ラヴソング4話公式動画とあらすじ『誰も知らないラヴソングが始動!』完全再現版

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ラヴソング4話公式動画とあらすじ『誰も知らないラヴソングが始動!』完全再現版

 

公式動画はこちら(5/16の次回放送まで視聴可能)

 

月9ラブソング4話の公式動画とあらすじです。

4話あらすじ

空一のバイトで揉めたせいでさくらのレコード会社との契約の話が白紙になってしまった。

空一『歌いたいんじゃろ?そのチャンスを奪ったんはわしじゃろうが。』

さくら『空一は優しすぎなんだよ。泣くなって。こっちまで泣きとうなる。』

涙を拭いてあげるさくらに空一は急にキスをした。

空一を突き飛ばし後ろを向くさくら。

空一『ごめん。こっち見いや。なぁ…俺とやってかんか?お前を歌わせてやるけぇ。』

さくらは空一を帰した。

 

滝川工場長と神代

神代の部屋に滝川工場長がストレスチェックのアンケートをまとめて持ってくる。

すると、『先生、私の話聞いてもらえませんか。』と工場長は悩みを抱えている様子。

神代『花でも贈ってみたらいかがですか?きっと機嫌治りますよ。奥様の。』

滝川は『へ?』と驚く。

神代『いつもオシャレなダブルノットなのに今日は違うから。』

神代は滝川のネクタイの結び方を見て奥さんと喧嘩をしたと推測していたのだ。

滝川『臨床心理士の先生って何でもわかっちゃうんだ。すげぇ。』

笑いながら部屋をでようとする滝川が一言残していく。

『今度、社内広報誌の取材受けるんです、佐野が。』

 

神代が桜を呼び出し、そして…

整備中のバスの中で携帯を見ているさくら。

『ちゃんと話したい。』と空一からラインが来ていたが返していなかった。

その時、電話が鳴り、神代に呼び出される。

さくらが部屋に行くと神代はさくらの顔のケガを心配した後m、社内広報誌の事を『すごいね。』と褒める。

さくら『順番なんで。回ってくるの遅いくらい。』

すると神代は自分のバッグからCDを取り出しさくらに手渡した。

神代『はい。これ記念にって。笹やんから。歌すっごい良かったよ。』

さくらは嬉しそうに部屋を出て行った。

神代は少し考えた後、さくらを追いかけて声を掛けた。

『佐野さん!今回はちょっといろいろ残念だったね。でもきっとチャンスはあると思う。だからまた一緒に練習して、一緒にライブやんない?』

前回のライブが最後だと思っていたさくらは驚く。

神代『ダメっすか?』

さくら『別にダメじゃないっす。』

二人とも笑顔になった。

 

空一と仲直り

さくらと空一はオープンテラスでトルティーヤ(ブリトー?)とタコスを食べていた。

無言で。

空一『いや、つまんねーなお前しゃべんねーと。俺お前と喋るの好きだから。友達のままでいいよ。そうすりゃさ、今まで通り喧嘩したり笑ったりできるだろ?うん。だから友達でいい。』

さくらも頷いた。

空一『でもお前の夢に関したら、俺にも責任があるから協力させろよな。じゃないときついわー俺もう責任感じて一生結婚できねーよ。』

さくらは『これまずい』と空一のタコスと交換した。

さくら『うまい!』

空一『言っとくけどお前がいつもそうだから俺同じやつ頼まないんだよ。』

さくら『サンキュ。』

空一『これまっず!歌とギター続けろよ。俺もオーディション?ライブハウスで見つけとくから。』

遊んでいた子供達にぶつかられ空一のトルティーヤが吹っ飛ばされる。

さくら『明後日さ、練習することになったよ。神代先生と。一緒に来るか?』

空一はトルティーヤを拾いながら一瞬表情が曇ったが『お前別に俺に気使わなくていいんだからな。』

 

複雑な関係の二人

空一は涼子と話した。

涼子『あたしのせいでごめんなさい。ほんとにごめん。』

空一『涼子さんのせいじゃないから。』

涼子『彼女さんにも伝えておいてね。』

空一『あ、ケガ。』

涼子の手のケガを見つけた。

涼子『全然平気。』

チャイムの音が聞こえる。

空一『よかった。じゃあ。』

行こうとする空一に『聞かないんだ。なんであんなとこで働いてたか。』と声を掛ける。

空一『まぁ、みんないろいろあるっしょ。』

 

笹のライブハウスで練習

神代『全然違う、全然違う。こう。書いてあるでしょ?ジャジャカジャジャカジャカスチャスチャチャーチャでしょ?』

さくら『つまんない。ちゃんとした曲やりたい。』

神代『基礎をきちんとやる。良い訳はなし。』

厳しい指導を見て笹が『お前さ、教え方へたっぴだね。もうちょっと優しくできねーのか?』と声を掛けてくる。

さくらは後ろでうんうんと頷いている。

神代が『わかったよ。』と振り向いて笑顔を見せると見惚れた表情のさくら。

神代『ちゃんとした曲やりたいって言った?ちゃんとした曲、どんな曲?いいんだよちゃんとした曲で。いいんだよ。』

さくらは考え込んだ。

しばらくすると『カラータイマー点滅中。もう3分以上経ってますよ。カラータイマー、ウルトラマン、知らないの?』

神代はウルトラマンの説明をしようとした。

その時、『さくらは女だから知らないだけっすよ。』と空一が入ってきた。

『ピコンピコンピコンピコン、ボフォフォフォ、シュワッチ、ビー。(カラータイマー→バルタン星人→ウルトラマン→スペシウム光線)』

神代『ウルトラマン好きか。』

空一『嫌いじゃないっすね。』

空一は差し入れを置き、さくらのすぐ近くにイスを置いて座った。

さくら『近いー!』

空一『よーく見てやろうと思ってな。どうぞどうぞ続けて。』

神代『続けたいんだけどね、佐野さんはやりたい曲がないらしい。』

空一『やりたい曲?うーんと、じゃはい、リクエスト!闘魂込めて。』

神代『巨人軍?あれ、空一くん広島出身でしょ?カープファンじゃないの?』

空一『やっぱね、俺ん中では由伸・松井サイコーでした。』

神代『じゃ、ウルトラマンでもやるか。じゃあ、タロウで。』

空一『え、メビウス。』

タロウとメビウスで言い合っていると…

笹やん『鉄腕アトム!』

総ツッコミを喰らう。

さくら『どれもやだー。』

神代は勝手にギターを弾き始めるさくらの演奏を止め『佐野さんは基礎からやろう。』

空一は携帯を構え、さくらの写真を撮る。

空一『あ!俺いい事思い付いちった!』と興奮気味。

 

真美の心境

真美は婚約者の野村とステーキを食べている。

野村は『母さんがさ、おくるみっていうの?ピンクが良いか、ブルーがいいかって。気が早いだろ。』

真美『まだ式場だって決まってないのに。』

野村『まぁ親ってのはさ、なんか口出したくて仕方ないもんなんだよ。』

真美『じゃ白にすれば?男の子でも女の子でもどっちでもいいじゃん。』

野村『今じゃなくていいよ。どっちかわかってからでいいし。』

真美『教えたくない。お母さんには。』

野村『どして?』

真美『だってさ、お腹目立つ前に式挙げろって言ったのお母さんでしょ?順番違うから恥ずかしいんだよ。なのに何?ピンクとかブルーとかさ。』

野村『どうしてそういう風に取るかな。僕も親も至って普通だよ。結婚だって喜んでるし真美ちゃんの事だって、お腹の子供の事も心配してる。なんでわかんないかな。』

真美『ごめんなさい。ごめんなさい。』

 

さくらの部屋に行く3人、空一のアイディアとは?

神代『今日真美ちゃんは?』

さくら『結婚式場回ってる。』

空一『幸せ感ハンパねー。』

さくらは『なんか飲み物』と気を遣っている。

携帯を固定する空一に神代は『何か手伝おうか?』と声を掛ける。

空一『いや大丈夫なんでさっさとぎたーの準備お願いします。さくらも!』

神代『ライブハウスの方が雰囲気があって良くないかなー。』

空一『わかってねーなー。こういうのは女の子の部屋って決まってんの。再生回数上げなきゃ意味ないんだからね。』

神代『すんませーん、勉強になりまーす。』

空一の作戦はYOUTUBEへの投稿。

空一『うーん、やっぱ堂林邪魔だな。』

堂林のうちわを放り投げた。

(堂林翔太は広島カープの選手で枡田絵理奈アナの旦那。)

空一『じゃ先生、お願いします。』

神代はさくらの隣に座った。

空一『何してんすか?』

神代『え?』

空一『いや何映ろうとしてんすか!』

神代『出ないの?』

空一『出ねーよ!』

空一は神代をカメラの枠外に座らせ、『テイクワン、よーい、ハイ』

神代『ワァントゥースリ…』

空一『ちょちょストップストップストップ、先生黙って!』

神代『なんで?』

空一『いや、なんで?いや、女の子の部屋です!』

神代『ハイハイハイハイ…』

さくらはエアギターで神代のギターに乗せて『500マイル』を歌った。

 

男二人の帰り道

空一と神代は一緒に帰る。

空一『先生はさくらのカウンセラーなんすか?』

神代『いや、厳密にいうと違うよ。担当してるわけじゃないからね。』

空一『じゃ普通の男女と変わらないっすね。』

神代『うーん。ま、そうだけど、どして?』

空一『ネットで調べたら、カウンセラーは患者に手を出しちゃいけないって。先生はカウンセラーだからさくらに手出せないと思ってたけどそんなことないんすね。』

神代『何か、ありましたね?』

空一『さくらとキスしました。』

神代『青春だね。』

 

その夜

さくら『あれ?お泊りじゃないの?』

真美『うん。』

さくら『体調悪いの?』

やはり浮かない表情。

 

一方、神代はハルノを思い出しながらギターを弾いた。

 

広報誌の取材

さくらは広報誌の取材を受けていた。

ちょこちょこ失敗をしていたが明るく笑顔で。

それを陰で見守る滝川と神代。

神代『こんにちは。』

滝川『あれ。気になります?佐野のこと。』

神代『ええ、まぁ。』

滝川『あいつね、先生のとこに行き出してちょっと変わりましたよ。』

神代『工場長、今日もシングルノットですね。』

滝川『お蔭様で一人で綺麗に結べるようになりました。』

神代『ダメですよ一人で結んじゃ。』

神代は奥さんにネクタイ結んでもらえるように、と本を手渡した。

その本は夫婦関係に関する本。

滝川『わざわざ?私の為に?先生優しい。今朝ね、私妻の前でおならしたんですよ、プリって。そしたら無視ですよ。俺は空気以下かって話ですよ。私にはここだけですよ。』(楽天で売っていました。)

 

1000枚のフライヤー

空一と涼子は学校のコピー機を勝手に使い、さくらの動画のフライヤーを印刷していた。

そこに突然さくらが入ってきて空一は驚いて転げた。

空一『早くやんねーとやべーから!ふざけんな!』

涼子は警備員を上手く遠ざけていた。

さくら『何枚刷ってんの?』

空一『とりあえず1000。』

さくら『せ・せん…』

涼子は『この間ごめんなさいね。大丈夫だった?』とさくらの顎を気にする。

さくらは『全然大丈夫です。』と笑顔で応えた。

空一『俺、再生回数10000目標にしてるから。』

さくら『はー?無理無理。』

 

笹やんwith神代広平

神代は笹やんの店で一人飲んでいた。

神代『ねぇ笹やん、あの弦巻って覚えてる?』

笹『あー、デブのポチャ巻。』

神代『そう、ぽっちゃりポチャ巻。あいつの連絡先教えてもらっていい?』

笹は名刺を探しながら『この間のライブのCDだけどさ、いくらでも必要なら焼いてやるからな。名前入りでな。with神代広平。』

神代『そこいらないよ。』

笹は名刺を手渡した。

 

神代がポチャ巻に頼んだ事

神代はカフェでポチャ巻と待ち合わせ。

しかしそこに現れたのは神代が誰かわからないくらい痩せたポチャ巻、否、弦巻だった。

神代『すっげぇ痩せたな!わかんねーよそれじゃ。』

弦巻『低糖質ダイエット。』

神代『すげぇな。』

弦巻『あ、この前、夏希と駅で会ったんですよ。』

神代『あ、そう。』

弦巻『急いでたから話せなかったんだけど、彼女結婚してる?』

神代『いやしてないよ、独身。』

弦巻『俺も独身だって伝えといて下さいね。』

神代『おぉ、わかった。』

弦巻『で、話は?』

神代『あー、ちょっと見てもらいたい子がいてさ。』

弦巻『はー。昔の知り合いが連絡よこす時っていっつもそれなんですよ。で、俺の答えはいつもコレ。もう現場とかやってないんで。そういうのは若いのに任せてますから。広平さん、まだやってるんですか?』

神代『やってるってわけじゃないんだけど。』

神代はライブ音源を渡す。

弦巻『俺には何もできないですよ。』

弦巻はそのCDを突き返す。

神代『な、弦巻。お前の感想が聞きたいだけなんだよ。俺とハルノの事一番わかってたお前に一回この子の歌聞いて欲しいんだわ。頼む。』

弦巻『聞くだけですよ。』

 

YOUTUBE動画再生回数

空一がチェックすると、さくらの動画の再生回数は1000回を突破していた。

工事現場のバイト先でもフライヤーを配った。

もちろんライブハウス『S』でも。

時間が空けば外に出て、広場で配りまくっていた。

そこに何故かさくらが現れる。

空一『なんでいんだよ。』

さくら『涼子さんに聞いた。こんなとこまで来てるんだ。』

空一『早く捌けさせたいだけだよ。』

さくら『あんま人いないけど。』

そこに遠くでさくらを指さしているカップルを発見。

空一はそれに気付き『そいつこいつ!そいつこいつ!』

カップル『見ました。すげぇ良かった。』

さくらとそのカップルは記念撮影をした。

 

 キムチ牛丼には納豆

さくらが昼休みに一人でキムチ牛丼を食べていると神代が来た。

神代『強烈なにおいを放ってるね、それ俺も好きだよ。そこに更に納豆を加えると体に良いんだって。』

さくら『えー納豆?』

神代『キムチの乳酸菌が納豆菌を餌に増えていく。その結果腸内環境が整う。』

さくら『良く知ってますね。』

神代『今朝テレビでやってた。』

さくら『なーんだ。』

神代はさくらの指を見て『ギターだこ。練習してる証拠じゃん。』というとさくらはちょっと照れる。

神代『この前トップレコードの人に会ったんだ。』

さくら『知ってるそこ。有名なとこですよね。』

神代『で、その人に俺たちのライブCD渡した。』

さくら『何か言ってました?』

神代『いや、まだ特に返事はないんだけど。ねぇ佐野さんさ、今度またライブやろうよ。その人に佐野さんの声聞いてもらう。大丈夫だよ。俺も一緒にやるから。』

さくらは笑顔で頷いた。

神代は『今度納豆入れて。』と去っていく。

会社の女友達らに茶化され、『ライブとかCDとか言ってたけどさ、モグちゃんがなんかやんの?』と聞かれたのでさくらは『音楽療法、カウンセリングの話。時間過ぎちゃったからもう行くね。』

さくらはバカにされてももう今は何を言われても大丈夫だった。

 

夏希の不安

さくらはカウンセリングで夏希にライブのCDを渡す。

夏希『再生してよ。』

さくら『恥ずかしいから私が帰ってからで。』

夏希『歌とギターやったの?』

さくら『ギターは神代先生が。』

夏希はちょっと言葉を詰まらせた。

夏希『そうなんだ。』

さくら『社内報の取材も受けた。』

夏希『インタビュー?』

さくら『先生からライブも誘われた。』

夏希『そうなんだ。いろいろ頑張ってるんだね。』

さくら『みんな変。私なんかに期待し過ぎだよ。そういうの初めてだったから、なんか疲れちゃった。』

夏希『そうか。疲れちゃったのか。』

さくら『歌もギターもやりたいと思ってたけど、本当はやりたいフリしてただけかも。引きたい曲何?って聞かれてもなんも答えられない。夢とか将来とか恵まれたやつが見るもんですよ。親もいなかったしそんなの一度も考えたことない。その日の事で精いっぱいで。何がしたいのか、どうしたいのか。何もわかんない。』

夏希『いろいろ重なって大変だね。』

さくら『逃げ出したい。』

夏希『逃げ出したい?何から一番逃げ出したいかな?みんなからの期待?』

さくら『わかってるんです。絶対に逃げちゃダメだって。逃げ出しちゃダメだって。』

夏希『いいんだよ。無理しなくて。ヨシヨシ。』

 

心配した夏希は神代を呼び出し…

夏希が先に来て、神代が後から入ってくる。

夏希『遅いんですけど!』

神代『うわこっわ。しょうがねーだろ。しつこい女の子を一人一人引っぺがしてきたんだから。ビール。』

夏希『広にぃもオッサンぽいことを言うようになったね。』

神代『そうかな~ゴッホゴホ。何?飲みに付き合ってくれる男もいないの?』

夏希『広にぃってさ、今ミュージシャンだっけ臨床心理士やめたんだっけ?』

神代『は?何の話?』

夏希『あのさー…』

神代『得意のお説教ですかー?』

夏希『今日ね、さくらちゃんがクリニックに来たの。なんかすごく疲れてる感じだった。一篇に色々頑張り過ぎなんだと思う。少し焦らせ過ぎじゃない?大丈夫?』

神代『ギター教えてるだけなんですけどね。』

夏希『ほら広にぃさ、夢中になると傲慢になるとこあるからさ。』

神代『俺はさ、佐野さんが前に進みたいって気持ち手伝ってるだけだよ。それにほら、ギターだって音楽療法の一環みたいなもんじゃん。』

夏希『自分のクライアントじゃないって言ってたくせに。もしかしてそっちが陽性転移?』

神代『なーに言ってんの?こわっ。』

夏希『空一君と張り合ってたりして。』

神代『昔の自分と張り合ってたりして。』

 

真美のキャバクラ引退

さくらと真美は自宅でクッキーを袋詰め。

真美のキャバクラ最終日にお世話になった先輩たちに渡す為だ。

真美『あー。お店今日で最後だと思うとなんだかなー。』

さくら『寂しい?』

真美『怖い。いやずっとやめたかったんだけどね。いざとなると自分の居場所がなくなるみたいでさ。』

さくら『これからは野村さんが真美の居場所じゃん。』

真美『わかんないよ。私を捨てた女と、この子に同じことしちゃうかもしれない。自信ない。本当に生んで良いのかわかんない。』

さくら『赤ちゃんに会いたいって前言ってたよ。』

真美『会いたいよ。でもどうやってかわいがっていいかわかんない。』

さくら『大丈夫だよ。』

真美『大丈夫じゃない。さくらは可愛がってもらったことあるかもしんないけど私は捨てられたの。はー。どうしよう。急にこの子のことめんどくせーとかなっちゃったら。怖い。自分が本当に怖い。逃げたい。』

さくら『もうやめろって。』

真美『逃げたい。ごめん、もう時間だ。着替えなきゃ。』

悲しそうな真美を見たさくらは何かを思い付き、動き出した。

 

やりたい曲みつけた!

神代が家でさくらの500マイルの動画を見ているとチャイムが鳴る。

そこにいたのはさくらだった。

神代『どうしたのこんな時間に。』

さくら『曲見つかりました!引きたい曲。』

神代『あー。良かったね。』

さくら『だからギター教えて下さい。』と

部屋に入ろうとするさくらを神代は止めた。

神代『ちょちょ無理無理無理。明日早いから無理だって。』

さくら『今日じゃないとダメなんです。意味がないんです。』

神代は根負けし、『何の曲?』と聞くとさくらは『お邪魔します!』と部屋に入ろうとする。

神代は阻止。

結局、二人はバイクに乗って移動。

神代『なんで今日じゃなきゃダメなの?』

さくら『今日じゃないとダメなんです。絶対に。』

 

その頃、真美は最後の出勤で作ってきたクッキーを渡そうとした。

しかしみんな終電ギリギリになってしまい手渡すことができなかった。

真美は置手紙を書いた。

『お世話になりました。皆さんで食べて下さい。』

真美は歌舞伎町の空を見上げながら帰った。

 

さくらと神代は海辺の公園でギターの練習。

練習は夜遅くまで続いた。

さくらの熱心な姿を見た神代は家に帰ってすぐに弦巻にメールした。

『見てもらいたい動画があります。 www.utadouga.jp/singer.sano-sakura/ 前にライブ音源を渡した佐野さくらの動画です。再生回数も伸びています。見たらご連絡下さい。』

(ちなみにこのURLにいくと、実際に佐野さくらの動画が…見れませんでした。)

メールを打った後、すぐに神代はだれかに電話をした。

 

2時過ぎに真美が帰宅。

真美『起きてたんだ。』

さくら『真美、2年間どうもお疲れ様でした。ほらドラマとかでよくやってんじゃん。定年退職したお父さんに妻がこうやって。』

真美『ははは。まさかそれ言う為に起きてたの?』

さくら『クッキーどうだった?喜んでもらえた?』

真美『あー。なんだかんだ引き留められちゃってさ。』

さくら『わかる。真美昔から人気者だもんね。』

真美『そんなわけないじゃん。お、なんか弾いてくれるわけ?いいじゃんいいじゃん。』

さくら『間に合わなかった。練習。』

真美『何練習してんの?』

さくらは内緒のポーズ。

真美『なんで?』

さくら『真美にサプライズしたいから。』

真美『じゃ今弾いて。今弾いてくれたらめっちゃ驚くから。あたしの為に今弾け。』

真美は奥の部屋に行った。

さくら『嫌じゃ。』

真美『あーもうめんどくさ。教えて。』

さくら『披露するまでのお楽しみ。』

真美『だからそれでもいいから弾いてみてって。今が良いんよ。今弾いてってば。』

さくらは気付いた。真美が泣いていることに。

さくら『どした?なんかあった?じゃさわりだけね。』

その曲は『終わらない歌/THE BLUE HEARTS』。

さくら、真美にとって高校時代の想い出の曲だった。

これを真美の為に歌いたい、真美のキャバクラ最後の日に。

だから神代に『今日じゃなきゃダメ』と言ったのだ。

あまりに下手なギターとさくらの優しさに真美は笑顔になり、一緒に歌った。

さくら『真美はいつもご飯作ってくれたり、誕生日の時にケーキ作ってくれた。触ってもええ?』

さくらは真美のお腹に耳を近づけた。

さくら『あ!この子、真美に会いたいんじゃて。真美がお母さんで嬉しいんじゃて。』

真美『本当?』

さくらは頷き『今そう言いよった…気がする』と二人で笑った。

さくら『真美、結婚式のスピーチ、私がやるから。』

真美『頼むけーね。』

二人はまた『終わらない歌』を歌った。

 

10000回再生

次の日、空一が携帯でさくらの動画の再生回数をチェックすると、10003回に。

目標だった1万回再生を突破した。

『よっしゃー!』と涼子に携帯を見せる空一。

その夜、ライブハウスSで祝賀会。

空一『やってやりました!かんぱーい!あ、なんとかミュージックの水原にメール送りつけといてやったよ。さすがに無視できねーだろ。』

神代は遅れてやってきた。

そしてさくらの横に来てすぐに『佐野さん、新しい曲を作る。その曲、佐野さんに歌ってもらいたいんだ。来週の月曜日までにデモを作る。』

笹『ポチャ巻がそう言ってきたのか?』

神代は頷く。

神代『良いかな、佐野さん。』

さくらは頷き、また乾杯。

神代は空一の耳元で『空一くん、佐野さんを俺に任せてくんないかな?』

空一『え?』

神代はさくらの横に座り、乾杯した。

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