映画【カイジ人生逆転ゲーム】ネタバレと感想!藤原竜也と香川照之の狂気はやっぱり最高!

カイジ人生逆転ゲーム キャスト

映画最終章に合わせて第一弾【カイジ人生逆転ゲーム】が金曜ロードショーで放送されます。

改めてみると藤原竜也と香川照之、2人の駆け引き、心理戦、そして狂気が光る映画です。

今回の記事では映画【カイジ人生逆転ゲーム】のネタバレや感想をまとめました。

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映画【カイジシリーズ】を視聴するには?

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目次

映画【カイジ人生逆転ゲーム】のあらすじ

フリーターの伊藤開司/カイジ(藤原竜也)は夢も希望も無く、自堕落的な生活をしていた。「そのうちに……」「いつかきっと……」と考えていながらも何もしない典型的な”負け犬”の人生だった。

いつものように高級外車に八つ当たりをして憂さ晴らしをしたところ黒服の男達に見つかってしまい事務所(闇金)に連れて行かれてしまう。

そこで女社長の遠藤凛子(天海祐希)から「友人の借金の保証人として返済の義務があること」を告げられる。その金額は法外な利息も積もって202万円、とてもカイジには払える額ではなかった。

納得できずにごねるカイジに、「ガキかよてめーは!!」と遠藤の怒りが爆発する。そして、遠藤は「数時間後、晴海ふ頭から出航するある船に乗り込みなさい」、「一夜にして借金を帳消しにできるどころか、大金を手にするチャンスがある」と提案する。

「人生を変えなさい!!」

言われるがままに埠頭にやってきたカイジ、そこには豪華客船あった。

ー船の名は「エスポワール」、フランス語で「希望」ー

「ここで行われるゲームに勝てば大金が手に入る」と遠藤に乗せられたカイジは乗り込むのだった。

船の中にはいかにも”負け犬”のオーラがにじみ出た債務者ばかりだった。そこにゲームを取り仕切る帝愛グループの幹部・利根川幸雄(香川照之)が現れ、ゲームのルールを説明していく。

そして、参加に必要な金は貸すが金利は1分でつくというとんでもない暴利だった。一方的な説明に参加者たちが文句を言う中、

「ぶち殺すぞ!クズが!!!」

利根川と利根川の怒りが爆発する。

「お前らは勉強や日々の労働など人生の勝負から逃げてきた」

「クズに権利は無い!甘えるな!」

「勝つことがすべて!勝たなきゃゴミ!!勝ちもせず生きていることこそが論外!!」

とぐうの音もでない正論で発破を掛ける利根川。それに触発されて債務者は一斉にゲームに取り掛かる。この異常な熱気に戸惑いながらもカイジは人生の逆転を掛けたゲームに身を投じていくのだった。

映画【カイジ人生逆転ゲーム】のネタバレ

限定じゃんけん

ルール

  • 参加者には1つ100万円で星を3つ貸し付ける
  • 参加者は「グー」、「チョキ」、「パー」の絵柄が描かれたカードを4枚づつ、計12枚持つ
  • 参加者の合意の下、カードを伏せた状態で1枚づつ出し合ってじゃんけんをする
  • 勝ったものは星を1つ受け取る
  • 制限時間は30分で全てのカードを使いきり、星が3つ以上の残っていれば勝ち
  • 持っていた星1つに対して100万円で買い取る
  • 星を全て失ったら負けで強制退場
  • カードの破棄や暴力行為は問答無用で強制退場

ルールは以上でただ勝てばいいという。「負けて強制退場となれば酷い目に合わされる」そんな噂話でゲームに躊躇するカイジに船井譲次(山本太郎)という関西弁の男が話かけて来る。

「3つ以上星が残っていればいいやから互いにあいこを出してカードを使い切ればええんや」

この妙案に早速乗るカイジ。出すカードの順番を決めてあいこを出していく。だが残り三枚となったところで「グーVSパー」と船井が勝ってしまう。「すまへん、間違えた。形だけ」と星を受け取る。「今後はグー出すからカイジ君はパー出して」と船井に言われるままパーを出すカイジ。

「パーVSチョキ」

でカイジの敗北。船井は始めから騙すことが目的だった。カイジは掴みかかるも「戦場でぼーとしておったお前が悪いんや!!」と勝利が確定している船井は開き直る。

その時、カイジのチョキに血がついてしまう。

  • 「あいつが持ってんのチョキやで」とカイジのカードを暴露する船井
  • 「あいつはグーだぞ」と負けじとカイジ
  • 「パー持っている奴、勝たしてやる」と船井
  • 「どーせグルでだましているんだろと!!」と他の参加者

場は大混乱に陥ってしまう。そこで船井はカードを一度預かりシャッフルした後戻すと提案する。カイジや他の参加者たちもそれに乗る。

カードが再度配られた後、カイジは船井に勝負を仕掛ける。カードを捨てられずにいたおっさん石田光司(光石研)の星2つと自分の1つ、計3つを賭けるカイジ。

船井はカイジのチョキに血が付いたことに気付いており、自分のグーには折り目をつけていた。そしてカイジにチョキ、自分にグーを配り確実に勝てるようにしていた。

勝負の時、勝ち誇ったかのようにグーを出す船井。それに対してカイジが出したのはパーだった。実はカイジは船井に企みに気付いており、チョキの血をふき取り、石田のパーに血を付けさせていたのだった。

船井は別室送りとなり、カイジの勝ちだ。この土壇場での手際をモニター越しに見て感心する利根川。

信じてくれたお礼に石田のカードを山分けしてあいこにして捨てていくカイジ。時間が来て勝利を喜ぶ2人…

と思いきや石田のポケットにカードが1枚残っていた。

地下強制労働施設

カイジは帝愛グループが建設を進める地下帝国の末端労働者として石田と共に強制労働をさせられていた。石田を見捨てることが出来ずに連帯責任となっていた。

地下にいる間は借金の利息は付かないが肩にマイクロチップを埋め込まれ、その上から焼印と逃げられなかった。

地獄のような労働をして向かえた月末の給料日、カイジは班長の大槻太郎(松尾スズキ)から給料を渡される。地下でのみ流通しているペリカと呼ばれるもので円の1/10、シャワーなどの施設利用料も引かれて月の給料はたったの9100円だった。

到底納得いかないカイジの元に大槻のビールやつまみなどの物販が始まる。全て割高だが労働者達は我先に買い求める。「自分は金を溜め込む」と決めるカイジに大槻はキンキンに冷えたビールを奢る。

そのあまりの旨さに涙すらするカイジに大槻は続ける。「無理は良くない。適度に自分を許すのがコツさ」その言葉に歯止めが効かなくなったカイジは次々と物品を購入するのだった。

ある日、落石事故が発生して多くの作業員が巻き込まれてしまう。怪我をした者を医務室に運ぶカイジ、そこはすし詰め状態でとてもまともに治療しているようには見えなかった。

さらに治療にはペリカが必要で足りなければ貸付となるという。治療を受けていた佐原誠(松山ケンイチ)は無理に現場に戻ろうとする。カイジは止めるが佐原は大槻の裏の顔について語る。

実は大槻は帝愛グループと組んで物品の高額販売、それに甘い言葉で誘い込み、足りなくなったらペリカの貸付と労働者から搾取していたのだった。

「あんた悪党だな…」と大槻にたて突くカイジ。さらに「全員負け組みだ。仲間であるはずの班長にも搾取されて悔しくないのかよ!!」と激怒する。一触即発の空気の中、黒服から佐原かブレブメンロードに送られることが告げられる。

ーブレブメンロード、通称「勇者の道」ー

地下の労働にも耐え切れなくなったものに一発逆転を賭けて与えられる最後のチャンスだ。さらに規定として行く者が出た班の全員に3万ペリカが配られる。

仲間を捨てて目先の金に喜ぶ面々にカイジの怒りが爆発、

「俺も行く!!」

と自ら志願する。さらにそれに触発された石田もいっしょに行くことになった。

鉄骨渡り

ルール

  • これから各個人1000万の金券を渡す
  • それを鉄骨を渡り隣のビルの501号室に持っていけば現金と引きかえる
  • 這い蹲るのを防ぐために鉄骨には電流が流れている

もちろん命綱など無い命を賭けたゲームだ。さらにその様子を特権階級は食事をし、自らの安全性を噛みしめながら見ているという。

さすがに佐山は尻込みしてしまう。そこに続ける利根川。

「また待ったをかけるのか」

「大金を短時間で手にするには命を掛けるしかない」

さらにカイジは持っていたマジックで参加者の靴に中心線を入れていく。「鉄骨の中心線と合わせればいい」その言葉に希望を持った参加者達は己を鼓舞し鉄骨に挑んでいく。

だが、いざ鉄骨に立つと恐怖が襲ってくる。さらに嵐が近づいていた。1人、また1人と転落していく。

人が無残に死んでいく姿を見て歓喜する特権階級。世話をしていた遠藤もさすがに「悪趣味」と嫌悪感を示すのだった。

残りはカイジ、石田、佐山の3人。激しい雨が降り突風の中進むが、石田がついに諦めてしまう。「今までありがとう。無事に渡ったら金は自分せいで借金に苦しむ娘に渡してくれ」、「カイジ君、勝ってくれ!!」と金券を託す石田。

「無駄な人生なんか無い!!」

と励ますもすでに石田の姿は無かった。動揺を与えないために何も言わずに落ちていたのだった。

石田の思いを胸に2人は鉄骨を渡り切った。喜ぶ2人を見下ろす帝愛グループの会長・兵藤和尊(佐藤慶)。カイジは嫌な予感を感じたが佐山は扉を開けてしまう。

内部と外部の気圧の差で突風が吹く。カイジはしがみ付いていたが佐山は天国から地獄へと叩き落とされてしまうのだった。

言葉にならない叫びを上げたカイジは501号室に這い蹲る。「ここまで来たのは君が初めてだよ。いやーめでたい」と拍手をする利根川。兵藤もこの結果に満足し利根川に地下帝国での幹部の座と永住権を与える。

「どこがめでたいんだ!!何人死んだと思っているんだ!!」

とカイジの怒りが爆発し金を要求する。だが、認められたのは自分の分だけ、さらに元の借金と船での貸付を引いて取り分は75万。始めからこうなるように金額は設定されていたのだった。

「このまま石田さん達に顔向けできない」とカイジは利根川に勝負を挑む。そして、兵藤は面白がり勝負を認めるのだった。

Eカード

ルール

  • 対戦者は奴隷側と皇帝側に分かれる
  • 皇帝側には市民カード4枚と皇帝カード1枚、奴隷側には市民カード4枚と奴隷カード1枚を持つ
  • カードの強さは奴隷<市民<皇帝<奴隷の三すくみ
  • カードを伏せた状態で1枚づつ出す
  • 3枚出した時点で1セット、これを3セット繰り返す
  • 奴隷側が先に出し、勘で出すのを防ぐために必ずカードを見てから出す
  • 皇帝側が圧倒的に有利だが、奴隷側で勝ったら掛け金は10倍
  • 3セット終わるまでに金が尽きたら地下へ逆戻り

本来は奴隷・皇帝を繰り返すがハンデとして好きな方を選ばせるという利根川。カイジは迷わず全て奴隷でいいと宣言する。

  • 皇帝は市民を支配する
  • 市民は奴隷よりも安全が保障されている
  • 奴隷は失うものが何も無いため無茶をする

「これがカードの強さの理由でEカードは社会や人生の縮図」と語る兵藤。

1セット目

  • 市民VS市民
  • 市民VS市民
  • 奴隷VS市民

あっさりと利根川の勝ち。「自分には君の心理が手に取るように分る」と高笑いする利根川に兵頭の怒りが爆発。「まずは大勝ちさせてから大敗させる。臓器でも何でも賭けるように何故追い込まなかった。」つまらない勝負をしたのが原因だった。

そして、兵頭はその場にいた遠藤の年齢に合わせた39万円を一生を担保に貸付け勝負を続行させる。

2セット目

カイジはあえて奴隷を出すが利根川は市民と敗北、金を失い130年の強制労働が決まってしまう。遠藤に連行される途中で勝負を振り返るカイジ。

  • 自分のカードを見られるのは俺自身しかいない
  • 利根川は自分の頻繁に時計を確認していた
  • 501号室では別の時計だった
  • 強制施設に送られた時に埋め込まれたマイクロチップ

利根川はマイクロチップと時計を使ってカイジの心拍数を観測、そこからカードを割り出していたのだった。

「汚ねぇ」とあまりの悔しさに泣き喚くカイジ。だが、トイレを要求そこで考えを巡らせる。そして、様子を見に来た遠藤に金を貸してくれと頼み込む。

利根川の元に遠藤から5000万もの大金を借りたカイジが現れ再び勝負を挑む。

少し時間は遡る。カイジの作戦に遠藤は悪くは無いとするが、当然貸付は断る。が

「あんたが言ったんだろ”人生を変えろ”って」

「あんたはあいつらとは違う」

と続けるカイジに遠藤は触発されたのだった。兵藤への反抗を意味しており遠藤も人生を賭けていた。

最終決戦

「命はもっと粗末に扱うもの…」とカイジは鏡に頭突きをして額から血を流す。「俺は生きている…!!」とテーブルに座り垂れた血をぬぐい、覆うようにカードに手を掛ける。そして、5000万全額を賭ける。

興奮と出血により時計は使い物にならず、利根川にとってもイカサマ無しの真剣勝負となった。

1戦目

「まずは市民カードで様子を見るのが定石。だがそれを逆手にとって、いやそれすらも」と思考を巡らせる利根川。「いつまで時間を賭けてんだよ..」と煽るカイジ。

結果は「市民VS市民」の引き分けだった。

2戦目

さっさとカードを出すカイジ。利根川は出されたカードに血が付いていることに気づく。「さっきの勝負の終わりに置かれていたのは奴隷と市民、ならばどちらか」と市民を出す。

結果は「市民VS市民」またしても引き分けだった。

最終戦

「血がなければ市民のはず」

「いやふき取っていれば奴隷に血が付いているという保障はそもそも無い」

考える利根川。カイジがカードを出す。それには血が付いていた。

「血が付いていた奴隷だ。」

「いやいくら奴がクズでも血には細心の注意を払うはず。見落としはありえない。」

「カードに手をかけた時に奴隷と市民を入れ替えた」

「これは船のときと同じ状況。」

とさらに考えを巡らせる利根川。そして、市民と読んで皇帝を出す。運命の最終戦結果はー

「奴隷VS皇帝」

でカイジの勝利だった。唖然とする利根川にカイジは続ける。

「信頼していた。あんたは切れる男だ。」

「必ず血には気付き、考え、疑い、カードの入れ替え、船と同じ状況とたどり着く」

「そこまでたどり着いた自分の優秀さ、勝利を疑わない..!!」

カイジは利根川の行動を読みカードのすり替えを行わなかったのだ。

人生の勝者と敗者

敗北した利根川を兵頭は容赦なく切り捨て、地下での労働を命じる。そして、カイジには現金5億が支払われる。見事に人生の勝者と敗者が逆転した。

勝利を収め自由の身になったカイジと遠藤は館船で豪勢な食事とビールで祝杯を上げる。ビールを飲んだカイジは眠くなり…

目が覚めると5億と遠藤が消えていた。

実は遠藤はカイジのビールに睡眠薬を入れていたのだ。胸ポケットに手紙が残されていてこう記されていた。

「カイジへ、あなたは確かに勝ったけども2つ忘れています。1つは5000万の利子、2つ目は車の修理代。それを引いた435910円があなたの取り分。

なかなか楽しかった。あなたならまた勝つことが出来るわ。」

結局、最終的に勝ったのは遠藤だった。カイジは金といっしょにある物が入っていることに気付く。

数日後、帝愛グループが経営するパチンコ屋で働く石田の娘・裕美(吉高由里子)に封筒が届けられる。そこには435910円と父親名義の金券が入っていた。あわてて店を出る裕美。裕美にしっかりと届いたことを見届けたカイジは町に消えていくのだった。

映画【カイジ人生逆転ゲーム】の感想まとめ

心理戦

映画版では利根川との最終決戦までの必要最低限のエピソードでしたが

  • 人間の欲望、醜さ
  • 騙し会いと心理戦

といった原作の魅力が良く出ていました。

ちなみに映画の限定じゃんけんは船井との対決のみでしたが、原作では

  • 制限時間は4時間
  • カイジが借金を背負う羽目になった友人も参加している
  • 星の売り買い貸付
  • 共闘や裏切り

など頃満載なのでこちらもぜひチェックしてみてください。

藤原竜也と香川照之の狂気

そして、この魅力はカイジ役の藤原竜也と利根川役の香川照之によってより引き出されていました。

  • 藤原竜也の何度も追い詰められて、絶望を味わい、もがきながらも己を奮い立たせるカイジ
  • 香川照之の手段を選ばず卑劣だが、ガツンと社会の真理を付く利根川

主役2人は何度見ても圧巻です。

第二弾の「カイジ2人生奪回ゲーム」も1/24(金)金曜ロードショーで放送されます。そちらもお見逃しなく。

この記事で使用している画像の引用元:映画・映像|東宝WEB SITE「カイジ 人生逆転ゲーム」

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