映画【アニーホール】のキャストとあらすじと感想!こんな男の何がいいの!?

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目次

映画「アニーホール」のちょっとした紹介

アニーホール(Annie Hall)は1977年にアメリカで公開され、翌年に日本で公開されました。

今回は映画「アニーホール」の「あらすじ」「キャスト」「感想」を主に紹介します。

2018年6月23日公開の「女と男の観覧車」を始め、80歳を超えた今でも優れた作品を産み出し続ける名監督ウディアレンの代表作です。

ロマンスコメディとして位置づけられているこの作品は数ある賞を獲得した超名作です。

皮肉たっぷりのセリフから当時のニューヨークの姿など、誰しもが楽しめる魅力たっぷりの映画です!

 

映画アニーホールのあらすじ

とにかく悲観的で神経質な主人公アルビー・シンガー(ウディアレン)。

幼少時代に

「宇宙は膨張している、ふくれあがって破裂したらすべてはおしまいだ」

Middle Edge(ミドルエッジ)
「人生の楽しみ方」を教えてくれるウディ・アレンの傑作映画『アニー・ホール』は、観ておいて本当に損はな... ウディ・アレンが好きでも嫌いでもそんなの関係ない。とにかく、「映画芸術」みたいなものを語りたいなら外せない映画ではある。とはいえ、そんなに肩ひじを張って観る必要...

と大人顔負けの屁理屈を披露します。

アルビーは成長しても何にも変わりません。

むしろ精神科にかかるほどの神経質さを持ち合わすようになりますが、得意の皮肉でコメディアンになります。

ある日のニューヨーク。

友達とのテニスで、1人の女性に出会います。

歌手になることを夢見るヒロインのアニーホール(ダイアンキートン)です。

テニスはうまいけど、運転は途轍もなく下手なアニーはアルビーを自宅に誘います。

そこで友達の話や写真の話をする内に二人は自然と引かれ合います。

後日、本屋を訪れて”死”についての本をアルビーがアニーに勧めたり、ニューヨークの公園のベンチで前を通る人を逐一小バカにしたり、二人でエビと闘ったり。最初の2人の関係はとても良好。

しかし、徐々に暗雲が立ち込めていきます。

ゴキブリがいるアパートのことで喧嘩をしたり、アルビーの自己中のせいで二人の距離はちょっとづつ離れていきます。

耐えかねたアニーは咄嗟に家出をします。

なぜか女性にモテる(別にイケメンじゃありません)アルビーはその間に他の女性を家に連れ込んで自分の空虚さを取り払おうとします。

その時、アニーから電話が掛かってきて「クモが出た」と大騒ぎに。

すぐにに向かったアルビーですが、それはアニーがアルビーに会いたいがための単なる口実だったのです。

一旦ふたりの仲は収まります。

しかしギラギラと輝かしいイメージのある「カルフォルニア」という土地が二人の仲を再び裂くことになるのです…。

 

主要キャスト

出典:https://www.imdb.com/title/tt0075686/mediaindex?ref_=tt_pv_mi_sm

アルビー・シンガー:ウディアレン
主人公で、とんでもなく神経質な中年男性。2回の離婚を経験している捻くれ者。それなりに有名なコメディアン。別にイケメンではないのになぜか女性にモテます。

 

出典:https://www.imdb.com/title/tt0075686/mediaindex?ref_=tt_pv_mi_sm

アニーホール:ダイアンキートン
明るく、背が高く、シュッとした美人ですが、彼女も少し精神的に参っています。アルビーの勧めで精神科に。アルビーに恋をする前は、田舎少年と変な俳優に恋をしました。

出典:http://www.aveleyman.com/ActorCredit.aspx?ActorID=14781

ロブ:トニーロバーツ
アルビーの友達でカルフォルニア好きの男。最後にアルビーをちょっとだけ助けます。

実はチョイ役であの人も

出典:http://daresore.hatenablog.jp/entry/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%AA%B0%EF%BC%9F

マーシャル・マクルーハン:実在の文明批評家。冒頭の映画館のシーンで登場。インテリ大学教授に厳しい一言を添えました。

出典:http://cnt.fairfax-collective.com/m-keii/2017/04/truman-capote.html

トルーマン・カポーティ:代表作「冷血」を書いた実在の作家。本人の”そっくり”さん役で出ました。

 

出典:http://chanpurublog.com/2015/02/12/shinening/

シェリー・デュヴァル:映画「シャイニング」でジャックの妻を演じた女優です。アルビーの浮気相手。

 

そもそもアルビーの何がいいの?

そうなんです。

ここまで読んでもらったらわかる通り、皮肉屋で神経質で自己中だし、離婚歴2回あるし、その上すぐ浮気する。(何度も言いますがイケメンじゃないです)。

こんな男になぜアニーは惚れたのでしょうか。

確かにアルビーは他の女性にモテますが、今回はアニーに注目してみます。

相手の性格や素性は少しの間一緒に過ごさないとわからないことが多いです。

実際、アニーはアルビーのそういった”負”の部分に嫌気が指し、限界を迎えます。

「アニーが可哀想」こうした意見が普通だと思いますし、私もそう思います。

ただ、アニーが恋した男というのは、映画ばかりに誘うパットしない田舎少年や髭を長く生やし、ヘンテコな宗教論を語るヒッピーです。

こうした流れの中でアルビーを選択するのは理解できます。

きっとアニーもアルビー同様、多くを期待していないのでしょう。

一つでも何か”光”もの。

それをアニーはいっときアルビーに見出したのです。

その”光”は「何事も気取らずに自分の思うことを言える」そんなところだと思います。

アニーに限らずアルビーに魅力を覚える女性は「ちょっとした光」を求めていただけなのかもしれません。

 

感想とちょっとの考察

「理想を持ってなにになるんだ」とか「人生には悲惨と惨めしかない」など、とてもシニカルで希望なんて持ったって無駄だよ…

と言わんばかりの作品ですが、本編の最後に「およそ非理性的で不合理な事ばかり、それでも付き合うのは卵が欲しいからでしょう」という少し捻くれたセリフが出ます。

私はどことなく真理をついているように思えます。

男と女の関係は複雑だし、退屈にもなるし、嫌にもなる、けどそれでも愛を求める人間。

愛を求めるのは人間の自然現象なのです。

この映画の良さはこうした真面目な話題をコミカルに描くことにより、多くの人に”考えるタネ”を植え付けさせることにあると思います。

 

アルビー・シンガーの神経質で悲観的な名言集

 

「人生は寂しく、みじめで苦しく、しかもアッという間だ」
「僕を会員にするようなクラブには入りたくない」
「僕の強迫観念は死なんだ。大きな課題だ。僕は実人生には悲観的でね。人生には悲惨で惨めこの2つしかないと思ってる」

引用元:映画内のセリフ

 

こんな人に見て欲しい

「人生に深みを求める人」

「愛するとは何かわからない人」

「みじめな人生なんて嫌だと思っている人」

 

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