと思われるのですが、固い絆で結ばれていたふたりがなぜこのような結末を迎えなければならなかったのか?気になるところです。
原作から離れ、単なる復讐劇に留まらず、この悲しい結末までのふたりの関係性をドラマでは描いていくものと思われます。
https://dorama9.com/ryunomichi_netabare/
記事内画像出典:龍の道公式サイト
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