【天気の子】須賀圭介(小栗旬)の妻・明日花の考察!「晴れ女」と推測される理由とは?

【天気の子】須賀圭介(小栗旬)の妻の考察!

新海誠監督の映画【天気の子】が2019年7月19日から公開されました。

須賀圭介(声:小栗旬)は主人公・帆高の上司であるライター。

彼には亡き妻・明日花がいますが、劇中でほぼ明かされていません。

謎めいた彼女は「晴れ女」だったと思われます。その理由について考察してみました。

今回は【天気の子】須賀圭介(小栗旬)の妻の考察について。(ネタバレを含むのでご注意を。)

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須賀圭介(小栗旬)の妻の考察

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出典https://animeanime.jp/article/img/45776/226686.html

【天気の子】の須賀圭介(声:小栗旬)は、ライターで「(有)K&Aプラン二ング」の経営者。

主人公の帆高を食事と宿つきで格安で雇った人物。

亡き妻との間に娘がいますが、義母に引き取られています。

なお、娘さんは喘息もちで晴れてないと会うことも許されません。

会社名の「K&A」は、「K」が須賀圭介、「A」が亡き妻の須賀明日香から名付けられたのでしょう。

映画を観た方は圭介が突然、泣いていたシーンを覚えているかと思います。

そして、圭介が帆高の警察からの逃走を止めようとしていたのに、急に味方になったシーンも違和感がありませんでしたか?

この2点のシーンから考察すると・・・

「明日香」は、「100%の晴れ女」いわゆる「天気の巫女」ではないか、と思われます。

以下の3つの観点から理由を考察してみました。

①圭介の涙が意味深!

圭介が涙した時のシーンは、安井刑事(声:平泉成)が圭介の会社「K&Aプラン二ング」兼住居に訪ねてきたシーンのこと。

なぜ刑事が来たかというと・・・

家出少年かつ拳銃所持(というか発砲)によって、主人公の帆高が警察に逮捕(補導?)されたにもかかわらず、警察署から逃亡したからです。(ツッコミどころではありますが、大目にみましょう)

安井は、事務所の中を捜索したいと願いでます。

(令状はなさそうなので拒否権があるのですが)圭介が拒否すると…

安井は、逮捕したのに逃げられたこと、一緒にいた女の子(=陽菜のこと)を探ているようだ、という逃亡の理由まで明かしました。

さらに、晴れと引き換えに少女が消えたと帆高が言っていた、そこまでして会いたい人がいるのは羨ましいと雑談もします。

その話のあと、圭介は泣いていました。劇中では(たしか)「大丈夫ですか?あなた泣いてますよ」と安井が言っていました。

不思議なシーンだったので、その前後の、小説の文章を読むと納得もします。

そこまでして会いたい人。帆高にはいるのか。俺にはどうか。全部を放り投げても会いたい人。世の中全部からお前は間違えていると嗤われたとしても、会いたい誰か。

「――須賀さん、あなた」

刑事がぼそりと言う。俺にもかつてはいたのだ。明日花。もしも、もう一度君に会えるのだとしたら、俺はどうする? 俺もきっと――。

「大丈夫ですか?」

出典「小説 天気の子」より

圭介は亡き妻、明日花のことを思って自然と(無意識に)涙していました。

あまりにも意味深です。

だからといって、明日花が「100%の晴れ女」だとは言えないのですが、それだけ大切な人だとわかります。

〈他に奥さんを大切にしていることが分かるシーン↓〉

なお、今(2021年夏)でも圭介は奥さんの夢を見ていて、「明日花…」とつぶやきます。(小説では第8章で確認できますが、劇中では私は見逃しました。)

さらに、圭介は左手に指輪をしています。触れるシーンもあり、今でも想い続けているのです。

この想いが以下の②③に繋がっていきます。

 

②娘・萌花の喘息と雨

明日花の死は事故死だったと、圭介の姪・夏美(声:本田翼)から明かされます。

(2021夏から)数年前らしいです。しかし事故は本当でしょうか?

もしかして明日花は「人柱」になったのかもしれません。

なぜなら娘の萌花(もか)は喘息で、雨の日は外出できないからです。

娘のために雨が降らないようにと犠牲になった。

ただし、圭介は明日花が「天気の巫女」だったと知っている可能性は低いです。

圭介の行動は帆高と陽菜の秘密を知っていて、2人と自分たちを重ねているとも解釈できますが、

秘密を知らなくても想い合う2人と、自分と妻の関係をダブらせることはできます。

なにしろ、圭介は「100%晴れ女」の都市伝説を信じていないような言動もあるのです。

この点は別の解釈を指摘したいです。

③経験者と対比!?

『天気の子』は世界の形を決定的に変えてしまった少年少女、帆高と陽菜の秘密の物語です。

実はこの2人と対比されるのが、須賀圭介と須賀明日花

実は、圭介も家出していて、家出先の東京で明日花に会いました。

須賀家は地方議員の家系で、圭介の兄は東大卒の官僚。圭介自身は親の期待に押しつぶされたようです。

小説を読んで圭介もつらかったなと思いましたが、映画の劇中ではサラッと語られた程度。

圭介・明日花の両家がケンカするほど大恋愛の末に結婚して、起業したそうです。

同じ経験をしてきた2組のカップル。

推測ですが、一方は娘のために「人柱になった」生き方、他方は世界のために人柱にならずに恋人(彼氏?)のために「人柱にならなかった」生き方。

2つの生き方が対比されている、そんな気がします。

共通するのは、特定の誰かのためなら決断できるということ。

まとめ

まとめると、つまり、①の「圭介が妻子を大事にしていた」ことは、②の明日花が圭介にとっても大事な娘を救う根拠になります。(少し、こじつけです)

そして製作者目線ですが③は、特定の人(圭介にとっての妻子、帆高にとっての陽菜)を大事にしてほしいというテーマのこと。2組のカップルの比較を通して、このテーマが色濃くなっています。

こじつけに近いですが、わざわざ娘を喘息に設定したということもあり、いい線いっている考察では?

最後に、圭介が帆高の警察からの逃走を止めようとしていたのに、急に味方になった違和感を考察していなかったので取り上げます。

劇中で警察に対して「てめえらが帆高に触るな」と圭介が叫ぶのは、帆高が純粋に陽菜にただ会いたいというその気持ちに共感したからでしょう。

天気の巫女の秘密を知らないお前らが触るな・・・という解釈もしたいのですが、ちょっと無理があるかも。この違和感は秘密のことでなく、ただの共感と考察しておきます。

しかし、それではツマラナイのでもう一歩踏み込んでみます↓

圭介の涙と妻の運命の大胆な解釈

ここで、大胆な解釈をしておきたいと思います。

大胆というのは根拠が希薄だからです。(妄想ともいいますが…。)

先に、圭介が「天気の巫女」を信じていないと述べました。

しかし、大胆に解釈すれば、人柱になったときには、言い換えれば「天気の巫女」の運命「人柱」をまっとうしたときには、秘密を知っていた者の記憶が消える…なんて解釈はどうでしょうか。

そうなると、圭介は妻の秘密を知っていた。そして記憶が消えたが、無意識には残っていた。

刑事に帆高が少女を捜していると聞いて、自然と涙した理由は過去に秘密を知っていたから・・・。

自分は妻を助けることはできなかった後悔や、妻に会いたいという涙・・・。かも。

【天気の子】須賀圭介(小栗旬)の妻の考察:まとめ

以上、須賀圭介(小栗旬)の妻・明日花について考察してきました。

まとめると、やはり…

須賀圭介(小栗旬)の妻・明日花は「晴れ女」!

と解釈した方がしっくりきます。

圭介は妻の秘密を知らなかったけれど、無意識に感じ取っていて、劇中で突然涙した…。

そんな考察をしました。みなさんはどう感じましたか。

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