黒い十人の女『ラテ×9?やはり奥さん最強!と思いきや…』最終回のあらすじと感想!

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ある意味話題のドラマ『黒い十人の女』が12月1日に最終回を迎えました。

個人的に大好きなドラマで(不倫が大好物なわけではありません)毎週楽しみにしていました。

脚本のバカリズムさんは本当に天才なんじゃないかと思います、テレビ局お抱えの脚本家も真っ青な出来です。

本当に最後の最後、ラストシーンまで衝撃の展開が待っていました!

今回は最終回のあらすじとみんなの感想をまとめていきます。

目次

『黒い十人の女』最終回のあらすじ

風を殺害して以来、愛人たちは平穏な毎日を送っていた。

久未と彩乃、そして友達の穂花はいつものカフェでお茶をしていた。

久未と彩乃は昨日、合コンに行った。

久未は明日早いアピールをして帰り、彩乃はお持ち帰りされたがまぁまぁだったという。

穂花が合コンの次の日の報告会を『なんか懐かしい』と言うと二人は強烈に突っ掛かった。

久未『これは嫌味と受け取っていいのかな?』

彩乃『うん、これは嫌味だね。』

二人がいつも通りあばら骨を折ろうとすると時間だと穂花は帰って行った。

夏希はあることを気にしていた。

なぜ風が死んだという知らせが私のところに入らないのだろう。

気になり美羽に電話してみると奥さんの睦からは体調を崩してしばらく休ませるという連絡が入っているらしい。

夏希は佳代にも連絡してみたが連絡はないという。

睦にも電話してみると電話番号が変わっていた。

夏希は睦のお店に行ってみた。

すると店から出てきたのは死んだはずの風の姿だった…

愛人たちは夏希からの”風が生きてる”のLINEに戦慄した。

佳代のマンションに久未、彩乃、志乃、夢、真衣、沙英、夏希、美羽、9人の愛人たちが集められた。

人違いではないか…みんなそう思っていたが夏希撮ったの写真を見て確信する。

風は生きている。

 

作戦当日、睦は風に全てを話していた。

そしてトマトジュースを使って死んだふりをさせて写真を撮り、それから1か月会社を休ませることにした。

睦の裏切りを知った9人の愛人たちは睦に会いに行った。

睦の店に入ると全員がアイスカフェラテを注文。

カフェラテが9杯、修羅場の幕開け。

佳代『風さん生きてるよね?』

睦『生きてるわね。』

佳代『薬飲ませなかったんだ。』

睦『飲ませなかったね。』

佳代『裏切ったってこと?』

睦『裏切った、ってことかな。』

修羅場は佳代と睦の会話で静かにスタートしたが徐々に周りが加勢しヒートアップしていく。

美羽『何してくれてんのあんた。』

夏希『あんた、最初からそういうつもりだったの?』

佳代『素人芝居で女優のあたし騙そうなんて良い根性してる。あんたの旦那に散々誑かされて挙句こんな目に遭わされて、うちら殺されたも同じだよ。』

久未『なんで騙したんですか?なんで黙ってたんですか?』

夏希『あんた平気なの?うちらこんな目に遭わせといて。』

真衣『やっと平和に暮らせると思ったらやっぱり生きてるとか知らされて私もうおかしくなりそうだった。』

夢『ねぇ、なんとか言ったら?』

志乃『サイテー。』

彩乃『クソババァ。』

沙英『死ねばいいのに。』

美羽『あんた、どう落とし前つけんの?』

夏希『とりあえず、謝んなよ。』

美羽『そうだね、とりあえず手ついて謝ってよ。騙して申し訳ありませんって。あれ?できないの?みんな、一人じゃ謝れないみたいだから手伝おう。』

9人が取り囲み土下座させようとすると睦は急に笑い出す。

『ハーハハハハハ。あーおっかしい。』

睦の反撃が始まった。

睦『何言ってんの?手ついて謝れ?ふざけるなー!』

睦の気迫に全員ビクッとする。

睦『そもそも人のもんに手出してんのはどっちなんだー!』

睦の一言で全員の頭にある4文字が浮かんだ。

“たしかに”

睦『今まで散々うちの旦那と不倫しといてどの面下げてあたしに謝れとか言ってるの。』

全員の頭にある3文字が浮かんだ。

“だよね”

睦の圧倒的正論に9人はぐうの音も出なかった。

睦は佳代に話しかける。

『ねぇ、さっきあんた何て言った?女優の私を素人芝居で?笑っちゃう。全く売れもしない5流のくせに何1流風吹かせてんだこの大根!私は殺されたもおんなじ?自分の旦那と8年間も堂々と不倫されてきたこっちの方が殺されたも同然なんだよ!』

佳代は首元を掴まれ、グワングワン揺らされてその場に崩れ落ちた。

次に睦は真衣の方を向いた。

睦『ねぇあんた、おかしくなりそうだったって?おかしくなりそうってことはまだおかしくなってないってことだよね?バカじゃないの!不倫してる時点で全員おかしいんだよ!あんたたちがおかしいことしてるからこんなことになってんだろーが!自分だけまともみたいな口きいてんじゃないよブス!』

真衣はあごを掴まれグイグイされて戦意喪失。

次は夏希。

睦『あたしたちをこんな目に遭わせてってどんな目?はい、言ってみな。あなたどんな大変な目に遭ったの?』

夏希『すいません。』

睦『すいませんじゃねーよ。どんな目に遭ったのか言えっていってんの。』

夏希『風さんが、あの死んだって…』

睦『きーこーえーなーい!そんだけ被害者面するってことはさぞかし大変な目に遭ったんだろうね。自分の旦那と不倫されるより大変な目に遭ったんだろうねー。』

夏希はポニーテールを掴まれその場に膝を落とした。

柴乃『もうやめて!』

睦『は?今やめてって言った?そこのお嬢ちゃん。ねぇ可愛いお嬢ちゃん、何をやめるの?不倫をやめるの?私がやめてって言ったらやめてくれたの?自分らは頑なにやめなかったくせに何勝手なこと言ってんの。』

睦は柴乃にアイアンクロー、その場にメシメシと音が鳴り響く。

睦『この可愛い顔、握りつぶしちゃおうか。えー?マネージャーさん。』

沙英はビクッとする。

睦『おたくの子が二度と悪さできないように、顔、潰しちゃおっか。』

沙英『あ、あ、あ、あ、あの…』

睦『何?ハッキリしな!』

沙英は蛇に睨まれたカエル状態。

 

睦は柴乃をポイっと投げると周りを見回して言った。

睦『土下座。』

睦は椅子を部屋の真ん中に置いて座り、9人はそれを囲む形になった。

睦『土下座だよ土下座。ここにいる全員、今まで不倫してすみませんでしたって謝るんだよ。手ついて、ドロボーみたいな真似してすみませんでしたって謝るの。それとも…法廷で争う?どっち!』

9人はすみませんでしたと消え入るような声で土下座した。

『聞こえない。やり直し。』

再度土下座。

『全然聞こえない。』

3回目は叫ぶように”すみませんでした”が鳴り響いた。

睦はサッと立ち上がり佳代の方に近づき、頭の上からカフェラテをかけた。

『あんたが一番長期に渡ってやらかしてるんだからあんたが一番大きな声出して謝んなきゃ。何みんなとおんなじみたいな面してんの?さぁしっかり声出して。あれ?演技だとできるけど本気だとプライドが邪魔してできない?何様?』

睦は2杯目のカフェラテを手に取り今度は顔の正面からぶっかけた。

睦『ねぇ。』(3杯目)

睦『ねぇって。』(4杯目)

佳代は5杯目を避けようと横にスライドしたが見事に先読みされて喰らった。

久未『もうやめて下さい!』

睦『は?何被害者面してんの?』

睦は久未の方を向きながらノールックで佳代に6杯目。

睦『自分は不倫やめなかったくせに何言ってんの?』

7杯目もやはり佳代に。

睦『他人の家庭壊しといて自分たちだけ無傷で終わらそうなんて都合が良すぎるんだよ。』

8杯目、既に佳代は諦めの境地で顔に浴びた。

睦は再び佳代の方を向き『あんたさっきから何黙ってんの?大きな声で謝れって言ってるのわからないの?あんたのしょうもないプライド一遍へし折ってやろうか。人の物盗むその薄汚い両腕と共にへし折ってやろうか。』

最後の9杯目が佳代の顔に叩きつけられ、大きな水しぶきを上げた。

佳代は叫ぶように『すいませんでしたーーーーーー』と土下座した。

睦が周りを見回すと全員が佳代に続いて謝罪の叫びをあげた。

睦に正論を叩きつけられて9人は一気に目が覚めた。

そうだった、私たちは不倫していたんだった。

この人の旦那さんに勝手に手を出していたんだった。

9人もいたり、奥さんも知ってたり普通じゃ考えられない状況にずっといたから麻痺してたけど悪いのは10:0でこっち。

反論の余地はなかった。

睦は佳代の頭に布を掛け、急に優しい口調になった。

睦『もういいよ。ごめんね、みんな。乱暴な事しちゃって。』

睦は佳代の頭を拭いてあげた。

睦『くっさいねー。ごめんねー。でもね、私もそれくらい辛かったの。だから許してね、これでお相子。全部終わり。あげるよあんな男。私もういーらない。欲しけりゃ誰か連れてって。離婚するの私たち。』

睦は結婚指輪を外した。

睦『だから今日うちに来たのもハンコ押しに来ただけ。あんたたちが離れてった後、会社休ませてうちでずっと匿ってたの。何年ぶりだろう。あんなに長く二人で過ごしたの。最初はやっと取り戻したって安心してたけど何だか急に虚しくなってきちゃって。私なんでこんなつまんない人と結婚したんだろうって。朝から晩まで家にいて何の役にも立たない、何も面白くない。それどころかだんだん気持ち悪くなってきちゃって。一体何だったんだろうね。あんなに愛してたのに自分のものになった途端、見るのも嫌になっちゃって。今思えばあたしあの人と一緒にいたかったんじゃなくて独り占めしたかっただけなのかもしれない。』

9人は正座で静かに聞いていた。

睦『あ、そうそう、私、彼ができたの。若いからいろんなところに連れてってくれるし流行にも詳しいからなんだか自分が若返った気分になってくるの。でもねー、奥さんがいるんだよねー。』

9人『え???』

睦『あ、でももうすぐ別れるって言ってるからこっちもそれで了承したの。じゃないと付き合わないよー。あんたたちじゃないんだからー。あんたたちもそろそろ幸せな恋をした方がいいかもよ。ま、あんなおじさんといる方が幸せなら別にいいけどー。じゃ、あたしはこれから彼と会うからそろそろお開きで。』

9人はぞろぞろと一緒に帰った。

佳代『ごめんね、みんな。散々な目に遭っちゃったね。』

美羽『しょうがないですよ。あんな正論突きつけられたら手も足も出ないですよ。』

真衣『佳代さん大丈夫ですか?だいぶカフェラテ喰らってますけど。』

佳代『何とか。多分1杯分くらい鼻から飲んだけど。』

柴乃『あー。怖かったー。』

沙英『あたしも。』

久未『今さらだけど、やっぱり不倫なんてするもんじゃないですね。』

いつものように美羽を責め立てて思い出話に浸っていると…

向こうから若い女二人を引き連れた風かやってきた。

風『大丈夫だよ。もう別れちゃったから。』

女『そうなのー?』

風『だからさー毎日寂しいんだよ。』

風が目の前を見ると『うわぁぁ。』と驚く。

目の前には自分を殺そうとした9人の愛人がこちらを睨みながら並んでいる。

佳代『お姉さんたちちょっとこのおじさん借りるね。』

女『はい?何ですか?』

美羽『ごめんねー。今日は帰って。』

女『何なんですか。ってか誰?』

夏希『いいから去れよ、エキストラ!』

女『はぁ?さっきから何言ってんの?』

夢『消えろっつってんだよジャリ!鼻へし折んぞ?』

久未『ねぇ、このお姉さんたち本当にやる人達だから怪我する前に帰った方がいいよ。』

彩乃『じゃないと、鼻折れる時って血すっごい出るからこのお洋服ダメになっちゃうよ?』

真衣『大丈夫?保険証持ってる?』

エキストラ女は帰って行った。

9人は風を取り囲み、『ちょっと静かなとこ行こうか。』と廃工場へ。

風は正座させられていた。

風『おかしくないか?そもそも…』

美羽『勝手にしゃべんな!』

夢『頭かち割んぞ?』

佳代『奥さんと組んでうちら騙した事に関してはそりゃ仕方ないよ。誰だって殺されるってわかったらそりゃあ騙してでも助かろうとするもんね。』

風『じゃなんで僕を…』

真衣『勝手にしゃべんなっつってんだろ。』

美羽『さっき睦さんのとこに行ってきたの。人のもんに手出しやがってキレられて全員土下座させられたよ。』

沙英『あたしあんな惨めな想いしたの初めて。』

美羽『私も。みんなそうだよね。』

夏希『佳代さん、かなりひどい目に遭わされてましたよね。』

佳代『あたしカフェラテで溺れ死にそうになったわ!』

柴乃『奥さん怖かったー。』

美羽『まぁそもそも睦さんは被害者だし言ってることは100%正論だから仕方ない。不倫してたうちらが悪いんだし。悔しいけど何も言い返せませんよね。問題はあんただよ。』

夏希『うちらを巻き込んどいて何のうのうと穏やかな生活に戻ってんの?』

彩乃『まさかもう新しい女作ってるとは思わなかった。しかも二人も。』

沙英『やっぱり不倫はダメとかいって舌の根も乾かないうちにもう遊びまわっちゃうんだね。』

美羽『あ、今、もう不倫じゃないからいいじゃんって思った?』

久未『いっつもそう。痛い想いするのは女ばっかり。私は幸せになりたいだけなのに。何でこっちばっかり責められて傷つけられなきゃいけないの?』

沙英『さっきの子たちのこともどうせ弄ぶんでしょ?』

柴乃『風さんって結局誰でも良かったの?ここにいるみんなは風さんの事が本当に好きで風さんと二人で幸せになりたかったんだよ?』

夏希『みんな不倫が悪いってわかってるけどそれでもあんたがどうしようもなく好きだから罪悪感感じながら付き合ってたの。今はたくさんの中の一人だけど自分が頑張ればもっと好きになってもらえるかもって。そしたらいつか奥さんや他の人とも別れてくれるかもって。ずっと一緒にいれるかもって、心のどこかで期待しながら我慢して付き合ってたの。』

沙英『あんたそんな気持ち考えたこともなかったでしょ。』

夏希『とりあえず謝罪しなよ。』

風『今までほんとに申し訳ありませんでした。結婚している身でありながら声をかけたこと、振り回して迷惑をかけたこと、自分の都合で別れを告げたこと、騙したこと、謝って済むとは思わないけど、ほんとにごめん。ごめんね。ごめん。申し訳ありませんでした!』

美羽『どうします?』

佳代『風さん、他のみんなはどうかわからないけど、あたしは風さんのこと…許さない。殺すね。』

佳代はあの薬をポケットから取り出した。

美羽『まだ薬持ってたんですか?』

佳代『失敗した時のためにたくさん持ってきといたの。あ、でも今度は私一人で飲ませるから。こんなところで殺したらさすがに病死じゃ通らないだろうから、あたしが一人で殺して自首するね。』

久未『何言ってるんですか?』

柴乃『そんなのやだ。佳代さん悪くないのに。』

佳代『いいの。ここはリーダーの私が。決着つけなきゃ。』

美羽『リーダー?』

夏希『佳代さん一人に罪を擦り付けるなんてできませんよ。』

真衣『みんなで一緒に自首しましょう?』

佳代『いいの。最後ぐらいかっこつけさせて。私がこの人と一番付き合いが長いんだから最後はこの人をあたしの物にさせて。』

風が佳代に飛びかかって阻止しようとしたがみんなに抑えつけられた。

佳代『風さん、あたしに殺されるなら納得でしょ?』

風は必死に首を横に振る。

佳代『8年間ありがとう。一緒にはなれなかったけど楽しかったよ。』

風『佳代ちゃん、一回ちょっと落ち着こう。』

佳代は風の口を手で塞いだ。

佳代『最後の最後にガッカリさせないで。命乞いする風さんなんて見たくない。最後まであたしの大好きな風さんでいて。風さん。愛してる。』

佳代が薬を飲ませようとしたとき、久未が止めた。

久未『やっぱりやだ。この人がどうなろうと知ったこっちゃないけど佳代さんが人殺しになるのはやだ。』

佳代『あたしはいいの、べつに…』

久未『私がやだ。私、佳代さんには幸せになって欲しいです。こんな人のために佳代さんが人生を棒に振るなんてやだ。』

佳代『でもあたしたちみんなこの人に人生めちゃくちゃにされたでしょ?殺されたようなものじゃない。』

久未『殺されてません。まだ生きてます。』

佳代『だけど人生めちゃくちゃにされたでしょ?』

久未『されてません。ちょっと傷ついただけです。こんな人に私たちの大事な人生めちゃくちゃになんてさせませんよ。』

佳代『そりゃ久未ちゃんはまだ若いからまだやり直せるかもしれないけどあたしはもうめちゃくちゃになってるよ。』

久未『なってません。』

佳代『なってるよ。』

久未『なってません。だけど殺しちゃったらほんとにめちゃくちゃになっちゃいますよ?佳代さんもうお芝居できなくなっちゃいますよ?佳代さんのお芝居、つまんないし素人目から見ても才能ないし、二度と行こうとは思わないけど。でもお芝居やってる時の佳代さんホントに楽しそうだし今まで佳代さんを支えてきたのはお芝居だと思うから。』

美羽『そうだね。確かに佳代さんのお芝居、クソつまんないし制作側から見ても才能ないしこの先売れるとは到底思えないけど、佳代さんからお芝居取ったらそれこそ終わりだと思う。』

夏希『佳代さん、佳代さんには劇団ガマン汁があったからこそ…』

佳代『絞り汁ね。』

夏希『しぼり汁があったからこそやってこれたんじゃないんですか?』

柴乃『この人への一番の復讐は殺す事じゃなくてみんなが今より幸せになる事だと思います。』

沙英『確かに。それが一番の復讐かもね。』

彩乃『もっといい男見つける。』

真衣『こんなおっさんじゃなくて若くて独身のね。』

夢『いくらでもいるでしょ。もっとカッコイイ人。』

久未『こんな人と過ごした時間を思い出すこともなくなるくらい幸せになりましょうよ。』

佳代『わかった。そうだよね。私決めた。女優で成功してアカデミー賞取ってこの人見返してやる。』

全員が無理だろと無言になった。

夏希『とりあえず幸せになろう。』

真衣『いろんな意味でね。』

美羽『そうそう。じゃ、帰りましょうか。』

みんなが帰って行く中、久未は風の首元を掴み『あんま女舐めんなよ。』と言ってみんなを追いかけていった。

風はコンクリートの上で正座し続けていた為、足のしびれに苦しんだ。

 

こうして風松吉をめぐる女たちの長い闘いは幕を閉じ、久未は今度こそ本当に絶望のらせんから抜け出す事ができた。

この日は佳代の舞台の日。

久未と彩乃が狭い劇場に入るとそこには元愛人たちが揃っていた。

久未『美羽さん結局来たんですね。』

美羽『いやぁ、あの人なんか可哀想だからさー。』

夏希『まぁうちらしか友達いないしね。』

久未『でも佳代さん彼氏できたって聞きましたよ?』

一同『え??嘘でしょ?誰?』

久未『劇団の人みたいですけど。』

夏希『ってことはガマン汁俳優か。』

美羽『しぼり汁!それ意味違っちゃうから。』

 

佳代の演劇が始まった。

外国人風の衣装に身を包んでおり終始片言。

佳代『ソンナコトデ、サンフランシスコニタドリツケルトオモッテルノ?』

相手役『タドリツイテミセルサ、サンフランシスコニ。』

佳代『アナタニハムリヨー!』

相手役『オウ、ナニガムリナンダ?』

佳代『アナタノココロノパスポートハ、キゲンギレダカラヨー!』

相手役『オウ。』

佳代『サァ、ココロノシンセイマドグチニシンセイシテラッシャイ。ココロノコセキトウホンナドノシュウセイショルイヲモッテネー!』

観客全員、無表情で過ごした。

 

風は低視聴率や突然の長期休暇の影響で関連子会社に異動になった。

風はそこでもナンパしまくっていた。

 

いつものカフェでは店員たちがザワザワしていた。

『新規!新規!新規の不倫!』

客席には着物を着た睦と若い派手な女。

若い女『私たちを含めて9人。』

睦『9人?何が?』

若い女『愛人。そういう男なの。浦上は。』

『黒い十人の女』最終回のみんなの感想

最高でした。既に大御所脚本家になってしまったようで…ゴールデンばかりになってしまうと寂しいです。また是非深夜でもやって下さい!

最終回でも『新規!』と不倫を楽しんでいたカフェ店員役の方です↑お疲れ様でした!

 

https://twitter.com/hitsujimaru0503/status/804485319210864640

ハマる方にはとことんハマったこのドラマ。

不倫もここまでやられると感情移入して幸せになって欲しいと思ってしまう気持ち、わかります。

キャストが豪華すぎてキャラ立ちがとんでもない。

でももうこんなドラマを見られる機会はないのでしょうね。

続編、映画化大歓迎です。

神の舌を持つ男やるならこっちでしょー。

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